>> 第七回 / 離別






 吸血鬼たちが出会い、夜の闇が深まる最中。
 月夜の下、己の変化を受け入れ切れぬままの、闇夜の迷子もいた。

 彼女は悩み、そして迷う。
 自分がどうなってしまうのか恐れながら、最愛の存在のため、どうするべきが最良の選択なのかを考えながら。

 そうして、彼女は決断する。
 化け物としてではなく、まだ人間としての理性があるうちに……。





ヴィクター : ちょいと早目に今晩は。


クラウディア : こんばんは!


リック : 早めに登場。


ヴィクター : あれ、(早めに来たつもりだったけど)時間すぎてました?


クラウディア : いや、STがこの時刻で開始で、って言ってたのでOK……今日は1時間のみのセッションですがよろしくお願いします。




 【TRPG解説】

 この日は年の瀬だったので、みなさんなかなか時間がとれず、1時間だけ……という短時間セッションになりました。
 ンですが、TRPGというものは人と人とで作る物語。
 全員の都合にあわせて、出来る時に出来るだけやる……という精神も、TRPGを楽しむ上で大事なのでありまする。




ヴィクター : はい、どうもすみません。(汗) おうちで出来たらよかったんですが……よろしくお願いいたしますー。


クラウディア : 出先でしたか。


ヴィクター : (仕事場であることは内緒です)


クラウディア : ちょ。(笑)


リック : 迂闊にボリュームいじれなーい!(笑)


ヴィクター : 周り誰もいないので大丈夫ですよ~。


アマランタ
 : こんばんは! びくたさんお疲れ様です。


ヴィクター : こんばんは、おつかれさまです!


エルヴィン : こんばんはっすー。 あ、STですが、10分ほど遅れるそうです~。(伝令を確認しながら)


リック : ST……。(夜空に浮かべながら)


エルヴィン : ボブ! ST…………やったよ!(夜空に浮かべつつ)


ST : こんばんはー!


エルヴィン : と言ってたらいらっしゃった! ST、いらっしゃいましまし!


クラウディア : しかしあと1時間もないが大丈夫なのか?(笑)


ST : シーンの区切りは悪くなりますが、いけるところまでいきましょう。


クラウディア
 : 了解す!


ST : さて……クラウディアさん。


クラウディア 
: はい。(しゃきん)


エルヴィン
 : クラウちゃんいってらっしゃい~!


アマランタ : クラウちゃんか。みまもる。


クラウディア : 思えば2週間野次飛ばしてただけだったねわたし。(笑)


リック : スポットライトは今あなたに……。




 【13日・夜】




ST : さて……赤いライトの下から逃げ出したあなたは、いくあてなく夜をさまよっていた。


クラウディア : 人が少なさそうなところに行こう、頭を冷やそう、状況を整理しよう。口元を拭いながらくらくらする頭を少しずつ動かして。


ST : 人の気配、あまい香り。聞こえてくる話し声から逃げて、あなたは歩く……。

 気づくと、錆びついた廃工場のかげにまで、足が伸びていました。少し向こうに、倉庫街の高い影が見えます。



アマランタ : 時間帯が悪ければチンピラに絡まれそうなエリアだ。



クラウディア : ああ、あそこなら誰もいないだろうな、ふらふら、ふらふら。


ST : もう少し早い時間なら、少年達が屯していることもあったかもしれない。夜遅く、打ち捨てられた重機のそばには、誰の姿もない。


クラウディア : そしたら件の(アマランタさんが出てきた)倉庫の前についてるわけですね。


ST : ご自由に。重機のかげで物思いにふけってくださってもいいと思っていました。



クラウディア : じゃあ重機に乗って…………うそです。


ST
 : 乗るの!? かっこいいな!?


エルヴィン : 重機を運転する勢い満々のクラウちゃん。(笑)


アマランタ : \ロードローラーーーーーー!!!/


リック : クラウディアさん何を……!? 重機で大規模な証拠隠滅を?


エルヴィン : ユンボの運転おまかせあれのクラウちゃん(小柄)かっこいい。(笑)


クラウディア : そんなハイスペックばあちゃんじゃないし乗りませんよ。


エルヴィン : ……小柄な子が、でっかい機械とかでっかい武器とか扱うのめちゃくちゃ好きなんじゃよ。(ぼそ)


アマランタ : ね。大物武器と小さいこの組み合わせは……よい……重量の対比……。


エルヴィン : 大きい生き物と小さい子の組み合わせも、いいですね……おっさんとショタもかわいいのよ?


アマランタ 
: おっさんショタ……。(にこ) ぼくはおねショタもすきです……。


エルヴィン : ぼくはお兄さんショタ専門ですが、ショタは愛でるべき存在なので幾通りも可愛がり方があっていいと思います。(和訳:ショタかわいがろうぜー!)


ヴィクター : おっさんよんだー?(違)


アマランタ : おっさんもかわいがるよ!


エルヴィン : う゛ぃっくんわーい! う゛ぃっくんなんか吸血鬼になったら服装とか衛生無頓着になりそうだから、いつかお風呂いれてあげるんだ。(笑)


ヴィクター : ショタっ子がおっさんの髪の毛洗う姿想像して萌えました。


エルヴィン : 「ぼく吸血鬼でせんぱいだからね! シャンプーも目しみしみしなくてやれるから、う゛ぃっくんあたまあらってあげるね!」(えへん) ってやります!


リック : じゃあ横でリックはシャンプーにスカルプDを用意しておきます。


アマランタ
 : 吸血鬼ヴィクターさんは、普段無頓着な感じで髭もぼうぼうな野生風貌だけど、いざ身ぎれいにすると理知的な雰囲気も備えたセクシーダンディになると信じています……という訳で、アマランタは服を一式見繕っておきますね。


リック : では靴や鞄を。


ヴィクター
 : 何これVIP対応?


アマランタ : ヴィっくんシンデレラ計画です。


エルヴィン : (いえない……「父」に教えられたお風呂の入り方だから、ローションつくっているなんていえない……)


アマランタ : (公子、マルカヴ議会に対して何らかの是正命令が必要では?)



クラウディア : さて……重機の傍らで座り込んで、ようやく頭が冷えてきてかたかた震えます。


ST
 : ひゅう、と最近急に冷えてきた風が、あなたの肩に吹く。


クラウディア : 首筋をかまれて、ああ、あれは夢じゃなかったのね、ぐるぐる、ぐるぐる。

 ……そういえば寝巻に上着引っ掛けただけでしたね。寒い。
 家に帰りたい。かわいい妹と抱き合ってぬくもりの中で眠りたい。でも今家に帰ったら、私は彼女を――。



アマランタ : 現在進行形で愛する人がいるクラウちゃんには現状は辛かろうなあ……。


エルヴィン : 愛する人がいて、その人がどんどん置いていってしまう境遇は……切ないっすな……。


アマランタ : 化け物になっちゃった。 っていう認識だったりするとね、つらいね。


リック : 共に滅びよう?


ヴィクター : バルス!


アマランタ : バルス!


エルヴィン
 : 目がぁ~! 目がぁ~!



ST : さて、携帯電話お持ちでしょうか、クラウディアさん?


クラウディア : お持ちでございます。


ST : その画面がうすらと光っています。気づかなかったらしい着信が、ひとつ。


クラウディア : 寒さと恐怖に手を震わせながら確認します。


ST : 妹の番号です。うすらと光る画面が、機械のわずかな熱を持って、あなたの手を少しだけあたためる。


クラウディア : 声を聞いたらもっと恋しくなるのに、でも貴方の声が聞きたいの。声だけでもいいの。電話かけます。


ST : とるる、とるる、とるる。


クラウディア : 出て欲しいような、出て欲しくないような。


アガーテ 
: 「……クレア?」 はかない、かすれたような、声。


クラウディア : 「アガーテ、……」 疲れ果てた心と冷え切った体にしみわたる妹の声。思わず落涙。


アガーテ : 「クレア? ああ、ああ、よかった、今はどこに?」 涙で滲んだような、かすれた声。きっと妹も、電話の向こうで同じ表情をしている。


クラウディア : 「……私、もう、貴方のところには戻れないの……」 次第に涙の量が増えて。

 「ごめんなさい、ごめんなさい」

 声をあげて泣き始めます。


アガーテ : 「どうして、ああ、何があったの、クレア」 穏やかないつもの口調すら、そこにはない。


クラウディア : 「言えない……もう嫌……助けて……」


ST : 小さく漏らした泣き言に、ふっと一瞬電話の向こうが静まります。


クラウディア : 「……アガーテ?」


ST : 少し落ちた沈黙のあと。


アガーテ : 「好きです、クレア」



アマランタ : ひゅううううううう!


ヴィクター : 告白タイム!


リック : ヒューッ!


エルヴィン : アガーテちゃんぅうぁぁああああ。(ごろごろ)



アガーテ : 「何が……、 あなたに、何が、あっても。だから、……だから」 そのあとは、言葉にならない。


クラウディア : 「私も、……」 こんな身体になって、好きだなんて言えない。



エルヴィン : 切ない、クラウちゃん切なすぎるよぉ……。


ヴィクター : 百合の花が咲き乱れる……。


エルヴィン
 : 対抗して菊の花を(削除されました)


リック
 : もう咲いて(規制)



ST : 風が、携帯電話を握る手と画面のあいだを、分かつように過ぎていった。


クラウディア : 「……貴方は、貴方の人生を、生きて」


アガーテ : 「クレア」 声が震えるのか、言葉が続かないまま。


クラウディア : 「もうその名前で呼ばないで……」 忘れられなくなるから。


アガーテ : どうして、と、電話の向こうのちいさな呟きを、電話のマイクは鋭敏に拾った。



アマランタ : 伝われ、このきもち。


ヴィクター : こういう展開すきすぎて……。


ST : STもしんみり。


アマランタ : 切ないもだもだ感。


クラウディア : すっげえ携帯放り投げて壊したいけど連絡手段が(ry


ST : ヴィクターさんが物理的に探しに行ってるみたいだし、やっちゃってもいいんじゃないかと思うST。



クラウディア
 : おk。(笑)

 「……さよなら」 聞かなかった、聞こえなかったふりをして電話を切って。


ST : ぴっ。小さな電子音を最後に、彼女の声が、ぬくもりが、途切れる。


クラウディア : 少し迷ってから携帯投げ捨てます。



エルヴィン : 唐突にきれた携帯電話に何度も電話をかけるアガーテちゃんが脳裏によぎって全俺が泣いた。


アマランタ : クラウちゃあああああああん。


エルヴィン : そ、そうだ。V:tMは人と人を違えたもののすれ違い、そういうものが! 美しいんだ。そしてボブ!


アマランタ : すれ違い……。(ボブちら)


リック : ボブちらで感動が揮発した。


エルヴィン
 : 赤毛の女性を見るとつい振り返ってしまうアガーテちゃんがいると思うと切ないだろ。


アマランタ : そうやって振り返ってしまうアガーテちゃんを、彼女からは見えない遠目から見つめているクラウちゃんがいると思うと切ないだろ。(重ねていくスタイル)


ST : うあぁ……それ切ない……。 <遠くから見つめている


エルヴィン : 飢えに理性をむしばまれるヴィクターさんを見たくないから、何も聞かずに血を差し出すボブもせつないだろ?


クラウディア : くそ、今回はボブ回避と思ったのに。(笑) やっぱボブ卓だよこの卓……。


ST : 今回はボブないと思ったら雑談がどうしてボブになった。(笑)


アマランタ : ボブがラブだからだよ。


ヴィクター : ちょっと目を離したすきにボブが湧いてた



ST : 放り投げられた小さな電話は、高く弧を描いて、遠い街明かりを映してきらりと光って。

 落ちて。
 錆びた架台の角に当たって、ばきりと鳴った。


クラウディア
 : 「……アガーテ、……アガーテ……」 掠れた声で何度も名前を呼びながら、泣きじゃくるのでした。



ST : では、今日はここまでとしましょうか。


クラウディア : わぁい!おつかれさまです!


エルヴィン :  お疲れさまです!!! 切なくて美しいシーンでした!!! 感動したっ!


ヴィクター : 少ししかいられなくてごめんなさい、お疲れ様です! 短いのにすごく凝縮されて……ふつくしかったです。


クラウディア : わーいヨカッタ!


リック : お疲れ様でしたー! 今生のわか……れ……なのか……。


エルヴィン : ここで泣きじゃくるクラウちゃんをう゛ぃっくんが見つけるという流れならう゛ぃっくんイケメンすぎて嫉妬。(笑)


アマランタ : ヴィっくんイケメンパートがくるとな?


エルヴィン : ここは颯爽と現れて、泣きじゃくる彼女に気の利いた言葉もかけられず、だまって上着を羽織らせるう゛ぃっくんですよ! (おっと裸になってしまったぞ)(これだと完全に女子に何かした感じだ)


リック : 半裸。


ST : なんてこった。<裸に


エルヴィン : 吸血鬼といえ、夜の半裸は寒かろう。(笑)


アマランタ : その展開はアカン。(笑)


エルヴィン : おまわりさんこのひとですになってしまう。


アマランタ : 他のメンツがその状態に出くわしたら完全に勘違いされる。


クラウディア : 140センチの小さな体を……!


ST : ヴィクターさんすっげイケメンだったのに半裸がゆえに……クラウディアさんとヴィクターさんの対比そう考えるとすごいや。


アマランタ : あらエロス<身長差


エルヴィン : 50cmくらい違いますよね、う゛ぃっくんの腰よりちょっと上くらいの視点になりますよ。


アマランタ : 片腕に抱き上げるとかできそう。 そうです私は長身男子と小柄女子の組み合わせもにこにこと見守る勢。


ヴィクター : では、速攻で済みませんが、落ちます。お疲れ様でした!


ST 
: お疲れ様でした。しかしこれはせつないわ……。


アマランタ : かなうなら再会してほしい姉妹……。


エルヴィン : では、次回に期待しつつお疲れさまでしたー。


アマランタ : お疲れ様でしたー!






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