>> 第四十三回 / 後始末






 銀の弾丸が、一つの戦いに終止符を打つ。
 それまで彼らを縛っていた館はまるで煙のように消え、周囲には森の静寂だけが響く。

 不意に宵闇へと放り出された彼らはいったい、どんな道を選ぶのか。
 何も分からぬまま、ただ星は静かに瞬いていた。





クラウディア 
: こんばんみゅ!


ヴィクター : こんばは~。


リック : さあ、下僕セールですよー!


クラウディア : 特売紳士!(笑)


リック : 特売紳士の面目躍如! さあさあ下僕がお得ですよー!


ST : 特売紳士!


リック : チラシ片手に買う側ではなく、ついにベルを鳴らしながらセールを声高に叫ぶ日が来ようとは。


クラウディア : 壮大な伏線が回収された。


アマランタ : 閉店近くのスーパー特売から人間オークションに到達した我々は……。


リック : まずヴィクターさんには何を買ってもパトリック特典がつきます。


ヴィクター : やだぁ……女の子がいいよ。


リック : 全力で阻みたい …… ところですが、(残っている人間の)配分と希望的にバンビーナさんあたりがヴィクターさんにいきそうなんですよねー。


クラウディア
 : ルーディア絶対死守。


アマランタ : そう簡単に公子がくれるかな? (椅子に座って足をぶらぶらさせる)


エルヴィン : ららら くれるかな♪ ららら くれるかな♪


アマランタ : ポケモソの名前♪




 【戦いの後で】




ST : 一つの劇は終わり、公子のもとへと続く電話を鳴らす。後に残ったものは、どこへ導かれるべきなのか?

 ……というところから、開始いたします。


リック : よろしくお願いいたします。


クラウディア : はーい!


ST : さて、フィオナさん。あなたのかけた電話のコール音がふっと止み、代わりに、静かな女の声が聞こえます。

 「公子フランヴァールに、何用か?」


フィオナ : どなたでしょうか?



アマランタ
 : 何気に公子のお名前初出では?


リック : 初出。


クラウディア : おっ、電話の相手はエロい吸血鬼の女か!? ※エロい女(クラウディアさんの中の人大爆笑ワード) ※別卓ネタです。



ST : あ、そうか前回はいなかったのか。聞き返してみるとよいかと。 >どなたでしょうか


フィオナ : 「ご多忙のところ申し訳ない。私はフィオナ・フィッツジェラルド。公子閣下の版図に住まわせていただいているヴェントルーです」


ST : 「貴女か。公子から貴女への願いの件か?」


フィオナ : 「はい。用件ですが、カマリリャの法に照らして問題と思われる事態が起こったため、閣下のご判断をいただきたいと思い、電話をおかけしました」


ST : 「了解した。公子に繋ぐ」 との声のあと、少し沈黙が降り、 「フランヴァールです。フィオナよ、何用ですか?」 と、あなたの知る声にかわります。


フィオナ : 「ところで、失礼ですが先ほどの女性はどなたですか?」


ST : 「彼女は私の参議員ルミノサ。そうか、貴女は彼女とは初対面でしたね、彼女が失礼を」


フィオナ : 「いえ……貴重なお時間をいただき、恐悦至極に存じます」 と電話しながらひざまずきます。



 【V:tM用語講座・参議員】


 参議というのは本来、公子とは別個に存在する、その街の各氏族の長老会議 -- またはその構成員のことをさします。
 公子の判断で招集されるものではありますが、公子との力関係はさまざま。

 力のある公子が納めている箇所だと、参議は傀儡にしかすぎません。
 しかし、公子が未熟な場所では逆に公子が参議の気まぐれに振り回される事すらあります。

 今回の場合、 私「の」参議という言葉、また従者のような行動をその参議が取っているところから、この街においてはその参議より公子のほうが立場が上なのかもしれない……。
 ……という推測をとることはできるでしょう。



エルヴィン : 改めて公子が出る事態となると大変だなって気がする……こうなると、館にいた人たちの記憶を謎のガスで消したい気持ちあるね。


ヴィクター
 : 1、2の、ポカン!



フィオナ :  (先ほどの女性は参議殿だったか。今度お会いした時に一度きちんとご挨拶せねば)


ST : 「お気遣いなく。本題を頂きましょうか」


フィオナ : 「それでは」 と言って本題に入ります。 「公子閣下。私どもは現在、法的に危険な事態に陥っております」

 「やむを得ない状況だったとはいえ、人間に正体を知られてしまい、あまつさえ、それは人間たちの詮索によるものですらなく、私の指示によって自発的になされたものでした」


ST : 「ほう……何故、そのような指示を?」


フィオナ : 「それ以外に私どもが生還する方法がない、と判断したからです」 と言って、ここまでの経緯をかいつまんで説明します。


 「決定を下したのは私であり、この件に関する責は、他の血族を監督する立場にあった私にあります」


ST : どこまで説明しますか? (リックさん関係については説明しますか? ふせますか?)



フィオナ : クラウディアさんの件もここで話してしまったほうがいいかもしれないですね。隠しておいて後で露見したら、心証を悪くしますし、不誠実ととられるかもしれませんから。


クラウディア : ですな~。フィオナさんがイケメンで頭が上がらない。


フィオナ
 : リックさんの件も話しましょうか。


アマランタ : お世話になります。(服従の猫ポーズ) 一通りざっとぶちまけてしまっていいのではないでしょうか?


クラウディア : かくかくしかじか!



フィオナ : では、正体露見の件の例外として、クラウディアさんのことも話しておきます。

 「これも私の説明が不十分であったこと、クラウディアの吸血鬼としての経験がほとんどなかったことから、やはり主な責任は私にあると考えます」


クラウディア : お電話してるフィオナさんにお辞儀しておこう……。


フィオナ : リックさんのことも現在把握している範囲で説明します。 「彼については私もすべて知っているわけではありません」


ST : 「彼は、そちらに?」


リック : 嫌な予感。


フィオナ : 「はい。ここにおります」



クラウディア : おやおや。(杉下右京)


アマランタ : 吸血鬼がかぶってしまったぞ。(ジロー顔)


エルヴィン : ウォオン、私はさしずめ人間火力発電所といったところでしょうか。(杉下右京とジローを混ぜてみた)


フィオナ : 紅茶を飲みつつアームロックしてきそうですね。


ヴィクター : 絶対強い。


クラウディア : 混ぜるな危険。(笑)



ST : 「代わって頂けますか」


リック : 「……」 抵抗はしないよ。


フィオナ : 「……かしこまりました」 と公子に答え、リックさんに電話を渡します。


リック : 「お電話代わりました、レインです。……劇場でお顔を合わせて以来ですね、公子さま」


ST : 「ええ、お久しぶりです。 ……話は聞きました、率直に問いましょう。何ゆえ、貴方はかの吸血鬼に従ったのですか?」 その問いかけに、電話越しながら僅かな圧力を感じる。


リック : 「なんと申し上げたら良いのか…… 吸血鬼となって日の浅い身ですので、見当外れのことを申し上げるかもしれません……」


ST : 電話の向こうの声は、静かにあなたの言葉を待っている。


リック : 「かの吸血鬼は、最初の夜に、私の首筋に喰らいついたものだ、と、そう感じました」

 「彼と、言葉を交わす機会がありました」「訝しめはせど、無碍にするのは……いけない気がして」

 「気付けば彼と顔を合わせ、そうして、……血を交わしたのです」

 「それからは…… なんだか彼のいうことを聞かなくてはいけない、いうことを聞くべきだ、と…… そう強く思うようになりました」

 「彼が消え失せたとき、そんな熱に浮かされたような感覚は夢のように霧散していきました」



ST : 「……」

 「貴方は、父を喪ったのですね ふっと、電話の向こうのその声が、哀切の色を帯びた。


リック : 「……父を」


ST : 沈黙が、静かに肯定する。

 「分かりました。……現時点では、不問としましょう。彼女に電話を」


リック : 「……ありがとうございます」 フィオナさんへバトンタッチ。


フィオナ : (血の契りを受けていたのだろうとは思っていたが、まさかの血の父だったとは……) とリックさんの言葉から察して驚きつつ、電話を受け取ります。 「ただいま代わりました」


リック : ふ、と青年の口角が、自嘲を帯びて上がったことを察する人がいるかもしれないし、いないかもしれない。


ST : 「話は聞きました。止むを得ないものとしましょう、彼らの命を守ってくれたことに感謝します」


フィオナ : 「もったいないお言葉にございます」


ST : 「以後、彼らとは関係を持たないように。……そうすれば、いずれ時がすべてを解決しましょう」 彼ら=正体が知れた人間たち、ね。



クラウディア
 : ルーディアひとりで生きていけるのか!? 死んだ方が幸せだったのでは!?(錯乱)


アマランタ : ルーディアハードモード。


リック 
: 落ち着いて。(どうどう)


ヴィクター : ルーディアちゃんを交えたクラウディアちゃんとの甘々な日々はないんです?


クラウディア : マギカロギア脳はしまっちゃおうねぇ。


アマランタ : 疵が残ってしまったのね。



フィオナ : 「何ら処置等は行わず解放する、ということでよろしいでしょうか?」


ST : 「ええ。 ……海の波を抑えようとして立てた波は、却って大きな波となるものです」


フィオナ
 : 「恐れながら、私どものなかには彼らと親しくなっている者もおりますが……」 と、言外にグール化の可否の判断を仰ぎます。


ST : 「──従者を持ちたい、と?」



アマランタ : 従者のとこに作成ポイントふりわけてるので従者下さい。(念)(?)


クラウディア : ひとりじゃ生きていけないだろうから責任もって殺さないと……。


リック : 作成ポイント。(メタ)



フィオナ
 : 「そうしたほうが良いかもしれない者も、今回巻き込まれた人間の中におります。私どもから血の契りを受けた者、肉親を失い庇護を与えるのがふさわしいと思える者などです」

 巻き込まれた人間の氏名と現在の状況を公子に伝えます


ST : 「……」



アマランタ : ヴィクターさんとアマランタは実は 従僕Lv2 なんだ。


ヴィクター : そうなんですよね。


リック : ほうらパトリックですよ。(ぐいぐい)


ヴィクター : パトリックはいらないよ?


アマランタ : パトリックは吸血鬼だからなあ~~~。(ごはんに出来ないという顔)


ヴィクター : ご飯にできるものがいいなぁ~。


クラウディア : ボブ「呼んだ?」


フィオナ
 : ボブ! 生きていたのか!?


ヴィクター  : ボブゥ……。


アマランタ : ボブwwwwwwwwwww


リック : 生きてたのか……。 (感情のない声)


アマランタ : ボブズラブの気配を察知。



フィオナ : 現状のようになった経緯も伝えます。 「どうか、慈悲深き御裁可を」


ST : 「あなたがたが望むなら、カマリリャの掟はその行為を止めることはないでしょう」

 「ただ、僕個人は。それを救いとすることに、少しばかり、哀れみを覚える」

 その言葉が落ちた後。
 やや繕うような口ぶりで、 「表の世界の庇護を望むならば、今回の褒賞として私の権限において与えてもかまわない」 と継ぎ足されます。


フィオナ
 : 「かしこまりました。……確かに、誰かを下僕にしてそれを救いと呼ぶのは、惨いことかもしれません」 といったのち、 「ご意思にかなう処置がなされるよう微力ながら尽くさせていただきます」


ST : では、これ以上なければ電話終了かな?


フィオナ
 : こちらは問題ありません。


ST : では、電話が切れたところで、本日はここまでがいいかな。お疲れ様でした!


エルヴィン : お疲れ様でした~!







 <最初のページに戻る> / <戦闘の終わりに戻る> / <そして大団円へ……!>