>> 第18回 / 語 【たいわ】






 追い詰められた吸血鬼たちは、這々の体で地下室へと逃げ込む。
 そこは暗いが人が入るには充分なスペースのある部屋で、数多のがらくたの上に一人の男が待っていた。

 彼こそ全ての元凶であったのか。
 あるいは……。
 吸血鬼たちは彼の口から語られる真相を待つ事にした……。





フィオナ : こんばんは。


エルヴィン
 : こんばんはー。


ST : もんだいなければはじめますがいかがでしょう?


エルヴィン : 大丈夫です~。


ヴィクター : だいじょぶです~!


フィオナ
 : OKです。


ST : はーい!




 【地下室にて】




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 地下室の奥で出会ったのはひとりのマルカヴィアン。
 彼はいずれ訪れる夜明けのため、計画を練り、そして、ヴィクター。きみがそうなる切っ掛けを作ったというのだ。

 「ぼくは──」

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ST : ここからだね。


ヴィクター : そうでした。お返事からでしたね。


ST : 「ぼくは── リアニ。ん、誰につけられた名か、忘れてしまったのだけどね。なにかの言葉の一部だったかもしれないし、ぼくが聞き違えただけかもしれない。でも、名はと問われれば、そう答えるよ」


エルヴィン : 「リアニ……さん」 繰り返し呟く。その目はどこか夢ごこちだ……。


ST : 「ぼくが見たものは大したものじゃない。きっと他にも見ているやつはいるよ。ぼくが見たのは……」

 「……ぼくが見たのは、なにもかもがひっくり返る夢さ。氏族がなくなる。血族とひとのあいのこ、薄き血が地上を闊歩する。洪水の前に生まれたやつらが目を覚まし、世代の断絶さえ消えてなくなる。野に火がはなたれ、正気と狂気の境がなくなる……」

 「そして、父と子の境も、なくなる」



フィオナ : 「つまり、現在、我らが守っている秩序が崩壊すると? あなたはそうおっしゃるのですか?」


ST : 「聞いたことはないかい、カマリリャの吸血鬼? エリュシオンでも、もう、噂になっていると思ったのだけど」


エルヴィン : 「混沌として平等。狂騒にして静寂。あなたの世界はひどく幻想的で美しい世界なんだね」 エルヴィンは、穏やかに微笑んでいる……。


ST : 「わかるかい?」 彼は微笑んで返す。エルヴィン、あなたの微笑みが示す拒意に、彼は気づいている。


ヴィクター : 「オレには難しい話はよくわかんねぇけどよ……オマエのやってることは気に食わねえ。オレはオレの思うまま好きに生きるぜ」 話についていけてないけどそれだけは貫き通すん


ST : 「ん、気に食わないか。じゃあもうちょっと言い回しを変えよう」

 きみは好きに生きてるのかい? 夜に生きるようになってから、不自由はしていないかい?」
 すうっと、蝋燭の先がヴィクターさん、あなたを指す。


ヴィクター : 「別に、昼に生きようが夜に生きようが何かしら不自由はあるもんだろ。まあ酒が飲めねえのはちと残念だが……その代わり綺麗なオネエチャンたちと長くいられるのは悪くねえ」 と笑って答えます。



エルヴィン
 : ヴィクターさんのポジティブなところ好きよ。(はぁと)


フィオナ : ヴィクターさん、ブレませんね。


ヴィクター : おっぱいと長い間一緒にいれるんだぜ。最高だぜ。



ST : 「はっ、あは、あはは。きみは美しいものが好きなんだね。身を隠さずに血を吸えたらいいとは思わないのかい? ひとの食事や美酒がなつかしくは?」

 あなたのきっぱりとした言葉に、彼は一度意外そうな顔をして、それからからからとわらう。


ヴィクター : 「懐かしいと思わないこともねえさ。だが、今は今で楽しかったり美味しいものがある。それで、オレは良いぜ。悪くない」 ニヤリと笑いながらどうってことないぜという風に。


エルヴィン : 「あはは、ヴィクターさんらしいなぁ……うん、ヴィクターさんはどんな時でもずっとヴィクター・ブラウンという人生を楽しめる人だもんねぇ」 エルヴィンも楽しそうに笑ってた。


フィオナ : (ブレない男だ。それにしても、男が好きだということについては触れないのだろうか……)


ヴィクター : (なんかフィオナが勘違いしてそうな気がするが……まあいいか)


フィオナ : 「ところでリアニ殿。一つ確認させていただきたいのですが」


ST : 「そうか、そうか……、ふふ、きみは、どんな夜であっても<いま>を楽しむ、そう言うんだね」 ゆら、と頭を揺らして、一度項垂れる。その声音はどこか寂しそうだ。

 「ぼくはよい相手に目をつけすぎたのかもしれない。そして彼が言うように、ぼくはきみのように<いま>を受け入れられない程度には、若かったのかもしれない」
 「……ん、なんだい? カマリリャの吸血鬼。……いや、ええと、ん。きみの名はフィオナだったかな」



フィオナ : 「フィオナです」 と答えます。

 「貴方自身はどちらを望んでおられるのですか? カマリリャの夜、つまりは現在の秩序を守るのか、それともこれを打ち壊すことを求めておられるのか」
 (おそらくは壊す方だろうが、これは本人に言葉にしていただく必要がある
)


ST : 「ぼくは……、ゲヘナの幕が上がることを望んだよ。そして、その朝の先に、ぼくらの道が残るようにと望んだ」



フィオナ
 : 確認しておきたいこと。

 ①リアニはカマリリャ体制の敵か味方か。味方であるならば、今まで取ってきた手段は問題であるとしても、和解できる可能性はないではない
 ②カマリリャ体制の敵であるとして、それはどのような理由からか。正当な理由があるならば、聞いておく必要がある。例えば、ゲヘナが避けられないものであるとか



ST : 「ぼくらの眼が、耳が残っていなくては、その朝焼けの美しさを覚えていることもできないからね。だからぼくは狂気が地を満たすようにとした。狂気が残るようにとした」

 「ん、そうだね。平易に言うなら、カマリリャの夜は、窮屈でしかたがなかったよ」



エルヴィン : 今のところの言い分 「カマリリャの体制はもう長く続かないと思った。だから今その体制を壊して、自由に吸血鬼たちが生き残れる未来を呈示しようとしていた」


ST : 物言いがややこしいのはマルカヴィアンの習い…… かもしれない。


エルヴィン : マルカヴィアン翻訳:戸田エルヴィン奈津子


フィオナ : (笑)


ヴィクター : 戸田エルヴィン奈津子。(強い)



フィオナ : 「……ゲヘナは避けられないものなのでしょうか?」


ST
 : 「ぼくはそう思っているし、そう望んでいるよ」 玉座に深く腰掛けて、一瞬、正気のように微笑んだ。


フィオナ : ゲヘナが避けられないという言葉を、よりにもよってマルカヴィアンの口から聞いて心底ぞっとします。判断に窮し、思わずエルヴィンさんとヴィクターさんの顔を見ます。


エルヴィン : エルヴィンは……フィオナさんを前に、にっこりと笑うだけかな。それが何に対しての微笑みなのかは判断つきかねる笑顔だ。


ヴィクター : ヴィクターは 「?」 という把握していないちょっとおまぬけな顔でフィオナさんを見、 「よくわかんねえけど安心しな」 みたいなどや顔を決めます。



ST : かわいい。



フィオナ
 : (まずい。リアニ殿の行動には一定の正義がある。ゲヘナが避けられないのであれば備えをせねばならない。手段は違法で不当、かつ悪質なものであるが、目的そのものが邪悪なわけではない)


エルヴィン : 「そう、ゲヘナという宵闇の帳はいずれ幕を開ける。大いなる夜と昼が混じる時、狂騒と静寂、混沌の秩序を携え、数多の死と血と暴力との後に、瓦解した調和と平和、あらゆる常軌を逸した場所へ……数多の犠牲が現れ、吸血鬼は、あるいはそれと呼べぬ何かになるであろう」

 エルヴィンは芝居がかってた声で言う。半ば狂気に陶酔しているようなのは、この場所の空気だろうか……。

 「だがそれでも、今のあなたのやり方が早急で、独りよがりなのには変わりないよ。リアニさん……あなたにはカマリリャが窮屈すぎた事、あなたにゲヘナの幕開けが魅力的すぎた事、色々な事が残念だ……」



ST : プレイヤー的にはルルブのP.61を参照。ただし、STの恣意的な解釈と、リアニの恣意的な解釈が入ってます。 > ゲヘナについて


フィオナ : (ゲヘナについては、エルヴィンもリアニ殿と同じ見解ということか) エルヴィンさんとヴィクターさんの顔を見ていくらか落ち着きを取り戻し、 「……論点を整理しましょう」 と三人全員に向かって話します

 「当然、ご存知かと思いますが、我ら三人はカマリリャの秩序を乱すリアニ殿を捕縛、もしくは無力化するためにここに参りました」


ST : 「ん。フィオナ、きみは冷静だね。わかった、話をしよう……うん、そうだと思った。フランヴァールの命令だろう? 命令じゃなく、自分からそうしたのかもしれないけど」

 スペシャル久しぶりなのでPL向けに、公子の名前ね。>フランヴァール


エルヴィン
 : 今ヴィクターさんとひそひそする所だった 「フランヴァールって誰だっけ……」 って……。


ヴィクター : するところだった 「誰だったか……」 ひそひそ。


ST
 : PCが忘れていることは自由なのでお任せします。


フィオナ : 「はい」 とリアニに言います。

 「そしてお話を聞く限り、ゲヘナを避けることは不可能であるようです。……正直なところ、世の終わりなど、一部の愚か者のみが信じる与太話とばかり思っておりました」


ST : 「災厄の前夜はいつもそうだ。珍しくないよ」 

 ”与太話とばかり~” というフィオナさんの発言に対しての言葉だね。


フィオナ : 「貴方はその避けられないゲヘナに対処し、何らかの形で血族の未来を確保しようとしておられた。無論、公子閣下の了承を得ずに行動したこと、血族を殺害し、秩序を乱したことは明白な罪悪です。しかし、貴方の行動が血族の未来を思ってのものであるのもまた事実」

 「私の受けた命令を考えるならば、ここで直ちに貴方を捕縛するのが正しいのですが、私にはそれが理にかなっているとは思えません」
 「私はカマリリャの秩序を望みますが、また同時に、
血族の未来にも無関心ではいられないからです」

 「端的に申し上げるならば、私個人は、交渉の余地は残されている、否、交渉するのが望ましいと考えております」



ST
 : 「そう、きみは聡い眼を持っているんだね。そう言われるとは思っていなかったな」


エルヴィン : エルヴィンはクスクス笑っている 「誰かに認められるって最初っから思ってなかったでしょ、リアニさん?」


ST : 「ああ、うん、そうだね。ぼくは思っていなかった。そう、思っていなかったよ……」



フィオナ : 問題は、こちらからどんな条件を出して、どこで妥協するか。あと、公子に交渉の許可をもらえるか否かですね。



ST : 彼の眼から嘲笑うような余裕は消えはて、なんだかおろおろとしている。


フィオナ : 「貴方はサバトの駄犬どもとは違う、と判断いたしました。ところで、交渉に当たって、まず公子閣下に連絡を取りたいのですが」 とリアニに言います。


ST : 「うん、ああ。いいよ。きみは秩序を望むのだから、フランヴァールにお伺いを立てないわけにはいかないものね」

 「血気盛んそうなきみは、それでいいのかい?」
 と、ヴィクターさんに呼びかける。


エルヴィン : 「ヴィクターさんはおっぱいがあれば大丈夫だよ、ねえ?」 ヴィクターさんに向けてにこにこ。()


ヴィクター : 「ん……正直、難しいことは分かんねえけどよ……別に、いいんじゃねえか?」

「そうだな、綺麗なお姉ちゃんがいれば最高だ」 
 とわしわしエルヴィンくんの頭を撫でます・


ST : 「そうか……、」 すう、と彼は息を吸い込む。そして、溜息のように吐いた。 「ありがとう」


フィオナ : 「それでは」 とリアニとお二人の了承を得てから連絡を取ります。


ST : では、あなたは公子に連絡を取ることができる。最初は参議が電話を取るが、代わるよう言えば公子が電話に出るね。


フィオナ : これまでの経過報告を行ったのち、この場で見聞きした内容を伝えます。「リアニ殿は理性的な人物です。交渉の余地は十分にあるかと」


ST : では、内容を伝えられて…… 伝えられた内容を吟味するように、少しの間沈黙が落ちる。

 「そう、ですか」 電話口の向こうから聞こえたのは、乾いた声だった。


フィオナ : 「ゲヘナの件に関して、それが起こると確信したわけではありませんが、一定の信ぴょう性はあるものと判断いたしました」


ST  「ゲヘナの噂については、あなたも見聞きしたことがおありかと思います。我々は── 一定の立場を持つ血族は、多かれ少なかれ、それをただの神話であるとは見なしていません

 「どの程度、”本腰を入れて” ことに当たっているのかは、版図によりますが」
 「……正に、その通り。 ”一定の信憑性はある” のです」


フィオナ : 「そうだったのですか」 と驚きつつもどこか合点がいったという声で言います。

 「であるならば、対策を練るのも必要かと思われます。リアニ殿は、手段こそ無法なものでしたが、行動の目的そのものは血族全体の利益に資する可能性のあるものだったかと」


ST : 「驚かれるのは当然です。我々の間でも”それ”に対する扱いは定まっていない。定まっていないがため、我々の行動は公にされていないのですから」

 人間の社会と同じですね、と静かな声。


フィオナ : 「彼をここで打倒すことがカマリリャの利益になるとは思えなかったため、このような出過ぎた真似をさせていただきました」


ST : 「いえ、その判断ができるあなたを配下に持ったこと、嬉しく思います。 ……まずは、”それ”に対する我々の立場からお話しましょう。よろしいですか?」


フィオナ : 「はい」 と公子の判断を聞きます。


ST 
: 「我々は”それ”に対し、歴史と神話に語られる予言から兆候を読み取り、対処法を探そうとしています」

 「ノドの書。我々の聖書。その名を聞いたことはあるでしょう。我々は散逸したかの書の断片を探し、原本により近い記述を求め、集められたものの解釈を行う、それを繰り返している」
 「”それ”、ゲヘナこそはノドの書に予言されたもの。であれば、現状を見極める糸口もまた、ノドの書にある。我々はそう考えていました」

 「……サバトの中には、もっと短絡的な手段をとるものがいるとは、聞いてはいましたが。その詳細がいかようなものかは、把握していませんでした」



フィオナ
 : 交渉決裂となったら戦闘ですが、できるだけ避けたいですね。戦力的な意味でも


ヴィクター : 戦いはできるだけ避けるに越したことはありませんからね。


エルヴィン : マルカヴィアンは自分のやる事に自分でも責任もてないからこまっちゃーう。(あるマルカヴィアンの証言)



ST : 「彼の取った手段に対して、僕は── 版図の主として断罪せねばならない。しかし、”彼らのやり口を知るため” 手元に置くことは、できるでしょう」

 フィオナさん、知覚+共感で難易度7。


フィオナ : 5b10>=7 知覚2 共感3 うまくいくかな? (ころころ) DiceBot : (5B10>=7) → 3,9,4,8,8 → 成功数3



ヴィクター
 : ヒュー!


フィオナ : 思ったよりいい目が出ました。


ST : では分かる。彼の声が少し震えた。声はすぐ平静に戻る。


フィオナ : (……? 今、一瞬だけ動揺なさったような)


ST : 「……ですが、無条件とはなりません。我々は彼を手元に置き、捕縛する必要がある」



エルヴィン : まぁ 「手元におく事」 五体満足である可能性は限りなく低いんだろうなぁ。(遠い目)


フィオナ : ああ、そういうことか。


エルヴィン
 : 勝手にグロい事を想像してた。



ST : 「悪い待遇は致しません。話は聞く、むしろ聞かせて頂きたい。ですが、野放しにすることはできません」

 「それで、構いませんか?」 とあなたに問いかける公子は、エリュシオンを知っているあなたなら、腰が低いと感じるだろう。

 「サバトの吸血鬼」 に、”頂きたい”なんて言葉は使わないのだ。
 ”捕縛”だって、それこそ四肢をもいで杭を刺しておくなり、脳みそだけを持ってきてトレメールにどうにかさせるなり、そういうものだ。



 ……グロい描写しちゃった。

 本筋ではないけどここの公子と参議の間にもいろいろあって、ここの公子はちょっと変わり者です。
 エリュシオンで付け込まれないの? というのは参議がだいたいどうにかしている。



フィオナ : つまり、安全は保障されるということでしょうか?


ST : と考えていいでしょう。


フィオナ : 「私も身柄の確保は必要と考えております。問題となるのは、リアニ殿への処罰です。拘束されるとなれば、彼が気になるのはその点かと思われます」

 「彼の犯罪行為については、どのような扱いになるのでしょうか?」


ST : 「本来ならば、即座に断罪されるべきもの…… 彼の処遇については、内密とします」

 「”我々の利得のために” 本来為されるべき処罰が行われないことを、あなたは不服に思いますか?」



フィオナ
 : リアニは血族を殺害しているため、このあたりがどう扱われるのかが気になるところ。超法規的処置により極刑を免除されるとか?


ST 
: つまりは超法規的処置ですな。


エルヴィン : 前向きに捉える事にしましょう。後ろ向きに捉えたら本当に、脳みそをまえに「久しぶりです」って言わないといけなくなる……!



フィオナ : 「いいえ。秩序と法治そのものを守るためには、時に個々の法を曲げることも必要、と思っております」


ST
 : 「そうですか。 ……あなたを配下に持てて、嬉しく思います。最後に」


フィオナ : (道徳的、そして私の心情としてはともかく、これは必要なことだ)


ST : 「拘束そのものを拒むなら、断罪を。野に放つわけにはなりません」


フィオナ
 : 「承知いたしました。お言葉の通りに実行させていただきます」



ST : エリュシオンが謀略の場、ジハドは足の引っぱりあいなら、カマリリャの法もそれこそ版図によって差があるだろうし、版図の主の利得のために法が曲がることもあるかなって。


エルヴィン : 比較的、穏健な人なんだなぁ……ここの公子さまは。そういう意味で「人間的」なのかもしれない。


フィオナ : 公子が柔軟な人で助かりました



ST : 「ありがとうございます。よき夜を」

 ───そして電話は切れる。
 さて、リアニは大人しくその場にいる。こっそり逃げ出したりしていない。


エルヴィン : エルヴィンとヴィクターさんはこの場から離れてないで、リアニを見ていたのかな?

 「大丈夫だよ、リアニさん。あなたが思っているより、あなたは世界に肯定されてる……」


ST : 特に宣言がなかったからこの場にいたものと思っているけど、どうかな?


ヴィクター : いると思ってました……。


エルヴィン : エルヴィンはここにいますね。狂気に陥る感覚があるこの部屋が居心地がいいから。


ST : ではこの場にいるということで。

 リアニはううん、と数度困ったようにして、 「きみたちは面白いね」 と言った。


エルヴィン : 「以前、リアニさんはぼくを見て、特別な子だと思ったって、そういってたけど、きっとそれはリアニさん自身が秘めていた孤独をぼくを通して見ていただけなんだよ……」

 あちこちにあるがらくたに興味深そうに眺めて、そんな事をいう。
 「困ってる顔かわいいよ。もっとそういう顔をすればよかったんだ」 そうして子供みたいにきゃっきゃと笑うのだ。


ST 
: がらくたのなかには、壊れた玩具のようなものも転がっている。


フィオナ : 「リアニ殿。公子閣下の判断が下りました」 とスマホをしまいながら言います。


ST : 「ううん……、孤独かあ、ぼくはさみしかった? さみしかったのかなあ……」


ヴィクター : 「なんか……めんどくせえな。もっと気楽に生きればいいと思うぜ」 なんてことをぼそっとつぶやくのでした。


ST : 「ん、判断。どうするって?」


フィオナ : 「あなたの身柄はカマリリャによって拘束されます。が、同時に刑罰を免除され、安全も保障されます」


ST : 「拘束か。ぼくは干物になるまで寝ているだけ? それとも、話を聞いてくれるのかな?」


フィオナ : 「待遇は決して悪いものにはなりません。公子閣下は、貴方から平和的にゲヘナとその対処法について聞くことをお望みなのです」



ST : ヴァンパイアの干物。


エルヴィン : たまに数滴血をもらって生き延びる拷問のやつだ……。


ヴィクター : ちゅらい……。



フィオナ : 「身柄の安全というのは、健康やある程度の快適な生活も含まれるとお考え下さい」


エルヴィン : 「退屈なときには遊びに行けるかな?」


ST : 「ん……、へえ、そうか。フランヴァールは本当に変わり者だね。でも、それなら上々だ。ぼくは嬉しいよ」


フィオナ : 「我らがお会いしに行けるかどうかなども含む細かな条件については、要交渉、もしくは確認を取る必要はあります」


ST : 「そうだね。会えるといいね」 ふわりと彼は笑う。


フィオナ : 「他に何かご要望などあればお聞きしますが?」


ST
 : 「ぼくの望む夜明けと、フランヴァールの望む夜と、きみたちの望む夜は、たぶん違う。けれど、うん、近いところに居られたらいいと思うよ」

 「他には、うん、そうだね。カルヴァドスの香りが好きだから、たまに貰えるといいな。たくさん飲むと吐くから、嗅ぐ程度でいいよ」



フィオナ : あとは、地上階で待機してる方々がどうするかですね。


ヴィクター : すっかり忘れてた……これ以上戦闘ないと嬉しいなあ。


エルヴィン : リアニさんの部下? というか雇った人だろうから大丈夫じゃないかな!


フィオナ : 地上の血族たち、放置でいいのだろうか?



エルヴィン : 「うん、うん、会えるならお土産に、香水の瓶にでも入れていくよ。ふふ……りんごのおさけ。食事が楽しめなくても匂いは楽しめるものねぇ」


ST : 「楽しみにしているよ」


フィオナ
 : 「では、貴方の身柄を拘束させていただきます」 と言ってから、思い出したように付け加えます。

 「私は貴方の望む夜明けを望みませんが、興味がないわけではありません。それが避けられないものとなったならば、その時はどうかよろしくお願いします」


ST : 「うん、 ……その時はよろしくね」 リアニは素直に拘束されるでしょう。がらくたの中にロープとかもあるし、エルヴィンくんをしばってた縄もあるのでそのてんはもんだいない。

 ではリアニを連れて地上へ戻りますか? 包囲してたひとたちは、リアニが言えば引き下がります。


エルヴィン : 「一応聞いておくけど……この屋敷にいる他の血族は、リアニさんの仲間? お金で雇った用心棒とか?」


ST : 「ああ、彼らは用心棒だよ。お金と、色々でね。ん、暇を出せば好きにするんじゃないかな」



フィオナ
 : 犯罪への関与の度合いが低ければ、後日出頭するようリアニさんに命令してもらうのがいいかもしれません。


エルヴィン : 絶対こなそうだなぁ……ネコみたいに逃げるような気がする。(笑)


フィオナ : その時はその時。こちらは来るよう命じたのに来なかった。今度見つけた時には絶対捕まえる、みたいな



ST : 「彼らも捕まえていくかい? 逃げると思うけど」


フィオナ : 「犯罪行為への関与の度合いはどの程度なのでしょう?」 一応確認。


エルヴィン : 「そうだよねぇ……まぁ、うん、あの手の用心棒は……野良ネコみたいな手合いだからねぇ……」 リアニさんが捕まっているのを見た瞬間逃げ出しそうだ、って顔してる。


ヴィクター : 「やりあいたくねえし、ほっとけばいいんじゃねえか?」 自分たちに害が及ばなければよいと思うの。


ST : 「ここの護衛と品物を運ぶのと、ん、血を取るのも手伝ってもらったけど、まあ詳しい目的までは分かってなかったんじゃないかな」


フィオナ
 : (確かにあの数とはやりあいたくないな。戦っても確実に負ける)


エルヴィン : 「倒れている血族に、後でゆっくり他のメンバーの話をきけばいいよ。たぶん、リアニさんより知ってるだろうから、その路線でゆっくり捕まえよう、ね?」


ST : 地上の様子を確認しますか?


エルヴィン : あ、確認します、ちょっと鍵あけてチラッ。


ST : ではわかることがある。 だれもいない。


エルヴィン : 「あー、逃げられちゃったかな?」 縛っておいた奴とか、いいところなかったBくんもいなそうです?


フィオナ : 「逃げたのか。薄情者どもめ」


ST
 : 「……きみがここに来たときにね。きみをここに追い込んだら仕事は終わりだ、そう言っておいたんだよね」

 「だから、とっとと逃げたんじゃないかな?」


 だーれもいません。縛っておいたのもBくんもいない。


ヴィクター : 「余計な戦い避けられたからいいじゃねえか……」 次にタイマンであったらぼっこぼっこにしてやるけどね。


フィオナ : 「なんと。そうだったのですか」 とAを勧誘できなかったのを残念がりながら言います。


ST : では、リアニを伴って公子のもとへ…… でいいかな?


エルヴィン : OKですよ~。


フィオナ 
: はい。情報屋にも連絡を入れ、公子のもとに向かいます。


ヴィクター : ダイジョブです~。


ST : では、きょうはここまで! 次回は軽くエンディングで今話をしめようと思います。


エルヴィン
 : 了解です~。最後は話し合い? で何とかなってよかった!


ヴィクター : 話し合いで解決できるのはよいですなあ。


エルヴィン : 地味にこの人、あの屋敷をつくったりするレベルの強力なマルカヴィアンじゃないかって思ってたんだ。


フィオナ : お疲れ様でした。次回で最終回ですか。感慨深いですね。


ST : では、次回よろしくお願いします!







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