>> 第十一回 / 晩餐会






 甘いワインのかおりが鼻孔をくすぐる。
 シャンデリアは淡い色に輝き、曖昧な夜という時は一層長く感じられる。
 思考さえも曖昧のまま、現れた見知らぬ顔を前に晩餐会が始まろうとしていた。





クラウディア : こんばんシュゥーッ!


エルヴィン : こんばんはシューッ!


フィオナ : こんばんはシュゥーッ!


アマランタ :

 前回のあらすじ : いたずらショタっ子アルカージーの登場に焦るえるえるくん! ショタの文字は二つ要らない、真のショタはどちらか……!?

 というところでしたね


エルヴィン : 今開いてるのはオネェ枠だけよォッ! (カマ声で)


ST : STのパソコンが重くてあばばばばしているところで、あらすじありがとうございます。エルヴィンくん、それはオネェを出せということでございますか……?


アマランタ : (えるえるくんの答え如何によってはNPCにオネェが予約されてしまうのだろうか……)


エルヴィン : えっ? これは次に現れた時にパディがおネェになってるフラグ……? ちょっと見てない間に男の子からオネェに。


ST : それはまたすごいフラグですな!?


フィオナ : パディ!?(笑)


ST : ではそろそろ始めますが、皆さん準備はOK?


アマランタ : こちらは準備OKです!


フィオナ : 問題ありません。


ST : では今宵の物語をはじめたいと思います……。




 【1階:大食堂にて】




ST : ──役者は壇上に揃う。

 めいめいに話していた人々を、ニールが最後にあらわれて、それぞれの座席へ導いた。
 台所から大きなカートを押して、セレナが現われた。

 残すは空の椅子ふたつばかり。



リック : その席にもうひとが座ることはないよとどう説明したものか……。


エルヴィン : (なむなむちーん)



ST : さて、座席ですが、向かい合わせで二列になって並んでおります。順番は……。



<食堂の座席>


<食堂奥側>
(空席) テーブル (席準備なし)
ルーディア クォート
(空席) (空席)
(空席) ニクラウス
カルディナ (空席)
(空席) アルカージー
アイリ バンビーナ
(空席) (空席)
<出入り口側>



 空席部分は自由に座れそうですね。
 空の椅子が残っている状態セレナニールがやってきたことに、周囲がいささかざわついております。

 俯くルーディア
 あれー? あれー? って顔で横のからっぽを見やるバンビーナ。そんな状態です。



アマランタ : 食事(吸血)は最終的に狙いたいですけど、どうしたものかなー。と席次眺めてなやんでます。まだ人間と吸血鬼の判別がついていないですしねえ。


リック : 人間と吸血鬼は……ひとまず食事風景をみてみないとどうにも。


ヴィクター : 椅子取りゲームじゃー!



リック : そろそろヴィクターさんが女の人にありつけてもいい気がするの。


ヴィクター
 : おっぱいの隣は私が貰った!


クラウディア : 女の人にありつけるって表現。(笑)


リック : ではヴィクターさんは、カルディナさんの横ね。


ヴィクター : 素晴らしい。(感動)



エルヴィン : ST、オーラ知覚してとりあえず、今のメンバーのオーラを確認しておきたいと思うますがよろしいですかね?


ST : オーラ知覚……は一度に複数人にできるんだったかな。ちと確認します。(るるぶぺらぺら)

 ……特に書いていないので、

 「まとめてやってかまいませんが、一人ずつ別個に判定してください」
 「時間経過的に、2人目の判定してるあたりで食事が始まります」 という処理で今回は参ります。

 (判定はややこしくなるので、最初にまとめ振りしてかまいません)

 全員分まとめて判定しますか? やるなら全員分STが振ります。
 ニールセレナアイリを除く残りのメンバーですね。……ルーディアも除くのかな?


エルヴィン : 了解です。とりあえず知覚+共感! ルーディアさんも大丈夫そう(人間っぽい)なので除きます。


ST : シークレットダイス…… (ころころ) ……結果を書いてるのでその間にゆっくり座席を決めていってね。


エルヴィン : 人数分ふったら一つくらい失敗してそうだなぁ……。(オーラ)


リック : ちら、と兄の顔色を伺う。きっと、血族か人間かを観察したのだと予想したからだ。


エルヴィン 
: オーラは誰のを見ようかな~。 <>ω<> クァッ!


リック : 底知れないのはクォートニールあたりでしょうかねえ……?


ST : ニールは一度確認してます。<オーラ


エルヴィン
 : うん。ニールさんは胸がなくてついてるって確認している。(違)


アマランタ
 : 気になるのはクォートバンビーナかなあ……子どもにみえるNPCはつい無条件で信頼してしまいがちである……。


リック : ああ……そうですね……それ(子どもは無条件に信頼)はある……。じっくり見たいのは、クォートバンビーナ。もしくはえるえる兄さんの私怨(?)でアルカージー。(笑)


ヴィクター : 一番怪しいのはクォートかな……ショタっ子もあなどれん。


エルヴィン : 子どもだったら吸血鬼でも血をつかわないと筋力や移動力は低いから驚異じゃないですから。(※システム的な話をしはじめた)逆に超一級の吸血鬼だったらぼくにはどうしようもない。エルヴィンの心情的にはまずライバルをガン見して他チラ見ですが。


リック : 我々にとって脅威でなくとも、人間にとっては脅威であり、これ以上吸血鬼がいると食餌がままならない、競争相手ですから……。


エルヴィン : (ぽん!)(何か人間的に大事なものを忘れていたPLが手を叩いた音)


リック : しっかり!?


アマランタ : えるえるくんの脅威計算の仕方、すきですよ。(笑)



リック : クラウディアちゃんも席は女性の傍がいいかな?


クラウディア : そうだね~。


リック : ルーディアさんが一番おとなしいし、クラウディアちゃんが傍にいると安心しそう。


ヴィクター : おじちゃんのおひざでもいいよ?


クラウディア : 遠慮しときます。(真顔)


リック : ヴィクターさんその発言訴えられますよ?


ヴィクター : ひぇっ……慎みます……・


アマランタ : だったら、アマランタは男性陣クオート、ニクラウスの間にいきましょうかね。


リック : (多分、空席は、心情的に埋められたくなさそうですね)


アマランタ : あ、クォート・ニクラウスの間えるえるくんいきます?


エルヴィン : いや、どこでも大丈夫なんで、アマランタさんが殿方に囲まれたかったら譲りますよ~。


アマランタ : クォート・ニコラウスが人間だったら食いやす……いえ対応しやすいかなって思ってて! すみません、頂いていいですか!


クラウディア : ようこそ男の世界へ?


エルヴィン : ようこそ男の世界へ。(CVあんげん)


クラウディア : ヴぃっくんがクラウディアとのフラグをバキバキに折ってきそうな予感を感じつつ。


ヴィクター : そんなことないよ、頑張るよ!!


クラウディア : (おっぱいの隣って発言の時点で……)


ヴィクター : (言葉には出してないからきっと大丈夫だよ!)


フィオナ : では、席順決定しました。




<食堂の座席:PC着席後>


<食堂奥側>
(空席) テーブル (席準備なし)
ルーディア クォート
クラウディア アマランタ
ヴィクター ニクラウス
カルディナ エルヴィン
リック アルカージー
アイリ バンビーナ
フィオナ (空席)
<出入り口側>




ST : 座席はこのような感じですね。



リック : はからずも兄弟がちかい。


エルヴィン : リックさんのすぐそばにちまったいのが並ぶ。(ずら)


アマランタ : リックさんの前二人KAWAIIな。


リック : アルカージーバンビーナちょろそうなにおいがしたので……ちまちま。


エルヴィン : エルヴィンは怪訝そうに人を見たり、たまに舌打ちをしたり……した後に営業スマイルしながらやたら周囲を見ています。(オーラ確認中だよ)



フィオナ : エルヴィンさん!? 舌打ちって。(笑)


エルヴィン : 「チッ! ぼく以外に可愛い風なショタが無邪気にしてやがるぜ!」 という何か威嚇的な……?


クラウディア : 威嚇。(笑)


アマランタ : 可愛い風なショタ。(笑)


ヴィクター : 壮絶なショタバトルの火ぶたが切って落とされたぜ!


エルヴィン : 威嚇をしている時点でショタとして負けている気がしたが別にそんな事はなかったぜ!



アマランタ : 友好的な態度で過ごすけど、ちょっと体調が悪そうなそぶりをしておこう。(食事装えない吸血鬼)


フィオナ : 他の人の様子を観察します。食事に対してどのような態度(食べるか否か)を見るつもりです。


リック : 食事が生き甲斐のひとつであったリックは若干機嫌がよさそうに食事が出てくるのを待っています。その間、隣の席になったカルディナや、前の席にいるアルカージーバンビーナアイリをメインに話しかけましょうか。フィオナさんはさらりと混ざってこられる話術をお持ちだと信じております。(えがお)


エルヴィン : (何かあの人は復讐を決意した未亡人みたいな揺れ動きだなぁ……) と思いつつ。下品な所を見ないようににっこり。

 ……おっと!
 うっかり秘密通話で投げる予定の文章を公開設定で投げてしまった! エルヴィンは何を見ているんだろうか。




 【TRPG解説:秘密通話】

 今回つかっているオンラインセッションツール「どどんとふ」では、他のPLには見えない一対一の対話が出来る「秘密通話」が搭載されております。
 この機能を使えばGMからの秘密司令や、PC同士の秘密の関係などこっそりひっそり会話可能という訳ですね。
 しかし時々こうやって、秘密通話の使い方をミスってしまい、秘密じゃない通話になっちゃう事があるとか……。
 よい子のみんなは、気を付けてセッションしてね!



アマランタ : これを俗に"思わせぶりマントを翻す行為"と言います。


エルヴィン : 思わせぶりにマントを翻す感想しか抱かないんだぜ!(誤爆対応もしっかり吸血鬼のたしなみ)(誤爆率の高いPLです)


クラウディア : ルーディアちゃんを心配そうに見ているよ。


ヴィクター : ご飯まだかなー楽しみだなーと子供のようにワクワク! 隣のクラウディアちゃんにこの衣装と前の衣装どっちがいいか聞いておこう。


クラウディア : 「……今の方が……いいわ」 ぼそっと答えておきますね。



エルヴィン
 : テンションの高いヴィクターさんと、テンションのひっくーーーーーいクラウディアちゃんなイメージ。 「なぁなぁ! これどう思う!」「うん、別に」 的なアレ。


リック : なにそのオフデートしてみたら写メ詐欺でテンションだだ下がりで次は絶対ないデートみたいなテンション差は。



ST : さて、どこかへ目をやっているエルヴィンくんをさておき、皆様が観察をはじめたり話を振ろうとしたところで。


ニール : 「皆様」 よく通る声で、ニールがひとこと発します。


リック
 : ニールの一言に、そちらへ視線を遣ります。


ニール : 「これより夕食をお持ちいたします。どうか……、お楽しみくださいませ」 そう告げて、彼は美しく一礼する。


ST : その言葉と同時に、セレナがカートを押して皆さんの横を回っていきます。

 野菜をゼリーで合えた小さなアミューズを配りながら、皆様のグラスにワインボトルから中身を注いでいきます。
 さてフィオナさん、皆さんの様子を観察していると、ついでに気づくことがあります。


フィオナ : はい。


ST : ワインボトルが二本ある。それぞれ異なる銘柄のラベルが巻かれていますね。

 皆さん方のグラスに注がれたワインは、赤く深く濃い色をしている。
 残りのひとびとに、儀礼のように空席にも、注がれたワインは、柔らかく紫がかった芳醇の赤。

 セレナは配り終えると、一礼して台所へ戻ります。


フィオナ : においを確認します。ついで、誰のところのどのワインが注がれたのかも見ておきます。


ST : PCの皆さん方だけ濃い色のワインです。で、においはちょっとまってね。


アマランタ : ST、観察宣言はしていませんでしたが、ワインが2本あることに気づくチャンスはありますか? NPCの間に座っていれば、セレナが注ぐワインボトルを不自然に変える様子が見えるのではと。


ST : ああ、気づいてかまいませんよ。

 アルカージーは面白そうな笑みを浮かべながら、ニクラウスの不安そうな態度について言及してきます。
 バンビーナはすっごーいすっごーいなどと言いながら、先ほどの話も忘れた様子でアミューズをつんつんしている。
 アイリはなんだか怪訝そうに、ワインの香りを嗅いでいますね。


リック : アイリの行動に、目配せをしてから首を傾げてみせます。


アイリ : アイリは目配せを返して、あなたのグラスをちらっと見た。


リック : 自分のグラスに目を落とすと、飲み慣れているのか、優雅ともいえる所作でワイングラスを持ち上げて傾ける。香りを楽しむようにくゆらせると……?


ST
 : というところで皆様。他の面々はめいめいにグラスを手に取りますが、ワインを飲むなり香りを嗅ぐなりいたしますか? リックさんとフィオナさんは匂いを確認するということで。


クラウディア 
: こっそりかいでみよう。


ST : なお、バンビーナアルカージーもしれっとグラスを手に取っております。


アマランタ : 匂いを確認します。それから、周囲の面々(NPC)はワインについてどうしているのかな、と観察しておきましょう。(違和感がないか、など)


クラウディア
 : ルーディアちゃんはどうしてるかな。ジュースがあればお願いしよう。


ルーディア : ルーディアは軽く香りを嗅いで、困ったようにグラスを置いた。ジュースを頼んでくれたクラウディアさんの方を見やり、「ありがとう」 と小さく礼を言う。


ST : セレナがグレープジュース持ってきてくれました。


クラウディア : 「どういたしまして。……気分でなくても、食事はきちんととって、ね……?」


ルーディア
 : 「うん……」 小さくうなずく。


エルヴィン : えるえるは自称未成年なのでワインは飲みません……。 (困ったなー、オレンジジュースないかな~) という顔をしておきます。ジュースもらっても飲まないけどね。乾杯は作法で飲まなくてもグラスを持ち上げるだけでごまかそう。


フィオナ : 「貴女は未成年ではないのか?」 バンビーナさんに言います。


バンビーナ : 「ほえ?」 それが? って顔された。>フィオナさん


フィオナ : 「なるほど。わかってはいるのか」 と少々あきれつつ、 「まあ、節度を持って、な」 で済ませます



エルヴィン : 治外法権だった! バンビーナ国では大丈夫らしい。>飲酒


フィオナ : ドイツみたいに子供が平然とビールを飲む国もありますからね。


エルヴィン
 : ※この作品の登場人物はみ~んな二十歳以上だよ! ってテロップを出しておけば大丈夫さー!


クラウディア : キルビジめいた……。




 【TRPG解説:キルビジ】

 悪魔と契約して地獄の番組に出演、ターゲットを殺して願いを叶えるというリアリティショーRPG・キルデスビジネスの略称。
 番組の為に水着になったり、掃除機のCMをしつつ殺し合いをする物騒なルール。
 リプレイ・ルールつきで1冊1500円とお手頃価格なので興味がある方は書店へ!(ダイレクトマーケティング)




ヴィクター : 飲みます。ごくりと一口~。


ST : さて、では──エルヴィンくんは香りを嗅いだ? スルー?


エルヴィン : グラスをとるだけで口をつけたりもしないと思いまする。人間の食事だから、人間のものだし食べられないよなー。と思ってるんで。


ST : 了解。

 では──アマランタさん、フィオナさん、ヴィクターさん、クラウディアさん、リックさん。
 あなたがたは異変に気づく。

 そのワインはひどくあまやかな香りを放つ。濃く、濃く、あまりにも柔らかく芳醇で、気高さと卑賎な欲望の臭いを併せ持つその香り。

 あなたがたはその香りを知っている。
 そのを口にしたヴィクターさんは、その味すらも知っているものであることが分かる。

 それはあなたがたの滋養である。あなたがたの糧である──飢えたるあなたがたは、心のどこかで、それを常に欲していたにちがいない。



アマランタ : この臭いはもしや……!?


クラウディア : カリッ……青酸ペロ!



ST : さて。ブラッドプールが(7-自制)未満の方、いらっしゃいますか。あ、嗅がなかったエルヴィンくんは除く。


クラウディア : はぁい。(死んだ目)


アマランタ : (アマランタは自制5なのでギリギリセーフ)


ヴィクター : ヴィクターは自制5だからセーフ?


ST : 5ならギリセーフですね。


クラウディア : (自制3顔)



リック : 自制判定だぁー。兄弟とフィオナさん以外は壊滅じゃないですか? アマ姐さんセーフでよかった。


クラウディア : これがね、みんな自制高いのよ……わたしだけじゃないか?


アマランタ
 : ヴィクターさんも自制5あるからなあ。


リック : (もっとひくいとおもってたかお)(本能に忠実すぎるRPをみながら)


エルヴィン : 自制が高かったからボブの誘惑に勝てたんですね。


ヴィクター
 : いつもは不真面目だけど重要なとこはきちりとしてるよ。(たぶん)


クラウディア : 双子の妹に手を出すような女が自制高いはずないじゃないですか。(真顔)


エルヴィン : せやな……。


リック : そ、そうね?



フィオナ : 血液だと気付いてクラウディアさんのほうを見やります。(少し前に、血を飲んでいないと聞いていたので)


ヴィクター : (飲んじゃった)


リック : ヴィクターさんに異変がないようならいただきましょうかねえ。毒味役ありがとうございました。


ST : では、クラウディアさん。……難易度6で、自制判定をしてもらいましょうか。アマランタさん、ヴィクターさんは4。リックさん、エルヴィンくん、フィオナさんは判定不要です。リックさん、異変がないかどうかの確認はちょっとまってね。


リック : はあい勿論。


ST : なお、これは狂乱判定です。(ダイス数の上限がブラッドプールの値になります)


フィオナ
 : 「クラウディア。体調のほうは大丈夫か?」 と声を掛けます。近くにいるヴィクターさん、アマランタさんの注意をそちらに向け、とっさの対応が出来ることを期待して。


ヴィクター : えーと、難易度4で自制5で振るであってますかね?


ST : 上限がブラッドプールの値になるので、ヴィクターさんなら2で振ることになりますね。


ヴィクター : 難易度4で2です?


ST : クラウディアさんは2で難易度6。ヴィクターさんは2で難易度4。アマランタさんも2で難易度4。


クラウディア : 2B10>=6 (ころころ) DiceBot : (2B10>=6) → 10,3 → 成功数1


アマランタ : ん、ん? 結局自制5でもアウトだったっていうことでしょうか、この判定は。


ST : 自制が高いけどブラッドプールの残りが低いので、難易度は低いものの狂乱判定が入ります、という処理ですね。ここはSTのオリジナルです。「飢えているときの血の匂い」は条件が明言されていないのです。「飢えているときの血の匂い」狂乱判定のアレンジになりますね。



 【V:tM解説:飢えている時の血の匂い】

 ヴァンパイアは理性をこえた事態に直面すると「狂乱」状態に陥り、一定時間自我を失い獣のように振る舞う事があります。
 それは、恐怖している日光や炎を見る、過度な暴力に晒される、酷い侮辱を受ける、愛しい相手が危険にあう……。
 等、様々な事態で狂乱を誘発する事となります。

 今回のメンバーは長く血を吸っていなかった為に「激しく飢えている」ので血の匂いに対して過敏になっている……という事による「狂乱」ですね。
 吸血鬼は繊細なので、あまり動揺させてはいけないのです……。



アマランタ : ふむ、了解です。


ヴィクター : 2B10>=4 (ころころ) DiceBot : (2B10>=4) → 7,5 → 成功数2 セーフかな……。


アマランタ : (ころころ) アマランタ:2B10>=4 DiceBot : (2B10>=4) → 2,2 →成功数0


エルヴィン : デデーーン。アマランタさん、アウトー!


アマランタ : HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA がぶ飲みしちゃうかな??



リック : アマランタさんに一番近いのがえるえる兄さん(おさえられない)、机をガバーッと乗り越えていけばヴィクターさんがゆける。


ヴィクター : 乗り越え……そうだな、回り込むのはよろしくなさそうだ。


エルヴィン : ぼくはおさえられない……。(´・ω・`)


リック : じゃあえるえる兄さんのグラスをひったくるしか……。



ST : ──フィオナさん。あなたは、クラウディアさんがこみ上げる衝動を、必死に押さえ込む姿を見る。

 しかしながら、その反対側で、椅子を蹴立てる音を聴く。

 がたん。
 アマランタさん。あなたはグラスを引っ掴み、それを飲み干す。

 そして、そして、あたりを見渡せば、中途半端に満たされた飢えを満足させてくれるだろうものが、あなたの目前に並んであるのです。


フィオナ : 「ヴィクター! 彼女を止めろ!」 ととっさに叫びます。


ST : <狂乱>があなたに訪れます。なお、ワインを飲み干したヴィクターさんと、飲み干すのをとめないならアマランタさんも、ブラッドプールを+1してください。


フィオナ : こちらも杖をついて立ち上がり、アマランタさんを止めに向かいます。


アマランタ : ST、この狂乱状態で、優先するべきは血液の確保ですよね? おそらく近くにエルヴィン君の「血の入ったグラス」があると思うのですが、それよりも、人に噛みついてしまうでしょうか。 <狂乱状態の判断


ST : ふむ……そうですね。エルヴィンくんかクラウディアさんのグラスを奪ってもよいでしょう。ブラッドプールが5まで回復するか、ここから2行動したら狂乱解除できます。


エルヴィン : エルヴィンはグラスを捕まれたら抵抗せずに離しちゃいます……抵抗してもたぶん振り回される!


ST : なお、意志力を消費するか誰かに阻止されて行動できなかった場合も含みます。<2行動


クラウディア
 : 狂乱は避けたけど渇きを抑えられなくて飲んじゃうと思うのだな。というわけで飲んでよろしいでしょうか?


ST : OK。>クラウディアさん


クラウディア : 考える間もなく喉を鳴らしてごくごくいただきます。


ニクラウス : 「ひえっ」 ニクラウスがあなたの血走った眼を見て、頭を抱えて首をひっこめる。


アマランタ : ふむふむ 了解です。なお、狂乱したので【人間への擬態】も落ちますね。では、席を立ちあがって、カツカツと歩み寄ると無言でエルヴィンのグラスを奪おうとしましょう。可能なら飲みます。



 【V:tM解説~人間への擬態】

 吸血鬼たちは普段より死者であるため、人間のふりをする時には心臓を自主的に動かす等をして「人間に擬態」する必要があります。
 人間性の高い吸血鬼であれば、人間への擬態は比較的容易ですが、人間性が低い吸血鬼は血を消費しないと擬態が困難です。
 擬態はシーン中で宣言をして、別シーンにうつるまでは継続という形になります。(今回はシーン前に人間の擬態を皆さん宣言しておりました)

 人間に擬態していない吸血鬼の肌は氷のように冷たい事でしょう……。
 また、人間性が少ない吸血鬼にとって人間のように振る舞うのは困難な事のようです。



ヴィクター : さすがに放っておけないので できるなら机を飛び越えて止めに入りましょう。


リック : 思わず立ち上がり、 「どうしたのですか!?」 と声をあげて止めようとします。ヴィクターさんが行動している事を鑑み、自身はあくまで 「状況を飲み込みきれず事態を深刻視していない人間」 のように振る舞います。


カルディナ : 「……ッ!?」  カルディナが一瞬身をすくませ、アマランタさんを見つめる。


アルカージー : アルカージーは不思議そうに眼を丸くし。 (きょとん)


バンビーナ : (おろ?) バンビーナは何が起こったのか分からない顔をしている。


クォート : (おっと……) クォートが軽く身体を避け。


ルーディア : 「……っ」 ルーディアはぎゅっと眼を瞑る。


ニール : 「…………」 ニールが、動かないまま軽く俯いた。



クラウディア : 登場人物多くてSTが大変だ!


ST : その関係でPCの行動の処理が遅くなっており、ご迷惑をおかけします。


リック : いえいえ仕方がない……この後減っていくんでしょう! 減っていくんでしょう!


エルヴィン
 : だんだん処理が楽になっていくんだね……。(遠い目)


リック : NPCが 「処理」 されていって、全体の 処理 が軽くなっていくんですね……。


クラウディア : こわい。(震え)


ヴィクター : ひええ……。



リック
 : 悠長に机をぐるりとまわって止めにいきます。 わー!


ST : アマランタさん、エルヴィンくんは抵抗しないようなので、とめられなければグラスを奪って飲み干すことができます。ヴィクターさんが止めるのはその次の行動かな?


クラウディア : 飲み終わったら正気に戻って、咄嗟にルーディアちゃんを庇うように身を寄せる。


ルーディア : クラウディアさん。不安そうにあなたの腕を軽くつかみ、ルーディアはあなたの背中に頭を寄せる。ほのかな温もりは、誰かの感触をあなたに思い出させるかもしれない。


クラウディア : 頭をよぎった懐かしいぬくもりを振りきることができず、意図せずとも背中の少女に重ねてしまう。


ヴィクター : そうですね……机飛び越えるの時間かかりますし。


フィオナ : 「クォート、二クラウス! さっさとそこを離れろ!」 と、意味があるかはともかく一番危険な位置にいる二人に呼びかけます。


アマランタ : はい、ではグラスを奪って一気に飲み干します。ブラッドプール+1宜しいでしょうか。


ST : かまいません。


クラウディア : (あっ確認なしで+1してたけどわたしもOKでしょうか)


ST : OKですよー。


ニクラウス : ひえぇ、と情けない声を上げて、青年はテーブルの下にもぐった。


リック : フィオナ嬢の切羽つまったような声に、アマランタさんへ伸ばしかけていた手をとめて戸惑ったような素振りをします。止めるのはヴィクターさん、貴方です。


アマランタ : ではブラッドプール2+1(アマランタグラス)+1(エルヴィングラス)→4まで回復しました。


エルヴィン : エルヴィンはグラスをひっつかまれてとられたら、とっさにアルカージくんを引っ張ってかばえたらかばう姿勢で。 (流石に子どもに何かあったら後味悪いもんね!)


クォート : クォートはあまり緊張感のない顔で、青年の真似をした。


アルカージー  「なーなー、何がどうなってんの? あの姉さん何かヤってんの?」 こっちも緊張感無い。>エルヴィンくん


エルヴィン : 「酒乱! きっと酒乱がひどいんだよぉ!」 アルカージくんの手を引っ張りながら、出来れば机の下に避難を! コワイ!


アマランタ : うーん、 これはリックのグラスを遠くから狙うか(匂い確認してるから遠そう)、アルカージーバンビーナみちゃうかなあ? うむ。


リック : 2R目なのでヴィクターさん到着、押さえ込まれる、でよいのでは?


ST
 : アマランタさんからだと、リックさんは位置的にちょっと遠いかな。アルカージーはエルヴィンくんが引っ張って避難しているので、そこにいるのは眼をまるくした少女、バンビーナですね。

 あなたが少女に眼を向けたところで、ヴィクターさんがテーブルを乗り越えて、あなたに手をかける。
 ヴィクターさんとアマランタさんで、筋力+敏捷の対抗判定を。難易度6でそれぞれ判定して、成功度を打ち消しあいます。


アマランタ : 「ヴィクター……何をするの」 青ざめた顔のわりにぎらつくような目で。


ヴィクター : 「さぁ、なんだろうなぁ……」 ニヤリと不敵な笑みで答えましょう。 アマランタ vs ヴィクター ファイッ! 7B10>=6 (ころころ) DiceBot : (7B10>=6) → 7,6,2,7,2,2,5 → 成功数3


アマランタ
 : 4B10>=6 筋力1+敏捷3 (ころころ) DiceBot : (4B10>=6) → 9,4,7,2 → 成功数2


ST  ギリギリギリギリギリ!

 かろうじてヴィクターさんの成功度が1残る!
 限界を振り切った筋力がヴィクターさんの腕にかかり、あなたは暴れる獣の感触を押さえ込んだ身体に感じる。

 かまわずに押さえつけていれば、やがては少しずつ力は和らぎ、彼女の眼は理性を取り戻してゆくでしょう。


アマランタ : 「ヴィクター、貴方」 ギリギリ押さえこまれながら明確な怒りをあらわにしていたんだけど、やがて落ち着いて 「………?」


ヴィクター
 : 「とんだ酒乱だな……」 おなごに手荒な真似はしたくないけどしょうがないのでぎゅっぎゅ押さえつけておきますね。


ST : ふっと気づくと、ヴィクターさんの大きな身体に押さえつけられている。>アマランタさん


フィオナ : その様子を確認して 「リック。アマランタを診てやってくれ。例の発作が出てしまったようだ」


エルヴィン : (酒乱こわい)(ぶるぶる)


ST : 机の上は、長いので一部は被害をまぬがれていますが、位置的にヴィクターさんとニクラウスの食卓はヴィクターさんの力強い足に踏んづけられてめちゃくちゃになっている。



フィオナ : 狂乱の現場を見られてしまった以上、病気の発作ということにでもしておかないと「人間」は納得してくれないような気がします。


エルヴィン : 病名 ・ 酒乱(不治の病)


アマランタ
 : -アマランタがボッシュートされました-


ヴィクター : ぴちぴちの服(推測)がはじけ飛んでいないか心配だ。



アマランタ : ヴィクターの言葉からなんとなく察しましょうか。 「あら……もしかして、私またやってしまったのかしら?」 ぼんやりした様子で、酔っ払いが我に返った、という様子を装いましょう。【人間への擬態】を再度行います。落ち着いてちょっと血色良くなった、ような。


ST : テーブルの下にもぐっている一部の面々。放り投げられたグラス。


リック : フィオナ嬢の言葉には頷いて。 「アマランタさん、あとで診察しますから、ちゃんときてくださいね。症状があるのならあると、言ってくださらないと……」 あくまで人間の医者プレイ。


ST : あ、描写がもれましたが、アイリも動こうとしました。ヴィクターさんが一歩先んじた格好です。


クラウディア : ルーディアちゃん大丈夫かな。 「もう大丈夫よ」 とよしよしして安心させてあげましょう。


リック : その後、自身の席に戻ると、気疲れしたような顔を一瞬見せ、それを紛らわすかのようにワインをくゆらせます。……不純物が入っていそうな気配はありますか?


ST : その中身は濃い血液をワインに混ぜたものです。飲むならブラッドプールを+1してよろしい。>リックさん


アマランタ
 : リックとフィオナには、すみません、というような仕草をしておこう。医者に叱られたていで。

 「……別部屋で少し休ませてもらえるかしら。どうも、思っていたよりもよくなかったみたい」
 というような形で、二ールに声を掛けましょうか。


エルヴィン : 落ち着いたようならそろそろ、食堂へ出てみましょう。大丈夫そうなら 「アルカージくん、ニクラウスさんも、もう大丈夫そうだよー」 と促して出てきましょう。(もぞもぞ)


ST : セレナが不安そうというか、何か動揺したような顔で、台所から顔を見せている。


フィオナ : 全員に対して 「諸君。騒がせてしまって申し訳ない。もう大丈夫だ。席に戻ってくれ」


ヴィクター
 : 「あー……悪ぃ、カッとなって飛び出しちまった……お行儀悪だったな。……離していいか?」


リック : 麻薬なんかが入っている罠ではなさそうだ。では、今の騒動に心中乱された医師が、落ち着くためにゆったりと酒を頂く……そんな装いでブラッドプールをしれっと1点頂きます。(ブラッドプール:3→4)


ニール : 「……分かりました」 ニールは小さく一礼し、扉を開けてあなたを、以前ルーディアが寝ていた応接室ですね、あそこに案内するでしょう。


アマランタ  「ええ、大丈夫……手間をかけてしまったみたいね、申し訳ないわ」 周囲にも深く頭を下げておきましょう。(今更感もありつつ) では、二ールの案内に従って退出、応接室に移動します。



 ニールアマランタ → 応接室へ



リック : ふう、と一息つくと、一番心乱されたであろうルーディアに近づきましょう。

 「大丈夫ですよ。特定の物事が引き金になってああなる症例はありますけれど……」
 「逆に言えば引き金さえわかっていればもうきっとこんな事は起きませんから」


 ね?
 と笑みを作り、クラウディアさんにも彼女の傍に居てくださってありがとうございました、と頭を下げます。


ルーディア : 「なにが……」 あったの、と彼女は、唇を震わせてちいさく、クラウディアさんの腕をつかんだまま問う。


リック : 「パニックか、依存症か……詳しくは、診察してからきちんと皆さんにご報告しますよ」「今はまだわからない、ですが……これからは未然に防ぐことができるように努めますよ。……医師ですから」


フィオナ : 皆さんが席に戻っている間、自分の席から中身が入ったままのワイングラスを取り、クラウディアさんのほうに移動しておきます。


ルーディア : リックさんの静かな説明を聞きながら、彼女はクラウディアさんにしか聞こえないくらいの声で、ちいさくちいさく問う。

 あのときのようなことが、あったの。

 と。


クラウディア : リックには会釈を返しておきます。ルーディアの小さな声にはこちらも小さな声で、 「あのとき?」 と返します。


ルーディア : 「ジェイが」 とそれだけ口にします。


リック : では、クラウディアの声を聞き取って、間接的に何かあったのだろうと気づいてよろしいです?


クラウディア : 「……何か知っているの?」


ルーディア : ふるふると首を振り、口をつぐむ。


クラウディア : 「……そう。嫌なこと、思い出させてしまったなら、ごめんなさい」


ルーディア : 事後しか見ていないとはいえ、さきほどの……ジェイの亡骸と割れた窓を、薄曇りのその眼にとらえてしまった時のことを連想したのだと察せられるでしょう。

 クラウディアさんの謝罪には、小さく首を振ります。



エルヴィン : 酒乱一味。


アマランタ : 酒は飲んでも、のまれるな。


ヴィクター : お酒美味しい怖い。


ST : あまらんたさんに酒乱疑惑がついたよ! これ下手するとクラウディアさんに酒乱疑惑が ついて いたのか。


ヴィクター : 判定セーフでよかった……3人暴れられたらさすがに手が付けられなさそうです。


クラウディア : クラウディアは死守するんだ……!


エルヴィン
 : 酒乱ディアさんは初めてお酒を飲んで酔っぱらっちゃった子みたいな初々しさが……おや、誰かきたようだ。




ST : さて──晩餐の場は血の狂乱にて幕を開けた。

 それは歓迎か意地の悪い罠か。
 そのどちらでもあるやもしれないし、どちらでもないのかもしれない。

 同席者たちはおのおの恐々とした眼でテーブルから這い出し、あるいは平然とグラスを傾け、あるいは不思議そうにあなたがたを見る。
 かくしてあなたがたは、永遠の夜のただなかに、また訪れる日没を感じよう。


エルヴィン : という訳で、次回へ~ですね。お疲れさまでした!







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