>> 第8回 / 欺瞞の友情






 永久とも思える闇の通路を抜けた先には、ガランと広い空間があった。
 おおよそ中央には石版と思しき「モノ」があり、それを見た瞬間、協力者であったドゥアイは目の色をかえて飛びかかる。
 その目的は石版の奪取か、それとも。

 止める間もなく影のようにすり抜けて石版の前に向かうドゥアイ。
 だが彼女はあえなく罠にかかり、天井にワイヤーのような網でつり下げられてしまった。

 一体誰がこのような罠を仕掛けたのだろうか。
 そしてこの石版は本当にノドの書なのだろうか。

 困惑する吸血鬼たちの背後から足音が響き、謎の影が姿を現すのだった。




ST
 : お待たせしました問題なければ始めてしまおうかと思いますがいかがでしょうか?


ヴィクター : 大丈夫ですー。


エルヴィン : OKですよ~。


ST : では、はじめたいと思います~。




 【地下室の広間にて】




ST : 手にとれる程度の大きさの石板を手に取り、開く── そのとき、背後から足音がした。



エルヴィン : 今、部屋の入り口あたりにはヴィクターさんが陣取ってる? 様子を見ている感じでしたっけ。


ヴィクター : ですな、入口確認した記憶がありますぞ。



ST : まずフィオナさん。振り向く? 振り向かない?


フィオナ : 振り向きます。


ST : では振り向くと── 部屋の入口に、あなたは見たことのある姿を見る。

 それは、ここで見るとは思わなかったろう姿だ。街の地上で、玉座の間で、見た姿。
 二人の護衛を伴い、上等な衣服を身にまとった── 街の長、シェスト

 ヴィクターさん、エルヴィンくんは入口あたりにいたね。それなら、フィオナさんが振り向く直前に、入口の扉が開くのを見たろう。


フィオナ : 「なぜ、貴方様がここに……?」


エルヴィン : (それはシェストさんの台詞だと思うフィオナさん!) と思ったがその言葉は飲み込むエルヴィンである。


ST : 「来るだろうと思っていたからさ。君達もいたのは、少々予想外だったがね」


ヴィクター : (誰だっけ?) と思いながらも敵視がなければそのままのヴィクターです。


ST : シェストはあなたたちに敵意を向けない。玉座の間で見た時と同じ、鷹揚な笑みを浮かべたままだ。


フィオナ : (3対3か。戦闘は絶対に避けねばな) と思いつつ、相手の出方をうかがいます。


エルヴィン : 首をかしげつつ……。

 「? つまり、ドゥアイちゃ……ドゥアイさんがここに来るのは予想通りだった? ……シェストさん、どんな【遊び】の最中なのかな?」 と妖しく微笑み問いかけます。


ヴィクター : 敵視がないなら特に何もしないですが、一応警戒態勢はとっておきたいところです。


ST : 「そこに捕まっている── 当人の意向を尊重して、と呼ぼうか。彼を、私はこの街の同胞として迎え入れるつもりでいた」


フィオナ : ドゥアイさんのほうをちらっと見ます。


ST : 迎え入れる、という言葉が長の唇を滑り出たとき、頭上から擦れるような声で罵声が落ちた。先ほどからわめいていたので、声が擦れてきている。

 「しかし、それを彼が不服に思っていることも、知ってはいてね」
 「全く遺憾ではあるのだが── この街から『出る』つもりでいるのならば、彼の氏族の庇護を求めるため、『それ』を狙うだろうと思っていたのさ」



フィオナ : 「なるほど。ドゥアイは元から監視対象であった、というわけですね?」 と確認します。


ST : 「監視というと語弊があるかな。心配していただけさ」

 「私は彼を迎え入れたかったんだ。はらからの血になど溺れずとも、この街で穏やかに暮らしてほしかった」

 そのとき、頭上からぽたりと血が落ちてくるよ。
 見上げる?


フィオナ : 見上げます。


エルヴィン : ど、どこから? フィオナさんの方? ドゥアイちゃんの方なら我ら気づけるかな。


ST : ドゥアイの所から落ちてきたと、全員見てたら分かっていいよ。首を掻きむしるあまり傷つけたのか、指が赤く染まっている。


フィオナ : 「やめろ! ドゥアイ!」 と彼女の首輪が無事か確認しつつ言います。


ヴィクター : ヴィクターは特に何もせず、うわー痛そうと思いながら見るだけです。


エルヴィン : ではそちらを見て、ぼそり。 「心配してたのは、ドゥアイさんかな? それとも、この街の秩序かな」 と妖しく笑い呟いて……。

 「それで、捕まえてどうする気だったの? 再教育? それとも……」 ふふ、と笑う。
 「いや、麗しいトレアドールに血の制裁はにあわない。貴方なりに先の考えはあるんだろうね」


ST : 彼女は首を掻きむしるのをやめないが、首輪はまったく傷つかないようだ。不気味な色でぼんやりと光を放っている



エルヴィン : これがマルカヴィアン名物 「よくわかってないけど意味深な事を言う」 です。


ヴィクター : マルカヴィアンってそういうとこある。


エルヴィン : 「へーなるほどそういう事か、完全にわかってるよあなたの目論み」 ← わかってない。


フィオナ : 相手(まさか、そこまで知っていたとは!?)


ヴィクター : なるほどそういうことね。(わかってない)



エルヴィン : (やっぱり首輪は壊れない……思った以上に強い魔法道具みたいだ……元より強い素材なのか、術のせいで本人には外せないか……) 思案顔。


フィオナ : 首輪が大丈夫なのを見て一安心。 (血族なら首をかきむしった程度で死なんだろう)


ST : 「制裁など! 同胞にはふさわしくない言葉だ。それより…… 一つ聞きたい。どうして、君達までここにいるのかな?」 そう問うたとき、語調がわずかばかり鋭くなる。


エルヴィン : 「ふふ、ぼくは 【珍しい書物を隠している】 と聞いて、興味が……ぼくはマルカヴィアン、狂気にしか興味がない道化だから、災いの渦中とやらを覗いてみたくなったんだ……ドゥアイさんは、こういっていた……ここには 【ノドの書】 がある、と。それが本当なら……ぼくを留める枷は何もない。……麗しい貴方にはこの狂気に見せられた道化の言葉は、きっと虚ろに響くだけだろうけどね」 と、言って、クスクス笑います。

 「あぁ、そういう意味で……二人はぼくの趣味に【巻き込んだ】事になるかもしれない……」 フォローしておけばこう、二人は逃れられるチャンスがあるかも。


フィオナ : (さて、このエルヴィンの言葉にどう反応する……?) とシェストさんのほうを見ます。


ST : 「そうか、興味か…… マルカヴィアンらしい。書かれた内容を知ったとして、君たちにしか分からない真実をそこから得るのだろうね」

 「ヴェントルー、ギャンレル、君たちは? 君たちは、過去の予言から何を得たいと望む?」


フィオナ : 「私とそこの男も、以前からその書物に興味がありました。血族の未来の書かれた書です。興味を持つなというほうが無理でございます」

 「そこに折よくドゥアイから場所を聞くことができ、こうして遺跡に入ったというわけです」


ST : ヴィクターさんは何か言う?


ヴィクター : 「オレはこいつらについてきただけだ」 と言っておきます。


エルヴィン : ジッサイヨクワカッテナイ!


フィオナ : ヴィクターさんの言葉を聞いてから 「まあ、彼はたしかに私たちが連れてきたようなものではありますね」 と多少修正して言います。


ST 
: 「そうか。 ……そうか、そうだね。どの氏族も、来るべき滅びを回避しようとしている」

 「ならば、当然の問いだったかもしれないな」


フィオナ : 「いずれにせよ、許可を得ることなくこの場に立ち入ったことは謝罪いたします」 と深々と頭を下げます。


ST : 「ああ、その謝罪を受け取ろう。それで── 見たいのかな、それを? と、確認するように問いかけてくる。


フィオナ : 「ええ。是非とも」 ここは即答しておきます。


エルヴィン
 : NGシーン : 「ヴィクターさんには、おっぱいでも見せておいて。できる範囲で構わないから」


ST : おっぱい!


フィオナ : 護衛が男性ばかりだとすると、雄っぱいになりそうですが。(笑)


エルヴィン : だからこそ 「できる範囲でかまわないから……」 シェストさんはけっこうおっぱい大きいかもしれないよ!


ヴィクター : やだー! 女の人のおおきいっぱいがいいー



エルヴィン : 「見せてもらえるのなら、ボクだってこの上なく嬉しいよ。本物のノドの書なんだからね」 クスクス笑う。



ヴィクター : 「せっかくここまで来たんだ、よくわかんねえけど見ておきてえな」 わかんないけど。


ST : 「そうか、……そうか。では、一つ約束してくれるかな?」


フィオナ : 「はい。何なりと」 警戒しつつも、ここはそう答えるほかはないと考えます。


エルヴィン : 「できる範囲で構わないなら」 と言った後 「あぁ、これはボクの最大限の約束だよ……マルカヴィアンというとどうしてもね。理性と狂気の狭間で……そういうものが曖昧になりがちなんだ」


ヴィクター
 : 「オレは条件次第だな。無理なもんは約束できねえ」 と返します。


フィオナ : (内容によっては、交渉……最悪は後日戦闘になるかもしれんな。できれば、このような立派な方とは戦いたくないが)


ST : あなたたちの返答に、彼は満足したように頷く。

 「正直なのは良いことだ。難しいことではないよ、ただ……そこのアサマイトには、内容を伝えないで欲しいのさ」
 ──そこの、と言ったとき、確かに卑下する感情が、眼の奥に見えた。

 「私は彼らの氏族を過小評価していない。彼らは強く、恐ろしい。だが同時に、彼らが情報を得ることを望んでいる訳でも、ないのでね」


フィオナ : 「もちろんでございます (最初から、そのつもりだった。同族喰いの氏族に情報が渡るようなことがあってはならない)」


ヴィクター : 「誰にも言わなきゃいいってことか? ならオーケーだ」 と笑いながら返します。


フィオナ : 「今の彼女、いえ彼の暴れぶりを見て、教えるべきではないと思っておりましたし」 と、ドゥアイさんのほうを見つつ言います。


ST : フィオナさん、君がそう答えたとき── 頭上でネットが揺れた、彼女の片手が死んだように、あるいは、絶望したように垂れ下がる。


フィオナ : (知らないほうがきっと貴殿のためにもなる) 良心の呵責を覚えつつも、彼女を無視します。

 「さて、それでは、閲覧してもよろしいでしょうか?」 とドゥアイさんから目をそらしつつ、シェストさんに聞きます。


ST : エルヴィンくん、約束の条件を聞いて君は何か言う?


エルヴィン : 沈黙がバレた。()


ST : あ、言わなければ言わないでいいよ。


エルヴィン : では沈黙を続けます。意味深な顔をして。じーっとシェストさんを見据える感じで。


ST : では、彼は頷き──護衛を一歩下がらせ、 「構わないよ」 と頷く。


フィオナ : 「無断で侵入した我らへの寛大なご処置、深く感謝したします」 と頭を下げたのち、ノドの書を手に取り、ドゥアイさんからは見えない位置に移動します

 「二人ともこっちへ」 と、ヴィクターさんとエルヴィンさんにも声を掛けます


ヴィクター : フィオナさんに言われてそそっとそちらへ向かいます。


ST : ──あなたの手元には石板がある。それは簡単に開くことができ、開くとそこには、刻みつけられた古い文字。

 知性+教養難易度8、または知性+オカルト難易度7。これは文献の解読判定だ。
 お二人もフィオナさんの所へ向かうなら、全員判定していいよ。


フィオナ : 失敗した場合は、もう一つのほうで判定してもかまいませんか?


ST : いや、どちらか片方を選択。出る情報は同じ。>フィオナさん


フィオナ : 了解です。


エルヴィン : (難しい字だ……) 頑張ってみよう。どっちがさいころ振れるかな。


ヴィクター : 「なになに……」 と判定しますぞい。


エルヴィン : 7b10=>7 知性4、オカルト3。知性も教養も同じなので、難易度ひくい方で挑戦。 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 9,9,9,5,1,8,4 → 成功数4(成功数3


ヴィクター : 知性が2、オカルトが2合計4で難易度7で判定。 4b10=>7 (ころころ) DiceBot : (4B10>=7) → 7,8,8,6 → 成功数3


フィオナ : 7b10>=8 知性(文献)+教養 (ころころ) DiceBot : (7B10>=8) → 10,9,8,8,1,6,2 → 成功数4(成功数3) 10が一個出ましたので追加振れるでしょうか?


ST : OKですぜ、どうぞ。


フィオナ : 1b10>=8 追加振り (ころころ) DiceBot : (1B10>=8) → 8 → 成功数1(成功数4


ヴィクター : 読める……読めるぞ、私にも読める……!


エルヴィン : みんな成功だ! ヴィクターさんオカルト結構あるんだよね。



ヴィクター : 結構オカルトあるのです。知性はないですけどね!


フィオナ : ヴィクターさん、オカルト好きだったんですね。


エルヴィン : ヴィクターさんの場合、逆に 「オカルトが嫌いだから、嫌いすぎてどんどん知識が入って覚えてしまった」 タイプのアレ?


ヴィクター : おばけなんてないさ、おばけなんて嘘さ……。(で調べてしまったタイプ)


ST : かわいい。


エルヴィン : 「二十歳までに覚えていると死んじゃう言葉があるんですよー」とか異常に詳しいタイプ!


ヴィクター : (笑)


ST : 失敗祭りしなくてよかったね。では── 全員が、その文字を知っている。

 それは人間の世界においては隠秘の文脈でのみ語られる、存在したとも偽物とも言われる古い神秘文字。
 そして、血族にとっては存在など疑うべくもない、古い古い血族の文字だ。

 では全員が解読成功したので、今度は知性+教養難易度7を再度。今度はオカルトは不可
 これは、文体文脈から意味を汲み取れるかという意味での解読判定だ。これも文献解読として扱ってよい。


エルヴィン : 7b10=>7 知性は4,教養3。読めるけど意味はわかるかな? (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 4,3,5,1,7,9,1 → 成功数2 わからない!!!!! (成功0


フィオナ : 7b10>=7 知性(文献)+教養 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 8,3,3,2,6,3,6 → 成功数1 ぎりぎりだ!


エルヴィン
 : 成功すればセーフ! この流れで「さっぱりわからん!」はちょっとカッコ悪い。(笑)


ST : 成功2あるのにイチメデールで成功0になるのもすごいな!


ヴィクター : 教養なかった…知性の2で判定 2b10=>7 (ころころ) DiceBot : (2B10>=7) → 9,9 → 成功数2


エルヴィン
 : ヴィクターさんが一番わかってるパターンだこれ!


ヴィクター : (ほむほむ……)


フィオナ : まさか、一番ダイスの少ないヴィクターさんが一番成功度が高いとは!


ST : では、エルヴィンくんはその「書」の文体を深読みしてしまい、深遠な「何か」を得てしまった!


エルヴィン : (全く違う意味に解釈してさらに深読みをしているしマルカヴィアンの癖でどんどん妄想が膨らんで収集がつかなくなっているエルヴィン脳)


ST : フィオナさんは慣れたもので、推論を働かせて意味を汲み取っていく。その横でヴィクターさんが天性の閃きによって内容を読みとる。


ヴィクター : (なんとなくわかる……気がする)



エルヴィン : フィオナさんが 「この文脈からすると……こうなるはずだが」 という所、 「ってことは、アレか! あぁいう事だな!」 ってひらめくヴィクターさんの隣で 「つまり世界の真理はひとつ!」 とかいうエルヴィンのダメさみたいな光景。

 フィオナさんが 「しかし、妙だな」 と考えた時に 「いや、こういう事じゃねぇか?」 っていった一言で 「なるほど! ヴィクター、冴えているぞ」 ってなってそうでいいなぁ!
 まざりたかった!


フィオナ : エルヴィンさんは、人知れず、宇宙の深淵の知識とか得てそう。


エルヴィン : 一人で宇宙(そら)と対話してるよ!


ヴィクター : 不思議系合法ショタ……。



エルヴィン : ST、スマホのカメラで写真をこっそりとりたいです。(邪悪なマルカヴィアンの顔で) 音がしないアプリは入ってます。


ST : うーん、現代的探索者! 無音スマホを都合よく用意してたかどうか、あと護衛に挙動がバレないかどうかを含めて、機知+隠密難易度6で処理しよう。


エルヴィン 
: 3b10=>6 うーん、機転はきかないタイプ。(ころころ) DiceBot : (3B10>=6) → 5,6,5 → 成功数1 あ、でも失敗なし! エルヴィンながら珍しい。


ST : では、幸いにして護衛にバレることもなく、こっそり書の内容を撮影できた…… と思う。


エルヴィン : (これがないと、公子さま困るもんね) エルヴィンが説明するときっとやばくなる。内容と違う事を言う。

 エルヴィンは最近になってスマホを手に入れ近代化したが、近代化する前……みんなにあう前はポラロイドカメラとかを普通に使ってた。


ST : レトロえるえるくんだったのか…… お父様の趣味?


エルヴィン : パパ最大の近代アイテムに違いない……家から出なかったから……家にあるグッズが最新鋭アイテムだったんだ。


フィオナ
 : まだ、ワープロとか使ってたりして?


エルヴィン
 : タイプライターなんて古い、これからはワードプロセッサーだよ! って、感熱紙で書類作ってるんだよ……!


ヴィクター : 時間がたつと消えちゃう奴だー!


ST : ── 書は語る。

 氏族なき血の薄きものら<ケイティフ>は、ゲヘナの訪れに先立って 「出現」 した ── のではないと。
 彼らはかつて存在したのだ。

 十三の氏族が生まれる前。
 カインの孫らが、氏族の創始者となる前。

 ただ呪われた哀れなこどもでしかなかった、カインの忘れられた継子。
 あるいは不完全ながらその罪を赦され、夜の軛を逃れ得た継子か。


 それこそが遠い先、<ケイティフ>と呼ばれるもののかつてあった姿だった。

 彼らは十三の氏族が生まれたのち、姿を消した。
 十三の氏族が滅びるとき、彼らは甦る。

 そして我らはいつか、この身の罪を ── 

 ……そこで文章は途切れている。



 ※ 付記 ※

 ノドの書及び予言の内容については、基本ルールブック日本語版の内容のみを基にしたこの卓の独自解釈・独自要素です。
 公式設定とは一切関係ありません。




ST : 公開リプレイになるということで、突然メタい付記が入って失礼しました。


エルヴィン : メタい付記(お気遣い)ありがとうございます。(平服)


ST
 : 日本語情報及び日本語リプレイが少ないのをいいことに、セッションは…… 自由だ~~~!!! ということで、むっちゃオリジナル要素(という名のホラ)突っ込んでますもんで……。



フィオナ : 「……読み終わったか?」 とお二人に聞きます。


エルヴィン : 「あぁ、まさかこの世界の全てが白痴たる王の夢であったとは……」()



ST : それ世界が違う! >えるくん


エルヴィン : 一人だけ違う世界にいっていた……!



ST : エルヴィンくん以外は、血痕? の入った瓶のことを思い出してもいい。思い出さなくてもいい。


フィオナ : 「……? ま、まあ、いい。読み終わったということだな」 エルヴィンさんの発言に少しひきつつ、瓶のことを思い出します。


ヴィクター : 「俺らが滅びると蘇る? わかんねえな……」 そう呟きながら瓶はあったな~と思い出しますが特に口には出しません。



フィオナ : 瓶のこと、シェストさんには伝えましょうか? 道中立ち寄った部屋で怪しいものを拾ったというかんじで。


ヴィクター : お伝えすると新たな情報がもらえるかも……?



ST : シェストと護衛たちは、君達が話し合うのを静かに待っている。


フィオナ
 : 「そちらも終わったか」 とヴィクターさんに確認したのち、 「読了いたしました」 とシェストさんに報告します。


ST : 「そうか。 ……驚いたかな? 訳が分からないと思ったかな? それとも、我々には関係のないことだと思った?」


フィオナ : 「正直なところ、受け入れがたい内容ではあります」 と内容そのものには触れずに言います。ドゥアイさんに聞かれると困るので


ST : 「そうか。……私もそう思ったよ」


エルヴィン : 「知恵の果実」 と唐突に呟き 「あるいはそれを得ず、永遠にあったものが彼らの系譜……そうであれば……いや……」 そしてまた思慮に沈んでいきます。今は狂気モードなので。


ST : シークレットダイス(ころころ) …… シークレットダイス (ころころ)

 そのとき頭上のネットが揺れて、シェストに向かって何かが飛んでくるが、護衛が咄嗟に動いて切り払う。


フィオナ
 : 「なんだ!?」 まさかと思いつつ、ドゥアイさんのほうを見ます。


エルヴィン : ドゥアイちゃんは、狂気にというより、完全にシェストさんに対して憎しみの気持ちが抑えられない、って感じですかね。


フィオナ : さらに、シェストさんの盾になるような位置に陣取るべく、移動します。


ヴィクター : 取り押さえられるのであればドゥアイを取り押さえたいところ。


ST : 最後の抵抗、あるいは断末魔、に近いものを感じるだろう。それきり彼女はぐったりとして、力の抜けた手からナイフが落ちてくる。

 飛んできたのは血液で、うなだれた彼女の眼がエルヴィンくん、君を恨みがましくだろうか、見ている。
 移動はしてないね、ネットの中からの抵抗だ。 >ヴィクターさん


ヴィクター : では何もせずそれをのんびり? 見ておきます。


フィオナ : 警戒は怠らず、そのまま肉盾の位置をキープします。 「まさか、このような蛮行に打って出るとは!」


エルヴィン : そこではっと正気になったような顔をして……。

 「……ここに来るまでの罠、壊れていたのは……最初にここを見つけたのは、シェストさん。貴方かな?」 思い出したように質問。謎だったんで。


ST : 「ああ、そうだよ」 とシェストは頷く。


エルヴィン : 「そこで、どうにも言う事を聞く気配のないドゥアイを陥れるため、新たに罠を設置しなおした……って事ですか。なるほど、合点がいきました。何故罠が壊されているのか不思議だったんで」

 そして、罠にかかった彼女を見上げて。
 「……あの子羊をどうするつもりです? やはりこの場所での保護をあきらめてはいませんか?」


ST : 「ああ、彼はこの街の同胞だからね。やりようはあるさ」 と、微笑む。


エルヴィン : 「……あなたがこの場所に街を作ったのは、あなたの理想の箱庭を作るためだけではなく、この書物を秘匿するため?」

 「街を作ろうとしたら書物があった、より。書物を秘匿するため、サバトにもカマリリャにも手の出せない場所を作る必用があった……そんな風に思えて仕方ないのです」


ST : 「ご想像に任せるよ、マルカヴィアン」 ふうっと、彼は薄く笑った。


エルヴィン : 「……それで、このマルカヴィアンも同胞と迎えた貴方は……これからも我らに同胞でいる事を望みますか? あるいは、この円環を……断ち切る知恵を求める手段を得る為。求めてみますか、我ら狂気の力を」

 「シェストさま、あなたは善くこの重き秘匿を背負っていたが、あなただけが縛られ苦しむ必用はないと、ぼくは思いますよ」


ST  「この街はこの街さ。私はここが穏やかであれば、それでいいよ」 穏やかに振られる手は、明確な拒絶の意思だ。


エルヴィン : 「では、ぼくは貴方の秩序に殉じましょう」 うっすら笑うマルカヴィアンは、実は何もわかっていないのだ。


ST : 「そのために私は、 『それ』 を君たちに見せたのだから」

 その眼は何かを見透かしているようであり、そうでないようでもあった。
 さて、どうする? ドゥアイを置いて外に出るなら、シェストたちは道を開けてくれるよ。


エルヴィン : 「……あなたは偉大な王であり、この荒野に秩序ある一国を作られた……この街の秩序がこれ以上乱される事はないでしょう。少なくとも、無粋な薔薇の掟によって」

 ……ドゥアイちゃんはほっといて外に出ます。


フィオナ : (ここは何も知らないという体でいよう)「そういえば、貴殿は途中の部屋で妙なものを見つけていたな」 と出ていこうとするエルヴィンさんに言います。


エルヴィン : 「……あぁ、そうだ。拾いものをお返しします」 って小瓶を渡しちゃうけどいいかな。


フィオナ : できれば、ドゥアイさんから見えないようにお願いします。


ST : 「ああ、ありがとう。 ……何の血だと思うかい、これ?」 彼は小瓶を受け取る。


フィオナ : 「私にもそれが何なのかはわかりません。が、この近くにあったということには何か意味があると考えます」

 依然、肉盾の位置をキープしつづけます。(肉盾の構え)


ST : 「想像だがね、私は── <薄きもの>の血なのではないかと思うよ」 書の内容に触れることを避けるためか、それ以上は言わなかった。

 さて、エルヴィンくん。
 ドゥアイをほっといて外に出るなら、外に出る間際…… 頭上から、声が降ってくる。

 『ともだち と、 いった のに』 

 それだけだ。


エルヴィン : エルヴィンはにこりと穏やかに笑うと…… 『きみの秘密の場所で待ってる』 くちびるだけ動かすが、何を言ったか伝わるだろうか。


ヴィクター : 「ともだち、ってもすべてを助けてやるわけじゃねえだろうよ」 とドゥアイに言ってヴィクターはエルヴィン君のことを追います。待って~。


フィオナ : ドゥアイさんに向かって 「そうだな。私以外の二人はまだ貴殿の友達だ。ただ、私が貴殿を切り捨て、二人にもそれに従うよう強要している、というだけさ」


ST : リアクションが三人三様で楽しい


フィオナ : 「彼らは私に逆らえない。恨むなら私だけを恨め」


ST : シークレットダイス(ころころ)

 微笑みを向けられてか、それとも…… ふっと、エルヴィンくん、あなたに向けられた彼女の視線が、和らいだ。 

 そして。
 軋む音を立て、扉は閉じられた。


 ……といった所で、本日はここまで!


エルヴィン : おつかれさまでした!







 <最初のページに戻る> / <新章第7夜へ(もどるお)> / <新たななかまをてにいれた!?(すすむよ)>