>> 第十一話 / 8人の閉じ込められた人々
数多の人がある中で、皮肉にも終末はただ二人の姉妹をその贄として求めた。
巫女として破滅の世界を導く定め。
その先にあるのは破壊か、混沌か……何も分からず定まらず、そして誰も知らない。
故に恐れられ、殺されるのだ。
終末が訪れる前に。
だがそれを守ろうとするものもいた。
大局を見れば、ただ二人の娘子のために命を賭すとは馬鹿げている事だろう。
しかし、彼らは知っている。
人の温もりを、絆を、強さを。
だからこそ彼らは、人を守る吸血鬼でありつづけるのだから。
ST : 名を名乗れ! もとい、こんばんは。
フィオナ : こんばんは。名無し改めFionaです。(※先ほどまでななしさんでした)
ヴィクター : こんばんは! あけましておめでとうございます……1月ももう終わりそうで早い!! (※この日は年明け初セッションでした)
ST : それな!!
エルヴィン : 春Cityの原稿やらないと……。
ST : oh...!
エルヴィン : 突然、1年中原稿をしている人になりました。よろしくおねがいします。(?)
ヴィクター : 来週がイベントにもかかわらず何もできてないアカウントがこちらです……悲しい……。
エルヴィン : か、かなしい……2ページかいて折るんだ。(?)
ST : 折本! ……それはペーパーというやつでは?
エルヴィン : 折ったら本でござる! 折ったら本でござる!
ヴィクター : 折るでござる! ……ゲームをすると原稿ができない、原稿をするとゲームができない……。(ブリーチみたいになってる)
【下水道、奥にて】
ST : このごろS@SUKEな下水道。
その最奥を目指して、大人数パーティはゆく。
10人。10人である。多いのである。
狭い通路に詰まりそうな一団は、追手をかわしてひた走る。
── Vampire: The Masquerade、開幕。
フィオナ : そういえば、一行もかなりの大所帯になりましたね。
ST : ……下水道の奥。狭い通路の向こうへ行けば、もうどこからどう来たのか分からないほどだ。
ちかり。携帯電話がとうとう圏外になった。
「少し逸れたが、もう少しだ」 ふう、と情報屋が息をつく。
エルヴィン : (ぴやーーーーーー…………グッバイ、パディ……)
フィオナ : 「危なかったな……」 と胸をなでおろします。
ST : ジョナサンが全員いることを確認している。影のような二人組も、残念ながらいるね。
「歩けるか?」 と、情報屋。
「ああ、問題ないよ。 ……大丈夫かい、リズンナ」 レナが答えながらリズンナの様子を見る。問題なさそうだ。
エルヴィン : 魔法使いさんが大丈夫か確認しなくちゃ……ヴィクターさんからおりて 「ヴィクターさんありがとう!」 といいつつ、魔法使いさんに近づくよ。 「大丈夫? 歩ける?」
ヴィクター : 「これだけ人数がいると移動するのも大変だな……」 エルヴィンくんをよっとおろして肩をもみもみ……。
ST : 「ああ、……うん、大丈夫だよ。歩けるよ」 胸を押さえながら、言い聞かせるように言う魔法使いの頬に汗が垂れる。
エルヴィン : ハンカチで拭いてあげよう……。 「きゅっきゅー♪ 深呼吸深呼吸だよー、すっすはー!」
ST : 「深呼吸…… すーはーすーはー… ああ、こうだね。ああ、落ち着いてきた。賤民のようには息をしないのに、不思議なものだね」
フィオナ : 「全員、何とか無事なようだな。先ほどの隊形を保ってこのまま移動を続ける、でいいか?」 と確認します。
エルヴィン : 「了解です~」 と元気にお返事。 また走ったらずるずる遅れてしまうけどどうしようかな。(汗)
ST : 「構わないよ」 と、レナ。ジョナサンも頷く。情報屋は前を向き、歩き出す。
ヴィクター : 「とっとと行こうぜ」 こんなところで戦うことになったらたまらないんだぜ。
ST : レナはさっきのような事態に備えてか、リズンナを背負う。
フィオナ : 隊列ですが、エルヴィンさんをヴィクターさんのそばに配置しなおしたほうがいいかもしれませんね?
エルヴィン : えるえるは元々戦力じゃないし、ジョナさんがフィオナさんと、魔法使いさんの間にいれば、ずるずる遅れるより安定かな。
レナさんのうしろ、ヴィクターさんの前に移動します。
魔法近いさんは、フィオナさんが前(情報屋さん)を警戒しつつ、ジョナさんが後ろ(魔法使いさん)を警戒する形でお願いします。
それとも、魔法使いさんごと後ろに移動したほうが安全かな? ジョナさんはフィオナさんを背負おうだろうし。
ST : とりあえず今のところ走りはしないようだけど、エルヴィンくんどうする?
ヴィクター : 「疲れてるなら乗るか?」 とエルヴィン君に聞きますね。乗る?
ST : 隊列変更するなら再度宣言してね。
エルヴィン : 「うーん、疲れてないけど、さっきみたいに走るとぼく、身体ちっちゃいから置いていかれちゃうんだよ~」 と。 足が短いんじゃないよ! 足が短いんじゃないよ!
フィオナ : 魔法使いさんは後ろのエージェント二人に狙われそうなんですよね……どうしたものか。
エルヴィン : そうなんですよね、だから前にいてほしい……本人の身体能力は問題ないから、やっぱりフィオナさん&ジョナさんと、レナさん&リズンナさんの前にいたほうが安全かな?
ST : 足が短いんじゃないをアッピルするえるくん。
エルヴィン : 短くないもん! ……エルヴィンだけ、ヴィクターさんの前に移動しようかな?
フィオナ : たぶん、現状ではそれが一番問題が少なそうですね
エルヴィン : では、エルヴィンだけ、ヴィクターさんの前に移動しますね~。
ヴィクター : はーい。定期的にケツを叩きますね……。
ST : ぺちぺち。
ヴィクター : 「遅かったらケツ叩いてやるからオレの前来るか?」 あしがみじかいとたいへんだなあ!
エルヴィン : 隊列変更で、魔法使いさんの場所そのままに、エルヴィンだけヴィクターさんの前に下がろうと思います。 あしがみじかいんじゃないよ!
先頭: 情報屋さん ・ フィオナさん&ジョナさん ・ 魔法使いさん(協力者さん) ・ レナさん&リズンナさん ・ エルヴィン&ヴィクターさん ・ 二人組 :しんがり
って感じで……。
ST : オーケイ。
では、隊列を直した皆は改めて進む。下水道はゆるやかに下っていく……。
エルヴィン : 「たいへん走れないと思ったらヴィクターさんに飛び乗るよ! おしりはね、ぼくのは高いよ?」 といっていたり。いなかったり?
ヴィクター : 「わかった、任せろ」 ほれほれ、とエルヴィンくんの背中を押しつつ、改めて進みます。
ST : 狭い通路を潜り抜けるように進んでいくと、その突き当りに、屈めばようやく通れるほどの水路があった。
情報屋はその水路の鉄格子を外そうとするが、錆びているのか、なかなか外れないらしい。
情報屋一人では外せないようだ。手伝う?
フィオナ : 手伝います。 「手を貸そう。どこを持てばいい?」
ST : 「ああ、助かる」 情報屋は一瞬ためらったが、あなたが手伝えるよう場所をあける。
手伝うなら筋力+格闘で難易度8の判定を。複数人で手伝ってもよく、2人まで加われる。加わるなら誰か一人でも判定に成功すればいい。
フィオナ : 4b10>=8 筋力+格闘 新年初ファンブルかな? (ころころ)DiceBot : (4B10>=8) → 5,3,3,4 → 成功数0 やったぁぁぁぁぁあああああ!!
ST : 新年初ファンブルおめでとう。
フィオナ : ありがとう!
ヴィクター : 初ダイス初ファンブルだ!!
フィオナ : めでたい! なんだかすごくうれしい
ST : イチメデテナイから普通に失敗だね。鉄格子ががりがりと音を立てるが、変に組み合ってしまっていて外れない。
「もう一度行く。構わないか」 再度試みるなら難易度7になる。どうする?
フィオナ : 「……ああ。今度はきっとうまくいくさ」 再度試みます。
4b10>=7 筋力+格闘 連続ファンブルはないはず (ころころ) DiceBot : (4B10>=7) → 5,2,3,5 → 成功数0 ぶふぁっ!(笑)
ヴィクター : 連続ファンブルだー!
エルヴィン : やだー! (ごろんごろん)
フィオナ : まさか2連続で失敗とは!
エルヴィン : ジョナさん! ジョナさんに助けてもらうんだ!
ST : 他には誰も加わらない?
フィオナ : 「ん!? まちがったかな……」
ヴィクター : 「……手伝うか?」 あまり移動したくないところだが、筋肉が呼ばれる声が聞こえた。
エルヴィン : あんまりヴィクターさんに離れてほしくないけど、筋肉が呼ばれたなら仕方ないな。
ST : 次に挑むなら難易度6になるが、情報屋がちょっと落ち着かない様子を見せ、元来た方向をちらちらを見ている。
フィオナ : 「まあ、待て」 とヴィクターさんに言います。 「ジョナサン。この格子を壊せそうか?」
ST : ジョナサンあんまり筋力的には強くないよ。1ではないけど。
エルヴィン : 1を越えていると、立派な「人外」の腕力だよね。
ST : あ、ちょっと待てよグールの能力値って……(かくにんしています)……あ、やっぱり。グールは【剛力】Lv1を持っている。
フィオナ : 割とと言うか、結構強かった。
エルヴィン : つまり、ジョナサンのペンタブは……折れる。
フィオナ : 折れるたびに買いなおさないと
ST : 自動成功1をすべての筋力判定に加えられるからね。つまり、成功すればいい判定であればほぼ成功できる。
ヴィクター : 悲しみ……。出番を取られた悲しみ……折れるペンタブの悲しみ……。
フィオナ : 1の目が乱舞しない限りは安心というわけですね。
ST : というか、 「判定の必要なく成功できる」 って書いてあるから、成功度が1以上あればよい判定については判定振らなくていいっぽいね。
ヴィクター : そういうのもあるのか……。
ST : 【訓え】だからね…… 強いなあ。
エルヴィン : きっとジョナさんの場合意識しないと使えないだろうから、ペンタブも壊さない……すごい。(?) 逆に壊した時は、なんかイライラしてたんだろう。
ST : グールはすぐに【剛力】Lv1を取得するらしいんだけど、これまで全力を込める機会がなかったから自分でも気づいていなかったんだろうね。
イライラして思いっきり力を込めたらうっかり壊すかもしれない。
フィオナ : たしかに、絵を描くような繊細な作業に剛力は使いませんからね。
ST : さすがに何事も【剛力】発動してたら 「触れるものみな壊してしまう……」 って日常生活に困りそうだしね。
エルヴィン : かっこいい吸血鬼っぽい!
ST : 悲劇の吸血鬼だよね。それはそれでかっこいいけど、(かっこぶつり)ってなる。
エルヴィン : 「君には触れられない。簡単に、壊してしまうから……」(物理)
ヴィクター : 物理はつらいよ。
ST : 「これか? やってはみるが……」
フィオナ : 「難しそうならば、ヴィクターにやってもらう。正直に言ってくれ」
ST : 「分かった」 ジョナサンは頷き、しなやかな印象の細い腕を鉄格子に掛ける。
シークレットダイス(ころころ)
──鉄格子が、めぎり、と嫌な音を立て、折れ曲がりながら水路から剥がれた。ヴィクター、あなたであれば、発揮された力の不自然な様子が分かるだろう。
「な、」 ジョナサンは自分でも驚いた様子で、自分の手を見つめている。
ヴィクター : 「んん……?」 と不思議な感じで見ますが、まあ、自分には関係ないのでスルーします
フィオナ : 「おお。実に見事な仕事だ。そなたの主として鼻が高いぞ」 とジョナサンをほめます。
エルヴィン : その時エルヴィンは、ヴィクターさんを見ながら (レベルの高いティファが簡単に敵を持ち上げてしまう現象) を何故か思い出していた。
ST : 「あ……、ああ。光栄だ」 こわごわと自分の手を見ている。
フィオナ : 「さて。では進もうか」 と促します
ST : 「あ、ああ」 どうにか気持ちを落ち着かせたようだ。
さて。目の前には屈めばどうにか潜れるほどの水路があり、情報屋はその水路を潜っていく。
潜る?
フィオナ : 迷わず、情報屋さんに続きます。
ST : では、ジョナサンやレナ、リズンナもそれに続いていく。エルヴィンくんとヴィクターさんは?
エルヴィン : エルヴィンでも屈まなきゃいけないかな? あんまり警戒せずぽーんと入ります。ヴィクターさんより先にいこう。ヴィクターさんはかさばるから詰まるかもしれない。
ヴィクター : ぐぬぬ~! とちょっと嫌な顔をしながら渋々ついていきます。詰まりませんように。
ST : エルヴィンくんもちょっと立っては厳しいね。
エルヴィン : ではちょっと丸まってころころ入ります。(ころころ)
ST : では、ヴィクターさんが詰まってしまわないかどうか判定…… は冗談だが。ヴィクターさん、知覚+生存術で難易度7の判定を!
ヴィクター : ひえっ! 了解です。知覚が4、生存術が3、合計7で判定
7b10>=7 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 9,4,9,6,10,7,8 → 成功数5
フィオナ : お見事!
ヴィクター : 強い!
エルヴィン : つよい!
ST : では、あなたは不意に背後に違和感を覚える。振り返る?
ヴィクター : 勿論。振り返ります 「ん……?!」
エルヴィン : つまっていると思って……。(?)
フィオナ : もしかして、後ろのエージェント二人が攻撃してきた?
ヴィクター : 大いにあり得そう……。
ST : 水路の中をある程度進んだところで、あなたは気づく。あの二人組が、背後に、いない。
直後。
何を隠し持っていたのか、爆発音。
ヴィクター : 「うおッ?!」 周囲を確認し、二人組が何をしているか確認したいです。
ST : 激しい崩落音。退路を、──退路を断たれた、と気づいてよい。
フィオナ : 予想以上に派手な手を使ってきましたね。
エルヴィン : 帰れるのコレ!?
フィオナ : 退路を断たれたということは追っ手も来れないということ。なにより、あの厄介なエージェント二人と離れることができたのはプラスかと思われます。
エルヴィン : 突然の爆音で驚いて飛び跳ねながら 「何があったの? えっ、あれ? み、みんな大丈夫!?」 とりあえず前にいる人に声をかけます。 みんなー。
……そもそもエルヴィンも大丈夫?
ヴィクター : (なるほどな……) と思いつつ、まずは安全第一、周囲を確認! 攻撃してくる気配は……あるのだろうか?
ST : 「急ぐぞ。己らは構わないが、そこの従僕、ジョナサンか、空気を絶たれては息ができまい。この向こうに大きな空間がある」 と、先頭をゆく情報屋がベースを上げるよ。
攻撃してくる気配はない。ヴィクターさん、あなたの背後は真っ暗だ。二人組や追手が来る気配もないね。
フィオナ : 「怪我をした者はいるか? いたとしてももうしばらく辛抱してくれ」 と言って可能な限り自身もペースを上げます。
エルヴィン : 相手が下水道に精通してない事を祈ろう……。(突然へんな所から出て来たら困るぅ)
フィオナ : ああ、別ルートとか使ってくる可能性もありますね。
エルヴィン : こっちは情報屋さんがついてるけど、「カマリリャの庇護にあるノスフェラトゥ」はいっぱいいますからねぇ。
少なくとも二人組はこっち(水路方面)に来てないけど、他のノスフェラトゥから道を聞いて、別ルートから仕掛けてくる、ってのはありそうですから気にかけておきましょう。
むしろ、カマリリャの庇護にあるノスフェラトゥでこの下水道に精通している、という仲間は向こうにも多そうだ……。
フィオナ : 儀式開始前に情報屋さんにその辺のことを確認しておいたほうがよさそうですね。
エルヴィン : ジョナさんが気を失う前に急ぎましょうね~。
状況は 「二人組がこっちのチームの退路をたつため、水路のあたりの道を爆破で塞いだ」(二人組は行方不明) って事かな。
ST : その通り。
……水路を抜けると、そこは巨大な空間になっていた。高い天井、溜池の類もなく、まったく用途の不明な空間だ。
空間はそこで行き止まりになっている。
下水道なんか潜ったらそもそも酸欠……。
とか、閉鎖空間の時点で酸素無いんじゃ……。
とか細かいツッコミが自分の脳内に浮かんだけど、雰囲気優先でお願いしますハイ。
エルヴィン : カッコ良さは全てにおいて優先される。了解しました。
ST : Yes。
エルヴィン : 「ん、ここがひょっとして……目的地?」 小首をかしげつつ。聞いてみます。
ST : 「ああ。ここが、この下水道で最も深い場所だ」 と、情報屋。
フィオナ : 「……貴殿にいくつか質問がある」 と情報屋さんに聞きます。 「まず、先ほど通った通路以外に外に出る道はあるか?」
ST : 情報屋は緩やかに首を振る。 「幸いとも困ったとも言えるが、無い。此処に入る道はあれきりだ」
「此処は正確には下水道ではない。何かの隠し場所だったという噂もあるが、己らが棲んだときにはもう、がらんどうだった」
エルヴィン : すると 「ここに我々を物理的に閉じ込めてしまえば、儀式が成功しようと失敗しようと実質厄介ものは全部片付けられる」 みたいな感覚かな?
……随分消極的な対応だけど。
ヴィクター : きっとヴィクターが波動拳とかで瓦礫を退けるんだろうなあ。たぶん。
エルヴィン : (できそうだ……と思ってしまった……)
フィオナ : 「そうか。では次の質問だ。この場所の存在を知っている者は他にもいるか? おそらくいるのだろうが、彼らはカマリリャへの協力に積極的か?」
(ここが正確には下水道ではない、というのが引っ掛かるが、まずは、脱出手段と敵の攻撃ルートの確定が先だ)
ST : 「居る。一時期は己らの仲間が棲みかにしていたこともあった。 ……積極的だろうな。みな、カマリリャの庇護のもとになければ、道すら歩けぬものたちだ」
フィオナ : 「厄介だな。我らをここに閉じ込めたうえで、戦力を整えてから一気に先ほどのルートを通って攻撃を行うつもりか」
ST : 「その可能性はある」
そのとき、魔法使いが口を開く。
「その可能性もあるけど、もう少し、ことは単純な気がするよ」
フィオナ : 「どういうことでしょうか?」 と聞きます。
ST : 「あなたとの約束を守った上で、彼女を逃がさぬようにしたんじゃないかな、彼らは」
フィオナ : 「なるほど! そういうことでしたか。確かに、それならば私にとっても好都合です」 と正直な感想を述べます。
ST : 「ハッ、あたしらは出られないけど、あいつらに寝首かかれる心配もなくなったって訳だ」 不安そうなリズンナを傍らに引き寄せ、レナが皮肉気に言う。
「……終わった後に出るのが、骨が折れそうだけどね」
フィオナ : 「これは、ルミノサ殿が我らに下さった猶予ということだな。我らが儀式を無事に完了すれば、何の問題もない」
エルヴィン : 「何にしても、今は儀式に集中したほうがいいかな……」 と、スマホで現状の撮影などをしつつ……。
「キッチリ儀式が成功したら、ルミノサ様とはゆーーっくり、じーーーっくり話し合わないといけないかもしれないねぇ」 何故か意味深に笑っていた……。
ST : 「ああ」 言うと、情報屋は部屋の隅に座り込む。
「後は任せた」 フィオナさん、あなたは情報屋が広い場所だと落ち着かないことを知っているよ。
フィオナ : 「すまんな。儀式が終わるまでの辛抱だ」 と情報屋さんに言います。
ST : 「問題ない。 ……ちょっと落ち着かないだけだ」
魔法使いは持ってきた細々としたものを取り出し、儀式の準備を始める。
フィオナ : 「そうか。できるだけ早くに終わらせる」 と言ったあと、 「成功しても、失敗してもな」 と情報屋さんだけに聞こえる声でつけ足して、部屋の隅から離れます。
エルヴィン : 魔法使いさんが出すものを見てるよ。邪魔しないように。 「うわー」「魔法だー」 と。生魔法だー。
フィオナ : こちらも魔法に興味があるので注視します。
ST : 部屋の中を歩きながら、魔法使いは持ってきたもの、油、で大きな円を描く。その内側に塩を点状に盛り、種類も分からない花や葉で同心円を形作っていく。
ふっと香ったのはラベンダーの香りだろうか。
ヴィクター : ヴィクターは胡散臭そうに魔法を観ます。
ST : 次に取り出されたのは、宝石で飾られた小さな剣だ。剣というよりは文具としての短刀にも似たそれは、透明な水晶で形作られている。
魔法使いが、己の腕にその刃先を滑らせた。溢れ出る血で、中央の円に星の印を描く。
「……あ、包帯忘れた。布か何かあるかな、絆創膏でもいいけど」 すべての準備を終えて、魔法使いは間の抜けた一言を発した。
フィオナ : 「私のハンカチでいいでしょうか?」 と言って差し出します。
ST : 「ああ、ありがとう。だいぶん汚すけど、後で洗って返すよ」 ハンカチでえいやっと止血する。
フィオナ : 「お気になさらず」 と言ってから、再び儀式の観察に戻ります。
ST : 全ての儀式を終え、魔法使いは鷹揚に話し出す。
「さて、準備は整った。いつでも始められる。けど、注意点がいくつかあってね」
「まずひとつは前にも挙げた。この子の夢のなかへ入るものは、夢を現のように感じなくてはならない。すべて見届けて、戻ってこなくちゃならない」
「もうひとつは、変な話だけど人数制限があってね。私のちからでは、彼女のほかに、あと三人しか送り込めない」
「あ、私は儀式を制御しなくちゃいけないから、行かないよ」
「誰が行くか決めてほしい。あ、そのグールの子は除いてね。血族でないと、同調しきれないから」
「あと、最後に」
「物理的な妨害はしばらくなくなったけど、この件、私のほかにもうひとり、──トレメールが、動いてるって言ったね」
「儀式を妨害してくる可能性がある。もちろん、私も全力で頑張るけどね。変なことが起こるかもしれないって、心に留めててほしい」
「私からは以上。なにか質問はあるかな?」
フィオナ : 「……一つお聞きしたい。その夢の中では、何かを破壊したり、誰かを殺害したりといったことは可能ですか?」
ST : 「できるよ。夢の中だから、何をしてもあちらに影響はない」
「同じように、夢を渡ってくるものを除いてね」
フィオナ : 「では、仮に夢の中で巫女本人が死亡した場合、ゲヘナはどうなるのでしょうか?」
ST : そう口に出したとき、レナがあなたを睨んだ。
魔法使いは一拍置いて口を開く。
「ああ、そうだ。大事なことを忘れていたよ」
「夢の中で、その夢を見る者がいなくなったら、どうなると思う?」
フィオナ : (夢の中で巫女の殺害が可能であり、それによってゲヘナが防がれるのならば、私は夢に潜るべきだ。夢の中では私が、外ではジョナサンが万が一に備えることができる。だが……)
「どうなるのですか?」
ST : 「夢の中で夢が消滅したら、みんな一緒に消えてなくなるってことさ」 ぱっ、と魔法使いは両手を開く。
フィオナ : (やはり、そううまくはいかないか……)「なるほど。それは失敗できませんね」
ST : 「ああ、ひとつ言い添えておくと、彼女の夢の中のものは、彼女を殺せない。だから、そこは安心していい……同じように、夢渡りをするものを除いてね」
エルヴィン : 「一時的に、ぼくらは完全にリズンナちゃんの『夢の世界の住人』になり、現実にある実体がアバター、本体が『夢の中』に存在する状態になる……って感じかな」
ST : 「そういうこと」
エルヴィン : 「ん、夢渡りをしてくる人は 『自分の夢』 から介入してくるから、リズンナちゃんの夢が崩壊しても、その影響を受けない……って事かな?」
ヴィクター : 「ややこしいが、下手なことしなきゃいいってことだな?」
ST : 「ああ、ややこしかったかな。少し違うんだ」
「夢渡りをするものは、夢の中で彼女自身を殺せる。きみ達も含めてね」
フィオナ : 夢の中で死ぬと肉体も死亡って、マトリックスっぽいですね。
エルヴィン : 実際マトリックス感?
ST : そういうとこありますね。ファンタジーなマトリックス。
ヴィクター : 懐かしいすなマトリックス。
ST : 「でも、彼女を殺せば、夢が消滅するとともに、一緒に消えてなくなるってことさ」
エルヴィン : 「それだと、もし、魔法使いさんと同じように 『夢渡り』 でやってきて妨害しようとする人が、もしリズンナちゃんを彼女の夢の中で殺せば、その妨害者も……死んじゃうって事かな? ……なら妨害者は命がけだねぇ」
フィオナ : 「夢に入った時点で、我らの命は巫女の命と一蓮托生というわけですね」
ST : 「ああ、二人ともその通り」
エルヴィン : 「……夢渡りでくる人たちは、命がけでリズンナちゃんを殺す可能性は……高い、って考えていいのかな?」 と、魔法使いさんに聞いておきます。
ST : 「……分からないんだ。普通に考えれば、私の儀式を妨害しに来るだろうと思うんだけど」
「それが難しいと思ったら、自分ひとりの命を捨てるくらい、やりかねない奴だったから。あいつは」
エルヴィン : 「ん、だったら夢の中でそうさせないよう気をつけるよ」
(相手は一人、厄介な同胞って多分その人の子とだろうな……複数の部下を送り込む、というより魔法使いさん本人に対抗意識があるのかも)
ST : 「うん、任せたよ」
エルヴィン : あ、誤字。 ○その人の事 ×その人の子と 勝手に孕ませるな。
ST : 勝手に孕ませるなふいた。
エルヴィン : 地味にえるえるの呼び方が「協力者さん」から「魔法使いさん」になってるけど、もう隠し立てする必用はないと判断してなので……べ、別に隠すのを忘れてた訳じゃないんだからねッ!(ツンデレで)
ST : まあもういろいろ自明だしね。
フィオナ : 状況的にも能力的にも、もはや間違いないようがないですからね。
エルヴィン : 魔法使ってるしね!
ヴィクター : んふふ~。
エルヴィン : (出入り口がふさがれたから、妨害は直接じゃなくきっと魔術で対抗してくる気がする……多分その人は、魔法使いさんに「魔法」で勝ちたいんだ……)
ST : 「他にはないかい? じゃあ、行く人はそこに寝転んで」
フィオナ : (儀式が失敗確定となったとき私が巫女を殺したとして、巻き添えで死亡するのは私と他二名、そして敵性魔法使いが一人。巫女本人を入れれば計最低五名か……)
と、心の中でそろばんをはじきます。
(ゲヘナを阻止するためならば、許容できる犠牲だな)
「ジョナサン」 と自身の従者のほうへ振り返り、まっすぐ目を見て言います。
「私は夢に潜ってくる。儀式が失敗した場合、私はあちら側で私のすべきことを行う。そなたもここで支配者の義務を果たせ。……言っている意味は分かるな?」
ST : 「……フィオナ、」 彼の声は、どこか不安そうだった。あなたが何を考えているのか、分かったのだろう。
フィオナ : (もしかしたら、これが最後の会話になるかもしれない。だが、この男ならば、義務を果たし、私の亡き後も立派にカマリリャの一員としてふるまうことができるだろう)
ST : ぐ、と拳を握り、少し俯く。
フィオナ : 「無論、これは万が一の話だ。私も儀式を成功させるつもりで赴く。だが、支配者たるもの、最悪の事態を想定しておくべきだろう?」
ST : 「分かった。 ……俺をあそこから連れ出してくれたこと、感謝している」 出会ったときに見た、意志の力を感じる眼で、ぐっと顔を上げてそう言った。
エルヴィン : 「えーと、夢にいけるのはリズンナちゃんを含めて、あと3人。フィオナさんの他に、あと二人、かな……」 キョロキョロと周囲を見る。
えるえるとヴィクターさんで行くのが「妥当」かなと思うけど、レナさんはどうだろう?
ST : 「……あたしは、ここでリズンナを見守ってるよ。寝首をかかれちゃたまらないからね」 レナがそう言って、同心円の傍らに座り込む。
ヴィクター : (皆行く気だけど、夢の中…行きたくねえなあ……) なんてことを考えているヴィクターである。
ST : 「もちろん、気が進まないってんならあたしが行くさ」
エルヴィン : (ヴィクターさんが行きたくなさそうな顔をしている……レナさんに無事戻ってきたら抱きしめてあげてってドゲ=ザしないといけないかもしれない……)
ST : STから言うと、STとしてはどちらに居てもかまわないよ。夢の中いやなら代わりにレナが行く。
エルヴィン : 確かにこの状態でも「実力行使」で止めに来る奴がいないとは限らないからね。 レナさんは結構戦力になりそうだし、ジョナサンも結構強そうだし。
ヴィクター : ヴィクター留守番してていいですかねえ……?
フィオナ : ヴィクターさんが行くのと行かないのとで、成功する可能性がどう変わるかですね。
ヴィクター : ぐぬぬ~悩ましい。でも物理的に外にいたいんですよね~いざ(?)となったら運べるし
フィオナ : レナさんの能力を把握しきれていないので、可能なら連携を取りやすいヴィクターさんに来てほしいところ。
エルヴィン : 外からの妨害は実質ないと思うけど、夢の中からの妨害はありそうなんだよね。こう、魔法使いさんの口ぶりがどうにも。
フィオナ : 「儀式を無事終えるためには、強い血族の助けが夢の中で必要だ。ヴィクター、できれば来てもらえないか?」
ヴィクター : 「んぐ、そういわれたら……まあ、5000歩ぐらい譲って、行こう……ただし、あとでご褒美くれ」 飴が欲しいですぞ。(チラッ)
エルヴィン : 「レナさーん、ヴィクターさんがレナさんの膝枕で寝たいってー」(棒)
ST : 「……なんだいそれ。まあ、膝枕くらいなら、負けてやらんでもないよ」
「ただし、ちゃんとやりきってこないと、殴るからね」
ヴィクター : 「よっしゃあ、今すぐいこう!!!!!!!!!!」 やる気に満ちた顔で 「任せとけ!!!!!!!」 と答えます。
フィオナ : 「私からも何かするとしよう。無論、できる範囲でだが」 とレナさんの膝枕に上乗せしておきます。
ST : 「……はぁ。現金なやつだね」 ずっと緊張した表情をしていた彼女が、あきれ顔で僅かに笑った。
ヴィクター : 「やっぱオマエ、笑った方が可愛いぞ」 フンスフンスとやる気に満ちております。頑張るぞい!
ST : (レナ)「か、かわい……」
エルヴィン : 「むしろ一番安くついたかもしれないよ」 ヴィクターさんは欲が無いなぁ。
ST : 「決まったかい。じゃあ、そこに寝転んで、これを飲んで」 空気読まない魔法使いが割って入る。
ヴィクター : 膝枕は高いのだ! (たぶん)
ST : あなたたちとリズンナに、紙コップに入った薄赤い液体が差し出される。 「あ、血じゃないから安心してよ」
ヴィクター : 「……ところで、これ飲んで寝ている間は普段と同じなのか?」「オレは寝相が悪いから、離れておいた方がいいか?」 と念のため確認。
エルヴィン : 悪夢持ちだからね。
ヴィクター : (アッツ!) そいえば先ほどの判定……悪夢持ち判定……忘れてました! (※悪夢判定にした1日は、ダイスが1つ減るのだ)
ST : あっ忘れてた。盛大に忘れてたので無しでいいよ。
ヴィクター : すみません……年を越えたら忘れてしまっていた……のか……アレ、どうだったっけ……?
ST : STも年を越えて記憶があいまいだ……大失敗で思いっきりいろいろやってもらって、 「終わったー!」 って思ってた。
エルヴィン : 終った事になってた!
ST : 夢の中に入ったら悪夢判定の影響はなくなってかまいません。そこで一度寝た扱いね。
「ああ、夢見でも悪いのかい? 君の夢じゃないから、そこは安心していいよ」
「もっとも、下手な悪夢よりすごいことになるとは思うけど」
フィオナ : 悪夢を見たその日のうちに、悪夢以上に恐ろしい夢に入るヴィクターさん……。
ヴィクター : でもご褒美があるから頑張るヴィクターなのであった……。
エルヴィン : 膝枕があれば悪夢が帳消しになるヴィクターさん……。
ST : では、差し出されたものを飲んで寝転ぶかな?
ヴィクター : 素直に飲んで寝ころびます。ごろり。
エルヴィン : (ごくー)(味をかんじない……)
フィオナ : 受け取って一気飲みし、横になります。
ST : 果物のような甘い香りがした。
その香りを感じた直後、急速に意識が薄れていく。
身体が重く、重くなって、深いところへ沈んでいく気がする……。
……本日は以上! お疲れさまでした~。
エルヴィン : カッコイイ事を言いたかったが寝てしまった……グゥ。 お疲れ様でした!