>> 第一九回 / 三舞台






 緩やかな時の流れをうち破る、突然の惨劇。
 血濡れた手、新たな被害者、集まる影……。

 屋敷という舞台の上で、役者はそれぞれ踊り続ける。
 筋書きのない演目は、まだ始まったばかりなのだから。





ST : さて……舞台は騒然とする2日目の朝。(朝とも夜ともつかないが、便宜的に朝)

 二人目、いや三人目? の犠牲者、そして、クラウディアさんのの腕を染めた血。
 その血をどうにか落として、ようやっと彼女が部屋を出て皆さんと合流した……そんなところからのスタートです。


クラウディア : ルーディアちゃんが生きているのを見つけたならほっとするでしょう。

 傍に寄るけど触れない。
 拭ったとはいえさっきまで汚れていた手で触れる気にはなれないのだ。


ルーディア : 「……あ」

 ショックを受けた様子で柱にもたれていた彼女は、あなたの姿を見て顔を上げます。
 「クラウディア……、さん」


クラウディア : 「ルーディア、無事? 大丈夫? ……ああ……」 ほっと胸を撫で下ろす。


ST : あなたの声がする方を見上げながら、胸に手を当てるようにして、大丈夫、とルーディアは答えます。大丈夫とは言うものの、もとから白いその顔は、やや青い。


クラウディア : 「……ひどい顔色だわ……、無理せず、休んで……」 と言いつつ今この場を離れるのは死亡フラグなんだよなあ。


ルーディア : 「ありがとう、……でも」

 少し逡巡して、彼女は確かめるように、あなたの頬に手を伸ばす。
 「クラウディアさんの声も、元気……、ない」


クラウディア : 擬態しておいてよかった。(中の人の叫び)



ST : あ、「伸ばす」までで確定ロールではないので、うけとめてもうけとめなくても大丈夫ですよ。


エルヴィン : ここで避けたら流石に気の毒感ありますが。(笑)


ST : いや、「汚れたから→触れない」という描写があったので、避けるのもありそうだなと思ってました。


クラウディア : 自分の手から触れることはしないよ~。


エルヴィン : なるほどな~。べたぁ……。



クラウディア : 触れてくるなら拒まず受け入れますよ。

 すこし笑って、 「……大丈夫よ。こんなことがあって……驚いているだけ……」
 「驚いたし、怖いけれど、貴方が無事で……それだけで……私は……嬉しい……」


ルーディア : ありがとう、と、笑みこそ見せないものの、少し安堵したように目元が和らぐ。彼女はそのまま、あなたの存在を確かめるように、あなたの頬をゆるく撫でる。


クラウディア : ちゃんと体温あります???(錯乱)



アマランタ : うーん信頼関係が築かれている。


ST : リックさんにルーディアの介抱を頼まれたものの、役割をクラウディアさんにすっかり奪われたニクラウスが横で所在なさげにしてそうだ。<表


クラウディア : クラウディアはこれだけど中の人は(ルーディアさんが吸血鬼である可能性がゼロではないので)めっちゃくちゃビビってるからね。



ST : 少し冷たい指先は、それでも生きている鼓動をあなたに感じさせるでしょう。 ……触れて知るかぎりでは、という但し書きはありますがね。


クラウディア
 : ならばじゅうぶん。細い指先は妹を思い出させて、少しだけ感傷的な気持ちにさせる。

 「いつ騒ぎが起こって、貴方がここに来たのか……そうね、この件に関して、貴方の知っていることがあれば、聞きたいのだけれど……」
 ちらりと他の面々に目をやって 「……ここで、大丈夫かしら」


ST
 : 彼女はしばし辺りを見回す。見回す視線が不安そうに辺りを伺い、見やったのは、さきほどクォートやらリックさんやらがいたあたりだろうか。

 ゆるり、とルーディアはわずかに首を振る。



クラウディア
 : 「あの二人には絶対聞かれたくない」 という意思を感じます……。聞かれたくない人がいるなら個室にシュートしたいけど死亡フラグが否めなくてアレ。


アマランタ 
: ほほう、りっくんにも聞かれたくないのか。



クラウディア : 「……あまり聞かれたくない人がいるのね?」 一応確認しておこう。


ST : 遠慮がちに、彼女は頷くでしょう。


クラウディア : わかった。ならばみんなに声をかけてルーディアの部屋に行こう。


ST : さて、移動なさいますか?


クラウディア : 「彼女の調子が優れないようだから、部屋で休ませてくるわ」 という感じで。


ST : ニクラウスは心配そうにあなたがたの顔を見やりながら、了承の意を伝えるでしょう。なんともいえない顔をしてますが。


クラウディア : ごめんねニクラウス、キャラがキャラだったらわたしは全力であなたを攻略していたよ。


ニクラウス : 「何かあったら僕か、Dr.リックに伝えてください」



クラウディア : ドクター!


アマランタ : りっくんはそう、医者なのだよなあ。(しみじみ)


ヴィクター : Dr呼びいいですねぇ……ドクって呼ぶのもすき……。



クラウディア : 「……はい……ありがとう、ございます」


ST : その言葉を残して、二人は部屋の向こうへ消えていった……というわけで、クラウディアさんはルーディアさんの部屋へどうぞ。




 【少女の部屋にて】




クラウディア : 彼女が見たもの、聞いたもの、知ったもの、あと 「知られたくない人」「聞かれたくない理由」 も聞きましょうかね。


ST : ……彼女は部屋の寝床に腰掛けて、どこか所在なさげな視線で、あなたを見上げる……。


クラウディア : 順番に行きましょう。 「今朝の事件についてどこまで知っている?」


ST
 : 記憶をたどるように、彼女は胸に手を当てる。見聞きしたことは数多くあれど、彼女のなかで整理がつかないのだろうか。


クラウディア : 「私は、……目が覚めた時から、この通りで……何も知らないのだけれど……」

 では……情報の整理がつかなそうならひとまず。
 「昨日別れてからの、貴方の行動を差支えない範囲で教えて」


ルーディア
 : 事件については、首を振りますね。

 「起きたら……、騒ぎになっていて。聞いて、初めて知ったの」
 「部屋の中に、いた。恐ろしくなって……、鍵を閉めて」


クラウディア : 「きちんと言いつけを守ってくれて……安心したわ……」


ルーディア 
: 「あなたは……、あの後、どうしていたの?」


クラウディア : 「友人と……今後のことを少し話して、寝たわ。……それだけよ」


ルーディア : 「そう……」


クラウディア : 「――ただ」


ルーディア : 「ただ?」 彼女は不安そうにあなたを見上げる。


クラウディア : 「……目が覚めたら、私の腕に、血が。……私は、「記憶にない」。言えるのは、それだけ。……どうするかは……貴方の自由……」


ルーディア : 「…………」


クラウディア : 「誓って言える真実は、ないの。私にもわからない。ただ、私の意思で何かをしたことはないとだけは、言える……」


ST : ……彼女はその眼で、何かを確かめるかのように、何も言わずにあなたを見ている。


クラウディア : 「……陥れられたのだと、思いたいわ。……でも、わからないの……」


ST : そのまま、しばらく無言。



クラウディア : (死んだかなあ……っていう顔)


エルヴィン : 溶鉱炉に入っちゃった?


クラウディア 
: 爆発する画像に透明度を上げたクラウディアのアップ合成する準備しておいて。


ST : そう、と彼女は……あなたの、腕に触れようとする。

 避ける? 酒ない?

 ……。
 ええい、ちゃうねん!

 避ける? 避けない?


クラウディア : 飲みたいね。とりあえず制止はするかな。 「だめ、……洗ったけど、汚れていたから!」



アマランタ : ウォッカの瓶画像を奉っておこう。


クラウディア : 酒ない。


ST : ちゃうねん……金曜日に使ってたPCがのんべえだったせいにちがいない



ルーディア : 制止されて、彼女は驚いてびくっと手を引っ込める。


クラウディア : 「……ご、ごめんなさい。……駄目よ。汚い、から」 驚かせたことに申し訳ない気持ち。


ルーディア : 「いえ……、ごめんなさい。つい、触れて、しまって」 自分の腕に触れながら、まだ驚きが残っている様子であなたを見る。


クラウディア : 「……その事実は、同じ部屋だった二人……と、貴方しか知らないわ。ふたりは、私を信じてくれている……」「私は……私は、自分を信じるのは、難しい……」


ルーディア : 「…………」 

 彼女はふたたび、己の胸に手をやる。
 「わからない……、でも」 あなたを信じたい。

 どうにか紡ぎだされたのは、その一言だった。


クラウディア : 「……、……ありがとう。貴方が信じてくれるなら、私は、……自分を信じられる」「……では。……続きを、聞かせてくれる?」


ST : こくり、と小さくうなずく。その仕草はどこか、あなたより幼いものを思わせる。


クラウディア : 「貴方はさっき、誰に、何を聞かれたくないと思ったの……?」


ルーディア : 「彼に……、クォートさんに。あのひとの声は、こわい」


クラウディア : 「……そうね。あの人は、私も……苦手……」


ルーディア
 : 「あの人の声は……、何かを、知っている気がするの。知っていて、それで、どうするのかは、わからないけど」


クラウディア : 「声……で、わかるの?」


ルーディア : ああ、と彼女は何かに気づいたような顔をして、少し考えて言う。

 「表情が……、よく、見えないから」
 かわりに、声を。その声は自信なさげに、小さくかすかだった。


クラウディア : 「なるほど……、……他の人の印象は、どう……?」


ST : 全員分聞く? > クラウディアさん


クラウディア 
: 聞きたいですねえ。


ST : 了解。では、まずPC勢から。


 エルヴィン → 「元気そう、だけど……」 自分でもよくわからないのか、口をつぐむ。
 ヴィクター → 「優しそうな人だけど、時々、声が冷えて聞こえる」
 フィオナ → 「とても、立派な人だと思う」
 アマランタ → 「…………」 ちょっと、こわい。 って感じの顔をしている。先日の事件のせいか。
 リック → 「何だか……、底知れない気がするの」



クラウディア
 : ルーディアちゃんのスーパー歯に衣着せぬ感想タイム


ヴィクター : ヴィクタ—のこと超クールでイケメンだってよ。(曲解)


エルヴィン : えるえる:(見抜かれたか……ぼくのローティーンの演技)


クラウディア
 : よかったねヴィクターさん真面目な感想で……。


アマランタ : いえーい良心1勢いえーい! (わるいかおで) ……見る目があるお嬢さんなのでは?(正座)


クラウディア : 見抜かれてるぞ……皆見抜かれてるぞ……。



ST : それではNPC勢。


 セレナ → 「やさしそうな、人。時々なにもないところで、転んでたりするけど」
 アイリ → 「猫、か。虎、みたい。気がつくと、どこかへ行ってるの」
 ニール → 「丁寧な人で……、時々、声が震えてる」
 アルカージー → 「危ないことが、好きそう」
 ニクラウス → 「いいひと、なんだと思う」
 クォート → 「……こわい」
 バンビーナ → 「元気な子。だけど、ときどき、へんに冷静になるの」
 カルディナ → 「…………」 いなくなってしまった人のことは、語りにくいのだろう。

 ラルについては、彼女はふたたび、迷うように視線をさまよわせる。


クラウディア : では 「……いいわ、言いたくないことは」 と言ってやめさせる。



リック : ルーディア嬢……あまり人の深層を見抜きすぎると、長生き出来ませんよ。


アマランタ : 二ールさんから僅かに白要素が出てる気がするぞ……。(人狼推理顔)


ST : ※個人の感想です >あまらんたさん


クラウディア : ニールさん白っぽいよね……でもオーラが変だったんだっけ?


エルヴィン : (ニールさんは変なオーラを見てないぉ)


アマランタ : 自分の目では要素取りが出来ない時は、他人の眼鏡を借りると良いと聞いた。(ぐるぐる目) あーでもそうか「声が震える」だからなあ。



ルーディア : きゅっ、と自分の肩を抱く。唇がかすかに震えた。


クラウディア : 抱きしめたいけど……自分の手を見て悲しげに笑う。

 「ありがとう。……参考に、なったわ」 何とは言わない。 
 「貴方の感覚は、正しいと思う。私も概ね同じように思うから……」


ルーディア : 「役に立つ……、なら、いいのだけど……」


クラウディア : 「今まで通り、気を付ける人には気をつけて……」「ほかに何か、気づいたことはあるかしら」


ルーディア : ほかに、と少し考える。 「音が、した気がするの。足音かもしれないし、違うかもしれない」

 「夜中だった。天井の上……、だったと、思う」


クラウディア : 「天井の上……」 クラウディアって地図把握していたっけ。ルーディアちゃんの部屋の上がなにかわかってもよい?


ST : 寝泊りしているのが3Fですが……地図はどうだったかな。把握していても良いですよ、上は「主寝室」とある部屋です。


クラウディア : では調査の必要があるなあなどと気に留めておくかな。

 「ありがとう」
 これくらいかなあ聞きたいことは。


ルーディア : 彼女は一息に語って少し疲れたのか、寝床に座ったまま、ふうっと息を吐く。


クラウディア : 「……本当に疲れさせてしまったわね、ごめんなさい。……もうしばらく休んで……私が、いるから……」


ルーディア : 「ええ……、ありがとう」 寝床にぺたりと横たわって、彼女は天井を見上げる。



クラウディア : ルーディアちゃんインタビュー何かある人いる? 特になければ休んでもらってターンエンドにしようかと。


アマランタ : うーん こちらからは、現状特に思いつくことはないですね。


フィオナ : 一人でむやみに出歩かないことと、部屋の施錠をしっかりすることを念押しすることくらいでしょうか。


エルヴィン : こっちも特にないかな~。本人の安全が確保できればOK。



クラウディア
 : 「重ねてになるけど、ひとりで行動することは避けて……、部屋にいるときは、鍵をかけて……私がいられるときは、必ず傍にいるから……」

 という感じで現場にお返しします。(リポーター風)


ルーディア : 彼女が小さくうなずきかけた、そのとき


クラウディア : ちょっと! やめて!


ST : ──誰もいないはずの階上から、ぎしりと音がした。

 それは足音だったでしょうか。はたまた鼠が這ったものか。
 ルーディアびくりと身を震わせ、上を見上げる。

 さて、どうします?

 ……といった所で、一度廊下に残っていた人たちの話をしておきましょう。




 【二階廊下にて】




ST : ……クラウディアさんとルーディアさん。

 2人がその場を去ったあと。
 残ったものたちは離れるに離れがたいのか、その辺りをうろうろしていたり、煙草を取り出そうとしていたりしている。


エルヴィン : 今は。


 カルディナさんの部屋 → りっくん&ニール + カルディナさんの死体
 ルーディアさんの部屋 → クラウディアさん&ルーディアさん
 廊下待機組 → アマランタさん、フィオナさん、ヴィクターさん、えるえる + 他のNPC(ニクラウスさん、クォートさん、バンビーナさん、アルカージーくん、セレナさん)


 かな。


ST : そうなりますね。


アマランタ : ふーむ、第一発見者はニクラウスだったかな? そこらへんに話を聞くかなあ、という感じなのだけど。アルカージー君からは前回アマランタがお話して、そこそこ情報をもらった感じではありました


ヴィクター : ヴィクターはえるえるくんを背中に乗っけているんだよね、どうしようかな。


エルヴィン : 「見晴らしがいいデース」(びゅーん)


アマランタ : 単純に有益な話がきけそうなのはニクラウス、放っておいていいのか気になるとこはクォートかなって思ってはいるけれど。


フィオナ : 第一発見者と一番怪しい人物ですからね。


エルヴィン : ニクラウスさんは部屋が隣だし、異常があった時間とか一番わかりそうな人なんだよね~。



フィオナ : ST、リックさんが現場から人を追い出して、一人で調査を行っていることはわかってもかまいませんか?


ST : リックさんがここにいないのは分かりますし、「立ち入ってはだめです」的な張り紙もありますから、察しがついてかまいません。


フィオナ : 了解いたしました。可能ならば、近くにいる人に 「あの中にいるのはもしかしてリック一人か?」 と聞いて裏を取っておきます。


ニクラウス : 「え? ああ、はい。Dr.リックが、調査をすると」 とか、ちょっとあわっとしながら答えてくれますね。


ヴィクター
 : 「ふわぁ……どうしたらいいと思う、エルヴィン」 起きたばっかりだから頭働かないな~どうすれば良いだろう。


エルヴィン : 何があったかよくわからないけど、大変な事があったんだろうな~と、ややのんびり。

 「誰かからお話聞いてみる?」
 誰がどれくらい状況を把握しているんだろうね。


ヴィクター : 「……そうだな。誰がいい?」


アマランタ : 物思い顔で周囲を眺めつつ 「ニクラウスにお話を聞いてみるのがいいかしら、とは思うけれど」 とアルカージーの言葉を思い出して。



フィオナ : クォートさんからは前回、彼と話したように後で話を聞くとして、今はまず二クラウスさんに話を聞くべきでしょうか。


アマランタ : ああ、 フィオナさんは約束を取り付けておられたんでしたね。<クォート ならばニクラウスかなあ?


エルヴィン : 一番、手が加わってない状況を知っているのがニクラウスさんのはずですからね~。


フィオナ : 「そうか。答えてくれてありがとう」 と言って周りを見渡します。アマランタさんやヴィクターさん、エルヴィンさんの姿は見えますか?


ST : 皆さんが移動していなければ、近い距離にいますよ。


アマランタ : では、フィオナさんがニクラウスと話している様子を目に留めたら、そちらの方に歩いていきましょう。ニクラウスとの会話に加わりたい心算。


ニクラウス  「あ……、ああ、おはようございます」 ちょっと青い顔のニクラウス。



フィオナ : 誰が誰から聴取しましょうか?


アマランタ : あ、一人一人みたいな対応でなくてもいいかな、と思って、普通にフィオナさんとニクラウスのところに合流するつもりでいました。


フィオナ : 了解です。


エルヴィン : 廊下から遠く離れないなら、皆の会話に聞き耳をたてています。(ピクピク)(うさぎのように) 会話、交渉はあんまり得意じゃないんだな~。



フィオナ : 「アマランタ。来ていたのか」 と声を掛けます。 「クラウディアは?」


アマランタ : 「クラウディアはさっきルーディアを介抱しているようだったわ。少し別室で休ませるみたいね」


 とクラウディアとルーディアについてはそんなふうに言及して。
 「おはよう、ニクラウス。……大変だったみたいね、その……」 と 殺害現場の方をそれとなくしめして、ニクラウスを慮るような顔をしておきましょう。


フィオナ : 「なるほど。彼女はルーディアと話しているのか」 と納得します。


アマランタ : 「年も近いかしら、お互い落ち着くみたいね」 としゃあしゃあとそれっぽいことを言っては頷き。


ニクラウス : 「ああ……、ありがとうございます。まさか、あんなことになるなんて」


フィオナ : 「あんなことか……。今はリックが調べているようだが、早く犯人につながる情報が出てくるとよいな」


ニクラウス : 「犯人、ですか……」 青い顔を、さらに翳らせる。


アマランタ : 「お察しするわ。……昨夜、何があったのかしら。貴方の部屋には何か奇妙な物音など届かなかった?」


ニクラウス : 「いえ……、特には、なかったような。ああ、でも」 口ごもった。


エルヴィン : 思ったより壁が厚い部屋だったようだ。>おかしなことはなかった


アマランタ : 「でも?」 首をかしげる。


ニクラウス : 「夜に、トイレに行ったときに。なにか、見たような気がするんです」

 「
人影……、だったような。気のせいか、だれか起きてるのかと思って、気にしませんでしたが」
 「あのとき、もう少しよく見ていれば……、もしかしたら
」 ああ、と彼は嘆きの声をあげる。



エルヴィン : ニクラウスさんがトイレにいく時に見たなら誰かの客室の前かな……? よく見ていたらSANチェックだったかもしれない。


クラウディア : ああ、窓に! 窓に!



フィオナ 
: 「その時点でそこまで考えて行動するのはたぶん、無理だったろう。気に病むことはない」


ニクラウス : 「ありがとうございます……」


アマランタ : 「ええ。もしそれが犯人だったなら、深入りしていたら貴方だって何があったか分からないわ。 ……その人影の出た場所や大きさは覚えている?」

ニクラウス  「眠かったから、よくは……、ああ、でも、人影にしては、ずいぶん細かったような気がします」

 「ああいう感じ」(ヴィクターさんを指す)
 「じゃ、なかったような」


アマランタ : 「体格のガッチリした男性ではない、女性かも知れない……っていうところかしら」


ニクラウス : 「はい……」


フィオナ : 「なるほど。ところで、衣服などの特徴はまったく分からなかったのか?」


ニクラウス : ううん、と数度考える。

 「見たような気がする、くらいですから……。すみません」
 「見たというより、気配を……、気配を感じたような、そんな感じだったんです」



フィオナ : 「つまり、漠然とした輪郭くらいしか分からなかった、ということか」


ニクラウス : 頷くでしょう。


アマランタ : 「その人影或いは気配、どのあたりに見えたかは覚えている?」 誰かの客室の前とか、廊下の突当りとか、そういうのが分かれば聞いておきたいな、と。


ニクラウス : 「廊下の、奥だったかな。トイレに行こうとしたら、奥のほうに人影が見えた気がして」

 地図で言うと2階上の方の十字路の、資料室~物置を結ぶ道を横切った感じですね。


フィオナ : 「どちらに向かっていたかは分かるか?」


ニクラウス : 「こっちに来るかな、って感じだったんです。でも、僕のことに気づいたのか……」 資料室のほうへ通り過ぎていった、そうです。



アマランタ : 資料~物置。(難しい顔)(アイリを見る) ぼくはいまとても怖い想像をしています。


クラウディア : そっち完全に袋小路やんか~!


エルヴィン : その十字路だと基本的に住んでる人はアイリさんだけなんだよなぁ~。


クラウディア : 怖い想像共有して軽率に恐怖判定しようぜ。


エルヴィン : 資料室は調べてみる価値がありそうですかね~。(盗賊顔)


クラウディア : アイリちゃん元からフラッフラしてて怪しいんだけども、こういうのって最初死んだ人が実は生きててみたいなパターンあるやろ……。


アマランタ : アイリは女性ってことで体型がニクラウスの目撃情報と一致するし、えるえるくんの予知発生後の、夢遊病っぽい(本人の意識が不明瞭っぽい)様子からして、誰かに操られてカルディナをころころしちゃったのでは、という可能性がありそうだな~と。


クラウディア : ころころ。


アマランタ : 殺々(ころころ)。


クラウディア : わたしの腕の血は何だったんだろうね?(死んだ目)



フィオナ : 「そうか。資料室のほうへ向かったのか」 と言ってから、あの辺りには誰かいただろうか、と考え込みます。


アマランタ : 「資料室……確か、そちらの方は行き止まりだわね」


フィオナ : 「あのあたりに泊まっている者に聞き込みをする必要がありそうだな」


アマランタ : 「資料室も、すこし見てみましょうか」


フィオナ : 「そうだな。もしかしたら何か発見があるかもしれない」

 二クラウスさんに注意を促しておきます。
 「貴殿はしばらく夜間の外出を控えたほうがいいな。鍵もしっかり掛けておいたほうがいい」


ニクラウス : 「そうします……、ああ、でも、あなたたちも、気をつけてください」 とくに女性なんですから、とふるふると首を振る。



ヴィクター : ニクラウスさんイケメン……ほれてまう……。


クラウディア : ヴィクターさんまた男性ですか?


ヴィクター : (女性が好きなんだけどなぁ……でもニックはおっぱいあればアリだ) (`・ω・´)b



アマランタ : 「無遠慮な質問で申し訳ないのだけれど、――その、朝、なぜあなたが一番に発見したの?」 廊下から見ても異変が分かるような様子だったのかしら?


ニクラウス : 「ええと……、その……、臭いが、したんです。ほんのかすかに、だったんですけど。鉄くさいような、そんな」


アマランタ : 「ありがとう。気を付けるわ」 「鉄臭い……におい」


ニクラウス : 「それで気になって、扉を叩いてみたんですけど、出てこないから」 それで。言って、心を落ち着けるように息を吸う。


フィオナ : 「鍵が開いていたので開けた、のか?」


ニクラウス : 「……確かめるつもりで扉を引いたら、開いて」



アマランタ : それだけ血が匂うっていうことは、吸血の痕跡がない死体なのかにゃー?


エルヴィン : つまり:お弁当


クラウディア : りっくんのおべんとう。


アマランタ : (’v’* 我らブラッド崖っぷち組。


フィオナ
 : 弁当だとしたら、どこかに隠しておく気がします。誰かに見つかったら食べにいけませんから。


クラウディア : 今はカルディナさんの部屋にニールがいるんだっけね……。


ST : 今はリックさんと一緒にニールがいてますね。 <部屋


アマランタ : まあ、そこらへんは実際の死体の検分次第ですなあ、まだ可能性の話ですし。


エルヴィン : むしろ吸血鬼をおびき出す罠っぽささえ感じる~。


アマランタ 
: あー……。


ヴィクター : 罠かぁ……。


エルヴィン
 : 餌をまいた籠にひっかけた棒をクイッと引っ張ると捕まってしまうような……あぁ、でも餌は美味そうだ!(うろうろ)


クラウディア
 : りっくん陥れられてる説割と捨てられなくて怖いんだよねえ……。


アマランタ 
: クラウディアちゃんの腕の血が、一種の偽装工作として塗りつけられたものだとしたら、相手は館の人間の対立を煽ろうとしているわけで、それは十分あり得ますねえ。 <吸血鬼をおびき出す罠としての血の詰まった死体


エルヴィン : おびきだされる~。



アマランタ  「……」


フィオナ : ST、彼が嘘をついていないか、何か隠していないか念のため調べたいのですが、よろしいでしょうか?


ST : 了解。シークレット振りますのでしばしお待ちを。 (シークレットダイス)(ころころ)


フィオナ : (この物騒な館で鍵を閉めずに寝るというのは、明らかに不自然だ。この男が嘘をついているか、あるいは……)


ST : 探ったかぎりでは、特に嘘をついているとか……、そういうような気は、しませんでしたね。


フィオナ : (おそらく、この男は嘘をついてもいないし、隠し事もしていない。ではいったい、何故、鍵が開いていた?)

 「彼女の部屋の鍵が開いていたというのは、奇妙なことだ」
 と言います。


アマランタ : GM、この客室の施錠システムはどういう形ですか?(内側および外側からの施錠・開錠の可否)


ST : 内側からは、内鍵がありますね。外側からも、鍵で開け閉めできるようになっております。カードキーなんて はいてく なものはない。


アマランタ : 鍵があれば、外からは施錠開錠が可能っていうことですね? ありがとうございます~。



エルヴィン : この館の鍵管理はどんなもんだろう。でもはいてくな鍵じゃないなら、手慣れた泥棒とかならちょちょいのチョイで開けられちゃったりするのかな。


フィオナ : 解錠技能が高ければ、ロックピック一つで開けられるかもしれませんね。


クラウディア : 鍵開けは大学生のたしなみ?


ST : 男子大学生のたしなみだと本当に思っていたんですが、ちがうの ? >鍵開け



フィオナ : これは、後でリックさんに 「部屋の中に鍵があったか」 聞かないといけませんね。


アマランタ : 「犯人が鍵を持っていなかったのなら、朝、鍵が開けっ放しになっているのは不自然ではないわね」

 ただ。
 「――錠前が破壊されていない状態で犯人が室内に侵入しているのだとしたら、鍵を持っているか、カルディナが自ら招き入れたか、カルディナが施錠せずに過ごしていたか、ということになるわ」



エルヴィン : 今はちゃんと閉まってるし、少なくても無理矢理破られたってのは無さそう?



アマランタ : ただまあ、もしかしたら、鍵を持たなくても室内に侵入できる存在が館にいる可能性はあるのだけれど。と、今朝方のクラウディアの腕の血について思い浮かべつつ。


フィオナ : 「それも後で聞き込みが必要だな。昨晩、彼女と会っている者がいれば、話は早そうなのだがな」



クラウディア : フィオナさんがヴィクターさんをチラッチラしている。


フィオナ 
: そういえば!


アマランタ : そういえば!!!


フィオナ : 前の晩、ヴィクターさんがカルディナさんに会っていましたね。


アマランタ : あれ、そういう展開になってたら、今日はヴィクターさんが疑われてる可能性があったのか……?


クラウディア
 : えっ!?!? そういう意味じゃなかったの!?!? ……てっきりそうだとばかり。 >チラッチラ


アマランタ : 最終的に逃げてませんでしたっけヴィクターさん?


ヴィクター : (すっかり忘れていてログを見ていたなど)


ST : ニゲテマスヨ。<ヴィクターさん


クラウディア 
: でも最後にカルディナを見たのはヴィクターさんだよね現状。



アルカージー  「なになに、推理大会なのん?」 アルカージーが嗅ぎつけてやってきた。


ニクラウス  「あっこら、遊びじゃないんですよ。ないんですってば……」


フィオナ : 「まあ、よいではないか。知恵を出す者が多ければ、解決も早まるかもしれん」


アルカージー : 「お、話が分かるー」


フィオナ : 先ほどまでの内容を(アルカージーたちにも)かいつまんで説明します。


ヴィクター : 「そういえば、昨夜会っていたなぁ……」 とぽつり。忘れていたわけではないぞい!


アルカージー : 「え? ほんとに?」 ひょこりんとアルカージーがヴィクターさんを見上げる。首いたい。


アマランタ : アルカージーの心理状態について分析したいのですが、可能でしょうか。現状を面白がってるように見えますが、単純に謎解きみたいなことにわくわくしているだけなのか、など。


ST : ふむ、了解。 (シークレットダイス)(ころころ) ……ちらりと見たぶんには、軽率な雰囲気が見てとれる。スリル、謎解き……。


アマランタ : (……放っておくと、第二の犠牲者になるタイプね。死者が増えるのは好ましくないわ、少し気を配るべきかしら)


ST : あなたがたがそれぞれの思案を重ねる、そのとき。

 ──誰もいないはずの階上から、ぎしりと音がした。
 それは足音だったでしょうか。はたまた鼠が這ったものか。



アマランタ : わあ。


クラウディア : この館ネズミがいるワヨ!


ST : その場にいる全員が、はっと上を見上げる。



アマランタ : よし ネズミに血を飲ませてしもべにするぞ!?(錯乱)(ノスフェラトゥ顔)


エルヴィン : 沢山のネズミが移動してるんだよォ!(錯乱)


フィオナ 
: フィオナが追いましょうか、と言いたいですが、移動力に難があるので……



ST : さて、どうします? ――と、ここでクラウディアさんの時間軸と同じになりましたね。



アマランタ : 「複数人で上のフロアを確認する必要を感じるわ。 確認に参加しないもの――今は別室にいるルーディア達も含めて、確認に参加しない人たちは一部屋に集待っていてもらうのがよいと思うけれど、どうかしら」 >ALL



ヴィクター : いくぞ、と先陣切ってつっこみたい。


エルヴィン : 素早さはあるけど子どもだから移動距離が短いんだよな。


ST : つっこんでもイイのYO?


フィオナ : 上にいる者の危険性を考えると、複数で行ったほうがいいですね。


ヴィクター : 機動力の高い人はさきにー。



フィオナ  「そうだな。上に行く者以外は全員集まってもらおう」


ヴィクター 
: 「おう、いくぞ!!」 やる気は満々ですが、移動力ないので遅いけど。


クラウディア 
: クラウディアはルーディアを休ませたい。移動はなるべく避けたい。でも合流はしたい。悩ましいところだな!



フィオナ : 「それで、上に行く者だが、私とヴィクターあたりが妥当と思うが、どうだ?」


ST : ……あなたがたが全員の「こんせんさす」を取っている間に、足音はしばらく響いて、消えた。



アマランタ : バラバラになってる方が危険だと思うから、ある程度安全が確保できるまでは、下の部屋で待機するメンバーに合流していたほうがいいんじゃないかな?


エルヴィン : 下のホールに集まるのが無難かもですね。



フィオナ
 : では、上階への移動を開始します。


ST : 了解。今回は、「開始します」までで切らせてください。


クラウディア : 「……嫌な、予感ね。……私一人では、なにも……できない……」「……動けるかしら。ルーディア、一度全員と合流しましょう。改めて、休める場所を探すから……」


ルーディア : 彼女は身体に力を入れて起き上がり、まだ青い顔ながら立ちあがる。


クラウディア : 思わず支えてしまうなあ。触れてしまったことに気づいて青ざめるけど。


ルーディア 
: あ、と一度振り返り、支えられるままにしているでしょう。二人で部屋を出て合流かな。


クラウディア  「……いまだけ、許して」 と呟いて、合流オッケーです。


ST : では、二人は合流すべく部屋を出た……。


クラウディア : もう誰も信じられない。(死んだ目)


ST : では、舞台をリックさんの方に移しましょう。




 【カルディナの部屋にて】




ST : さて、その頃、封鎖された部屋の中。

 ──リックさん。あなたの前には、寝床に横たわる「カルディナ」とよばれていたもの。
 あなたの背後には彫像のように控えるニール


リック : 遺体の検分を始めましょうか。慣れ親しんだ白手袋の端を引っ張って指先まで布にぴたりとつける。

 部屋の扉を塞ぐ……または、自分を監視して立っているようにも見えるニールへ一瞬ちらりと視線を遣りますが、すぐに遺体へ視線を戻します。
 外傷の有無、推定死亡時刻などを調査していこうかと思います。


ST : 分かりました。では、まず判定不要なものとして、首筋にうがたれたは、深い、深いふたつの傷。


リック : /(^o^)\


エルヴィン : (頭抱え)


リック
 : 首筋を撫で、眉根を寄せる。吸血鬼の牙が穿ったものと確定して認識して宜しいですか?


ST : その他に目立った外傷は……いえ、ひとつありますかき切った鋭い傷が、右の手首に。

 首に穿たれた傷は確定かどうかはさておき、あなたがこれまで見聞きしたものから考えれば、牙と思われるでしょう。

 また、前回の事件に遭遇したあなたにはお分かりですが、彼女はひどく血色を失っているものの、からからの吸い殻というほど萎れていない。

 死亡推定死亡時刻となると判定ですね。
 知性+医学、難易度は……7でどうぞ。


リック : (吸血鬼の仕業だとすれば、随分と粗末な出来ですね……以前の僕達と同様、傷を塞ぐ術を知らなかったのか……それとも)

 (わざと、残したのか……ぱっと見ただけでは吸血鬼の仕業だとも断定できませんね……もう少し傷を詳しく調査してみましょうか)

 首筋の傷、及び手首の傷が何によってつけられた傷であるのか、生きている間の傷か、死後の傷かも判定したく。


ST : それも、死亡推定時刻と同じく知性+医学で、別個に判定を。難易度はこちらも7。


リック : 死亡推定時刻について…… 7B10>=7 知性+医学 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 2,3,2,3,7,9,2 → 成功数2

 次いで、外傷の詳細や凶器について……。
 7B10>=7 知性+医学 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 5,4,3,9,8,9,1 → 成功数3


ST : ダイス数のわりに意外と危ういなリックさん。


リック : そうほいほい成功しませんよ……両者成功数2です。


ST : では……まず推定死亡時刻

 吸血鬼が絡むとなれば分かりにくいものの、硬直や、まだ形を残した肌のくすみ具合、その他人体に起きるもろもろの変化から推し量るところ、先日の……夜中でしょうか。
 たいがいのものは寝静まっていた時間帯。

 次に凶器ですが、手首の傷はなにしか鋭い刃物によってつけられた、躊躇いのない深い傷です。
 首筋のほうは……一度と思うなら、やはり牙かな、と思えますね。

 同じ吸血鬼なれば、そのあからさまな傷跡の意図を思うこともできましょうが……。


リック
 : 手首の傷が致命傷である、とでも思わせたかったのでしょうかね? 手首の傷は失血死に至れそうな深さ、及び動脈を傷つけられていますか?


ST : 手首の傷のまわりに、わずかに滲んだ出血が残されていることから、生きている間または死後すぐの傷ではないかと思われます。首筋の傷はちょっとよくわからない。


リック : また、手首の傷の角度や力の入り具合から自傷か他傷かの区別も一応つけておきましょう。

 それとそうですね、室内に血痕がどれだけ残されているかも知りたいです。
 血溜まりができているのならばおおよその出血量の推定も。


ST 
: おっとと、ちょっとお待ちを。順番に出しますね。

 手首の傷は動脈に至る深いものです。
 方向からして、他傷。
 手首をとりあげ刃物を当てる、そんな姿が浮かぶかもしれません。

 室内ですが、きれいなものです。
 これだけの深い傷を負ったものがいるというのに、彼女の手首の下にわずかな血痕が残されてあるだけで、血溜まりらしい血溜まりはない


リック
 : では、直接的な死因を調べましょうか。失血死だと決めつけてかかるのも危うい気がしますしね。


ST : 再度、知性+医学で難易度7。


リック : 7B10>=7 知性+医学=死因は (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 5,4,9,6,9,8,4 → 成功数3 難易度がじりじり高いんだよぅ。


ST : もろもろの手がかりから推察するに、失血死、と推察できるでしょう。血を失った死体の中に他の原因を探したものの、見当たるものはない。


リック : あからさまに渋い顔をして、うぅむ、と短く唸っています。……抵抗した痕跡はありますか?


ST : それが、無いのです。まるで死のそのときはじめて、己の死に気づいたよう


ニール : 「…………」 ニールはあなたの背後で、ただあなたの行動を見守っている…


リック  「……ニールさん、二、三お尋ねしたいのですが、宜しいでしょうか」


ニール : 「はい」 すうっと存在感を現して、彼は頷く。


リック  「検分したところ死因は失血死です。手首の切り傷は動脈を深く傷つけており、十分致命傷になり得るのですが……」

 「しかし肝心の失った血がこの部屋の何処にも見当たらないのです。そして不可解な点はそれだけではありません」
 いかにも困った、という様子でニールを手招きして傍近くに呼び寄せ、カルディナの首筋をくいと見せる。穿たれた傷を、だ。

 「……何に、見えます……?」


ST : ……穿たれた傷を見せられ、彼の視線に一瞬ばかり、動揺が浮いた。ですが、すぐに視線を眇め、彼は首を振る。


リック 
: ここで彼が、セレナと同様 「知っている」 のかどうか心理学! もとい判定したく。


ST : 心理学! 無い! 知覚+共感でしょうね。振ります。


ニール : (シークレットダイス)(ころころ)

 「…………」
 その一瞬の動揺は「何かを」知っていることを思わせた。だが、「何を」なのかまでは推察の外。


リック : 「……ご存知なんですか」


ニール : 「お答えしかねます」


リック : 「その答えはYESと同義ですよ、ニールさん……」


ニール : 「お答えするわけには、いかないのですよ」


アマランタ : うーん、だいぶ情報は開けられていそうですけれど、女子部屋組とりっくんを遭遇させておくべきだった気がしているアレ。遭遇というか、合流。


リック : あちらでクラウディアちゃんのおててがべっとべとな事知らないからなあ。


エルヴィン : (ぴとぴと)



リック : やれやれ、といった具合に肩をすくめると、まぁそうでしょうね、と頷いてみせた。

 中庭にあったという墓石が、ふと脳裏を過ぎる。犠牲者は二人目で、目の前の人物は「何か」を知っている。
 「……これ以上人死にが出ると解っていて尚、その口を開くことは出来ませんか」

 良心に訴えかける、という意味で魅力や共感などでゆさぶれませんでしょうか。


ST : ふむ。魅力または交渉+共感かな。シークレットで振りますが、どちらを使うかお選びください。また、成功は「プラスに働く」という意味合いとします。


リック : 勿論「魅力」で判定をお願いします。また、「協力的な姿勢をとって貰えるように説得する」判定なので、[魅惑的な声]の使用を宣言します。


ニール : (シークレットダイス)(ころころ) 彼はすこしばかり俯きかげんに目を伏せて、ゆっくりと首を振る。


リック  「……私は、……僕は、傷つけるのも、傷つくのも御免です。人死になんて尚更だ」

 「命を軽々に扱ってまで、口を噤むべきものなのですか。あの、灰色の肌をした主人の言いつけは、貴方の人間性をねじ伏せるにたるものなのですか」


ニール : ……彼は、あなたのその言葉をおもんばかるように、澄んだ色の眼で静かにあなたの眼を見る。


ST : さてリックさん、ひとつ問いましょう。あなたのその言葉は「説得」? あなたの本心は、どれほど含まれていましょうか?


リック : あっちなみにこの言葉は本音です演技ではないです。 #信用されない良心1の弁解

 紛れも無い本心ですよ。
 人を傷つける事は本意ではなく、人殺しなど倫理的に看過されてよいものではありません。

 説得というよりは、後半は少し泣き言に近いかもしれませんね。
 感情的になっているところもありますが、声音は冷静です。


ST : わかりました。


ニール : 彼は感情をやどしたあなたの声を聴いてなお、応えない。用事は済んだかと問うように、扉を示す。



リック : 「お仕事をしている最中に言うような言葉ではありませんでしたね、申し訳ありません」


ニール : 「いえ」 「尤もかとは、思いますので」


リック : 「その冷静さを見習いたいものです……ああ、すいません、あとひとつ。定規やメジャーなどといったものはありますか?」


ニール : 「使用人室に戻れば、セレナの持ち物がございます」


リック : ベッドシーツをカルディナの遺体にそうっとかけて、胸の前で十字を切る。

 「では、後で調達をお願いできますか?」


ニール 
 「分かりました」


リック
 : さて、部屋には足あとがあった、という事ですが、ぱっと見……というか、自身の靴と比べたりして、男のものか女のものか判別できますか?


ST : ふむ……リックさんと比較するなら、リックさんより大きいですね。結構大きな足跡です。足跡といっても絨毯が擦れているとかその程度なので、大きさを見誤っていたらわかりませんが。



リック : これ……あれ……誰の……? えっ、ヴィクターさん???


ST : だれかがここをおとずれていたようだ。


リック : 現場保全しか調査がない自分にはやることがないなあ。とやれやれ顔。さて、と言った具合に壁際にいるニールに向き直りましょう。


ST : あとメジャーですが、この後上の階の調査が入るので、調査後、または調査と同時間軸になるでしょうね。ST忘れてたら突っ込んであげてください。


リック : 了解です。 「……ニールさん、ひとつ……忠告をしましょう」


ニール : 彼は変わらず、彫像のように立っている。


リック : 緩い動作で手を上げ、ニールの立っている壁際に手をついて彼を真っ直ぐに見据えて微笑む。酷く穏やかな笑顔だ。

 「もう承知かもしれませんが……こうなってしまった以上、事態は悪化するでしょう。せめて優しい嘘を吐くぐらいはしませんと」


ニール : 「得手ではないものですから。貴方がたほどには」


リック : 「ううん、心外だなあ……さっきの、殺しは御免だという言葉に嘘偽りはありませんし、寧ろ平和的に解決したいぐらいなんですが」


ST : これは…… 壁ドン なのでは。


リック : あっ……男キャラに壁ドンして誰が得すんねやちくしょう。


ST : 大丈夫リックさんとニールなら 誰 か が 得するよ!


リック : 誰かが。ニールも容姿高そうですものね……?


ST : それはもう。 >容姿



リック : 「とはいえ、そうでもない人間も多いようですが……まあ、そのう、なんというか。お気をつけ下さい」

 「……口の堅い貴方に、折り入ってお願いがあります」



ニール : 「何なりと。了承できることであれば」


リック : 「ひとひとりの正気を保証するために……協力して欲しいのです」

 とん、とん、と、壁についていない方の手で自身の首を指の腹で叩いてみせた。
 なんとものほほんとした表情と口調。


ニール : 「…………」 吸い込まれるように、その指先を見て。



アマランタ : (犯人はリックさんの中の人) (やる気だなリックさん)



ニール : 申し訳ありませんが、了承しかねます。そう、丁寧な仕草で、応えた。


リック : 「おやいけませんか。全館禁煙とは近代的ですねえ」

 この男ガード堅いよう!
 やっぱり男性の攻略はヴィクターさんじゃないと無理だったんだわ……。


ニール : 「分煙とすると、部屋の取り回しが悪くなりますので。中庭などでどうぞ」


リック : 「ああ、なるほど。古いお屋敷ですしねえ……仕方ありません、飴で妥協しましょう」


 壁についていた手を放し、ポケットから、のど飴を取り出して掌の上で弄ぶ。
 さてこれであらかたの事は終わったかな。

 ついでに、程度にニールからリックへの心証でもチェックしとこうか……。


ST
 : するりと身をかわして、外に出るなら彼は扉を開いてくれるでしょう。 心理学する?>リックさん


リック 
: 心理学(VtM式)しときます。


ST : だめだこの二人魂がCoCにひかれとる。


リック : CoCがホームグラウンドなのだもの!



ニール : 心証のチェック……(シークレットダイス)(ころころ) 彼の視線を伺えば、その奥にあるものは伺い知れないものの、あなたに対する何しか複雑な感情が見えたような、そんな気もした。



リック : 真面目に考察するとえーと……ニールは 「吸血鬼が誰であるか把握している」 「理解しつつ黙秘を通す気でいる」 のだなあ……。


エルヴィン : (なるほど、顔)



ST :  では、ここで外に出て以上かな? なお、外に出るとニールは鍵で部屋を施錠します。


リック : そうですね。以上です。施錠されるのを確認してから手袋を外しましょうか。

 「……混乱を避けるために、首筋の件は暫く伏せておきたいのですが……」
 と、ちらり。


ニール : 「了承しました。……ただし、状況によりますが」


リック : 「ええ、勿論。伏せておいてもいずれは明るみに出る事ですしね……」



アマランタ
 : うむ……二ールさん吸血鬼の実在を知ってる人なのに、恐怖心がなさそうなのは面白いなあと思う。


エルヴィン : (リックさんが出るくらいに、上の階から足音がする感じかな?)


リック : 「複雑な感情」の具体的な中身が見えなくて困っているなどと……プラスなのかマイナスなのかワカラナイ。


ST : それは、「どちらもありえる」というところ。


リック : なるほどなるほど……。


ST : というわけで、本日はここまでです。


リック : お疲れ様でしたー。







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