>> 第十六回 / 双子塔





 暗闇は全てを幻惑し、包み込もうとする。
 昼も夜も、記憶も、時間さえも曖昧な中、全ての闇を飲み込んで館は夢を刻み続ける。

 全てを覆い隠すような疑惑と混乱のなか、館はゆるゆると闇の鎌首をもちあげて、その全貌を露わにしようとしていた。





ST : こんばんは!


エルヴィン : こんばんは~。


ST : さて、まず状況をまとめましょう。


 ■ フィオナさん は 食堂 へ戻った
 ■ クラウディアさん も 食堂 へ戻った
 ■ リックさん は 屋敷の中 をうろうろしている
 ■ ヴィクターさん は カルディナ の部屋から逃げた
 ■ アマランタさんエルヴィンくん はそれぞれ別個に アイリ を探しに行った


ST : こんな所かな?


アマランタ : アマランタについてはその通りです~。


クラウディア : あってます! あってなくてもそういうことにしてください!


エルヴィン : エルヴィンふらふら~。OKです! ヴィクターさんの「その気にさせ逃走」が輝いてみえる。(笑)


ヴィクター : ふぇぇ、女の人怖いよぉ……。 ><


フィオナ : なるほど。男なら平気なんですね。


エルヴィン
 : (ひそひそ)(ひそひそ)


ヴィクター : そうです、逃走してました。逃走中。


クラウディア : (やだーへんたいだわー)


アマランタ : (アラマア!アラマア!)(オキキニナッテオクサマ~?)


ヴィクター : くっころ。


フィオナ : クラウディアさんが食堂に戻ったならば、正体を話した件について聴取したいと思います。


ST : おっと了解。では……エルヴィンくんのシーンからはじめようかな?




 【塔へ】




ST : ──予知にひかれて、あなたはアイリを探しに行く。


エルヴィン : (何処にいったかなぁ)(もっと早く思い出せばよかったよ~) ぽてぽて。ぽてちーん。


ST : おのおの散った客人たちは、そろそろ寝静まるのだろうか。

 何となく感じる、ひとが活動している気配というものが、静かになっていくのを感じる。

 さて彼女は何処へ行っただろうか。
 何処へ行くとは告げられていない。


エルヴィン : (お腹も減ってきたし)

 食餌をする、アイリさんを探す、両方やらなきゃいけないのがマルカヴィアンの辛い所……。
 等と思いながら、アマランタさんやヴィクターさんとまた別の方向を探っていきます。どれくらい広いのかなこの屋敷?


ST : 二階あたりを見て回っていますと、さらに上へ向かう階段があるのが見えますやね。


エルヴィン : この館3階もある。(ぐるぐる目で)


ST : そして……上を歩く足音が聞こえた。


エルヴィン : (誰かいるのかな) 足音の方に向かっていきます。ふらふらふら~。


ST : ふらふらふら~。上がると、まだ階段がある。そして、二階と同じように扉が並んでいるのが見え、そして、おや



エルヴィン : 3階にも同じように部屋があるなら、本当に、使用人二人じゃ足りないレベルですな~。我々の知らない使用人がいるのかもしれない……?


フィオナ : マップ埋めをしないといけませんね。


クラウディア : そう……俺達は知っている、出されたマップが2階までだからといって2階までしかないわけではないということを……。


アマランタ : 使用人……いったい何人なんだ……?


クラウディア : 方眼紙持ってこい! (マッピング=方眼紙)(ゲーム脳)


ST : ExcelかOpenOfficeを起動するんだ! (間違った使い方)<方眼紙


エルヴィン : エクセルはいいマッピングソフトですね!(真顔)



ST : 続くはずの階段は途切れている。続くはずの階段は途切れている。あなたがそこまで確認し、廊下へ出たとき、突き当たりの道を歩いていくアイリの後姿が見えた。


アイリ : 「…………」


エルヴィン : (よかった、まだ大丈夫だ) と安堵の息をもらしながら呼び止めます。 「アイリさぁ~ん!」


アイリ : 彼女は振り返らない。 すたすたと歩いていく。


エルヴィン : あれぇ? と首をかしげながら、彼女の後を追い掛けましょう。


ST : 廊下から奥の突き当りを見ていたら、突き当り(T字)の−部分を歩いていく彼女が見えた形ですね。


エルヴィン : では歩いていくアイリさんを追い掛けて進もうと思います。 「まってまって~」 と声をかけながらばたばた走って。忍ぶ気zero!


ST : すたすた。すたすた。彼女は歩いていく。十字路を左に曲がって、二階なら突き当たりになっていたその奥に、扉を開くと渡り廊下があるようだ。



アマランタ : わりと付き合いのいい感じのアイリが無反応っぽいのが不思議だなあ。


クラウディア : 渡り廊下……? (ゴクリ)



エルヴィン : 「?」(渡り廊下) 不思議な構造の屋敷……と思いつつ。

 「アイリさーん!」
 声をかけて追い掛けますが……追いつけませんかね。(走っても大人よりちょっと遅い)


ST : 彼女は細くたよりないその渡り廊下を、さらに歩いていく。短い渡り廊下を歩き、ゆるやかな円錐状の、石積みの狭い空間にたどり着いたところで、彼女はふっと振り返ります。


エルヴィン : これで急に追い掛けられたらトラウマになる。(震)


ST : ……彼女の金色の眼は、あなたを見ていながら、あなたを見ていないようでした。


エルヴィン : 振り返ったら気付くように手をふります。 「アイリさ~ん、一人で何してるの~」(ぱたぱた)


ST : 擦りガラスを通して見た月のような、ぼんやりと開かれたまるい眼……あなたが手を振ったことで、ようやく彼女はぱちりとまばたきをして、眼に光を戻します。


アイリ : 「あ? ああ。なんだ、一人でいちゃまずいか?」


エルヴィン : 「あ、アイリさんやっと気付いた。どうしたの、ぼーっとして……」 渡り廊下に行こうとするけど、きしむから怖い! 軋むから怖い!

 と渡れないでふらふらしてます。
 「えーと、今日は一人でいるには心配な日だからさ。出来るだけ誰かといたほうがいいかなぁ~って」


アイリ : 「ぼーっとしてたか?」 はて、と周囲を見回して、なんだかびっくりしています。


エルヴィン : 「うん、何かへんだったよ。声かけても全然気付かないし……それに、こんな所に何か用があってきたの? よくこんな場所知ってたね~」

 と、館でも明らかに変わった風景が広がるのを物珍しそうに見てまわります。
 「あれ、何だろ?」

 渡り廊下の向こうにある部屋を指さして 「アイリさんいった事あるの、あそこ?」 と首を傾げて。



フィオナ : これ、「支配」の訓え血を飲まされるかして操られてそうですね


エルヴィン : 近くにアイリさんの父がいる可能性も微レ存?


アマランタ : えるえるくんの予知が「アイリへの危険(死の可能性?)」だったことを考えると、血よりも支配系の訓えの可能性の方が高そうかなあ……いやでもわからないな。



アイリ : 「ああ、あの塔か?」 振り返って。


エルヴィン : 「うん、あの石の……塔なんだ」 ご大層な館だなぁと思いつつ。 設計:中村青司めいた館になってまいりました!(和訳:事件がおこる)


アマランタ : 館もの! 館もの!


エルヴィン : 僕の脳内では暗黒館みたいな構造になってるんですけどね。@綾辻ワールド



アイリ : 「ああ。反対側にももう一つあるらしくてさ、外から見たことはないけどまあ塔なんじゃないかと思ってる」

 「下に行くほど広くなってて、一番上から外に出られるようになってて……塔だろ? 何となく」
 円錐形を手で作りながら。


エルヴィン : 「へぇ~……」 ラプンツェルが閉じこめられたいるような塔を思い浮かべて。館じゃなくてお城だなぁと感心したりして。

 「それで、アイリさんあの塔に何か用事があったの?」
 首を傾げながら無邪気な素振りで聞きますよ。

 「……何かふらふらして、ちょっとヘンだったけど、大丈夫? 気分悪くない?」


アイリ : 「いや、別に……外の空気でも吸おうと思ってさ。そんなに変だったか?」


エルヴィン : 「うん、だって声かけても気付かないんだもん。心配するよ~」 ちょっと安心したように笑って。

 「今日は何か色々あったでしょ? アイリさんにも何かあるんじゃないかって思うとさ……心配で。群れるの、苦手なのわかるけど……あんまり危ない事、したら嫌だよ?」



アイリ
 : 「そっか……悪いな、気をつけるよ。どうも、外の空気を吸ってないと塞いじまってさ」 少し笑って、エルヴィンくんの頭をなでようとする。


エルヴィン : (好きなだけ撫でるがよい)(撫でられ待機)


アイリ
 : わしゃわしゃと、髪がちょっと乱れるくらいしっかりなでられた。

 「少し、外の空気を吸ってっていいか?」
 ひとしきりエルヴィンくんの頭をなでると、彼女は上を指さした。


エルヴィン : 「えへ~」 嬉しそうに笑って。

 「うん。でも、僕も一緒にいっていい? ぼくもあの『塔』がどうなってるのか見てみたいし……もしアイリさんに何かあったら僕が守ってあげるんだから!」
 と、少しえへんとして胸をはる。

 勢いで恐ろしい場所に突っ込んでいる気がするが気のせいにしておくんだぜ……。(ふらふら)



アマランタ 
: よりにもよって一番戦闘力のないえるえるくんがアキラカ=キケン=オブジェクトにつっこんでゆく……。


エルヴィン 
: 後はまかせたぜ……。(親指をあげながら沈んでいく)


クラウディア : エルヴィンくんの画像の透明度をあげて爆発エフェクトの上に配置する仕事が捗るな。


アマランタ
 : 溶鉱炉(ry



アイリ
 : 「ああ、もちろん」 頷いて、彼女は塔の外周を這うようにしつらえられた螺旋階段を思い浮かべてくださいまし。


エルヴィン : 筒状の塔のイメージですよね。ぐるぐる~。


ST : です。彼女はその階段を登っていく。外周に小さな窓が規則的に並んでいます。積んだ石をひとつ抜いただけのような、簡単な窓。

 しばらく、といっても屋敷の階段にして1階ぶんくらいでしょうか、登ったあと……上に、空が見えました。
 ──ひゅう、と風が吹きすぎて、彼女の髪を揺らしました。


エルヴィン : 「わぁ~」 久しぶりに外の空気を吸ったような気分になって、思わず声をあげる。

 どこか幻惑された館に翻弄されていた気がするけど、鋭い風の感覚で幾分か現実を取り戻した気がした。
 とはいえ、自分の現実なんて狂気とそれほど変わりはしないのだけれども。

 「いい場所だねぇ、アイリさんが来たくなる理由もわかるよ」


ST : 出た上はごく小さな、人が二人立てば埋まるほどの空間になっており、申し訳程度の壁がその空間を囲んでいました。見上げればひたすらに空。


アイリ : 「だろ? あの中にいると、どうにも気が塞いでさ」 彼女は嬉しそうに空を見上げている。


エルヴィン : 「外を感じられる場所って無いもんね、あの屋敷では……」 うんうん、と頷いて館に目をやります。3階建てで、むこうに塔がある……館の全体像がここから見渡せます?


ST : 見渡せますね。まあ、でかい。


エルヴィン : 3階建て、反対の方にも塔があって中庭まであるんでしたっけ? そりゃでかい。周囲に見えるのは森ばかりで道とか、街の灯りとか、他の家の気配はないですかね。


ST : ちょうど反対側に、同じような渡り廊下と塔があるのが見える。

 屋根はくすんだ赤い色にて彩られ、いまいる塔のすぐ右下あたりにバルコニーがある。

 あなたは森の向こうを見やる。
 黒々とした森が次第に密度を濃くし、地平線を埋め尽くしている……どこまで見ても、見えるのは森ばかり。


エルヴィン : アイリさんに 「あっちの塔には行った事があるの?」 と聞いてみましょう。似たような塔っぽいけど……。


アイリ : 「あっちか? あっちはないな」


エルヴィン : 「あっちの塔は入り口が他の所にあるのかな?」 森ばかりの周囲を見て (みんな、本当にどうやってここに来たんだろう) こいつは驚きだ!


アイリ : 「いや、似たような扉はあったし、こんな感じなんじゃないか?」



アマランタ : ぼくはいま恐ろしい想像をしてしまった……あちらの館側はこちらの館側とは全く違うもので、あちらがわとこちらがわで同族食いしてきた吸血鬼が、それぞれ対面するのがこの塔なのでは……。(ぐるぐる目)


クラウディア : ヒィン!


エルヴィン : 「あちら側」の事は謎につつまれているのだ……広いと思ってたけど、全体の半分くらいしか見てないんですかね?


ST : いんえ、1~2階はだいたい誰かしら回ってますよ。3階が未知ゾーンだっただけで。


アイリ : そこまで言って、へくちょい、と意外に可愛らしいくしゃみをひとつ。吸血鬼でもくしゃみはするらしい。 「戻るか。そろそろ」


エルヴィン : 「あ、アイリさん風邪ひいちゃうよ。部屋までおくるね」 と、手を差し出してエスコートします。


アイリ : 「お前、今からその調子だと将来女たらし確定だな」 苦笑いしながら素直に手をあずける。30才? しらんよ。


エルヴィン : (本当の年齢は良い子のみんなとぼくの秘密だ!) やんわり微笑みながら、その手をとって進みます。ひとまず無事でよかった~。


ST : というわけで、お二人は館に戻ってきました。アイリが欠伸をひとつする。



ヴィクター : 女性の扱いが素晴らしい……見習わなくては。


クラウディア : 女の子との好感度をあげたエルヴィンくんに対しこちらは……。(これ以上は言わないでおこう)


アマランタ : ヴィクターさんもきっと好感度は上げているから……。(誰のとは言わない)



エルヴィン : アイリさんが部屋に戻るなら、一緒に戻りまするぞ。エスコート!


アイリ : 「あたしはそろそろ寝るよ。そういえばあんたら、部屋は決まってるのか?」


エルヴィン : 「そういえば、聞いてないかも……忘れられてるのかなぁ」 なんて苦笑い。 「後でニールさんかセレナさんに聞いてみるね」 と曖昧に返事しておきますね。予定は未定。


アイリ : 「ありゃ、それは不親切だな。セレナはともかくニールも忘れるなんて、意外と粗忽なやつだな…ああ、ここだ。お休み」 といって開いた扉には 「STAFF ONLY」 とか書かれているんだけど。

 開けると、どう見ても MONOOKI なんだけど。


エルヴィン : (ここは……アイリさんの部屋………!?)


ST : ごちゃごちゃと積まれた物の間に、なんだか毛布がなげてある。



アマランタ : 物置で寝かされる客人とは……?


クラウディア : アイリさんワイルドすぎるだろ……。


エルヴィン : MONOOKIに本人がしてしまったのか……何日でこうなったのか……。


アマランタ : アイリさんは猫か何かか?


クラウディア : STAFF ONLY読めてる? 大丈夫??


エルヴィン : アイリさんスタッフになってしまったんじゃ……。


フィオナ : スタッフ(猫)


アイリ : 「ああ。広い部屋だと、なんだか落ち着かなくてさ」 !? ってなってるエルヴィンくんに。


エルヴィン : 「そっか~」 納得している風だけど流石に ( ゚д゚)!? 「おやすみなさ~い」 手をふりながら、部屋に入るアイリさんを確認しますよ。


アイリ : 「お休み」 扉が閉じられて、中から鍵のかかる音がする。なお、場所的には、塔を出たところの廊下を渡りきったところ……。

 ちょうど、反対側の塔に続くんじゃないかな? という扉があるあたりです。

 突き当たりに扉、左側にアイリの部屋? の扉がある。


エルヴィン : アイリさんの部屋(すたっふおんりー) 鍵がかかったのを確認して、ちょっとその場に止まります。他の人がアイリさんを探しにくるかもしれないし。ついでに周辺の部屋も確認しておきましょう。


ST : 2階よりはやや部屋数が少ないようですが、だいたい扉の配列は似ていますね。のっくする?


エルヴィン : ノックしてみましょう。そして大体の部屋を確認。最初のマップは何となくうめておくのです!


ST : まず、MONO……アイリの部屋の横にある扉には、「医務室」とあります。

 吹き抜けを越えて、十字路の向こう……さっき行った塔へ続く扉の右にあるのが「書斎」。その反対側にある扉は「寝室」
 十字路を左に折れるとしばらく扉がなく、進行方向左側に廊下。まっすぐ進むと「子ども部屋」、その向こうにトイレ


エルヴィン : アイリさん勝手にあの部屋に住んでるんだ。(改めて確信した)


ST : 進行方向左側の廊下を行くと、左側に手前から「客室」「多目的室」。右側に吹き抜けと階段。 ……ざっつおーる。



クラウディア : 「こども部屋」 に底知れない恐怖を感じるんだが。(CoC脳) CoCだと中になんかいるやつだ! SANチェック入るやつだ!


リック : 医務室を……私の……居城に……。


クラウディア : 医務室はいかにも何かありそうで何もないやつ。あくまでCoCでは。


エルヴィン : 書斎に見たらいけない本とか、「奴等がドアを叩いている! あぁ、窓に! 窓に!」の日記とかあるんじゃろ……? 下がお客様用だとして、こっちはより館の持ち主のスペースっぽい? 興味深いものが多そうですね……!


ST : というところで、視点を移しましょうか。



 ■ フィオナさん は 食堂 へ戻った
 ■ クラウディアさん も 食堂 へ戻った
 ■ リックさん は 屋敷の中 をうろうろしている
 ■ ヴィクターさん は カルディナの部屋 から 逃げた
 ■ アマランタさん は アイリを探しに行った
 ■ エルヴィンくん は アイリと別れて3階の階段前にいる




 【食堂にて】




ST : では、フィオナさんがクラウディアさんと食堂で合流したところからはじめましょうか。少し眠い、そんなふうに感じる。夜と昼の境のないこの場所でも、時間は流れるようだ……。


クラウディア : 今は食堂にはフィオナさんしかいないのかな?


ST : そうですね。他にいたひとたちはめいめい散ってしまった。


フィオナ : 時計があれば確認します。


ST : 食堂の時計は1時を指している。ふるめかしげな振子の時計で、昼なのか夜なのかはわからない。


フィオナ : (少し前に夕食だったから、今は午前一時か。この時計が狂っていなければ、だが)


ST : 本来ならば、これからがむしろあなたがたの時間のはず、なのだが……。


クラウディア : なら話しやすい。早速本題に入ろう。その前に。 「……ごめんなさい、謝らなければいけないことが……」 まずは謝罪からだよね!



ST : …………なんかテレホーダイ族みたいだな。 <これからが



アマランタ : チャットルームに時間溢れる時間のはじまりだ……わたしはなにをいってるんだ? 人が溢れる時間の始まりである。


クラウディア : 時間が溢れる時間。(ゲンドウ)


エルヴィン : ガガガガッ ガガッガガガ ピーーーヒョロローーーーピーーー


ヴィクター : ダイヤルアップされてるぞー!


クラウディア : はい年齢のわかる話題やめようねー。(パンパン)


ST : (おもむろにPC-VANナビゲータを取り出す)>ALL


アマランタ : #nanimokamoganatukasii


クラウディア : 掲示板にレスつける時に多窓開いておいて一旦接続切って文章打って繋ぎ直して投稿したりしたよな……?


ST : (その経験は無かった)


アマランタ : (わかる)


リック : …………?


エルヴィン : 若い人をニトロがん積みで置いていくスタイルやめろください!


フィオナ : (困った。まったく付いていけない……)


ST : この話はもうやめよう。PC-VANにTeratermから接続する話とかやめよう。



フィオナ : 「クラウディアか。さっきはルーディアと話しに行くと言っていたが、どうなった?」


クラウディア : 「……そのことなのだけれど、その……、……話したわ。私の、正体……」 申し訳なさげに視線を落として。


フィオナ
 : 「正体? 住所や職業か?」 とよく分かっていない様子です。


クラウディア : 「……吸血鬼、であること」 元から小さな声を、さらにひそめるように。


フィオナ : 「……え?」 動揺の色を隠しつつ 「話したのか、人間に?」


クラウディア : 「……いけないと、わかっていたけれど、……隠していられなかった。嘘を、つけなかったの。ごめんなさい……」


アマランタ : クラウディアちゃん……。


フィオナ : 「なるほど。確かに深い信頼関係を築こうと思うなら、そうしたいと思うこともあるだろうな」

 と落ち着きを取り戻します。
 「その正直さと誠実さは評価するよ。ただ……この件は慎重に対応していかなければならない」


クラウディア : 「あの子は、今、護ってくれる人を失って……ひとり……、放っておけなくて……」


フィオナ : 「貴女が善良であることは知っている。ルーディアを助けようとしていることも分かっている」


クラウディア : 「……誠実でいたかった。だけど……逆に、危険に晒すことになってしまうかもしれない。そういうことよね……?」


アマランタ : フィオナさんから溢れんばかりの人間性9を感じている。


フィオナ : 「そういうことだ。最大の問題は、これがカマリリャの『第一の掟』に違反している可能性があることだ。カマリリャは我ら血族が人間に正体を明かすことを原則、禁じている。ここから帰った後で公子閣下に申し開きをせねばなるまい」


クラウディア : 「……ええ。その時は、たとえどんな審判が下ろうとも、受け入れるわ……」


フィオナ : 「もう一つの心配事はルーディアから我らの素性が漏れる可能性だ。彼女本人が誠実だとしても、血族には人間に口を割らせる方法などいくらでもある。もし彼女がすでに誰か悪意を持つ血族に操られていた場合、利用されないとも限らない」

 「第一の問題、つまりカマリリャの掟の件だが、これは私に任せておいてほしい。一応これでも、多少は対応を知っているからな」


クラウディア : 意外な反応に驚いた表情を見せる。 「……ありがとう……」


フィオナ : ST、法律技能には血族社会での掟に関するものも含まれていたと思うのですが、今回の件について過去の判例などから、どのような判断が公子から下されるか推測できないでしょうか?


ST : ふむ、そうですねぇ。では、知性+法律、手元に資料無い(=フィオナさんの手元に判例の資料がないということ)ので難易度7で判定をどうぞ。


クラウディア : 「私以外の……あなたや、エルヴィンくんたちがそうであるとは言ってはいないわ。ただ……私と行動を共にしている人たち、というところから、「そう」なのではと推察することは……容易ね……」

 「誰かに操られていたら……、その可能性は、正直全く考えなかった……迂闊だったわ……ごめんなさい……」


 
その可能性は(中の人も)正直全く考えなかった。


フィオナ : 6d10>=7 知性+法律 (ころころ) 3成功ですね。


ST : では、あなたは吸血鬼としての生の記憶に刻まれた、過去の判例を思い出す。時に惨たらしく、時に政治的で、時に温情にあふれていた裁きの風景が、想像をまじえてよみがえる……。


フィオナ : 「ルーディアが操られている云々というのは、あくまで可能性の話だがな。それと、貴女の正体が明らかになれば、最悪、芋づる式に他の血族も疑いの目で見られるようになるだろう」


ST : 特徴としてはふたつ

 かの公子は割と、「結果」を重視なさいます。結果としてカマリリャの「仮面舞踏会」に多大な影響が及んだのならば、その裁きは断定的である。
 逆に、仮面を傷つけるに至らずに済んだのならば、温情を下さることもある


フィオナ : 了解です。


ST : もうひとつは、かの公子は「身分」をそこまで裁きに交えないということ。

 あなたがたが新参者だからといって罪が重くなることも、闇の社会に影響力が大きいからといって罪が軽くなることも少ない
 これは裁きに政治性が少ないということで、割と珍しく思えます。

 以上。


フィオナ : 「今回の件だが、事態をうまく収拾し、秘密が明らかに露見しなければ、温情ある判断が下る可能性がある。希望は十分にあるということだ。ルーディアに対しては、彼女の保護と言葉は悪いが監視も兼ねて、誰かが付いていてやるのがよいかもな」


クラウディア : 「……わかった。もしいい方法があれば……こんなことお願いするのは、おこがましいけれど……教えてくれると、うれしい……任せるのが、少し、怖い人も……いるから……できる限りは私がついていたい……


フィオナ : 「仲間を助けるのは血族の義務だ。それはそうと、見張りは貴女に任せるとしても、このことは皆にも話しておかねばな。先ほども言ったように、貴女の正体が露見すれば他の血族も不利益をこうむる可能性がある。だから、彼らもこの件について知らされてしかるべきと思うが、どうか?」


クラウディア : 「ええ、そうね……怖いけれど……それも全て私の責任……。伝えなければ、ならないわね……」 伝え方を間違えたら(こっちが)即ティウンしそうな良心1のみなさん。


フィオナ : 「よろしい。他の者と会ったら私から伝えておこう。それと、もし、これからここを離れるつもりなら、誰かに会ったときはこの場所に来るように伝えてほしい。貴女から何かを話す必要はない。『詳しくはフィオナに聞いてくれ』と言ってくれればよい」


アマランタ : アマランタはルーディアちゃんに対して諸所の事情で思い入れがないわけではないけど、他吸血鬼メンバーほど重視はしてない感じなのです。


フィオナ : 「できれば、もうしばらくここにとどまって私と行動をともにしてくれると助かるのだがな」



アマランタ : フィオナさんの預かり方に、上司力を感じている。


リック : 護るという名目で餌が手に入るなら万々歳じゃないかな。(中の人のゲス発言)


エルヴィン : (ティウンティウン)


クラウディア : 任せるのが少し怖い人ってマイルドな表現にするか信頼できない人ってズバリというか悩んだけど後者でよかったな?


アマランタ : (笑)


ST : 前者のマイルド加減もクラウディアさんっぽくてええんじゃないでしょうか。


クラウディア
 : うん。クラウディアだったらマイルドに言うと思って和らげました。


リック : 信頼されないなら相応の態度をとるまでだよ。


フィオナ : お互いに信頼し合えるよう、努力していくしかないですね。


クラウディア : 大丈夫だよ。何かされなければ誠実で友好的で献身的ですらあるから。


リック : 努力するしかないんだけどここ磁石なんだよねマイナスマイナスの。


クラウディア : というかクラウディアは中の人ほど危機感を感じてないので。


リック : 危機感か……。



クラウディア : 「……なるべく自分から……と思ったけれど……、……下手を打ったらと思うと、怖いから……、頼りきりで申し訳ないけれど、お願いするわ……ほんとうにありがとう…」 深く頭を下げる。


フィオナ : 「気にすることはない。私は協定の内容を忠実に守っているだけだ」


クラウディア : 「ここに留まるのは、大丈夫。部屋には鍵をかけて休んでもらっているから、……それを守ってくれていれば……大丈夫だと、思いたい……」


フィオナ : 「そうか。それなら、一応しばらくは安心できるか。彼女が操られていなければ……」



クラウディア : 本能的な危険は察知しているし、いざとなったら手段は選ばない人だと思ってはいるけどね。今は友好的でいてくれるから一応信頼は置いている。


アマランタ : キャラ同士の眼差しが興味深い。



フィオナ : 「話は変わるが、クラウディア。半裸のまな板を見かけなかったか?」


ST : 突然のまないたにふいた。


クラウディア : 「……機を見て、様子を見に行きたいところでは……あるわね……」


ST : 半裸の……まないた……。


エルヴィン : 洗濯板じゃないから、良心……。


アマランタ : 全裸のまないた、あるいは服をまとったまな板の存在が求められる。


エルヴィン : (全裸のまな板は普通のまな板だ)


リック : 突然口悪いのウケるフィオナさん。


ヴィクター : 半裸のまな板……。


アマランタ : フィオナさんは、口の悪い表現をする相手程実は気に入っているのでは説がふとポップした。



クラウディア : 「半裸……まな板……」 しばらく考えてから思い当たって 「ないわ」 と答えます。


フィオナ : 「アイリ……だったか、彼女に危険が迫っているらしい。ヴィクターが彼女を探しに二階へ行ったのだ」


クラウディア : 「……? すれ違ってもいないわ……ただ……誰かの視線を感じた、気がする……」


フィオナ : (視線か……)


ST : ──感じた視線。カマリリャの掟と彼女を思う心の間で……。というところで、今回は以上!


クラウディア : おつかれさまでした!







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