>> 第七回 / 天岩戸






 闇の中、何処へとも続くかわからない森。
 静寂の中に響くは獣の咆吼。それは、死を超越したものさえ再殺する牙の持ち主ら、その声だった。

 閉ざされた館の中。
 逃げる事も出来ぬこの環境で、闇に放たれた迷い子たちは果たして無事に戻れるのだろうか……。





ST : さてさて始めようかと思いますが皆様OK?


クラウディア : OKでっす。


アマランタ : OKですー。




 【厨房前にて】




ST : さて、セレナと共に台所へ向かい、夕食の準備を手伝うことにしたエルヴィンくん、フィオナさん、クラウディアさん。


エルヴィン : あ、ST、エルヴィンは台所に向かう予定でしたけど、リックさんとアイリさんに 「外の化け物」 について伝えたいので、二人のいる部屋へ向かってもいいでしょうか?


ST : おおっと、了解です。お二人と別れて部屋へ向かう形ですかね? それとも、「ちょっと待っといて!」する形?


エルヴィン : お二人とは別れて行動します。 エルヴィンは 「あ、そうだ。ちょっとリックさんにも声かけてくるね」 と、別行動で。他の方はお先に(台所へ)どうぞ、でおねがいします。



 フィオナクラウディア、セレナ → 台所へ 

 エルヴィンリック、アイリ、ルーディア → 応接室へ




ST : では、特に引き止めなければ、エルヴィンくんはぱたぱたと部屋へ入っていきます。


フィオナ : 「よろしく頼む」 と言ってエルヴィンさんを見送ります。


ST : さて、フィオナさんとクラウディアさん。セレナは少し落ち着きなさそうにきょろきょろしながら、お二人を先導していきます。


クラウディア : 大丈夫かな……と思いつつも自分も不安げについて行きます。こわいよう。


フィオナ : セレナさんの様子が気になったので 「どうかしたのか?」 と聞きます。


セレナ : 「あわ、すみません。あの、お夕食の準備についてきてもらうなんて、初めてで……怖がらせたら、ごめんなさい。でも、ちょっと、嬉しいんです。いつもはひとりで、準備してるから……」


クラウディア : 「そうね……、ひとりは大変だし……寂しいでしょう……」 薄く笑って。


フィオナ : 「そうなのか」 と半分納得した後で 「ところで、いつもはあの裸同然(アイリさん)や他の者の食事はどうしていたんだ?」 と尋ねます。



クラウディア : 裸同然。(笑)


アマランタ : 裸同然。(笑)


エルヴィン : 名前が裸に定着してしまった!


リック
 : や、やめたげてえ!


アマランタ : 長命な血族のファッションチェックは厳しい。



セレナ : クラウディアさんのさみしげな笑みに、セレナは不思議そうにクラウディアさんの顔を見やります。

 「は、はだかどうぜん」 あわあわ。
 フィオナさんの爆弾呼称にちょっと顔を赤くしながら、 「いつもはひとりで準備してました、アイリさまはご自分で取ってくるって」 と。


クラウディア : 「裸同然……」 今度はちょっとクスッと。


セレナ : 「た、確かにアイリさまの格好は、その、活動的ですけど……」


フィオナ : 一つ咳払いをして 「訂正だ。 『慎みのない格好』 と言い換えよう」


ST : それはそれでもごもごとコメントに困るセレナ。 <つつしみのない格好


クラウディア : 「……個性……ということで……」


ST : そんな話なぞしながら、廊下の先にいきあたり、廊下を左に折れていきます。(廊下のつきあたりがT字路になってます)


フィオナ : ST、反対側はどうなっていますか?


ST : 反対側はですね、まずトイレが見え、その向こうに……おっと、遺体運搬組みが廊下の反対側へ向かうようです。

 向かって左側にトイレの入り口ふたつ
 その向こうにさらに扉が見え、反対側に別の廊下の入り口があります。
 廊下の突き当たりには簡素な扉がひとつ。

 廊下を左に折れると、大きな扉、つる草と木の実をあしらう華やかな装飾の施された大扉がひとつあります。
 廊下の突き当りにはこれまたがあり、窓の向こうでは黒々とした木々がひょう……、ひょう……、と風に揺れている。


フィオナ : 「歳を取ると若者のファッションに厳しくなるものなのだ。それで、貴女はあの女の食事を見たことはあるのか?」


クラウディア : (窓……また入ってこないといいけど……) 不安。


セレナ : いいえ、と彼女は首を振る。 > フィオナさん


フィオナ : 「あの女のことだ。きっと適当なものを見つけて『食事』と言い張っているに違いあるまい」


セレナ : 「……アイリさまのこと、猫かなにか、と、思ってます?」



エルヴィン : 口にうさぎをくわえているアイリさんがちょっと脳裏によぎった。それなりにかわいかった。


リック : なかなかかわいいとおもいます。


アマランタ : 違和感がない。


ヴィクター : 良いと思います。(うんうん)


エルヴィン : 凄く動いているものを見ると目が >< となってそれを追いかけるアイリさんも脳裏に浮かんだが、これもよく似合う気がした。


アマランタ : 口にウサギを咥えてセレナさんに見せに来るアイリまで見えた。アイリを猫視してる。



フィオナ : 「猫みたいなものだろう? それはそうと、心配に思ったことはないのか?」


セレナ : 「心配、に?」


フィオナ : 「そう。たとえば、ちゃんと食べているのか、『ひとつのもの』ばかり偏って摂っていないか、とかな」



エルヴィン : (ぼくのお父さんも偏った食生活だから心配だなぁ)(※ショタしか食べないえる父)


フィオナ : 夕食の時間が迫り、メンバーが血液不足に陥っている現状で知っておいたほうがよさそうなこと。

 1.ここにいる人間は、吸血鬼についてどれほどのことを知っているのか
 2.彼らは、誰が人間で誰が吸血鬼か認識しているのか
 3.上記二つについて知っているのは一部の人間だけなのか、それは誰なのか




セレナ : 「…………アイリさまなら、なんとかするかと思ってました……」


クラウディア : 「……信頼、なのかしら? それとも……」


ST : 信頼なのか、ぬけてるだけなのか、アイリの雰囲気のなせるわざなのか。さて、そうこうしているうちに見えてくるは大扉。彼女はよいしょっとかいいながらその扉を押し開き、皆さんを招きます。


フィオナ : ST、彼女が何か隠していないか見たいのですがよろしいでしょうか?


ST : ふむ、視線や言葉などからうかがう、という感じかな。具体的に注目するところがなければ、交渉+共感を難易度7で。


フィオナ : (ころころ)DiceBot : (5B10>=7) → 10,6,3,5,4 → 成功数1


ST : 「なんとかすると思ってた」 という言葉に、たぶん偽りはないだろう。

 ただ、その一瞬少しだけ、眼が泳いだ。
 なにしか語らぬことがあるのかもしれない。

 さて、大扉の向こうにあったのは、大きなテーブルが置かれた大食堂だ。

 食堂はほぼ正方形。右側の壁には扉がふたつ左側の壁には飾りだろうか、細剣が二振り、交差して額縁の中にある。
 奥の壁にはこれまた暖炉。暖炉の上には、華やかに咲き開いた花々が飾られている。
 白く清らかなテーブルクロスがかけられたテーブルの上には、豊穣を満たした角を象った飾りがひとつ置かれてあるばかり。



アマランタ : (食堂の装飾を見て、武器だ……! という顔) これは、のちに食堂の剣で刺殺されたひとが出てくるぞ……俺は詳しいんだ……。(嵐の山荘or嵐の孤島を訪れた探偵顔)


エルヴィン : 初代SWで、燭台が銀で出来ているのを知ると 「これで精霊とも戦える!」 と真顔でいうPL結構いた思い出。(笑)


アマランタ : 初代SWは、とりま一つ武器を銀にしておいてもいいかな……という気持ちになりますね。武器無効コワイ。


エルヴィン : 初代SW、しかも低レベルでも結構出る可能性があるんですよね。武器無効の敵。


アマランタ : エンチャント持ってるソーサラーは神。(真顔)



 【TRPG解説:初代SWとは】

 富士見書房から出版されているソードワールドRPGの事。
 現在はソードワールド2.0が主流だったりするので、それより以前に出ていたルールは「初代SW」や「SW1」と呼ばれたりする。
 剣と魔法の中世風TRPGで、PLたちは「冒険者」となり厄介ごとを引き受けたり、遺跡に潜って一攫千金を目指したりする。
 クリスタニアやロードス島、魔法戦士リウイなどと世界観を共有してたりする。

 銀の武器じゃないと全く武器が無効になる敵や精霊などがいるので、銀武器の価値が高い。



フィオナ : 「なんだ、この剣は。危ないな」


クラウディア : (暖炉……)


フィオナ : 「セレナ。あれをどかしてしまってもかまわないか? こんな物騒なものがあったら落ち着いて食事も出来ないだろう」


セレナ : 「そう、ですか? で、でも、勝手にどかすわけには」 ふるふると首を振る。


フィオナ : 「クラウディア。暖炉は危ないから近寄るな」 と注意しつつ、 ”客が難癖を付けて勝手に外した” なら問題ないはずだ」


セレナ : 「こ、困ります。あの、ご主人さまのもの、ですから、」


フィオナ : 「大丈夫。(期限を決めずに)借りるだけだ」


セレナ : 「…………」 それでも困ります、とふるふる。


フィオナ : 「クラウディア。あの剣を外してしばらく持っていてはくれまいか。重ければ私に預けてもいい」


セレナ : 「ああ、こ、困ります!」


クラウディア : 「あ、……はい」 スルーして外してないないしちゃおう。


セレナ : クラウディアさんが手を出そうとすると、 「それならあたしが! 外してしまっときます!」 と、よいしょよいしょと剣をはずしにかかる。

 実力行使されそうな予感にあわてたっぽい。
 細剣とはいえそれなりの重さがあるのか、軽くよろめきながら剣をはずして、奥の扉を開けて中へしまい、鍵をかけた。
 外したあとの額縁を、彼女は困ったように見ている。



アマランタ : フィオナさんは本当にヴェントルーだなあ。こういう振る舞いがとてもお似合い。


フィオナ : とりあえず武器は回収。誰が悪用するか分かりませんから。


アマランタ : 乙です乙です。


クラウディア : しまっちゃおうねえ。



フィオナ : 「すまんな」 とクラウディアさんをねぎらった後、 「その鍵を持っているのは貴女だけか?」 とセレナさんに聞きます。


セレナ : えうー。フィオナさんたちに実力行使されたので、ちょっとむくれた顔をして黙秘する。 > フィオナさん


クラウディア
 : 「……他に持ってる人がいたら、使われるかもしれないわね……」 危機感をあおるようにぼそっと呟く。


フィオナ : 「まあ、そうむくれるな。屋敷の外に賊が出たらしいこともあって、神経質にならざるを得ないんだ。分かってくれるな?」


セレナ : 「賊?」


フィオナ : 「なんだ。てっきり知っているものとばかり思っていたが? さっきヴィクターが怪しい影を外で見たのだ。クラウディアが言うように、ほかに鍵があったら賊がそれを使って剣を持ち出すかもしれない」


セレナ : 「お屋敷の外、に……」 ふるふると恐ろしそうに首を振る。


フィオナ : 「それがどういう結果になるか、想像できるはずだ。もしほかに武器や、武器になりそうなものがあったら、それの保管場所や保管状況も含めて私に申告してほしい」



アマランタ : セレナさんは外に何がいるか、はっきりとは知らないんだったな。


エルヴィン : 外を恐れていたけど、具体的に何をおそれているのかははっきりしてませんでしたからねぇ。


フィオナ : 彼女はあくまで『外は危険』という程度の認識しか持っていないようでしたからね。



セレナ : 「……鍵はあたしと、ニールが持ってます。でも、でも! お屋敷の外に出なければ、きっと……きっと……」

 彼女は逃げ込むように、手前側(右側)の扉に飛び込んで内鍵を閉める。
 ばたん!
 中からは包丁がまな板を叩くような音や、ごそごそと作業音が聞こえてくる。


フィオナ : 困惑した表情を浮かべつつ、彼女が逃げ込んだ扉のところまで行きます、


ST : 扉の向こうからは、とんとんとリズミカルな音が聞こえてくる。


アマランタ : あったてこもっちゃった?


ヴィクター : oh……hikikomori……。


アマランタ : 優しい切り崩しが必要な感じだったのかなー?


リック : これはリックの出番かな。(すっ)


エルヴィン : イケボで誘い出してください。


フィオナ : ですね。こちらでも説得を試みますが、無理だったらお願いします。


ST : (夕食の準備だから……夕食の時間になったら出てくるよ……)



フィオナ : 「話は変わるが、セレナ。今日の料理はどんな内容なのだ?」 適当に話を振りつつ、その受け答えで夕食まで彼女の安全を確認しておきます


ST : ふむ、それなら料理の内容くらいはちまちまと応えてくれるでしょう……というところで、今日はここまででよろしいかな?


フィオナ : OKです。


ST : では、本日はここまで! お付き合いありがとうございました!


アマランタ : お疲れ様でしたー!







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