>> 第十五話 / 終末ゲーム






 終末の最中、朝であった陽は……それが正しく「陽光」といえるのかすらわからないまま、昼になり、夜へと向かおうとしている。

 人々は己の中に渇きを見出し、血をもとめ蛮行に走る。
 吸血鬼たちは己の中にあった力を失い、日の照る中ただ呆然と立ち尽くす。

 人と、吸血鬼たちの混乱はやがて暴動となり、街は喧騒に包まれる。
 そんな最中、息を潜めるものたちがいた。

 次なる巫女の「神託」を待ち、街の影に潜むもの……ゲヘナの探求者たちが。





フィオナ : こんばんは。


ST : こんばんはー!  さて、では準備よろしければ開始いたします。


エルヴィン : OKですよー。




 【ダウンタウン ~ 夕暮れ】




ST : 陽が、落ちてゆく。

 本来ならば、本来ならば、あなたたちの時間であったはずの、その夜へと向かって。

 陽が、落ちてゆく。
 厄の果てへ向かって。

 ── Vampire: The Masquerade、開幕。



 クッキーを食べ終わり、あなたたちは下水道の入口で、情報屋とともにしばしの時を過ごした。
 そしてふと空を見上げると、周囲が少しずつ暗くなりつつあるのに気づく。
 不自然に燃えていた空は、そのまま正しい夕暮れの色へ変わりつつある。

 その赤は、長く長く伸びる建物の影は、人間だったころの記憶を覚えているならば、どこか郷愁を呼び起こされるだろう。
 ……下水道の周囲に人はあまり寄り付かず、周囲はただ、嵐の前のように静かだ。


フィオナ : 「件の敵は、区切りとなる時間にこちらに接触してくるとのことだったな。今から来てもおかしくないということか」


エルヴィン : 「でも、たぶん仕掛けてくるならこの前みたいに神託の途中か、合間と思うんだよね。恐らくだけど、そういう時のほうがこう……緩みやすいんじゃないかな。イメージ的にだけど、夢のほころび、ってのかな」 ふんわりとそんなイメージを抱いていた。


ヴィクター
 : 「どちらにせよ、警戒しておいた方がよさそうだな」 シュッシュと身体を動かしましょう。しゅっしゅ。


フィオナ : 「ふむ。念のため、ヴィクターは今から巫女をしっかりと確保しておいてくれ。物理的にな」


ヴィクター
 : 「応」 と短い返事をして備えます。来るなら来い~。


ST : 「……」 ジョナサンはどこか落ち着かない様子で、暗くなっていく街並みの向こうを見ている。


エルヴィン : 「如何せん、リズンナちゃんも突然こう……走り出すと、身体能力があの時だけ吸血鬼並に戻るからね…… あの展望台の他に、神託がされそうな場所を予測つけておく?」

 といいつつ、展望台の他は……ここ(下水道)なんだよね。


フィオナ : 「そうだな。もう一度展望台に行くということもなくはなさそうだが、あの場所以外で最有力は、この地下か?


ST : では、そう作戦会議をしていると……遠くに、女性と思しき人影が見えた。

 その人影は夕焼けの光に照らされて、ふらつきながらこちらに近寄ってくる。
 どうする?


フィオナ : ST、相手の顔はこちらからでも確認できますか?


ST : 逆光に照らされて、黒いシルエットに見える。そいつの顔は、もう少し近づいてくれば視認できるだろう。


フィオナ : 「……得体が知れんな。敵ならば、こちらの不意を突こうとするはず。しかし、ああいう味方に心当たりもない」

 地下に潜ろう。敵にせよ味方にせよ、地上で迎える気にはなれん」


エルヴィン : 「強いていうなら……レナさん?」 ライトがあったら照らしてるけど。


フィオナ
 : 「声を掛けてみるか?」


ST : あ、まだライト届く距離じゃないよ。ライト届くor視認できる距離まで待つかな?


エルヴィン : 「下水道にもぐるのは賛成だね。下水にもぐってもこっちにくるなら 【よっぽど】 だから、その時に声をかけてみようか?」


ヴィクター  「下水に潜るのは賛成だ。……もし敵なら厄介だからな」



フィオナ : 確認する人(最後尾)だけ残して、地下に入りましょうか?


ヴィクター : 賛成です~。なるべく安全策を取っていきたいところ。


エルヴィン : ひょいひょい入っちゃいましょう。今はあまり人……吸血鬼もいないみたいだし。


フィオナ : 潜る順番どうしましょうか? フィオナジョナサン最後尾ヴィクターさんを一番前でどうでしょう? 戦える、もしくは頑丈な人を前後に配置する感じで。


エルヴィン : まんなかエルヴィンでいきますね。まだ傷がパカパカ。


ヴィクター : 戦いの基本ですな。異論ありませぬぞ


フィオナ : では、ヴィクターさん、情報屋さん、エルヴィンさん、フィオナonジョナサンでいきましょう


ヴィクター : はーいっ。



フィオナ : 「そうしよう。正体は気になるが、確認のために危険を冒すわけにもいかんしな」

 前から順ヴィクターさん、情報屋さん、エルヴィンさん、最後にジョナサンの背中にフィオナが乗って地下に進むことにします。


ST : では、全員下水道の中に入るということですな? ヴィクターさん一番先頭(一番奥)、フィオナさんたちが一番最後(地上側)であってますか?


フィオナ : YES。地下に入る直前に後ろを振り向き、追ってくる者の顔を見ようと試みますが、見えなければ無理をせずそのまま進みます。


ST : では──。

 誰もいなくなった地上を、女が何かを探すように数度うろついているのが見えた。それから、少しずつ地下に降りてくる。
 フィオナさん、あなたにはその女の顔が見えた。

 ──あのトレメールの女ではない。 「あなたに」分かるのは、それだけだ。

 それが吐く荒い息が、あなたの耳にかすかに届いた。


フィオナ : (……誰だ? あんな女、私はあったこともないぞ) と思いつつも、一応特徴だけは把握しておきます。


エルヴィン 
: (のぞきこみ) 「フィオナさん知ってる人だった? それとも、知らない人?」


フィオナ : 「少なくとも私の知人ではなかったな」 と言いつつ、ジョナサンを地下に進ませ、エルヴィンさんに女の特徴を説明します。


ST
 : ヴィクターさんにも伝える?


エルヴィン : 背の高さとか顔の感じとかかな? 覚えのあるひとかな? 東洋人の黒髪とかなら知り合いいるけど。


フィオナ : はい。ヴィクターさんにも聞こえるくらいの声で言います。もしかしたら面識があるかもしれないので。


ST : では、あなたたち……ヴィクターとエルヴィンには、その特徴に憶えがあるのだ。

 黒い髪の、このあたりでは居ることは居るが、少し珍しい人種である、東洋人の女。
 少女と女のさかいである年頃。東洋人独特の幼げな顔つきが、その女を少女らしく見せる。


 エルヴィン、ヴィクター、あなたがたが彼女と最後に顔を合わせたのは、もう結構前のことだ。


エルヴィン : 「……まさか、ヒース……エリカさん!?


ST : フィオナから伝えられた特徴だけでは、断言はできない。それでも、その特徴に合致するのは、知っているなかでは彼女ひとりだ。

 ──ヒース。ないし、エリカ



エルヴィン : NGシーン : 「まさか……ボブ!


フィオナ : (笑)


ST
 : ボブ、おまえいつのまに女の子になったんだ!?


ヴィクター : 【朗報】ボブ、女だった!(嘘)


フィオナ : え? 朗報……?


エルヴィン : どっちだっていけちゃう癖に。(?)



ST : 彼女の吐く荒い息が、ヴィクターさんの鋭敏な耳にも、かすかに届くだろう。

 どうする? 逃げる、停まる、振り返る? それとも?


エルヴィン : 「びびびび、ヴィクターさん、もしかしてがもしかするかもしれないよ! こ、こ、こえ! ボク直接の面識はちょっと……あぁ、でもヴィクターさんはリズンナちゃんがいる!」(頭かかえるマレーグマのポーズ)


ヴィクター
 : 「…………」 予期せぬことに思わず目を丸くします。だけど、こういう場で知っている顔に合うときほど良くないことになる可能性があるんだよなあとも……頭の中グルグル……。


フィオナ : 「知り合いなのか?」 とお二人に聞きます。


エルヴィン : 「ヴィクターさんの、顔見知りで……えぇと、幾分か前に、サバトの吸血鬼が女性を殺す連続事件があったでしょう? アレの……被害者になりそうだった子だよ」

 と、説明。だいたいあってる?


ヴィクター : 「ああ、昔……そんな感じだな」 と一言。ああ、懐かしい気がする。


ST : 地上から、微かに夕焼けの光が差している。


エルヴィン : 「あぁ、あの子は……そうだ、吸血鬼の存在を知っているんだよ。実際襲われて、目の当たりにしている……あの時はぼくやヴィクターさん、パディのおかげで事なきを得たけどね」 しれっと、犯人を隠しておくやさしいエルヴィンだった。


ST : えるえるくんやっさしー。


フィオナ
 : 「なるほど。貴殿らがカマリリャに入る直前のあの事件の関係者か」

 「その様子からすると放っておくには忍びないと思うくらいの縁はあるようだな。どうする? 話してみるか?」


エルヴィン
 : 会いたい、会って話がしたい、というのは本音だよね。でも……罠かもしれない、というのも同じくらい考えてる。出向いた所で背後から、トレメールのレディが。という可能性をね。でも……彼女は吸血鬼を知っていて、今の異変と結びつけてる可能性はあるから……何か、捉えている可能性も捨てきれないんだ」


ヴィクター : 「おいおい、知った顔とはいえ、こんなところに来る奴に声かけるのか…?」

 声が聴きたい、声をかけたい気持ちはあるけど……それによってヤバそうなら避けたいところではあるんだけど……悩ましい……。


ST : 振り切るなら、全力で走れば振り切れるだろう。会うならば、立ち止まっていればここまでくるだろう。



エルヴィン : んー、顔見知り度合いだと、エルヴィンもヴィクターさんも同程度、と考えていいのかな?

 話しかけるとしたらエルヴィンが行くとして、罠の可能性も考慮し、フィオナさんに拳銃をもってもらい、マンホールから周囲を警戒してもらう。って感じ……?


ヴィクター : 僕はOKですぞ。


フィオナ : エルヴィンさんだと万が一があるので、ここはフィオナが出て、エルヴィンさんとヴィクターさんの名前を出してみます。


エルヴィン : それなら、フィオナさんのシュウヘンに異変がないか威嚇射撃できるように準備をしておこうかな?


フィオナ
 : では、エルヴィンさんに拳銃を預け、こちらはナイフを持っておきます。


エルヴィン : フィオナさんの拳銃はSIGのP230ボディボディはシルバー、最大装填数8+1、9mm弾仕様でお願いします。(ぼくの趣味です)



フィオナ 
: 「よろしい。では、私がジョナサンを伴って彼女との会話を試みてみよう。貴殿らは地下道内の入り口付近で待機。万が一に備えてもらおう」


エルヴィン : 入り口付近で待機。 はいごにちゅうい!

 「彼女は、エリカ。親しい人はヒースとも呼んでた……吸血鬼の存在は知っているはず……ぼくや、ヴィクターさんの話をすれば、多分知ってると思うよ」
 と情報を交換致しましょう。


ヴィクター : 「任せた……」 何かあってもいいように…戦闘態勢を取りまする。


ST : では……、 フィオナさんとジョナサンの立ち止まっているのを認めると、彼女はふらりと顔を上げる。


フィオナ : 「わかった。貴殿はこれをもって入り口から周囲を確認していてくれ」 とエルヴィンさんに言って拳銃を渡します。


エルヴィン : 拳銃をもちシュウヘンを警戒。 「罠」 なら……レディが現われるはず。


ST : ぽたりと髪の先から汗が垂れた。紙のように白い顔色。薄い唇が、はくり、と震える。彼女の表情は、尋常なものではなかった。

 フィオナさん、あなたは知っている。その表情は、飢えた同胞のそれだ。
 「お腹……、空い、た」 彼女はふらつきながら、匂いを嗅ぐようにして、あなたたちに近寄ろうとする。



エルヴィン : 友達がすでに吸血鬼になっていた件。


ヴィクター : 悲しいなあ……。



フィオナ 
: 「私はエルヴィンとヴィクターの友人、フィオナという者だ。貴殿はエリカ殿で間違いないか?」 と一応聞いてみます。


ST : 彼女は額から汗を垂らしながら、こくんと頷く。 「ブラウンさん……、の?」 避けないなら、あなたの身体にすがりつき、血管を探そうとするよ。


フィオナ : もちろん、避けます。避けたうえで 「彼らもこの場にいる」 と伝えます。


ST : 彼女はあなたに避けられ、その場に倒れ込み、地面にすがってふらりと立ち上がろうとする。

 「そう、ここに……、 やだな、見ないでください、お腹すいた……」 彼女は荒い息を吐きながら、地面について汚れた手で己の顔を隠そうとする。



フィオナ : たしか、現時点では吸血鬼が血に対する欲求を失い(推測)、人間が血を飲むようになっていたはず。彼女も人間のままで血を欲しがるようになっているのかもしれません。


エルヴィン : 何でここにきたんだろう。偶然? 誰かに言われた? 後者ならアレだよね。 レディ・トレメールの罠。


ヴィクター : 罠の可能性が大きそうで嫌だなあ……。


フィオナ : 回収しても血を分けてあげるのは難しそうですし、どうしましょう?


エルヴィン : 予言が終るまでまっててもらうしかないかな……?


ヴィクター
 : うーん、捕まえておとなしくしててもらうとかかな……?


フィオナ : 血を1点分でも吸ったら正気に戻ってくれる、とかわかれば吸血させるのもアリですが、現状不明ですからね。


エルヴィン : (方法がないからまだ助けられない!)



フィオナ : 「まだ、いくらか正気が残っているのか……。では質問だ。貴殿はなぜ、ここに来た? 誰かにこの場所を教えられたのか?」


ST : 「……教えて、くれたんです。こっちに、人がいるよって……、 女の子がいるから、って、」

 ──彼女がそう言ったそのとき、外から差していた夕焼けの光が、消えた。

 日没。
 ヴィクターさん、あなたの手のうちにある少女が、不意に喋り始める。


フィオナ
 : エリカさんを置いて撤退します。 「すまんな。我らにも事情がある。またあとでな」


エルヴィン : フィオナさんが無事に戻ってくるまで、周囲の気配を探るのを怠りません。暗いが相手も同じくらい見えないはず。


ST : 「いやだ、置いてかないで。お腹空いた、お腹空いた、いやだ!」 エリカはあなたにしがみつこうとする。

 それと同時、下水道の奥から、喋り始めるリズンナの声が聞こえるだろう。

 「夜が来る夜が来る夜が来る」
 「夜が来る。獣が死に絶えた平原に夜が来る。死んだ獣の露をかよわき人が舐める

 「そして人も死ぬ新たなる朝まですべて死ぬ。そして朝が来る。獣のいない朝が来る



 ……フィオナさんはジョナサンに背負われているんでしたっけ? それとも、彼の横にいる?


フィオナ : 「戦闘準備!」 と言ってナイフを構え、ジョナサンとともに地下に入ります。エリカさんはやむを得ず、この場は無視します。今現在はジョナサンのすぐ横です。


ST : では、フィオナさん。地下に入る前に、敏捷+運動難易度7


フィオナ : 1b10>=7 敏捷+運動 これは難しい……。(ころころ) DiceBot : (1B10>=7) → 8 → 成功数1 あれ? 成功?


エルヴィン  最近のフィオナさんすごい!


フィオナ : 揺り戻しが怖い!


ヴィクター : フィオナさん強い…頼れる女性すき……。


ST : お、成功したか。では、不意に襲ってきた剣を、あなたは避けることができる。


フィオナ : 「……?……は?」 と自分でも避けたことに驚いています。


エルヴィン : そっちの方向に銃を向けます。

 「下がるといい、レディ。やれ、こちらの情を掴んでかき回そうとは、君は……どうやら『カマリリャ』が何を守るべき存在なのか欠如しているようだね」
 とかいってみるー。(?)


ST : エリカの手に剣が握られている。いや、違う。彼女の腕から剣が突き出している。そこから黒い煙が噴き出し── トレメールの女の姿をかたどる。

 痛みにわめくエリカを押しのけ、女は舌打ちをひとつ。 「チッ、違ったか」 と避けたフィオナさんを見て言う。


フィオナ : 「……ふっ、あの程度の奇襲なら避けられて当然だ」 とはったりを言います。



エルヴィン
 : 流石フィオナさんカッコイイ!


ヴィクター : キャーフィオナサーン!!


フィオナ : 内心では心臓バクバク(動いていれば)だったりします。


エルヴィン : 動いていれば。



フィオナ : 「しかし、やはり貴様だったか。これでわかっただろう? そちらの実力では我らを打倒できないと」

 「これからはもっと建設的な行動をとるべきではないか? 例えば我らに協力するとかな」


ST : 女はフィオナさんのハッタリに言葉を返すことなく、暗闇の中であなたに剣を向ける。

 「そう期待はしていなかった。お前たちの位置を特定しただけで僥倖だ」
 と、這いつくばるエリカに一瞬だけ視線をやる。

 「我らカマリリャは子羊らを導く牧童。情に振り回されるのは、我らの役目ではない」
 彼女が纏っていた上着を脱ぎ、動きやすそうな服装をあらわにする。 ──彼女は剣を手に、あなたがたに向かってくる。

 というわけで、迎え撃つなら戦闘だ。迎え撃つ? 逃げる? その他?


フィオナ : 「それは手を尽くしてから言うとよい。最善を目指さずに安易に近道を通るなぞ、それこそ牧童失格だろう」 挑発しつつ、地下道入り口内に退避を試みます。


ST : 退避するなら彼女は軽やかな動きで追ってくるよ。



フィオナ : 武器のことを考えると、こちらには守らないといけない対象もあって、あっちがかなり有利です。撤退したほうがよいと思うのですがどうでしょう?


エルヴィン : 威嚇射撃しながら距離を取りたいですね。下水道の道が混迷を極める所に入れば、あっちはおいかけて来にくいはず。


フィオナ : では、できる限りの、つまりエルヴィンさんが危険にならない限りの射撃をお願いします。近接武器(ナイフ)であまり本職と戦いたくないので。


ヴィクター : 撤退しつつが良いですね。何かトラップとか仕込んでおくべきだったか……?



フィオナ : 退避します。


エルヴィン
 : どこに当たるかわからない威嚇射撃いります?(こわい)


フィオナ : ないよりははるかによいのでお願いします。

 誤射されても、刺客のナイフに刺されて受ける再生不能ダメージよりはましなはず。


エルヴィン
 : フィオナさんにあてないよう、こう、威嚇射撃します。

 「近づくなら撃つよ、あたっても知らないから」 と。
 「それに、人の心の機微や歓喜も知らずに支配者ヅラは烏滸がましい事だよ、レディ。もっと心を豊かにしないと、と」 減らず口。


ST : 威嚇射撃の中に、彼女はかまわずに飛び込んでくる。

 シークレットダイス(ころころ)
 彼女の頬をわずかにかすったくらいだ。狭い下水道、暗い中では、満足に当てるのは困難だろう。

 さらに退避する?


フィオナ : ダメ元で情報屋さんに聞いてみます。 「アレ、どうにかならんか?」


ST
 : 「アレ……」 情報屋は何とも言い難い顔をして応える。

 「この中を逃げて振り切るしかないが、困ったことに己の感覚が…… 血の力と夜目が危うくなっている。走り切れる保証がない」

 そう言われてヴィクターさんも気づくことがあるよ。
 超常のものと言えたあなたの鋭い聴覚が、人間であったころのように戻っている。


フィオナ : 「そうか。それは、無理をさせてすまんな」 と申し訳なさそうに言います。


ST : 「構わない。逃げるか?」


エルヴィン
 : 「逃げ続けよう。逃げているうちに、相手が 『何を』 頼りに追ってるかわかるかもしれないし。わからなくとも、何とか巻ければ僥倖だ」


フィオナ : 「そうだな。少し広い場所に逃げたい。後ろをとられない程度で、かつ、こちらの数の優位を発揮できるような広さのところはないか?」


 後ろの刺客に対して呼びかけます。
 「先ほどは牧童失格と言ったがすまなかったな。私もそちらのことは言えん。とはいえ、考え直す気はないか? 今からならば十分に方針転換は効くぞ」

 ST、相手との距離はどれくらいでしょうか?


ST : ほぼ0距離から逃げていたから、フィオナさんとの距離はまだそれなりに近いよ。


ヴィクター
 : 「嘘だろ……まじかよ……」 片手をぐっぱーして確かめます。 人間に戻ってるとすると……やべえな……いざとなったら……) なんてことを考えます。


フィオナ : (これは、逃げ切れんな。やはり、どこかで迎撃するしかあるまい)

 情報屋さんに 距離を離すのは難しそうだ。どこかで戦うほかない。先ほど私が言ったような場所はどこかにないか?」 と言います。
 このままだと追いつかれて後ろから順に各個撃破なので、どこかで迎撃すべきかと思います。


ST : 情報屋は逃げながら少し考える。 「ある。古い通風孔の下だ。その程度なら、今の己でも行ける」



エルヴィン : とにかくリズンナちゃんを背後において、彼女が我々を越えてリズンナちゃんの所にいかないようにする形ですな。


フィオナ : それにしても今回、なんだか刺客の人の追跡が激しいような。前回は一度攻撃に失敗した時点で撤退していたのに。


エルヴィン : それは自分も思ってました。何かこう、かぎつけた? >相手の追跡


フィオナ : もしかしてこれが最後の機会だから、後先考えずの攻撃に出ているとか?


エルヴィン
 : 身体能力は相手も墜ちてるはずなのに……。


フィオナ : 素の身体能力がものすごく高い? あるいは魔術で能力の低下を抑えている?


エルヴィン
 : 魔法使いさんの話では、夢渡りをした吸血鬼もこっち側の影響を受けない訳ではないはずだから……魔法で底上げ、ですかね。

 あの、血……以前エルヴィンを傷つけたあの剣がひょっとしたら道標になってるのかもしれないですねぇ……。
 ぎゃーーーーー!(自分に責務を感じて発狂する)



フィオナ
 : 「頼む。そこまで案内してくれ」


エルヴィン : では、一定の距離が保てるよう……フィオナさんに近づかないよう威嚇射撃はつづけますよ。相手にもフィオナさんにもあてないつもりで、でも拳銃は怖かろう。


ST : ジョナサンが言われなくてもフィオナさん、あなたを背負う。乱れ飛ぶ弾丸の中、矢のように飛んでくる女から、逃げる、逃げる、逃げる。


エルヴィン : 「ばんばんばんばーん」(沢山撃ってるように口でも言ってる)


ST : 女の呟くような詠唱の声。

 シークレットダイス(ころころ)
 ……エルヴィンくんはどうする? 普通に走って逃げる?


エルヴィン 
: 目的地が決まったのなら走ります。遅れちゃうんで。(ずるずる遅くなる)


ST : ではエルヴィンくんの速度の関係でそんなに速くは逃げられないが、そのぶん情報屋が頑張って女を撒く。右へ、左へ、下へ、走る、走る、走る!

 ……やがて、あなたたちの足はある場所で止まるだろう。
 そこは、地上まであいた通風孔の下。孔は網板と錆びついた鉄線で閉鎖されて久しいが、その向こうに、すっかり夜の色となった空が見える。

 フィオナさん、あなたが望んだとおりの、ほどよく広い場所だ。


フィオナ : 「リズンナを後ろに。私とヴィクター、ジョナサンで迎撃する。エルヴィンはリズンナの側から援護射撃を」

 情報屋さんには 「ありがとう。貴殿はエルヴィンとともにリズンナの側にいてくれ」 と言います。


エルヴィン : 「お、おっけー!」 フラフラしながらも、リズンナちゃんを庇うようにして射撃体勢。(2発くらい撃ったから、あと、最低でも5発は撃てるな)


ST : 情報屋は頷いて、リズンナ、エルヴィンくんの傍らに位置取る。


ヴィクター : 「わかった。……だが、あんま期待するなよ」 もし人間に戻っているなら無理はできないだろう……。


ST : (フィオナさんは)ジョナサンには降ろしてもらう? そのまま背負っていてもらう?


フィオナ : 降ろしてもらいます。そうしないとジョナサンが戦えないので

 「今回はずいぶんとしつこいじゃないか。焦っているのか?」 と刺客の女性に言います。


ST : では、あなたがたがそうやって臨戦態勢を整えたところに、女が飛び込んでくる。

 地上の街灯のあかりが、僅かに彼女の輪郭を浮かび上がらせる。
 彼女は応えない。
 ただ、着地するように体勢を立て直し、剣を構えなおすだけだ。


エルヴィン : (ヒュゥ) 口笛を吹いてる。

 「確かにこんなに早く夜が来るとは計算外だったのかな? ……焦ってるから自分の手の内を晒したんじゃないか?」 まぁ、魔法の事はよくわからないけど、晒したんだろう。


ST : さて、戦闘…… なのですが、今回の戦闘は特殊ルールがございます。

 その1 全ての<訓え>は使えません。頑健などの常時発動系もね。
 その2 ブラッドプールを使うことはできません。
 その3 筋力/体力/敏捷が4以上ある場合、3として扱います。社会・精神・才能はそのままでOK。
 その4 長所/短所/弱点はすべて無いものとして扱われます。
 その5 ……発生する時までひみつ。




エルヴィン : 3、ぎりぎり人間に許される数値!


ヴィクター
 : ひえー結構制限かかっちゃう……気をつけなきゃ……。


フィオナ : 問題は相手がどうなっているかですね。何か詠唱していましたし、能力を使える可能性も。


エルヴィン : 推定できる能力は召喚系……儀式系かなぁ……先覚は詠唱なくてもいけるけど。あの武器は確実に召喚系ですが、あれを維持するため? うーん?


ヴィクター : 召喚系とかだとやばそう……なんとか先に倒したいところね……。


エルヴィン
 : 多分、こう、この場とか、エリカさんを、ここに、呼んでしまったのは、最初のエルヴィンの一撃……。

 こう、エルヴィンの「血」を辿って、その記憶やら何やらを、読み取って、みつけ、みつかってしまった……。(顔覆い)


フィオナ : どうなんでしょう。相手が事前に調査を行っていただけかもしれません。それに、あれは不可抗力でしたし、仕方のなかったことかと


エルヴィン : まぁ、今回はわりと向かってきてるのでマジでこう、撃鯛モードかもしれませんね。これで相手を倒したら……魂だけでこう、幽霊になるなぁ……アマランタさんの領域だ。


ST : 鯛。


エルヴィン : 撃退し鯛! びちびちびち!



ST : ややこしい戦闘ですが、戦闘開始! というところで、何かRPがあれば頂きましょう。戦闘自体の開始は、キリよく次回から。


フィオナ 
: 「いざとなったら私を盾にしろ。強い者の継戦能力維持が優先だ」


ST
 : 「断る」 ジョナサンは言葉少なにそう返してきた。


フィオナ : ジョナサンの返答にやれやれと思いつつ、そのときになったら自分から飛び出す覚悟を決めます


エルヴィン : 銃をかまえながら 「ちゃぁんと教えてあげないとね。真の支配者は、ゲヘナを恐れる子羊じゃない。ゲヘナを盤上の駒として扱えるほどの『瞳』を持つものだ、ってさ」



ヴィクター : 「やるなら仕方ねえ……とっとと終わらせようぜ」 あまり参加したくないけどな……。


ST : 戦いの火蓋は切って落とされた──。

 本日は、以上! お疲れさまでした!


フィオナ : お疲れ様でした。







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