>> 第十四話 / 吸血鬼じゃない!






 空が、燃える。
 突如として焔に焼かれたような空に、吸血鬼たちは戦慄する。

 そして 「ゲヘナの巫女」 は、新たなる神託を口にした。

 獣は焼かれる。
 草を食む羊を照らし、血の薄きものは地上を闊歩する、そして。
 獣は死に絶える。

 神託の最中、突如現われる影があり。
 それは夢渡りをした「現実側」の存在、魔法を操る一人の女であった。
 刃物を携え、女は言う。

 終末を望むには回りくどい。だが、終末を防ぐにはもっと回りくどい……。
 彼女にこちらの真意は届いたか、否か。

 ともあれ、終末の日は進んで行く。
 あるかも分からない明日へと向かって。





フィオナ : こんばんは。


エルヴィン
 : 前回までのあらすじ

 ・リズンナ突然の覚醒! そして走る! 目的地は以前みたあの展望台
 ・エルヴィン、刺される。ざっくりと。
 ・敵魔術師は女性!?
 ・血を吸おうとしたけど無理でした。味が……違う!


 こんな感じ?


ST : Yes。あらすじ感謝!


ヴィクター : 有難いあらすじ。


フィオナ : わかりやすい! ありがとうございます


ST : こんばんは! さてさて、それでは遅くなりましたが開始いたします。




 【終末の夢・教団内にて】




ST : さて。エルヴィンくんが血を吸って、ふと顔を上げると、気づくことがあるよ。


エルヴィン : ? 何でしょう。というか血が吸えなかったんだなぁ。まずーい。(?)


ST : リズンナをいま抱えているのはヴィクターさんだっけ?

 そのリズンナが、手足をばたつかせて、エルヴィンくんに何か差し出そうとしてくるよ。


ヴィクター : ヴィクター持ってた気がする。傷つけたりしなさそうであればそれを見届けまする。


エルヴィン : 何だろう? 差しだそうとするものを見ますね。背伸びが必用かな。ヴィクターさんは基本、リズンナちゃんをお姫様だっこのはず。


ST : そうですね、ちょっと背伸びが必要かも。彼女が手に握っているものは…… あの。この世界が始まる前の、花畑にあった、あの花だ。



エルヴィン : ヴィクターさん、リズンナちゃんはお姫様だっこ。エルヴィンはお米様だっこ


ST : お米様だっこほんとSUKI


ヴィクター : 男は米である。


フィオナ : ヴィクターさんにとって、男は食べ物だった……?


エルヴィン
 : なるほど……?????



ST : 受け取っても受け取らなくてもいい。


エルヴィン : 受け取ります。 「ありがとう、ふふー、蒼い花は好きなんだよね……これは何だろう。ネモフィラかな?」 などといいつつ……。


ST : その花は見たことがない形をしている。あなたがそれを受け取ると──。

 受け取ったはずなのに、彼女に代わりに何かを渡したような、そんな感覚に襲われた。

 彼女は空を見上げ、その 「なにか」 を放り投げて、再び眠りに落ちた。
 気が付くと外の空の色が変わっている。朝が、昼になっている。

 さんさんと降り注ぐ陽光。あなたたちは全員、これはいずれ夜になるのだ、という予感に襲われる。


フィオナ : 「何かあったのか、エルヴィン?」


エルヴィン : 「? 何だろう今の感覚……」 花を片手に、不思議そうな顔をする。

 「今、ぼくが花を受け取ったら……彼女に何かを、わたしたような……交換したような、気がしたけんだ、何を渡したかわからないけど……?」


フィオナ : 「……よくわからんな。だが、彼女のことだ。貴殿に害をなすようなことはおそらくないだろう」

 「とはいえ、何を渡したかわからんというのは、少々気味の悪いものではある。何か変わったことなどはないのか?」



エルヴィン : 「……昼に、なってるね」 ふと、窓を見る。今のと関係あるのか、ないのか……。エルヴィンはとりあえず、蒼い花を胸に挿しておく事にした。

 「ボク自身に変わった感じは……ないかなぁ? 実感がないだけかもしれないけど。というか、今の時点で 【吸血鬼じゃなくなっている】 のが充分変わってるからねぇ」


フィオナ : 「それもそうだな」 と窓の外を見ながら言います。 「昼か。本当ならばすでに眠っている時間だが、今はそれどころでもないな」


ST : そういえば、エルヴィンくんは第一話で少し昼に出歩いたね。そのときはこんなに天気はよくなかったけれど。


エルヴィン : そうですね、あの時借りたローブも魔法使いさん製だったのかな……。


ST : さて、ここにはエルヴィンくんが血を吸った教団員の人(人間)が、あなたたちの他にいる。

 吸血される感覚に身を震わせていたその人の視線が、そうだな…… この中だとエルヴィンくんかな。あなたの首筋に向いているのに気づくよ。


フィオナ
 : その教団員に声を掛けます。 「ご苦労。どうやらエルヴィンは体調が悪いようだ。そなたはもう戻っていいぞ」


ST : 「はい、分かりました。 …… その、教祖」


フィオナ : 「なんだ?」


ST : 「その子に、少しだけ触れても?」


フィオナ : 「それはエルヴィンに聞くといい」


エルヴィン : そう宣言した教団員の方を見ます。

 (飲めない程の血の味……ぼくの吸血鬼としての力が薄れてるだけじゃなく……この人たちにも 【変化】 が……?)
 吸血鬼らしいような所作とか雰囲気とか。そういうの見た目でわかりますかね?


ST : 「触れても、よろしいですか?」 エルヴィンくんの前に膝を折って、そうだね…… 雰囲気は感じないが、あなたの首筋に強い視線が注がれている。生まれたばかりの血族の飢えにも、少し似ているだろう。


エルヴィン : くくっと喉を鳴らして笑い。

 「そう、ガツガツするものじゃないよ……君が触れたいのはボクじゃない。その内に秘めた血……そうだろう」
 ダイレクトに聞いてみよう。
 「それならば、下がるといい。この血は君たちには強すぎる」 ……はったりである。(?)

 (うーん、まいったな。吸血鬼の血が光に適応し、人間の血は闇に適応して……ケイティフが新たな吸血鬼=人間たちの王となる……というのが、比較的に「いやな」筋書きだ)


フィオナ  「だ、そうだ。しばらくは我慢していろ。もしどうしても耐えられなくなったら、私のところに相談に来い」 と言っておきます


ST : 「はい……、分かりました」 ふらっと立ち上がり、背を向けてその場を去る。


フィオナ : ちょっとかわいそうなので 「無理はするなよ」 とつけ加えておきます。


ST : そこでフィオナさん、気づくことがある。なにやら教団内が騒がしい。


フィオナ : 「……?」


ST : 叫び声。悲鳴。なにやら乱闘騒ぎが起きているようだ。


フィオナ : 「参ったな。時間が経過したことで、予言の段階も進んだらしい」


エルヴィン : 「……もしかして、人間により血族の兆候が出てるのかも。うーん……まずい兆候? 下手してもしなくても、こう……ぼくらじゃどうにもならないかもしれない……」

 ちらっとヴィクターさんを見て。
 「……ヴィクターさんは大丈夫かもしれない」(人間最強クラスなので)


ヴィクター : 「んん……それは褒められているのか?」 人間最強クラス……なのか?



ST : 人間最強クラス笑った。


エルヴィン : 血族最弱クラスとなら……互角いけそうな気がするんだ!


フィオナ : たしかにヴィクターさんなら勝てそう。


ヴィクター : でもまあ……戦うのは最終手段というやつで……。


エルヴィン : この事態だからねぇ。



ST : 血、いやだ、逃げて、くれ、どうした、そんな声がとぎれとぎれに聞こえてくる。


フィオナ : 「……皆、行くぞ。ここにいると騒動に巻き込まれる恐れがある」


ST : 騒動は少しずつ大きくなっているようだ。


フィオナ
 : 「急げ。彼らがこちらを襲わんとは限らないぞ」 と言います。信者たちと血族の未来をはかりにかけて、後者を優先することを決定。


エルヴィン : (フィオナさんの教団は秩序が高いのにこんなに荒れるとは……) 「うん、行こう。裏口からこそっと……大丈夫、人間同士のいざこざなら……大事にならないはずさ」


ヴィクター : 「面倒ごとはご勘弁ご勘弁……ってな」 すたこらさっさー。


フィオナ : (これは夢の中だ。現実の彼らは無事なはず) と自身に言い聞かせつつ、ジョナサンの背中に乗って移動の指示を出します。


ST : なんだか馬みたいだ。彼は了承し、あなたを背負って…… さて、どこへ向かう? どうやら外でも乱闘が起き始めているようだ。


フィオナ : とりあえずは教団所有の車を目指します。


エルヴィン : (教団でこれなら、TAXIの運転手も……そういえば 【朝ご飯を食べてない】 っていったけど……【食べてない】じゃなく【食べられなかった】のかもね)


ST : あなたは気づく。運転手がいない。


フィオナ
 : 「この中で運転したいという者は?」 と移動しながら皆さんに聞きます。 「最悪、運転手を置いていかねばならない」


エルヴィン  「うんてんしたい!」 エルヴィンの挙手は……。 (※スルーされた)


ヴィクター : 「一応できるぜ。誰もいなかったらやるぞ」 免許は持ってたと思う。


ST : ジョナサンは首を振る。彼は前にいた場所の環境が環境なので、運転そのものができない。ヴィクターさんは運転技能なくても、普通に安全運転するくらいならできるよ。


フィオナ : 「よろしい。この緊急事態だ。多少の交通法規無視は問題なかろう」 とお二人に言います。


エルヴィン : 運転手がヴィクターさん、助手席にリズンナちゃんで、後部席にフィオナさん、ジョナさん、エルヴィンが陣取る感じかな。ジョナサンは……今の所落ち着いてるね。


ヴィクター : 「応、任せろ」 えーっと、アクセルは右でブレーキが左ね。多少荒っぽくても許してくれるでしょう。


ST : ではヴィクターさんの運転で車は発進する。どこへ向かう?



フィオナ : どこに逃げましょうか?


ヴィクター : 安全そうなところ……あるのだろうか?


エルヴィン : 情報屋さんの所かな……? 現状を一番把握してそう。


ヴィクター : なるほど情報屋。


エルヴィン : エルヴィンの家は誰もいないけど、それだけで大きな進展はなさそうなんだよね。安全だろうけど。


フィオナ : ①例の展望台 ②この夢に入った時にいた地下道 ③カマリリャ本部 ④エルヴィンさんの家


エルヴィン : 公子様の所が、いまどうなってるのかも知りたい所だけど……。


フィオナ : 情報屋さんとも接触できそうですし、②がよさそうですね


ヴィクター : 賛成です~。


エルヴィン : 現状をよく把握してくれてそうだしね……スイーツ買いに行ってたらどうしよう!?


フィオナ : ノスフェラトゥが街を歩いてたら、普通は騒ぎになりそうですが、この状況ですからね。あり得なくもなさそう。


エルヴィン : そうなんですよね! ノスフェラトゥが街に出る事、普通はないんだけど、ラソンブラが街に出てるくらいだから……。



フィオナ : 「ヴィクター。この夢に来るときにいた下水に向かってくれ」


ヴィクター : 「OK」 ガコガコガコっとチェンジしてブロロロっと進みます。


ST : ガコンガコンガコン!


ヴィクター : (定員オーバーでないことを祈る……)


エルヴィン
 : 「きゃー、異次元のアトラクション!」 (ガコンガコンガコン)




 【終末の夢~下水道前にて】



ST : 車は走る。下水道の入口へ向けて。いい車だから問題なく走れるよ。

 狭い道を通る時はちょっと擦るかもしれないが、まあ些末事だ。
 下水道の入口にたどりつくと、隅に誰か座り込んでいるのが見える。


フィオナ : 杖をつきながら車から降り、近づいてみます。


ST : 「うわ」 なんと襤褸布被った情報屋だった。スイーツかじってる。 「な、なな、なんだ? 現状について己に聞きに来たのか?」


フィオナ : 「貴殿か。どうやら無事なようだな」


エルヴィン : (目をくるくるまわしている) 「うーん未来のアトラクション……」 車からおります。 「情報屋さんだー……察しがいい!」

 情報屋さんの外見がノスフェラトゥ顔からこう、人間顔に戻ってたりはしない……よね?


ST : 「ああ、皆無事でよかった」 顔は前に見た情報屋の顔のままだね。


ヴィクター : 「多少カスったが……まあ、良しとしよう」 フラフラのエルヴィンくんみながらちょっと複雑な心境。


フィオナ : 「まず質問したい。ここ半日で何があったのか、ここに他に誰か来ていないか、答えてもらえるか?」


ST : 「だが、すまない。己はこの状況について何も掴んでいないんだ。己だけでなく、同胞らも。血族が人となり、人が血族の兆候を見せている。互いに陽光の中で取っ組みあっている。それだけだ」

 「ここには誰も来ていない。何人かの同胞が外へ出ていった



フィオナ : 「そうか。ところで貴殿はどうやって、あの密室から出てきたのだ?」 と一応聞いておきます。


ST : 「密室?」 彼は不思議そうにしている。



フィオナ : 夢の中の情報屋さんが、現実世界の彼とどの程度記憶を共有しているのか確認しておきたいところ。


エルヴィン : この世界がどういう世界線か知ってる数少ない人物ですからね……。

 フィオナさんの間に入っていくように…… 「そう、情報屋さんは 【ゲヘナの巫女】 とか、そういう話、聞いてない?」 と、聞いてみましょう。今回の発端。


ST : いや、と彼は首を振る。


エルヴィン  「ふんむー。あ、ぼくど忘れしちゃったんだけど、ここの公子様の名前って……何だっけ?」


ST 
: 彼は周囲を少し見回してから、 「フランヴァール。公子、フランヴァールだ。もっとも今は行方が分からないが」


フィオナ : 「行方不明? いつから? どういう理由でだ?」


ST : 「今朝、というべきか。公子の宮殿が崩壊した。公子も、評議員も、行方がわからない。宮殿づきのトレメールも不在。それどころか」

 「同胞らの中に、カマリリャの存在を忘れるものが出始めている。明らかな異常なのに、原因が掴めない。己らにとっては初めてのことだ」

 彼の傍らにスイーツの箱(六個入り)があるのに気づくだろう。既に三個、手を付けられている。落ち着かないのだろう。


フィオナ : 「……なんということだ」 と言って天を仰ぎます。


エルヴィン : 「つまり、公子もルミノサさんも、僕らみたいに血族の力を失い、カマリリャとしての拘束力もなくなって……自然とこう、組織そのものが解散した……みたいな感じかな」

 なるほど、基本的にカマリリャの庇護下にあるノスフェラトゥ氏族は不安になるねぇ。


ヴィクター : 「存在を忘れる、ってよくわかんねえな……」 でもあり得ないことが起こるのがこの世界。


ST : 「分からん。そうだとすれば、版図のどこかで目にしてもおかしくない」


エルヴィン : 「……情報屋さん、行く所がないならぼくの家にどうぞ。ここからは結構歩くけど、気を紛らわす音楽とか、本とか、そういうのは一杯有るし、広い部屋もあるけど、個室もあるからさ」 と、一応。

 「落ち着くまで身を隠してるといいよ。広い家だから知り合いと身を寄せてもいい」
 安全確保……下水道前よりは安全かな。
 「こっちのほうが落ち着くなら、無理にとはいわないけど」

 (しかし、版図の中で実力のある血族が「いなくなる」とは) 「……力のありすぎる血族は、消えてしまった。なんて事はないよね」 と独りごちる。


ST : 「いや……、己はここにいる。残った同胞が何か掴むかもしれない。それに」 襤褸布を下げる。 「ここにいないと、不安になる」


エルヴィン : 「うん、それならぼくも必用なときにここに来るよ。幸い……今は誰も血族に対して違和感を抱いてない。ただ……人間が全体的に「凶暴」になってるから、気をつけて


ST : 「……分かった」


フィオナ : ここでふと気になって周囲を確認します。現実のほうでこの場所に来るために使った車は、ここにあるのか探します。


ST : ないね。いま来るのに使った車だけだ。周囲を確認すると、過ぎた時間に応じて少し陽が傾いている。


フィオナ : (やはり、ここにはないか)

 (秩序を維持するカマリリャはこの世界にすでになく、頼みの情報屋はジハドと儀式に関する記憶を一切持っていない。どうしたものか)


エルヴィン : 「……巫女の存在そのものが【なかった】事になり、そのままゲヘナに至っている……って感じだね。最も僕らはそのゲヘナを見届けるためにいるんだから……これから、もっと」 と、そこで口を閉じる。もっとひどいことになる。わかっていても、言いたくないもんだ。



フィオナ : 少し気になるのは、このまま下水道に入って儀式を行ったあの場所まで行ってみたらどうなるのか、ということです。


エルヴィン
 : ただのがらんどうなのか、何かしらの痕跡があるのか……?


ヴィクター : 興味ありますな……でもホラーゲームとかだとみてはいけないものを見てゲームオーバーになる奴。


エルヴィン : (ふきつなこといってる!)


ST : そこで不意に、情報屋の顔からすとんと表情が抜け落ちる。

 そして口が開かれる。
 『──あー、あー、聞こえているかな? こちら<魔法使い> 少しひょうきんなその声は、現実の世界で聞いた「魔法使い」の声だ。


フィオナ : 「なっ!?」 驚いて思わず後ろに下がります。


エルヴィン : 「ま、魔法使いさん!? ま、まだ魔法使えるの!?」


ST : 『あれ? 聞こえていないかい? こちらにいる血族にそちらで接触したようだったから、通信を試みているんだけど』


ヴィクター : 「うわ………」 ドン引きでござる…こわ……近寄らんとこ……。


ST : 『まあいいや、聞こえていなければそのまま続けるよ。そっちの世界に件のトレメールが接触したらしい波動を検知してね』


エルヴィン : 「……これは……【現実】の魔法使いさんだ。こっちの声は聞こえてないのかな。もしもーし!」 情報屋さんは電話じゃありません!


ST : 『こちらは今の所無事なんだけど、そっちが気がかりだ。たぶん彼女はもう一度接触してくる。タイミングは、何かの区切りのときだ。日が落ちるときとか、その逆とか』

 『ゲヘナの完了まで逃げ切れば勝ち、頼むよ。逃げ戦ってのはやりにくいだろうけどね。 ……あ、ん? はいはい』


エルヴィン : 「つうじた! 一度あのレディと接触したよ。得体の知れない剣? で刺されて……傷がなおらないんだ。どうにも吸血鬼の力が使えないらしい……」 げんじょうほうこく!

 これ、多分互いに情報屋さんに無茶してる!


ST : 『レナから伝言。<全員揃って戻ってこなきゃ、殴るからね> あと、ジョナサンくんは何も言わないから、代弁しておくよ。 <無事に戻ってくるのを待っている> って思っているね、あの顔』 

 『それじゃ、オーバー』

 一方的にそれだけ言うと、情報屋の表情が元に戻る。


エルヴィン : 「むこうは無事みたいだ……」 情報屋さん大丈夫?


ST : 「どうした?」 彼は不思議そうにしている。


フィオナ  「……えーっと、つまり、今のはあちらの魔法使い殿からの通信だったというわけか」 今頃になってようやく一人で納得します。


エルヴィン : 「うん、そうみたい。夢の世界で、現実にもいる【情報屋】さんと接触したから、こちらに情報を流してくれたみたい……情報屋さんは酷い目にあったかもね」


ヴィクター : 「なんともねえなら……なによりだ」


フィオナ : 「なんでもない。気にするな」 と情報屋さんに言います


ST : 『あっ言い忘れた! ゲヘナの完了もまた、何かの区切りで最後になるだろうと思う。その後に<明日>があるのかどうかは、わからないけどね』

 いきなり一言割り込んだ。


フィオナ : ぎょっとして情報屋さんの顔を見ます。


エルヴィン
 : 「わっ! ……わかった、とりあえず【待ち】そして【レディ・ウィッチ】から逃げる……それしかないみたいだね」



ST : 情報屋使いが荒い。


ヴィクター : 酷使される情報屋さん……可哀想に……。


エルヴィン : 「……終ったか」「うん、終った……あ、忘れてたもう一回」(マジュツーーン)「うわ!」 みたいにされてるんだろうな~。


フィオナ : これ、どうやって通信してるんでしょう? 情報屋さんを持って 「トゥルルルルルル……」 とかだったり……こう、ドッピオ的な……。


ヴィクター : ダイヤルアップ方式だったら嫌だなあ……。


エルヴィン : ツツツピーガーツートゥルルルー。



ST : 「?」 元に戻ってる。


フィオナ : 「区切りの際に接触してくるとのことだが、だとすると、今から備えておいたほうがいいな」


エルヴィン : 「突然刺されたら大変だ、アレが防弾ジャケットで防げるかはいささか疑問だけど……前回は巫女の神託に現われた。彼女はたぶん【巫女】を狙ってくる……巫女が無防備になる瞬間は要注意だよね」

 「出来れば巫女をガードしたいんだけど……前回みたいに突然走り出されちゃうとねぇ」


フィオナ : 「ああ。問題は件のトレメールを迎え撃つとして、どこが一番、敵襲を防ぎやすいかだ」


ヴィクター : 頑丈な建物か……単独になるより固まって迎え撃った方がいいんだよな?」


エルヴィン : 「夢でもこう、相手が現われる痕跡が分かりやすいのって何だろうねぇ……うーん、次に現われるのは、次の神託か、あるいは夕暮れ、夜……ともあれ、一人にしない、ならないがベターかなぁ」


フィオナ  ヴィクターには、常にリズンナを見ておいてもらったほうがいいな。それと、敵の攻撃してくる方向を絞るために、細い通路や出入り口の少ない部屋のような場所で待機するのがベターだろう」


エルヴィン : 「意外と影に紛れてくる感じあるし、強烈なライトとか役に立つかもね」(?) 如何せん、魔法で渡ってくるからどのタイミングで出てくるか分かりづらいんだなぁ。


ヴィクター : 「夜に襲われるとなると厄介だな……準備は万全にしておきたいところだ」


フィオナ : 「全員固まっておくのは当然として、私はこの下水道の立地が有利ではないかと思っている。狭いし、敵の襲撃方向も限定され、何より我らには有能な案内人もいる」

 と情報屋さんのほうを見ます


ST : 「ああ、構わない」 と、頷く。


エルヴィン : 「いい場所に潜んで返り討ちにできればいいけどね」 こっちは血族の力がつかえない……まぁ、そこは相手も一緒ぽいけど。


フィオナ : 「問題は明かりと武器だが、それを今から買いに行くことができるかどうか と現在の街の様子を思い浮かべます。


エルヴィン : 「ホームセンター……どうなってるかなぁ……」(遠い目)


ST : 人間同士が血を求めあい、牙のない口で首筋を狙う。血族らは逃げるものあり、逆襲するものあり、ホームセンターの営業は……うーん?



フィオナ : 下水道で待機する利点。

 ①町の混乱に巻き込まれなくて済む
 ②情報屋さんがいるので、地形を有効活用できる
 ③情報屋さんと離れなくてもよいので、あちらからまた連絡が来ても対応できる



ヴィクター : 利点が多い……ベターですな。



フィオナ : 「そもそも、街中がもうすでに我らが安全に過ごせる場所ではなくなっている。ここにいるのが一番マシだろう」


ヴィクター : 「あんまり危険そうならここにいたほうがいいと思うぞ」 まあ、もし必要ならオレもついてってやるよ、と一言。


エルヴィン : 「もはや蛮行で奪っていくしかないねぇ~うん、無駄な体力の消耗はしないでおこうか……情報屋さんのスイーツくらいは買い足していけるかな」

 教団から出る前、フィオナさんはちょっと武装してましたよね?


フィオナ : 拳銃と防刃ベストを持ち出してきています……今確認したら、防刃ベストじゃなくてナイフでした。


エルヴィン : 攻撃力高い。



フィオナ : 拳銃とナイフ、誰に渡しましょうか?


エルヴィン : どちらも特性がないからなぁ……。


ヴィクター : そのままフィオナさんが持っていていい気もする……。


エルヴィン : お借りできるなら、エルヴィンは接近戦無理なので拳銃かな?


フィオナ : エルヴィンさんはすでに負傷していますし、距離を取ってもらうためにも拳銃がよさそうですね。


エルヴィン : 仲間にあてないよう気をつけます……!


フィオナ : ヴィクターさんはナイフ持ちますか?


ヴィクター : うーん、ヴィクターはあまり刃物慣れてないんで、持つのは避けたいです~。


フィオナ : では、ナイフはジョナサンに渡しておこうかと思います。フィオナが使っても役に立たなさそう。


エルヴィン : (銃……!)



フィオナ : 「スイーツの買い足しも難しいかもな。それはともかく、武器ならば一応持ってきている」 拳銃とナイフを出します。

 「エルヴィンは銃を、ジョナサンはナイフを頼む。ヴィクターは……素手のほうが強そうだし、武器はいらんな」


ST : 「分かった」 彼はナイフを受け取り、ベルトに差す。


エルヴィン : 「了解-」 エルヴィンも銃を受け取る。ATのタイプかな? まさかマグナムじゃないよね? ※洋物ルールあるあるの、銃の威力だけやたら細かいに配慮した発言


フィオナ : 女性でも扱えるような扱いやすいヤツです


ST
 : では、ホームセンターにはいかずにここでこもる、でいいかな?


エルヴィン : それで。今街に出たら(映画の)Mistになっちゃう。


ヴィクター : ここにこもるで大丈夫でっす。


フィオナ : このまま立てこもります


ST 
: では、暫くそこに籠っていると…… 情報屋がスイーツ全部食いきったあたりで、異変がある。

 ぐ~~~~。 エルヴィンくんのお腹が異音を立てる。


エルヴィン : 「!? ……おなかが……減った気がする! ちょっとびっくり。


フィオナ : 「空腹か。まさか、人間のような食事で腹を満たす必要が生じてくるとはな」


ヴィクター
 : 「豪快な音だな……」 でもお酒がまた味わえるのであればそれも悪くないのかも。


フィオナ : 「すまんが、しばらくは我慢してもらうほかない」 とすまなさそうに言います。


エルヴィン : 「えっ、ぼくだけ!? ヴィクターさんはお腹減ってないの!? ……吸血鬼生活に馴染んでたから、こう、ご飯を食べないとお腹が減る、っての忘れてたよ」


ST : つられてフィオナさんのお腹もかわいく鳴る。最後にヴィクターさんのお腹がど派手に鳴る。

 ぐ~~~。
 横目で見ていた情報屋がクッキーの小袋くれるよ。


ヴィクター : 「ぐぬぬ……確かに腹が減った……美味いもんたらふく食べてえな……」 クッキーはぴょいぱくいただきます。


エルヴィン : 「わーいありがとう情報屋さん」 うーん、食事の事は考えてなかったねぇ。

 「デリバリーが生きてれば、ピザとかあの……紙の箱に入った謎中華とか、ドーナツを頼んでるんだけど。これだとどだい無理だろうねぇ」


フィオナ : 「やれやれ。参ったな」 と言って、クッキーを少しだけもらいます。


ST : さくさくとした質感のクッキーで、甘みは少ないがコクがあっておいしい。


フィオナ : 「そういえば、こうして物を食べるのも20年ぶりか」 と、情報屋さんに感謝しつつ感慨深げに味わいます。



ST : 出たなアメリカ的な謎の箱


エルヴィン : 謎の箱の中に入ってる中華。


ヴィクター : あれ一度食べてみたいよね……謎の箱。


エルヴィン : 食べてみたい……でも、2,3口たべたら 「ほーーーーん、こういう味ねーーーほーーーーん」 ってなりそう。


ST : わかる >ほーーーーーん


フィオナ : あの箱って正式には何ていうんでしょうね?


ST : amaz○nにあるらしいといううわさも聞きましたが、なんていうんでしょうね


エルヴィン : 謎箱……。



ST : クッキーを食べるあなたたちの頭上で、陽が傾いていく──。

 というところで、本日は以上。
 お疲れさまでした!


ヴィクター : お疲れ様でした~!







 <最初のページに戻る> / <前回のおはなしはこちらから> / <夢の時はさらに進む(進むよ)>