>> 第三回 / 変貌




 麗らかな秋の日差しを浴びて、ささやかな歓談が開かれる。

 10月12日、昼。
 暖かかった日差しはゆるゆると崩れ、僅かに雨ばぱらついてくる。
 まるでこれから来る運命を、暗示しているかのように。

 そしてその暗示の通り。
 彼と彼女の平穏は終焉を迎えようとしていた





エルヴィン : 始まる前に、以前頂いたログをリプレイ風にまとめたので皆さんにお渡ししますね~。 (※このページの事です・渡したのは第一回のリプレイですが)


ST : おお、日常編の編集! ありがとうございます。


エルヴィン : もうちょっと時間があったら、修正入れたかったんですが……ポケモンの誘惑に負けました。


ST : それは強力……ぽけもんこあい。(笑)


エルヴィン : ポケモンが……ポケモンがな……。(譫言)


ST : あ、大音量で女々しくてがカラーにされてるぅ!


エルヴィン : あれ、面白かったんで……。


ST : ほんとに結構な大音量で、さくっと脳内からシリアスシーンがぶっとんでしまってつい……。(笑)


エルヴィン
 : よりにもよってつらぁ~いよぉ~。でもリアルのセッションだとそういう事ありますよねぇ。


ST : 集まってやるセッションだとテープに入っちゃうんでしょうねぇ、こういうの。(笑)

 リアルセッションでプレイ中に部室のブレーカーがぶっとんだことがありますが、「暗ーい」「誰が上げに行く?」「めんどくせえ」な等のぐっだぐだした会話がテープにインしてました。


エルヴィン : あるある。(笑)


アマランタ : おお エルヴィンくん。リプレイ編集乙です。犯しを備えておこう。


ST : あまらんたさーん!?


アマランタ : !? お、お菓子!!! ……あやうく18禁のアマランタになるところだった。全年齢対応アマランタです。


エルヴィン : 本能に忠実になりすぎたアマランタさん。(笑)


アマランタ : だからエルエルくん安心してお膝に来ていいよ。(微笑)


エルヴィン : そういう風に甘い顔をしてえっちな事をするつもりだろう! エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!


クラウディア : リプレイ、自分でやったことなのに爆笑しながら読んでる。(笑)


エルヴィン : 今回キャラシーをまとめてみて、皆さんのとってる能力とかを改めて見て……狂人のぼくが、一番良心が高いんだ……と思い……ました……。(笑)


クラウディア : 良心とは一体。(笑)


アマランタ : 今は人間だからエア良心が積まれているかもですが、吸血鬼化したら……楽しみですね!


エルヴィン : 良心1の人多すぎるんですよぉおお。(笑)


ST : 読み返してふいてて肋骨の間がいたい……。


リック : STの肋骨にダイレクトアタック……。


エルヴィン : あ、一応誰がどのキャラをやってるかは伏せておきました。その方が推理する楽しみがあるかな、と思いまして。


クラウディア : (キャラ作成の致命的失敗のくだりでわたしを知ってる人にはモロバレだな)


リック : 100に愛されし者なんて称号滅多にいませんからね。


クラウディア : めったにいない。(胸を張って)


リック : 出そうと思っても出せません。


クラウディア : 今度は1が怖いゲームでしたねこれね。


ST : 1の呪い……。


エルヴィン : 心なしか、たくさんダイスをふっている時はおまけに1が入れられている気がするんですよ。(笑)


ST : この街にあるスーパー、ペニーコインの代わりにダイス1を常備している。


リック : 細かいお金を常備していなくちゃいけない……。(リック現金払いの時ピッタリ出さないともやもやしそうだな……)


アマランタ : おつりのでない方法で支払いをするしかない。<おつりがダイス1


リック : 例の特売のオマケ1ですか……あれよく考えたのですがどちらかというとしつこい新聞勧誘のオマケに近いと思うの!


ST : 新聞勧誘!


エルヴィン : 新聞勧誘のおまけ風1……? 「今日は8個もダイスふってくれちゃったね~。じゃあ、使うだろうから2こ1をつけておくよ~」 的な?


ST : なるほど……と、そろそろ皆さんお集まりの所のようですので始めましょうか。


一同 : (はーい)




ST : さて──何気ない日常。昼の光あふれる中で交わした会話。

 その会話を静かに見守っていた、一人の少年。

 やがて気づけば、陽はすっかり落ちていました。
 皆さんはそれぞれの自宅で、金色から青色へ、黒へ変わっていく空を、明かりが灯り始める街並みを見ていたことでしょう。



ヴィクター : 紅茶を入れて待機。(スチャッ) 今日の紅茶はルピシアの「ユメ・オ・レ」ふんわり甘~い香りで美味しいーミルクは多めで!


クラウディア : アップルティーおいしいです。ルピシアのマスカットティー信者です。最近はパピヨン飲んでます。


アマランタ
 : 本日のお茶はルピシアの焚火をミルクティで。秋の夜長はこれが好きです。(といいつつベルエポックの準備もしている)


ST : なにこの紅茶テロ。


エルヴィン : ぼくはポカリ。オシャンティーさが足りない……ここは飯テロ、ティーテロが多い卓ですね。


クラウディア : 基本フレーバーティのストレート派。


リック : ジングルベルも美味しいですよ。(耐えられなくて淹れてきた) さすが吸血鬼を演るだけあって皆さん優雅ですね。(ずずず)


ST : さて、今宵はクラウディアさんから始めましょうか。 


クラウディア : 指名いただきましたァン。


アマランタ : いってらっしゃい!




 【クラウディア・エッフェンベルガー】




ST : あなたは自宅へ戻ってきて、改めて妹と二人きりの時間を過ごしています。


クラウディア : (いちゃいちゃ) 今日は特にべったりしていることでしょう。


ST : 窓から見える街並みはもうすっかり闇に沈み、賑やかな街灯やネオン、窓の明かりが星の代わりに輝いています。


アガーテ : 「ごめんなさい、クレア。今日は……今日は、寂しい思いを」 そっと、クラウディアさんの肩に手が伸びる。


クラウディア : 「……気にしてないわ」 といいつつ、ちょっと気にしている顔。


アガーテ : クラウディアの少しすねたような顔に、何も言わずにそっと首筋を撫でる。


クラウディア : 「あなたとあの子が仲がいいのはわかっているし……この話はやめましょうか」 手をとって指先にキスをしますよ。


アガーテ : 頷いて、もつれるように肩のあたりへ小さなキスを。


クラウディア : 「あら、今日は貴女が積極的になってくれるのかしら?」 ふふ、と上機嫌そうに笑います。うれしいね。


アガーテ : 花が咲くように笑い返して、そっと眼を閉じて……。


クラウディア : ぐい。引きよせてキスをして、もつれるまま。


ST : ……そんな、静かなひとときを過ごしているうち、ふっと眠気が訪れます。このまま眠ってしまいましょうか、それとも身支度をしてからベッドタイム?(意味深ではない)



アマランタ : 漂う百合の香りを一瞬見てはまた雑談に戻り……みたいな覗き見をしている。謎の気恥ずかしさである。


クラウディア : わたしも恥ずかしいじゃないかぁ! ツボ売ってる方が気楽だよぉ!(笑)


エルヴィン : 耽美な世界に気恥ずかしくなって雑談しようと思えば、漂う紅茶テロのセレブ感。(笑)


リック : お耽美かセレブか究極の選択を、今!


ヴィクター : おっちゃんには刺激が強すぎる……。(といいながらガン見) 女の子のきゃっきゃうふふなお花畑ぇ……。


アマランタ
 : 隠微な華やかさがあって素敵ですにゃん……。(指の間からガン見しながら)


ヴィクター : この、なんともいえんニヨニヨってなんていう現象なんです?


リック : (女風呂覗いてるみたいな構図になってます皆さん)


エルヴィン : (女風呂を紅茶を飲みながらのぞく謎のセレブ感ですな)


ST : 紅茶を飲みながら女風呂を覗くセレブ感とは。


エルヴィン : (変態)紳士のサロン的なアレです。


ヴィクター : またもや紳士が生まれてしまうのか……!


アマランタ : 紳士が多い卓だな!


エルヴィン : 紳士に成らざるを得ないのです……。



クラウディア : さて……眠気など二人の愛の前には……ともいかず……必死に起きようとしますが強烈な眠気に勝てず眠ってしまいます。


ST : 羽が落ちるように、ふわりと眠りに落ちたクラウディアさんの頭を、妹の手が撫でてくれている……そんな、やさしい感触があって……。

 クラウディアさん。
 ふっ、とあなたの眼が覚めます。

 明かりを落としたのか、あたりは真っ暗です。



クラウディア : メガネメガネ。


エルヴィン : めがねめがねかわいい。(笑)



クラウディア : とりあえず手探りで妹探しますね。 「アガーテ……?」 いないのかしら。寂しいわ。


ST : どうにか眼鏡を探りあてて、闇に慣れてきた眼で辺りを見回すと……そばにいたはずの、彼女の姿はない。

 代わりに、ぼんやりとした影……ほっそりとした人のような影が、ベッドに座っているように見えます。

 あたりは無音。
 静かで、なにもない。


クラウディア : 「……? アガーテ?」 細い声が響いて。人影に近づいてみます。


ST : ふわり、と髪が揺れたような気がします。夜の、澄んだ空気のような香りが、ふっと香る。


クラウディア : 「どうしたの……? こっちに来て……?」 手を伸ばして触れてみましょう。ぺとぺと。


ST : 触れると、その影はあなたの手をやさしく取ります。ひんやり、つめたい。


クラウディア : 「ああ、冷えているじゃない……一緒に眠りましょう? ねえ……?」 手を引いて抱きよせます。


ST : その影はあなたの肩に手を回すと、あなたの首筋に小さく口付けを落として。そのとき、わずかに、ごくわずかに、墓場の匂いが、しました。

 つぷり。
 わずかな痛み。

 その後に来た、やわらかな熱。


クラウディア : アガーテはもっといいにおいがする! アガーテじゃない! 離れようとしても時すでに遅しですね。


ST : 今になって気づいたあなたの身を恐怖が襲う。何かつめたいものを抱き寄せている感覚……しかし、あなたの身体は動きません。


クラウディア : 「……あ……え? い、嫌!」 動かそうと必死にもがきます。


ST : やがて恐怖は、やわらかな熱にかき消されていきます。

 何を抱きしめていたのか、何があったのか。わからなくなる。
 ただ静かに力が抜けて、熱が満たされながら、同時に冷えていく。


クラウディア : (あつ、い) くたっと体の力が抜けて……。 「アガーテ……」 すがるような不安げな声で呟きます。


ST : 微かな声は、妹に届いたのでしょうか。 ……わからなかった。微かな声が、声になったのかさえ。


クラウディア
 : 熱い……熱い。おかしな感覚が体に広がって行く。ふっと吸血鬼の話が頭をよぎる。


ST : 吸血鬼のドラマ。新聞の見出し。夜を行く。吸血鬼の口付け。そんな断片的なフレーズが浮かぶ。


クラウディア : そんな眉唾の夢のような話……夢……そう、夢……起きたなら愛する彼女が傍にいる……。


ST : ……ふっと眼が覚めると、あなたは眠る前と同じように、ベッドに横たわっていました。そばには、静かに寝息を立てる妹の姿。


クラウディア : ああ、やっぱり夢だったのね……ふっと小さく笑って、彼女の頬にキスを、ひとつ。


ST : ふっと妹が眼を覚まして、あなたを見て、また腕の中で眠りについて。


クラウディア : 大事に大事に抱きよせて。 「愛してる」 とささやいて。ひどい夢はもう忘れてしまいましょう。


ST : そんな妹の姿を眺めているうちに、少しずつ、窓のあたりから光が射してきます。



アマランタ : 朝か。(どきどき)


エルヴィン
 : 目がぁぁ~目がぁぁ~ってなるんですか!?



クラウディア : もうちょっとだけ一緒に寝ていたい。


ST : もう少しだけ眠ってしまいましょうか。布団をすっぽりかぶって。


クラウディア : とっても死亡フラグ。仕方ないなあ起きよう。


ST : カーテンを閉じた窓の向こうから、光が漏れている。


クラウディア : 変な夢を見た、気持ちいい目覚めと朝、とはいかないわね。カーテンをつまんであけようとしますよ。


ST : ふわり、とカーテンの裾が踊って……その日はひどく晴れていた。

 朝のわずかな光が窓いっぱいに広がって、夏の強い陽射しのように……いえ、燃える炎のように?
 光が視界の向こうで踊り狂い、あなたの身を焦がすのです。

 あなたはカーテンを閉じ、光から逃げたい衝動にかられるでしょう。


クラウディア : 驚いて一歩身を引きます。 (幻覚?) 



エルヴィン : ようこそ、吸血鬼の世界へ…………。(CV安元)


ヴィクター : あwんwげwんw


リック : 紅茶ふきかけた。


クラウディア : 安元。(笑)


ST : リックさんのモニタがあぶない。


エルヴィン : リンゴォ・ロードアゲインさん様の中の人だけど、個人的には無双伏犠の声なんだよなぁ……。



クラウディア : 再び脳によぎる夢、そして吸血鬼の話。洗面所に首筋を確認に行きましょう。



エルヴィン : くーちゃん、傷痕確認してもそれは「塞いでいく」ようにみんな教育されているから、きっとよく見えないんだね。傷痕。何だかわからないけど異質な事が身体におこって……う、可哀想……。


クラウディア : メガネメガネだしね。(笑)


エルヴィン : メガネメガネ! かわいい。(笑)



ST : 水が静かに流れる音が、少しだけあなたの心を休めてくれる。

 首筋を拭ってよく見ると、あなたが予感したものが、そこにある。
 ちいさな、ちいさなふたつの傷跡……。


クラウディア : ついでにお顔も洗おうね。


ST : すっきりとした水の感触。肌の色はいつもとかわらない。ふっと、鏡の中の眼が、赤く輝いて見えた。


クラウディア : 髪をまとめたときに首筋の確認も一緒にしましょうか。


ST : 髪をまとめている間に、小さな傷跡は次第に消えていきます。



アマランタ : くーちゃんはバラ色の肌+飲食可能があるから、変化の大きさが計りにくいのかなって見守り微笑顔。飲食可能にしても消化はできないけど……。



クラウディア : ……見間違いかしら。身支度してキッチンに。二人分の朝食を作り始めます。ちゃちゃっと作って部屋に戻ってアガーテを起こしに、あらまあ外が明るいこと。


ST : 妹が眠い眼をこすって起きてきていますね。


クラウディア : (この人他に家族いるんだっけ……まあいいや)



エルヴィン : すっかり、姉妹二人ぐらしだと思ってた。(笑)


ヴィクター : 姉妹が暮らす花園だと思ってました。


アマランタ : 姉妹なのに漂うこの夫婦感。おなじく二人暮らしかと。


リック : 私も姉妹オンリーかと。もしくは片親だとか離婚だとか。居ても国外で輸入業してるから帰らねぇよ? みたいな。


アマランタ : この認識一致率。


エルヴィン : 花園に何も立ち入らせたくない気持ちが一致した!



アガーテ : 「おはよう」 と笑って、なにげなくカーテンを開けようと。


クラウディア : 反射的に一歩身を引きますね。自分でもどうしてそんな事をしたのかわからないけれど。


ST : 不思議そうに小首をかしげて、あなたを見るアガーテ。


クラウディア : 愛しい彼女が立つ窓際、駆け寄りたくても本能的な恐怖が身体をすくませる。


ST : 愛しい彼女が窓際に立っている、駆け寄って抱きしめたいのに、光があまりにも眩しい……。


クラウディア : 「あけないで」 一言いうのが精一杯ですね。


アガーテ : カーテンを閉じて。 「どうしたの?」 と心配そうにあなたの手を取る、彼女。


クラウディア : 「……いえ。明るくて、驚いてしまったの……朝食、できているわ……食べましょう……」 ふう、と息をついて、落ち着こう。二人でとる食事はとてもおいしい。


ST : そして、二人でいつものように朝食をとる……というところで、他にしたいことがなければいったん切りましょうか。


クラウディア : OKです!



エルヴィン : くーちゃんはごはん普通に食べられるから、吸血鬼になっている事に暫く気づかないかもだね……! 食べたものは消化できないから、ずっと気持ち悪いんだろうけど!


アマランタ : 肌もきれいなままだしねえ。


クラウディア : そうなんですよ、気付かないのです。(笑)


アマランタ : 今、吸血鬼化したアマランタがコンシーラーとか頬紅駆使して化粧鏡の前で頑張ってる姿が浮かんでつらい。


クラウディア : アマランタさんつらい。(笑)


ヴィクター : そうか、食べられても消化できないんだったっけ……。


エルヴィン : 朝までに吐き出すんだよね、ごはん。朝食べたら、昼までずーっと消化せず胃袋にいるのかな? これもただの「胃もたれかー」って思っちゃうのかな?


ST : 胃もたれかーってなっちゃうこの可能性。


エルヴィン : 何だろうこの「体調不良」ですまされる吸血鬼化のガッカリ感……。


ST : まあ、それじゃすまないイベントが、たぶん次の夜に迫りますのでハイ……目覚めたばかりの吸血鬼のブラッドプールは0である。と、いうことです。



 【V:tM解説~ブラッドプールとは】

 吸血鬼が自分の身体に蓄えている「血」の量になります。
 吸血鬼はこの血を使って、パワーアップ出来たり、傷を治せたり、人間らしい肌の色にしたり……と、アレコレ便利な事が出来るのです。

 しかし使い続けると空腹になり、ゼロになっている時は、自我も失い血を求めるだけの獣になる事でしょう。

 常に自分の中にある「血」の量に気を配り、適度に人間から吸血しなければ生きていけない……。
 それが、吸血鬼というものなのですね。



クラウディア : \わーい/


エルヴィン : それじゃあすまないイベント期待!


リック : >飢える<



ST : ……さて、次はアマランタさん、お願いしましょうか。


アマランタ : はい!



エルヴィン : アマランタさん、いってらっさい! (化粧下地、ファンデ準備しつつ)


ST : エルヴィンくんがマルカヴ顔してる。


アマランタ : 「えるえるくんあとでゆっくり話をしましょう」 ってアマランタが微笑みながら行ったよ。(複雑な女心)


エルヴィン : !? ぼくの人間の良心からの行動が……!!!


ヴィクター : 大人の女を怒らせると……怖いぜ。(ごくり)


エルヴィン : しってる! 大人の女のひとはおこると……まゆげとか、なくなるって父さんがいってた。


ヴィクター : !? お、おう……?




 【アマランタ・スキャパレリ】




ST : では、派手にお待たせしてしまいましたが、アマランタさんに参りましょう。

 ジョヴァンニの吸血鬼は、本来ならば人間からグール、吸血鬼へと段階を踏むものですが……今回はいささか、道を外れさせてもらおうかと思います。

 プレイヤーとしてそれは許せぬ、ということはありますか?
 そうでなければ、直接血族になる形で(理由は描写内で)進めます。


アマランタ : グール化を経由しない、ということでしたら、大丈夫です。(どきどき)


ST : ありがとうございます。では……アマランタさん。あなたはあの後自宅へ戻り、少し騒がしいお茶会のことを思い返していました。


アマランタ : ハーブティーでも入れて、ゆっくり夜を過ごしましょうか。変わったメンバーだったなあ、連絡先を交換してもよかったかもしれない、なんて思い返したり。


ST : 外はもうすっかり陽が落ちて、さまざまな明かりが闇の中に灯っています。ハーブティの香りが、ゆっくり、ゆっくりと立ち上り、あの昼のことを思い出させるでしょう。


アマランタ : 気に入ったので、自宅用にクッキーなど買ってきていたかもしれません。週末のリラックスタイム。朝方に見たニュースの殺人事件なんかはすっかり忘れて、平凡な週末の夜を過ごします。思い出したようにテレビをつけて、地方のニュースを見たりするかも。


ST : アラスカの降雪量の話題。中東のテロの話題。どこかの作家が新しい本を出した話……BGMのように、ニュースが流れていく。ざっくりとしたシュガークッキーはハーブティによく合い、あなたの心を休めてくれます。


アマランタ : 番組をザッピングして、そろそろ冬支度をしなくちゃ、とか、仕事の予防接種関係の薬の出荷状況を思い出したりとか。

 うーん、こんなものね。
 特に気にかかることが出てこなければ、今日は早めに休みましょう。休日のたっぷりした睡眠は贅沢なものなのです。


ST : ひととおりやることを終えて、夜更かしはやめて眠りにつきましょうか。柔らかなベッドの感触がここちよい。



ヴィクター : アマランタさん大人の女性だ……素晴らしいです……そんな生活したいわー。


エルヴィン : 俺も30代になったらガウンをきてワインとか飲む大人の男になってると思ったのに、実際はポカリを飲んで雑種のネコと戯れるオッサンだから大人の生活憧れるわぁ~。

 
アマランタ : ネコと戯れるおっさんは 大人ヒエラルキーでは上位です。(哺乳類恋しい)


エルヴィン : おネコ様を撫でる事が出来るのが、おネコ様の従僕が唯一赦される恩恵でございます。(キリッ)



アマランタ : ベッドサイドに水差しを置いて、消灯。



リック : \ぱっちん/



アマランタ : 電気を消す時に、ふっと昼間の吸血鬼の話を思い出したかもしれないけれど、それをすぐに吹き飛ばして。眠っていたんでしょうが。


ST : ……眠りについてしばらくして。こん、こん、と、窓をたたく音が聞こえたような気がします。



アマランタ : NG:(気のせいね。寝ましょう)(すやすや)


エルヴィン : NGシーン?(笑)



アマランタ : 勿論、ちゃんと起きます。 ううん? 目をうっすら開いて。何かぶつかったかな。もう一度耳を澄ませます。


ST : 風のいたずらでしょうか。 ……こん、こん。アマランタさんのお部屋、何階にありますか?


アマランタ : うーん、そうですねえ……(ころころ)……3階でお願いします。街路樹からたまに枝とか飛んできたりする高さ?


ST : スコーン! コン、コン、コン……そんなことも時々あるアマランタさんのお部屋ですが、その音は一定のリズムで、弱々しく、こん、こん、と響いています。



エルヴィン : 最初は風の音かと思っていたそれは。「こんこん」「こんこん」「こんこん」一定のリズムに………こっわぁぁああああー!



アマランタ : 眠ってしまおうとも思ったんですが、これだけ続くと眠れない。

 「何か引っかかったかしらね……」
 前にも似たようなことがあったんでしょうね、寝巻に上着をひっかけて、窓辺に近づきましょう。カーテンを引いてみます。



エルヴィン : 正体はきつねさんでした。>こんこん


アマランタ : かわいい。(笑)


ヴィクター : さっきからうちの部屋も 「コンコン コンコン」 すると思ったら……雨だった。


ST : おっとヴィクターさんの部屋にリアルコンコン。


アマランタ : 秋の雨は冷えますな……。


クラウディア : (椅子寝などしていない)(むくり)


エルヴィン : この時期は何かと眠くなりますな。(笑)


ヴィクター : 「……お化けなんて、いない……はず」


リック : ヴィクターさん。(笑)


エルヴィン : う゛ぃっくんって、オカルト2もってるんだよね。 「おばけなんていないはず!」とかいうけど、知覚も4とかあるし、確実に「みえるひと」だよね……。(笑)


ST : ヴィクターさん怖すぎて知識を蓄えた……?>オカルト2


リック : 否定したいタイプなんですね。


ヴィクター : 「いねぇしよ!おばけなんて、ほら、カーテンとかそういうオチだろ! やめろよ! ……やめて……」(´;ω;`)


エルヴィン : う゛ぃっくんよしよし。 (なぜりなぜり)


リック : 虚言つかってそれっぽい話でっちあげて差し上げたい……ッ!


ヴィクター : 「髪には知識が宿るから切っちゃダメ」 とか信じるタイプ。


エルヴィン : 共感をつかって 「大丈夫、いないよ。そんなのいないよ……」 と慰めた後。 「今目の前にいるのは本物の吸血鬼だけどね」 といって隠惑で突然消えてさし上げたい。


ヴィクター : 「うっ……。 だって、お化けがいたとして、物理攻撃効かないじゃねぇか……無理……さわれないとか無理……おっぱいも触れないとか……マジ無理……」


アマランタ : ヴぃっくんには機会があれば霊媒体質による具体的な経験を騙って差し上げよう。(わるいかお)(なおでっち上げも含む模様)


エルヴィン : ここは怖がるオッサンに優しくない卓ですね。(ホクホク)


アマランタ : 私の演技3が光って唸る。


ヴィクター : 甘いものが好き+お化けなんかの怖い話が嫌い=あざとい


エルヴィン : 流石ギャルのオッサンあざとい!


クラウディア
 : あざといギャルのおっさんとは……。(笑)


アマランタ
 : そんなギャルのおっさんにはいぢめてほしいんでしょう? そうでしょう? って顔で怖い話をしよう。(笑)


エルヴィン  : これはぼくの友達のお姉ちゃんから聞いた話なんだけどね……。(笑)


リック : えるえるくんとあまらんたさんとりっくで組んだらすごいトラウマ植え付けられそう。(虚言+演技=仕上げに隠惑)


ヴィクター : ひぃ! アマ姉さんがすごい良い顔してる! えるくんも容赦ないよ! 怖いよ! アマ姉さん怖いよ! おっぱい素敵なのに怖いよ……!


アマランタ : これが陰謀家・冷笑家・良心1の顔です。


リック : そういえばあまらんたさんと良心1仲間ァ。


エルヴィン : う゛ぃっくんも良心1なのに何処で差が出たのか……。(笑)



ST : アマランタさんがカーテンをひく、すると、窓の外に人影があります。

 スーツを着た男性のような、しかしその姿は濡れた枝やゴミにまみれ、顔は青ざめ、見る影もないものです。


アマランタ : 流石に息を呑んで。一瞬凍り付いた後、我に返ってベッドサイドあたりにおいてある携帯を取ろうとしますけれど。

 他の家から伝ってきたのか、とか、通報しないと、とか思考が巡って。
 不審者、不審者が家に!!! 


ST : 携帯をとろうとしたところで、思い出します。この部屋は三階。 不審者 with 梯子 でしょうか。


アマランタ : 【霊媒体質】で感じるいつものアレ(幽霊系)では、とも一瞬思うのだけど。

 ベッドサイドにたどり着けたなら、そこから窓の相手を見ましょう。
 窓、破るそぶりなんてないかしら。普通の窓ガラスだろうから、侵入の妨げになんてならないと思うのだけれど。



ST : アマランタさんいつもの「アレ」に慣れてる。


アマランタ : ジョバンニの経営する会社って、使役されてるのも含め、いろいろいそうな気がして。


リック : 確かにいそう……。



ST : 窓の相手は……おや。あなたは会社でその相手を、一度見たことがあります。

 確か、他の支社の営業担当、だったはず。
 ……もっとも一度見たきり、その後担当が変わったという話を聞いただけで、名前も覚えていない相手です。


アマランタ : よぎる既視感にいぶかしげに眉を寄せるのだけど……相手はどうしていますか?


ST : 相手は、また数度窓を叩きます。小さく唇が動いて、何かを言おうとしています。


アマランタ : 手に携帯を取って。すこしだけ警戒を解いて、唇を読もうとします。思わず窓に数歩近づくかも。


ST : 「ジョヴァンニの娘」 そう見えました。近づくと、その唇も青ざめた顔も、傷だらけであることが分かります。


アマランタ : (え、どういうことなの。けが人?)

 (……ここに上ってくる間に傷がついたって感じでもないけど)
 いざというときの退路を計算しつつ、相手の様子を見ながら、手探りで窓を、開けます。

 「あなた、……支社の人、よね……?」
 普段なら開けないんだろうけど。魅入られたように、開けちゃうのよね。


ST : 窓を開けると、疲労困憊といった様子のその男はあなたの手を取り、あなたを見上げます。「助けておくれ、ジョヴァンニの娘……」


アマランタ : 不気味な印象を受けて、手を振りほどこうとします。

 「ジョバンニの娘? 何を言っているの、人違いよ。それより怪我をしているなら病院に……」



ST : ぐい、と強く手が引かれます。細い姿からは想像もつかない、恐ろしい力で。

 「助けておくれ、助けておくれ、我が同胞」



アマランタ : 「ちょっと!離してよ、人を呼ぶわよ!!!」 焦りを感じて逆手の携帯で警察に通報しようとしますが、きっと手を引かれたはずみに手から飛んでいくか何かしてしまったことでしょう。


ST : かつん、からん、からん。テーブルに当たって、携帯が滑り落ちる。


アマランタ : 「助けるって何よ! 同じ社の人間ではあるかもしれないけど、私貴方の事なんて知らないわ!」 焦りが声を高ぶらせるのだけれど。男の手には逆らえないでしょうね。


ST : 男はアマランタさんの身体を押さえ込み、すすり泣くような声を立てながら、口を開いて首筋に喰らいつきます。


アマランタ : その時ばかりは怯えに目を見開いたかもしれない。羽織りかけただけだった上着が夜風に落ちて。体は動かせないまま。


ST : 「構わぬ、人など呼ばれたところで……あれらから逃れることさえ……」


アマランタ : 「あれら?」 問い返すけれど。


ST : 男は力を込め、歯が……鋭い牙が、あなたの首筋を抉る。

 その問いに応える声はありませんでした。
 いや、もしかすると、あったのかもしれません。

 ただ、鋭さを失った刃物で抉りぬかれるような激痛が、何もかもをかき消した……。


アマランタ : 「――――――!!!!」

 喉の奥から叫びが生まれたかもしれない、ただ歯を食いしばったのかもしれない、分からない。
 激甚な痛みは、その瞬間の記憶すら虚ろにした。

 目じりから涙がこぼれたことも、体から血が抜けていくだろうことも、きっと確かには覚えていられなかったと思う。



エルヴィン : ぎゃーーーージョヴァンニの吸血だーーーーーーーー! 痛そうーーーー!


リック : 痛そうー! しかも組みしかれてるー!


アマランタ : ここから激痛タイム!!!!!!!! 一見エロいことされそうな体勢しエロい顔しそうだけどエロじゃない! 痛い!


エルヴィン : はじめては痛いんだっておとーさんもいってた……!


アマランタ : えるえるのお父さんは通報で。(冷静顔)


リック : えるえるくんのお父さんよくこの時代まで逮捕されずに生き延びましたよねー。


エルヴィン : 変態だけど、外見と立ち振る舞いが紳士なんだよ! おとーさん!


リック
 : 真の変態紳士、なるほど。


ST : さて――あなたの叫びは響いたのか、響かなかったのか。痛みのあまりこぼれた涙が、髪をぬらした。


アマランタ : しばらく、知覚すべてが真っ白になるような近くが続いたのだと思う。気丈な方だけれど、流石にこの苦痛には虚脱を免れない。



エルヴィン : にゅーん。 ここに来て嗣子(ベビー)ラッシュなんてどういう事だろうなー? 普通こんな風に、「今繁殖期ですから嗣子つくりましょーね」ってのはないはずなんだけどなー?


アマランタ : 繁殖期。(笑) 突然量産されてる感じだし、あっちの世界で何が起きているのか。


リック : 一気に作ったら困るのはあちらさまでしょうにねー。(等といいつつ立った瞬間にえるえるくんのえるシャダイとかくだらんことが過ぎったなどとはいえぬ)


エルヴィン : 大丈夫だ問題ない。(イケメン顔で)


クラウディア : えるシャダイ。(笑)


リック : さすが兄さんノリがいーい!


エルヴィン : えるえる父「いちばんいいショタを頼む」 えるえる「一番はぼくだよーーーー」 という微笑ましい親子の会話で誤魔化しておきますね。


アマランタ : 父子でなにやってるんですか。(笑)


リック : 微笑ましい父子ですね!?



ST : ……ふっと気がつくと、彼の姿はありません。あなたは床の上に倒れていて、濡れた枝やゴミ、泥にまみれた足跡だけが、そこに残っている。


アマランタ : 足跡、そして、テーブルの足元で、少し傷の増えた携帯を見て。

 「………なん、だったの」
 疲労のぬぐえぬまま、無意識に首元の、牙に抉られたあたりを探りながら、足跡の行き先を視線で探すのですが。


ST : 足跡の行き先は窓の外。窓の向こうを見下ろしても、足跡は続いていません。


アマランタ : 「外から来て、外から消えたの……?」

 ベランダから茫然と地面を見下ろします。これまでのひと時が夢だったような心地になってきた。
 変質者? 異常者?

 わからない――出社したらあの営業の噂話を聞いてみようかしら。


ST : 心の防衛機制が働くのか、痛みの記憶さえも次第に曖昧になっていき、現実味のない夢のような感覚にとらわれる。窓の外から来て、窓の外に消えてしまった男……。


アマランタ : まだ、時間帯は夜かな。

 (分からない……寝てしまおう、何か考えるのも億劫だ)
 のろのろとカーテンを半端に閉めて、若干の汚れなんてもう気にせず、寝台に倒れこみます。ベッドへの精神的逃亡。


ST : ベッドに倒れこむと、変わらないさらさらとした布団の感触が、はやる鼓動を慰めてくれます。


アマランタ : 疲労感が、すうっと意識を闇に落としてくれた。このまま眠ろう、朝になったらきっと……いつも通りに……。


ST : 朝になれば、きっと……。

 ……ふっと、眼が覚めます。
 床のあたりがぼんやりと明るく、あのあときちんと閉めたカーテンから光がもれているようです。

 朝でしょうか。待ち望んだ朝。


アマランタ : ううん。目を瞬いて。朝か……なんだか意識がもうろうとしている、朝日を浴びなくちゃ。窓辺により、すこし光の零れるカーテンを一気に引き開けようと。


ST : 光が、いっぱいに射します。ああ、雨はすっかり上がり、今日は随分と晴れているよう。

 なぜなら窓の外をいっぱいに光が埋め尽くし、何も見えないほどなのですから!
 強い光があなたの眼を焼き、身体を叩く。苦しくて痛い。涙が出る。


アマランタ : 「!!!」 目の奥がちかちかする、反射的にカーテンを一気に引くのです。


ST
 : カーテンを引くと少しの明るさだけを残して、部屋の中が安らかな暗さに包まれます。線を引くように漏れている光が、どことなく恐ろしい……。


アマランタ : 「………どういうこと?」 そろそろとカーテンを引いて、朝の光を見るのですが。きっと同じように感覚を焼かれるのでしょう。困惑が頭を埋めます。


ST : そのとおり。直視はかなわず、開けたとたんもう一度閉めたくなります。ふっと、記憶がよみがえります。鈍い刃物で抉りぬかれる、あの痛み……。


アマランタ : 「……一体どうして」

 目に何か異常が起きたのかも、きっとそうだわ。
 病院にかかれば……等と考えて、携帯を探します。

 昨夜、化粧鏡の前に携帯を置いた気がします。
 携帯を手に取ろうとして、鏡を見てしまうと思うのですけれど、さて。

 そこでよみがえる昨夜の記憶。
 反射的に噛まれた首筋を押さえます。視線の先、散らばる泥と足跡、昨夜の痕跡。


ST : 携帯を手にとって、ふと目の前を見上げると……恐ろしいほどに青ざめた人影の、ふと赤く光ったように見えるその眼と、しっかり眼が合いました。


アマランタ : ふと目に入った自分の鏡像に息を呑んで。青い顔。一瞬赤く見えたのは気のせい? あの日のエリカがした何気ない問いかけが、リフレインする。



エリカ : 「吸血鬼──って、本当にいると思いますか?」



ST : そんな彼女の何気ない問いかけが、ふっと脳裏によみがえる。


アマランタ : 「……まさか。ただの目の異常よ。そんなことはないわ」

 自分に言い聞かせるように首を振って。しばらく、自分の体に何が起こったのか、鏡を見たり、服の下の様子を見たり、と。
 出来る限りの調査や思考を巡らせて。しばらくの時間を過ごすことでしょう。


ST : あなたの首筋にうがたれた、引き裂くようなちいさな二つの傷──その傷は次第に薄れていき、何事もなかったかのように消えてしまいました。


アマランタ : それでは薄気味悪さと恐怖感を堪えながら、茫然としたような意識のまま、機械的に家を片付けたりなどすることだと思います。結局陽光が恐ろしくて、家から出ることもできなかったかもしれません。


ST : 家を片付けながら、断片的に夜の記憶がよみがえってくる。やがて、疲れたのか眠気が襲ってきて、あなたは再度ベッドに倒れこみました。


アマランタ : (もうやだ……起きたら家が片付いてて綺麗になってて嫌な夢は忘れられてないかな……) ふわり、と思考が溶けて。精神的疲労ですぐに寝付きます。


ST : では、他になければ、そんなところで。


アマランタ : こちら特にありません。すやり。



エルヴィン : あれら。あれら……気になるシーンだったね。……うーん。何か強大なモノが絡んでる予感だけど……。


リック : このヒト見てると飢えからの凶行ッポイんですが、さてはて。


アマランタ : ジョバンニって独立勢力だから、サバトとも直接敵対しているわけではないと思うんだけど、そんな彼らですらこのざまとは……。


エルヴィン : なんか探りにいっとったんじゃろうか? そんで、見てはいけないもの見て、飢えと狂乱状態でたどり着いたのが同胞の家で、何か託そうと思ったけど意志に勝てずマンマ! ってなったとか?


アマランタ : 血族になっても問題ない血筋だし、いいや補給しよ! みたいな……。(笑)


リック : ひどい!(笑)


エルヴィン : 後で 「しまったぁああああのお嬢さんの家じゃったぁあああ!」 って後悔する父がいる?(笑)


アマランタ : この父は後で尻に敷いても許される。(確信) トレアドールさんちの優しさを見習ってよ!


エルヴィン : 後で詰るような目で 「ちょっと、どういう事かしら」 と父に説教するアマランタさん期待。(笑)


リック : 父を尻に敷くアマランタさんすっごい素敵。


ST : アマランタさんの詰問怖そうすぎてどきどきする。


エルヴィン : ですね……って、ぎにゃーーーーー! 外、かみなりが鳴り始めたーーーー! えるえるね、かみなり怖いの。(´;ω;`)


リック : わあ、お天気崩れましたか。ヤですねぇ。よしよし。


エルヴィン : 怖いよぉーーーーりっくーーーん。(むぎゅ)


リック : ようしよしよしにーさんこわいですねー。(これは兄に対する扱いなんだろうか)


アマランタ : りっくんのお膝で慰められるえるえるくんなんです?


ヴィクター : 癒される……。


エルヴィン : りっくんも、クモが出てびっくりした時はおにーちゃん慰めてあげるからね! お兄ちゃん、そういの大丈夫!(えへん)


リック : 蜘蛛が出たときに出した悲鳴が裏返ってて、またヴィクターさんに (ない……) って胸部を見られるフラグ。兄さん頼もしい……頼もしい……。


ヴィクター : (´ω`)oO(キレイな顔しているし、女なら最高なのにとか、決して思ったりしないぞ)


エルヴィン : う゛ぃっくん………………男だと、ダメなの?(まがお)


リック : えるえるくんの中ではむしろオトコ同士がスタンダードな気がしてお父さん……。


エルヴィン : ぼくのおとうさんは男が少年を愛でる事こそ至宝と(都の条例にひっかかりそうなので、この思想は規制されました)


ヴィクター : 男はおっぱいがでっかくならないからなぁ……。


アマランタ : びくたーさんのその言葉を見てお茶ふくかと思った。(笑)


ヴィクター : 職場にも、俺のことを好いてくれてるやつはいるんだけどなぁ、別にダメってわけじゃあないんだけどなぁ……。


エルヴィン
 : 衝撃の事実がさらっと告げられた気がした。(笑)


アマランタ : ダメではないのか。


ST : でかくなれば男でもいいんだろうか。


リック : 雄っぱいというものですか……。


ヴィクター : ダメではないんだがなぁ……こう、女の柔らかい身体が好きなんだよ……わかるか?(手をわきわきしながら) ボブ(職場の仲間)も好いてくれてるんだが……こう、なあ?(同意を求める目)


リック : 36℃の微笑みを、あなたに。


ヴィクター : りっくんの笑顔が人肌だよ!!


エルヴィン : なるほど……おとうさんも、少年の柔らかい身体がこう……。(わきわき) といってた! きーわーど:やわらかいからだ。魅惑的な曲線。


アマランタ : つまり、肉付きのいい柔らかいボブならばワンチャン。(論理的帰結)


リック : なるほど。ボブに知らせてあげよう。


ヴィクター : やめて! ボブ傷つくから!!


リック : タイに一度渡って、肉付きのよい柔らかい身体になって帰ってくるんじゃないですか?


ヴィクター : (´ω`)oO(なんにせよ、リックの身体は本当にないのか一度調べる必要があるな)


エルヴィン : (う゛ぃっくん強制おさわりの予感)


ST : それだと、ヴィクターさん「に」さわるように聞こえる。


リック : 触らないよ!?


ヴィクター : や、やさしくしろよ……。


リック : そこまで嫌がってない!?


ヴィクター : ほら、筋肉ムキムキのおっちゃんって触らしてくれるじゃない? で、筋肉動かすと女の子が 「キャー!」 って……。


リック : リックも 「わーすごいですねー!」 って憧れの視線向けそうですけれども。


エルヴィン : そういう態度がボブを誤解させたんだと思うよぉ……。


リック : ボブ(このヒトならきっと……アタシを受け入れてくれるワ……)


ヴィクター : 職場仲間……だぜ? たまーに仕事の後酒飲んだりするぐらいだし……あいつ寡黙だし……好きな人ができたかもしれないっていうから相談に乗ったら……。(ごにょごにょ)


エルヴィン : 「誰が好きなんだよいってみろよ!」 っていって、そっと指さされた訳ですね……。


ヴィクター : そうなんだよ……『アンタが気になる』って言われて思わず酒吹いちまったよ……。


リック : あーあー純真な心を弄んでー。


ヴィクター : もてあそんでねぇよ……くそう。


リック : 好みはやっぱり女の子なんですね。エリカさんとかいい雰囲気でしたし……ほら、ヴィクターさんの大好きな東洋美女ですよー。


ヴィクター : だよなぁ、やっぱ女の子だよなぁ。(*´▽`*)


アマランタ : (*´▽`*) この顔である……ヴィクターさん好きだよ!


リック : アマランタさんからも好き頂きましたよヴィクターさん! ヒューゥ!


ヴィクター : えっ!? アマ姉さんのおっぱい揉ませてくれるって!?


アマランタ : 人違いです。それはボブです。<おっぱいもませてくれる


ヴィクター : 女の子のおっぱいがいいよぉ。


リック : ボブからのラブコールも忘れないでくださいね。


エルヴィン : う゛っくんがボブを従僕にする日をまってる。(笑)


リック : ヴィクターさんの従僕、気付いたら男しかいなかったりしてね! HAHAHA。


ヴィクター : ボブには褐色肌にドレッドヘアをオールバックにして一つくくり。ガタイよくてヴィクターより大きい(身長が)。年齢は20代っていう設定が。(いらない)


ST : ボブの設定がいつの間にか生まれとる!(笑)


アマランタ : ギャンレルの女の子はきっとないすばでーの子が多いよ。(偏見) がんばってびくたーさん。


ヴィクター : そうだよね、出会いあるよね! おじさん頑張る!!


リック : ボブ、本気出せば押し倒せるだろうにと考えるとネコか!?


アマランタ : びくぼぶ。


リック : びくぼぶ。


ST : なんでそろうの!?


アマランタ : だってぼくら良心1仲間。(キラリ)


エルヴィン : ここはガチムチお兄さん受けが多い卓ですね。


ヴィクター : NONE びくあま、びくくら、びくえりあたりでお願いします……。


アマランタ : びくりくはないのですか?


リック : おっぱいないのでヴィクターさんの視界に入らない!


アマランタ : (・3・)


ヴィクター : りっくんはおっぱいが……えるくんとはいつでも合体してやるぜOK?


エルヴィン : おう、合体するぞすーぱーろぼっとう゛ぃくたーろぼ! 血より強い戦士の絆ー!


アマランタ : (笑)


リック : 健全な合体でした。


ST : さて、合体ついでに発進してもらいましょう。ヴィクターさん。


ヴィクター : はい、おっさんの出番ですかね。


エルヴィン : う゛ぃくたーろぼ! はっしんー! いってらっしゃい!


ヴィクター : いくぜぇ、ヴぃくたーろぼはっしん! がしゃーんがしゃーん!



 【ヴィクター・ブラウン】



ST : あのあとエリカ達と一緒に他愛のない会話を楽しみ、そして自宅に戻ったヴィクターさん。

 日々の色々なことを片付けていたら、気がつくと日が暮れています。
 窓の外では闇の中、キャンドルのように灯るさまざまな明かりが見える。


ヴィクター : 「休日はすぐ終わっちまうなぁ~、今日もご苦労さんでした、俺!」 と酒瓶片手におつまみを。


ST : すぐに過ぎてしまったような時間が、少しだけ名残惜しい。お気に入りの一杯は先日モデルチェンジしたらしく、現代的な柄のラベルに飾られています。


ィクター : 可愛い女の子にも逢えたし、上機嫌。

 小腹が減ったので、余っているベーグルにたっぷり砂糖を入れたミルクに浸し、溶き卵をつけ、バターでじゅんわり焼いて……塩っ気がほしいのでナッツも添えて……美味しいお酒を飲んでほろ酔い状態。



ST : ヴィクターさんおいしそうだなそれぇ!? ベーグルのフレンチトースト風。


アマランタ : そうだ……この日はまだ最後の飯テロが可能なのだ……。(ぐうぐうと泣き出すお腹) 塩っけのあるナッツと交互につまんで、メリハリが効きますな!


エルヴィン : ヴィクターさんの飯テロは相変わらず強烈だな……。


アマランタ : ううっヴィクターさんの食卓にお呼ばれしたい。


リック : 負けない……!?


アマランタ : もちろんりっくんの食卓もいきます。(真顔)


エルヴィン : ここでう゛ぃっくんが頑張るから、資産4のメシテロが猛威を振るうんだよ。



ST : じわりと染み出すバターの香り……窓の外にまっすぐ伸びる道路を見ていると、昼に顔を見た人たちが思い出されます。彼ら、彼女らも、こんなひとときを過ごしているのでしょうか。


ヴィクター : ふと、 「吸血鬼……か。うん、あんな可愛いレディになら吸われてもいいかな~、わはは」 なんて。

 「それにしても……いいおっぱいだった……うん……いい……」 と独り言。



アマランタ : おっぱいソムリエがいるわ。


リック : ソムリエゆるぎないなさすが。



ST : なんとなく、小さな牙をそなえて赤い眼で微笑む、そんな彼女の姿が浮かんだりして。


ヴィクター : 「結構可愛いんじゃねぇ? うん……なかなか……」 などとこぼしながらパンを食べきりペロリと指を舐める。これ以上酒を飲んでは明日の仕事に影響する。酒はこれでオシマイ。


ST : 美味しい一杯でした。ここちよい酔いが回って、なんだか少し眠い。


ヴィクター : 眠くなってきたので、軽く運動、ストレッチ。シャワーは明日の朝に浴びよう。勢いよくベッドに倒れこんだら、ギシギシと嫌な音を立てた。うん……今度買い換えよう。そう思ってブランケットをお腹にかけて寝る準備完了。ちゃんと目覚ましをかけて……。


ST : すかー、すかー。ヴィクターさんどんな寝相でお眠りですか?


ヴィクター : 「Good Night...」 と言って、ものの数秒で夢の中。寝相はあまりよくなく、豪快。でもおなかはブランケットできっちりガード。ベッドからは落ちないかな。



アマランタ : ヴィクターさんどきどき。


エルヴィン : う゛ぃっくん、せめて綺麗なギャンレルのおねーさんが「父」になるといいね。


リック : これで父がタトゥーじゃんじゃんばりばりの半裸のマッチョな黒人だったら……。


ST : どうしてSTすっごい迷ったってお分かりで。


リック : あ、男性に一票ー!(良心1の顔)


エルヴィン : 父がボブだったら……。


ヴィクター : ボブゥ!!


リック : (ボブ)「ヴィクター、アンタに振り向いてもらうには……こうするしか……」


アマランタ : ボブ……父と子のせつない……。


エルヴィン : 通りで夜勤が多いと思ったらボブ……。


アマランタ : (ボブ)「これで、あんたと一緒に仕事ができる」


エルヴィン : 切ない……じゅんあい、だね!


ST : 知らない間に感動的なボブストーリーが展開されている、だと……!?


クラウディア : 椅子寝など(ry (むくり)


リック : おはよう!


アマランタ : おはようです! 毛布装備しましょう。(ファサァ)


エルヴィン : クラウちゃんが椅子寝などしてない間に、脇道が歯止めの利かない状態になってます。


クラウディア : うん、ざっと目を通したけど、ひどいね。>ボブ



ST : さて、ヴィクターさんは寝ています。すかー、すかー。

 ……どんな夢を見ているのか、ブランケットを握って寝ているヴィクターさんのそばに、ふっと何かの気配がよぎります。

 ぎしり、と小さくベッドが鳴る音。
 その音で、ふっと眼が覚めます。


ヴィクター
 : 「……誰だ?」



エルヴィン : まさか………………ボブ!


アマランタ : もしかして…………ボブ!


リック : ぜったいに:ボブ。


エルヴィン : すごいボブ人気。(笑)


ST : 予告:ボブじゃ! ないよ!



ヴィクター
 : 部屋は2階……今までに空き巣に入られたことはあっても、ベッドに迫られたことはなかったなぁ、って。


ST : 「誰だ」 その言葉に応える声はありません。何か、大きなフォルムの影が、そこにいます。大きく上背の高い、しなやかな印象の影が、静かにたたずんでいる。


ヴィクター : 「……??」 声は出たけど、目はうつろ。 「誰、だ? こんな夜中にレディのお誘いか?」


ST : 声はなく、その影はあなたに近づいてきます。ふっと腕に触れた、長い髪……毛皮?



ヴィクター
 : ボブ?!


エルヴィン : ボブそんなに毛深いの!?


リック : ボブほら、ドレッド……。


ヴィクター : ドレッド長いから……。


エルヴィン : ボブのドレッドそんな獣毛みたいなんだね…………!



ヴィクター : 目をごしごしとこすって大きな欠伸をひとつ。眼鏡をかけて、その陰の正体を確かめます。 「んー……?」


ST : 眼鏡をかけると……暗さが邪魔をしてなのか、よくは見えないその影。北部の市街地に熊が出たというニュースを、ふっと思い出した。


ヴィクター : (そういえばくまさんが出たって言ってたなぁ……) と思いながら影に近づこうとします。



エルヴィン : 「くまさんだー」 って近づいちゃうう゛ぃっくんすごい! お化け嫌いだけど、素手で殴れる相手は怖がらない?


アマランタ : ヴぃっくんはちょっとお寝ぼけの気がある?



ST : そこからは素早いものでした。

 あなたの腕を掴んだ感触は、熊というよりは狼や犬の毛に似ていた。
 触れた手の感触は、どこか人間の手にも近かった。



アマランタ : あっ、もしかして狂乱して獣化してるのかギャンレルさん?


エルヴィン : なんかー、全体的に「狂乱してる?」状態の吸血鬼多いですなー。興味深い! そして、興味深い!


リック : そうなると2連続狂乱引きですな。


アマランタ : 父の皆さんトレアドール以外余裕がないよ! ……ヴェントルーさんちが楽しみですな?


リック : ヴェントルーってどうやって取り乱すのか少々楽しみでありつつ。


ST : 取り乱しを期待されている!?


リック : 法則性があるなら次も狂乱? というあれです、紳士淑女的にいらしてよいのよ。



ST : 「それ」があなたの首筋に寄せた唇の感触は獣の牙のようでしたが、次第に人の唇のように変わっていきます。

 惜しむらくは、身体を襲う激しい熱にかき消され、相手の顔を見ることができなかったことでしょうか。


ヴィクター : 「……ッア!」 抵抗しようとするも、酒が残っていたせいか身体が上手く動かない。

 必死に引き離そうとするも、牙のようなものが離れない。
 喧嘩は得意だけど、突き刺す痛みには慣れてないんだよなぁって。


ST : 鋭い痛みと未知の感覚がない混ぜになって、あなたの思考と視界をかき乱していく。


ヴィクター : 「ぐっ……そ、こんな時間におっさんを襲うなんて、イイ趣味してるじゃねぇか……」 と言いながら腕に力を込めるも、痛みのせいで力が入らなくて、断念。


ST : するりと腕が落ちて、次第に意識が遠くなる。


ヴィクター : (ああ、どうせ死ぬんなら、おっぱいに包まれて……死にたかった……あと工長、明日の仕事行けそうにねぇや……すんませ……ん。それから……ボブ……借りた30ドル……返すの…忘れてすまん……) ぐらりと世界が揺れて、暗転。



アマランタ : メイン窓にエロティックな雰囲気を感じる。これが大人の色気か。


リック : 突き刺す痛み。(意味深)


エルヴィン : 正直、喘ぎ声を出す屈強なビクターさんってシーンはエロいと思うのんのんのん。


リック : 思うのん。


アマランタ : 思うのんのん。


クラウディア : のんのん。


ST
 : のののん? ……実際このシーンは公式設定がどう考えてもR18なので、どうRにしないようにするかすっげ悩むSTの図が見られます。


アマランタ : 襲う。(意味深)


クラウディア : 襲って突き刺す。(意味深)


リック
 : 暗転と比喩を多様すれば15くらいで引っかからないと思うのんのん。


クラウディア
 : というより、最後までおっぱいだったのが。(笑)


アマランタ 
: ヴィクターさん?(すき)


エルヴィン : 暗転する意識の中、最後に浮かんだのは豊満なおっぱいだった……ブレないう゛ぃっくんかっこいい!


リック : だがボブの好意を利用して金借りてたぞこのおっさん。


クラウディア : ボブがついにストーリーに絡んできた。


ヴィクター : ボブ出しちゃった……工長も出しちゃった……まぁ、思い出の中の一人ってことで……。


ST : 工長どんな人なんだろう。


ヴィクター : 工長=ヴィクターに信頼おいているおじさん。50歳ぐらいでやさしい感じ。


アマランタ : ほう……。


エルヴィン : (う゛ぃっくんのサブキャラ設定がどんどん充実していくよ!)



ST : ……ふっと眼が覚めると、窓の外から薄く光が漏れています。

 あなたはブランケットを握り締めたまま、ベッドに寝相よく寝ていました。
 つけっぱなしだったラジオからは、市街地に現われた熊が射殺されたというニュースが流れています。


ヴィクター : 回らない頭で 「くまさん……」 とつぶやき、昨夜の記憶を辿ります。



アマランタ
 : おっさんがくまさん! くまさんって! アマランタの中の人が転がりながら愛でている。


リック
 : その勢いで「うさちゃん」とか「わんちゃん」とかいえばいいとおもう。


エルヴィン : う゛ぃっくん、これはネコに敬語をつかっちゃうタイプだな!


ヴィクター  : 「ねこちゃーん! かわいいでちゅーねー。おじちゃんとこおいで~!」


エルヴィン : ネコちゃんをちびっことして扱うタイプだった。(笑)


アマランタ
 : ●REC



ヴィクター : 変な夢をみた、と思う。くまさんが、人間のような……食べられかけたのか?

 うーん、でもくまさんは内臓から食べるんじゃなかったっけ……?
 …………おなかすいたな。と。


ST
 : ぼんやりとした記憶が残っています。熊だったような狼だったような人間だったような。閉じられたカーテン(さすがに穴はない、と思う)の向こうから漏れる光が、ともかく朝なのだと感じさせるでしょう。


ヴィクター : 「……どうせ襲われるなら美女がよかったな」 大きく欠伸をして、眼鏡をかける。……今日はやけに朝日がまぶしい。

 (ベーコン焼いて、卵焼いて……パンをこんがりと焼いて……イチゴジャム……)
 今朝の献立を考えながら、カーテンを開けようとします。


ST : 僅かに漏れる光が、やけに眩しく思われる。十月の傾く陽が。カーテンは少しひっかかりながら開く。陽光に当たる指先が熱い。痛い。

 窓の外には光が満ちていました。
 眼を焼くほどの鋭い光。痛みに涙がこぼれ、見ていられないほどの鋭い光が。

 陽光は陽光なのですが――あまり、さわやかでは、ない。


ヴィクター : 「……!!?」 驚きながらも素早くカーテンを閉め、思わずよろめいて眼鏡を外す。何だろう、熱でもあるのだろうか?


ST : 仕事で徹夜した後でさえ、あそこまで陽光が痛くはなかった。眼鏡を持った手が震える。


ヴィクター : 「なんで、こんなに光が痛い? 何か病気を患ったか……? それとも……」


ST : それとも……?


ヴィクター : ふと、脳裏に昨日の話がよみがえる……



アマランタ : 「知性と社会性を持ち、血液をエネルギー源として活動し、日光に弱い……そんな生き物って、化学的に成立可能なのかしら」



ST : ふっと、そんな会話がよみがえる。



アマランタ : 思い出されてしまった。(どきどき)


ST : 一時的にのっとりました。



ヴィクター : 「血液を欲し、日を避ける……?」


ST : ぽたり、と。滴る赤い色のイメージが、脳裏に浮かぶ。それはかぐわしい香りを放ち、とろりと甘く滴る。その甘美なイメージまでもが、はっきりと浮かぶ。


ヴィクター : あの時、彼女たちは何を話していたか……思い出せ、思い出せ……。


ST : 彼女たちは本の話をしていて、ドラマの原作の話をしていて――そして──。



エリカ : 「吸血鬼──って、本当にいると思いますか?」



ST : そう、はじまりになったのは、その一言だった。


ヴィクター : ごくり、と喉がなる。 「……吸血鬼? ……そんな、馬鹿な。いや、でも俺は……現に日光が……」



エルヴィン : オカルト面に造詣の深い……ちょっとロマンチックな人ほど、そういう「受け入れがたい事実」を受け入れてしまうんだよねぇ。(しみじみ)


アマランタ : ヴぃっくんだいぶあちら寄りな雰囲気がありますな……大方のギャンレルは闇の生の過ごし方を自分で見つけ出すものだとは言いますが。


ST : 受け入れ方、受け入れなさ方のギャップがつよくて楽しいと思います。>あちらよりこちらより


エルヴィン : なんかう゛ぃっくんは、 「吸血鬼かなー、どうかなー」 って、吸血鬼にまつわる伝承を少しずつ試してくれそうだねぇ。 「にんにく、大丈夫だな……十字架、大丈夫だ……日光。だめだ!」 みたいに、1日自分で実験してそう。(笑)


クラウディア : やってそう。(笑) 



ST : カーテンを閉じられた窓は、そこにある。洗面所なり何なりに行けば鏡があり、キッチンにいけば食糧となるものもあるでしょう。


ヴィクター
 : 兎も角、こんな……自分がどうなったかわからない状態じゃあ仕事に行けない。工長に連絡して……それから……と考えながら洗面所へ。顔を洗って、眼鏡をかけ、鏡を見る。


ST : 鏡の中のあなたがあなたを見る。頬を落ちる水滴、少し伸びた髭、いつもの眼鏡、青ざめた顔。


ヴィクター : 「……俺だけど、……俺じゃ、ない……?」



クラウディア : 夢だけど夢じゃなかった!


アマランタ : 俺だけど俺じゃなかった!



ST : ふっと首筋に眼が吸い寄せられます。少し引き裂かれたように傷のついた、ちいさな、ふたつの傷。その傷はあなたが見ている前でふさがっていき、痕を残さず消えてしまいます。



アマランタ : >キスマーク<


エルヴィン : ボブの?


クラウディア
 : ボブの情熱的なキスマーク……。


エルヴィン
 : ゆっくりと消えていく……。


アマランタ
 : 気遣いのボブ。



ヴィクター 
: 「昨夜の……? なんで、今、傷があったのに……消えた?おいおい、朝から夢を見ているのか、俺は」


ST : 果たして夢の中なのでしょうか、この場所は。すべてははっきりとして、夢の中であるのかないのか、あなたには分からない。


ヴィクター : (ああ、もし昨夜のやつが吸血鬼なら……恨むぜ神様……) 電話で工長に仕事を休むことを伝える。それから、ベッドに倒れこむ。何が何だかわからない、状況を整理しないと……。


ST : 工長は心配そうな声で、分かった、と告げました。

 アンテナの折れた電話から響くノイズが、妙に耳に障る……。
 ベッドに倒れこんだあなたが、何かが小さく立てた音の源を拾うと、それはあなたのものとは違う硬い毛でした。


ヴィクター
 : 「これは……」 そっと毛を拾い上げ、目を凝らしてみる。最近オレ以外の人をベッドに上げた記憶は……昨夜以外に、ない。


ST : 硬くて強い、栗色の毛……。



クラウディア : これは……ボブの毛!


ST : ボブ栗色の髪なのゥ!?


リック : 硬くて直毛ということはスネ毛あたりでしょうか。


エルヴィン : ボブ、自分の痕跡を残していくというテクニックを……。


アマランタ : ボブ、コロコロでちゃんと証拠隠滅しなきゃだめよ……。


ST : す、すねげならもうちょっと縮れているはず。いや、ボブ実はドストレート疑惑?


リック : ドストレートなのでは。


ヴィクター : おい、ボブゥ! ボブは最近部屋に上げてなかったから違うよ! たぶん!


エルヴィン : 部屋にあげた事あったん……ですか……。(敬語)


クラウディア : 偶然にも合い鍵を持っていたボブは……。


リック : ……あったん、ですね……?


ヴィクター : 酔いつぶれたヴィクターを運ばされただけだよ!


リック : 酔いがさめるまで横でかいがいしく看病を……?


エルヴィン : う゛ぃっくん罪な男だよぉおおおおお好きな子が酔いつぶれてう゛ぇろんう゛ぇろんになってる所、部屋に運ばせるなんてぇぇぇぇぇボブの自制判定がよっぽどうまくいったんだぉおおお。


クラウディア : 酔い潰れた…?


アマランタ : 膨らむヴィっくんIFストーリー。


リック : ヴィクターさんこれ何言っても、もうなんか、事後だわ……。(悟り顔)


クラウディア : 朝チュン。


ヴィクター : 仕事をほめられちゃってちょっと給料多くもらったからさ、飲みに行こうぜーってみんなで飲みに行って酔いつぶれて……ボブに送ってもらった。それだけだ!


アマランタ : (暗転) を任意の箇所に挿入して遊ぼう!


リック : ヴィクターさんと× ヴィクターさんで 遊ぼう!


エルヴィン : 流石良心1のアマランタさん、発想が面白い! マルカヴ議会でもそれ採用です。


ST : マルカヴ議会こわい!


アマランタ : 実際のところ、動物の毛っぽいイメージなのかな


ST : そんなかんじで。>動物の毛っぽい 



ヴィクター : 「Damn it!」 ベッドを叩き、ぽふんと枕に顔を埋める。昨夜の熊は人間のような感覚もあった。吸血鬼? そして俺も吸血鬼になったのか? ぐるぐるぐるぐる思考が巡る。


ST : 少しつぶれた枕はいつものように堅柔らかい。


ヴィクター : 少し眠ろう。そして起きたらいろいろ試してみよう……もし、吸血鬼になったのなら……まぁ、夜なら大丈夫だろう……スーパーに行って……。 「ガーリックは結構好きだったんだけどなぁ……」



ST : ヴィクターさん本当に実験しようとしてる、何気にオカルトになじんでるなァ。


エルヴィン : 思考が柔軟なんだね、ヴィクターさんは。



ST : ハロウィン特売にんにくセール。吸血鬼は、ハロウィンに好まれるモチーフのひとつだった。これまでのあなたにとっても、それ以外の人たちにとっても……。


ヴィクター : 「血……飲むなら女の子のが美味しいのかな……あと吸血鬼って何が苦手だったか…教会……それに……」 瞼がゆっくり下りてくる。頭を回しすぎて、疲れた。



アマランタ
 : ヴィクターさん吸血に前向きだ!


リック : 女の子を誘惑できるかなヴぃっくん……。


アマランタ : (ちょっと自棄になっているヴぃっくんなのかなと思いつつ……。 「飲むなら女の子のが」 部分に目が留まって仕方がなかったのです……)


リック : おっぱいソムリエから女子血液ソムリエに進化を。


エルヴィン : テロテロン♪ デッデーデデッデー♪(ポケモンの進化効果音) ヴィクターは「女子血液ソムリエ」に進化した!


アマランタ : 将来的には、りっくんと血液談義するのだろうか。ヴェントルーって血液の好みがうるさかったですよねたしか。


ヴィクター : 「考えてもみろよ……俺が女の子の血を吸う図と、男の血を吸う図……女の子だろ!!」


エルヴィン : アマランタさんも選り好みがあるから、血液談議に華を咲かせる事ができそうですよぅ。


アマランタ : 「貴方は栄養摂取するとき、牝牛か雄牛か、気にするのね?」(良心1顔)


エルヴィン : 「でも僧侶はダメ。抹香臭いから…… です?


アマランタ : ……お坊さんの血は他の人にあげるよお!


リック 
: 血液会議のときばかりは目を逸らしながら 「わからなくもないですよ」 って言うかもしれません。


クラウディア 
: アガーテから吸ったら殺すって目線送っておくね。


ヴィクター : 「ぐ……雌牛の方が美味いだろ……」


アマランタ : 「皆好き嫌いが激しいなあ」 って大人の顔をするえるえるくんの可能性。



ST : さて、疲れて下りてくる瞼にあらがえぬまま、あなたは昼の眠りに落ちる……。


ヴィクター : (どっちにしろ……吸血鬼になるなら……美人なお姉さんにやさしくして貰いたかったなぁ……) とここで記憶はシャットダウン。


ST : 昼に出会った女性達の顔が、ふっと浮かんで……特になければ以上になります。


ヴィクター : はい、大丈夫です。ありがとうございます!



エルヴィン : 今回は確実にボブ回になる。(笑)


リック : ボブに始まりボブで終わる。


クラウディア : ボブで始まってないよ!?


アマランタ : ボブは強烈過ぎた。


リック : やばいボブに侵食されすぎたんだ。


ヴィクター
 : だって……ボブ……。


エルヴィン : りっくん、ぼくたちどんなに頑張っても今回はボブ回だよ……。(笑)


リック
 : にーさん、一矢報いるのです……。(クッキングスタイル)


エルヴィン : ボブに飯テロでいどむりっくんの勇姿!


ST : ……さて、では、今回の最後はリックさんにお願いしましょう。


リック : はい。


エルヴィン : オロオロオロオロ、りっくんが吸血鬼になっちゃう。オロオロオロオロ。




 【リック・J・レイン】




ST : 賑やかな昼のあと、あの奇妙な邂逅を経て。近所のストアの袋を手に、あなたは自宅に戻ってきていた。


リック : 早めに済ませたとはいえ、特売品のトマトはきちんと手に入れましたよ。


ST : 買ったものを整理して冷蔵庫や収納庫に入れ、献立について思索をふけらせていると、気づけば陽が暮れている。夜の闇の向こうに灯る明かりが、あのとき出会った少年の瞳を思わせた。


リック : 少年を思い出すと同時に、雨で濡れ、未だ湿気た髪をくしゃくしゃと手で弄んで。熱いシャワーでも浴びて、一度気持ちを切り替えましょう。


ST : 熱いシャワーが降り注いで、重たい雨をあなたの髪から洗い流してくれる。


リック : ドライヤーやら何やら済ませたら、晩御飯を準備しはじめるには丁度良い時間かもしれませんね。台所に立って、買ってきた食材類を早速並べていきます。休日なのだから、少しぐらい手間をかけたっていいでしょう。



アマランタ : いま脳内に3分クッキングのBGMが流れてきました。お料理の時間が……くるで!



リック : レシピではニンニクも使うよう指示されていましたが、ニンニクという食べ物があまり得意ではないのです。

 細かく刻んだたまねぎやにんじん、鶏肉をオリーブオイルで炒めていけば良い匂いがキッチンに満ちてゆく。
 自家製のトマトペーストに、砂糖や塩コショウで味を調えながらぐつぐつと音を立てながら煮込んでいって。

 そろそろかなと味見をして、耐熱容器へ移し、仕上げは溶けるチーズとパセリを散らしてオーブンへ。



ヴィクター : りっくんの料理はクオリティーが高いぜ……。(ごくり)


アマランタ : 優雅な夕食が始まりました。トマトと鶏肉いいなあ。


ST : おいしそうだなもー


エルヴィン : 資産4だと缶詰をあけてつまようじで食べるなどしないのです!


クラウディア : 玉ねぎをみじん切りにしてフレンチドレッシングをぼたぼたひたひたにかけてトマトを入れたやつ食べたい。今日の夕飯はチキンカチャトーレパスタだった、おいしい!


ヴィクター : なにこの飯テロ……酷い……美味しそう……おなかすいた…。


ST : グワーッ……明日は近所のパスタがうまい店に行ってパスタをむさぼりくらおう……。


クラウディア : ティラミス食べたい。(突然の甘味) しっとりと生地の目の細かいスポンジに砂糖を溶かした濃いコーヒーを染み込ませて、チーズクリームと交互に挟む。最後に表面にココアを散らして、切れば綺麗な層、食べればコーヒーのほろ苦さと砂糖の甘さ、チーズの風味が香ばしく舌の上に広がります。


エルヴィン : クラウちゃんのティラミステロだ!


クラウディア : 粉チーズと牛乳と卵を混ぜ合わせて、塩みをつけて茹でた太めのパスタにさっと絡ませ、荒挽き胡椒を多めに振ればおいしいカルボナーラ。濃厚でまろやか。さらに濃厚なのが好みならば牛乳を生クリームに混ぜるといい。(食べたいものを適当に羅列するbot)


ST : 豆乳鍋の残りを煮詰め、粉チーズと卵を投入して混ぜ合わせ、ゆでたパスタにか絡ませてあらびき胡椒を振るとよいのです。あっさり豆乳カルボナーラよ。


ヴィクター : パスタは固めに茹で、茹で上がったら湯を切ってバターを入れて塩コショウで味付け。あとはベーコンで巻いてそのままペロリといただく。


クラウディア : ジャガイモを細く切ってバターで炒めてさっと塩コショウ、フライパンが熱いうちに醤油を入れてほんのり香ばしく。チーズを乗せてもおいしく頂けます。


リック
 : 甘いものがたべたい……。


ヴィクター : リンゴを薄めに切って、砂糖で炒めて、こんがり焼いたパンの上にたっぷりバターを乗せて、リンゴ乗せて、アイス落として食べると美味しいぜ!


クラウディア : 卵と牛乳と砂糖をよく混ぜてパンを入れ、じっくり時間をかけて染み込ませてバターできつね色になるまで焼く。メイプルシロップをたらせば出来上がり。


アマランタ : ニンニクの香りを移した油で玉ねぎを炒めたところに、トマト缶を入れて煮詰めて。ソーセージも入れてぷりっぷりに火を通したところで、茹でパスタと絡めて食べたいです。


ヴィクター : 何この飯テロ雑談。


リック : 豆乳ココアおいしいっす。(資産4の外のヒトとの落差に涙など)


エルヴィン : ところがどっこい現実、これが現実です……。>資産4の人との落差



ST : 買ってきた食材は整然と並べられ、あなたをいつもの行動に没頭させてくれるでしょう。赤く澄んだペーストの上に、柔らかなチーズとパセリが散り、かぐわしい香りがあなたを安らがせる。


リック : 10分と待てば新鮮なトマトの甘やかなスープに、とろけるほど柔らかい鶏肉がベストマッチな夕食の出来上がり。

 気分転換に、と、お気に入りの銘のシャンパンをあければ、一人の静かな夕飯もなかなか悪くないものです。


ST : 琥珀色の液体の中を、小さな泡が滑る。シャンパンの深い味わいが、あなたの喉を潤す。


リック : しゅわりと音をたてるシャンパンを喉奥へさらり、少しずつ流し込んで。

 肉類と洋酒の組み合わせとは美味なものです。度数はそう強くないでありましょうが、今日は少し疲れたのでしょう。
 食べ終わる頃合にはほんのりとアルコールが廻り、頬が火照るのを感じながら、食器類を片してしまう。

 今日はこのまま、ほろ酔いの心地に包まれて、眠ってしまおう……。



エルヴィン : りっくん、りっくん……。(オロオロオロオロ)


アマランタ : それにしてもりっくんの生活態度すごいな……ERの激務やりつつこんな優雅さを……。


ヴィクター : 残りのパン焼いただけのギャルとは違うわ……これが資産の差……か。


ST : ヴィクターさんは資産に寄らない技術としてのメシテロの高さを感じ、リックさんはなんというか、両方とも兼ね備えていそう、な。


リック : ERだからこそ、私生活ぐらい癒しが欲しいんです!


エルヴィン : えるえるの「資産に頼らない狩り」も頑張りたい所存。


リック : (そういえばこの兄弟金持ちィ)


エルヴィン : えるえるは、父さんのカードで買い物しているし、全部父さんの資産だから、高いものも 「この、カードで!」 で終わりにしちゃってるよぉ! (父さんの資産で生活していてお金のつかいかた知らないから、財務をもってないのだ)


アマランタ : えるえるくんハイソすぎる。硬貨を価値順に並べられなかったりしませんか……。


エルヴィン : 硬貨は「強そうな順」に並べるタイプです……おや、人間の頃の常識もなくなってしまっているぞ?


アマランタ : 強そうな順。(笑) 「穴が開いてるからこいつ多分弱い!」 っていってジャパニーズ50円玉を10円玉より下に置くえるえるくんが浮かんでかわいい。



ST : 食器類を片付けて、柔らかなベッドに身を横たえると、心地よい眠気があなたの身を包む。


リック : 広々としたベッド、いつだか炊いたキャンドルの香りがふわりとかおって、意識が沈む。


ST : 優しいキャンドルの香りに包まれて…………ふっと、あなたは眼を覚まします。


リック : (飲酒はまずったかな……眠りが浅かったのでしょうか) ふらり、身を起こして、サイドテーブルに置いた眼鏡を探りあてようとする。


ST : サイドテーブルに手を伸ばす。しかし、眼鏡はそこにない。


リック
 : 「……?」 置き場所は徹底しているはずなのに。


ST : 再度確かめてみても、やはりそこにはありません。キャンドルはいつの間にか消えており、あたりは闇に包まれています。


リック 
: 「落としたかな……」 サイドテーブル上のランプのスイッチを入れようとしながら、ゆっくりと床に足をつける。


ST : ゆっくりと床に足をつけると、あなたの前に背の高い人影のような、ぼんやりとした影があるのに気づきます。



エルヴィン : (りっくんのところに吸血鬼が)(きっとぼくが他の男に走ったから父さんの差し金……)(めそり)


リック : 他の男にはしった。(笑)


アマランタ : 吸血ぐらいなら許してあげなさいよお父さん!



リック : はっとして飛び退くと、確かそう、護身用にと買った銃があったはずだと駆け出そうとして。


ST : サイドテーブルの下に、銃は見つかります。ひやりとした鉄の感触。


リック : 小さな飛び道具、安全装置のはずし方くらいは知っているけれど。上手に扱えたためしのないそれを構えて威嚇をする。

 「……警察呼びますから、大人しくしててくださいね?」
 ないよりはマシというもので、余裕のあるふりなら得意なのだ。

 言葉を投げて、携帯画面に触れる。


ST : あなたが明るく光る画面をタップしようとしたとき、人影は低く、重い声でひとこと、言葉を発します。 「ジャック」



クラウディア : ボブ?


ST : STがほうじ茶飲んでるところにボブ攻撃。


エルヴィン : まさかボブが「ヴィクターさんに近づく男」として報復? りっくんはそんな子じゃないのに、ボブ誤解だよぉ。(めそり)


アマランタ : ボブ何者なの。ボブ……せめておっぱいさえあればよかったのに……。


リック : まって、まってください。百歩譲って男はよしとしたくないけどよしとして、ボブはヴィクターさん一筋でいてください!


ヴィクター : りっくん、ボブと合体してもええんやで?


アマランタ : ボブ浮気?


エルヴィン : ここでりっくんとう゛ぃっくんに譲り合いの精神が!


リック : 体格的に明らかにヴィクターさんにお似合いの方だと思います。僕なんて虚弱すぎてとんでもない。


ヴィクター : ボブと合体したらいい高さになると思うんだけどなぁ……。


リック : 明らかに何かがオーバーしてますよ……。


アマランタ : しかしこの人(進入した吸血鬼)は落ち着いておられるな……。


ヴィクター : 緊張感あふれるぜ……。


エルヴィン : でも、りっくんの事誰かと間違ってるよぉ……ジャックってだーれ?


リック : リックは……リチャード・ジャック・レイン(リック・J・レイン)なので、間違いないのです。ミドル呼ばれた怖い。


エルヴィン : あ、そうなんだ……でも普通はミドルで呼ばないよねぇぇ……今日は呼ばれたくないフルネームでよく呼ばれる日だねぇ、りっくん。(夕方にはぼくがリチャード呼ばわりで、夜には謎の人影がジャック呼ばわり)



リック : 「……は?」 思わず出たのは間抜けな声。片手で操作していた携帯が、滑った。


ST : こつん、と携帯が床へ滑り落ちる。人影は携帯を拾い上げ、どこかへ移しました。


リック : 「今日は、よく、僕を一方的に知る人物が現れる日ですねぇ……」 銃を握る力に自然と力がこもる。

 「出来れば昼間に来訪願いたいものなのですが」
 首筋を伝った冷や汗を、この闇の中悟られてはいまいか。



ヴィクター : 銃を構えるりっくん格好いい……。


リック : (うってもあたらないけどねきっと★)


アマランタ : りっくんの巻き込まれ型主人公力はかなり高いなあと思う。


リック : 主人公力!?


アマランタ : 出会う人で会う人に意味深なことを言われ、気が付いたら異形の世界に足を踏み込んじゃってる系。


エルヴィン : りっくん主人公! やったね。生き別れの兄はこれは敵側にいるポジションが妥当だね! 兄をこえていくのだ……!


リック : ああ……えるにーさん敵になっちゃいやですよお!?


エルヴィン : 裏切ってりっくんの味方になるキャラだから大丈夫だよぉ、仲間になったとたん、能力が弱体化するけどね!


リック : にーさぁん!(はぐ)


エルヴィン : りっくーーーん。(ぷに)(だっこ)



ST : 首筋をつう、と冷や汗が伝って、落ちた。あなたの言葉にかまわず、彼? は続けます。 「過去が、気になるか?」



アマランタ : この吸血鬼……話すぞ! (ジョバンニさんちは手ごろなとこ食ってみた感があったけど、こちらはしっかり調査してあちらの世界に迎えに来た感があるなあ)


リック : 「シャベッタァァアアアアアア」 って叫ぼうか悩むくらいには理性的ですねこの方……。


エルヴィン : 理性的だったり、落ち着きがなかったり……今日の吸血鬼大繁殖は何かと忙しいです~。



リック : 「過去なしで生きて行くにも限界が見えてきた頃合です」 ふふ、と、含みをもった笑みが漏れて。


ST : 人影が小さく頷いたかのように、空気が揺れました。あなたに、細い手が差し出されます。


リック : 手をとれと? と、人影に視線を投げて。


ST : 再度、頭とおぼしき箇所が、小さく揺らめいた。


リック : 訝しげな表情を浮かべたままに、手をとる。引き金から指を離すことはなく。


ST
 : 労働の疲れを感じさせない細く滑らかな指は、しかし、恐ろしい力であなたの腕を引きます。気づけばそれの唇が……あなたの首筋の、すぐそばにありました。


リック : 「っ……!?」 目を見開いて、こいつは一体何をする気なのか。


ST : 始めにもたらされたのは小さく柔らかな感触、続いて、ゆっくりと突き刺さってくる、針のような僅かな痛みでした。


リック : 「う、……?(噛んで……?)」 もたらされる感覚に、自然と神経が集中して、早鐘と掌に滲む汗が緊張を伝える。


ST : 続いてもたらされたのは、首筋から体中を巡る、熱く、激しい熱。身体を掻き回し変容させるようなその熱に、視界がおぼつかなくなってゆきます。


リック : 「……っ、……」 ぐにゃりと歪む視界、熱病のような感覚に漏れる吐息、指先の力は抜けてゆき、何処か遠くで何かが……銃が、落ちた様な音を聞いた。


ST : 冷たい鉄の塊が落ちた音が、あなたの意識の底で、遠く響いた……。



リック : みんなー! なかまだよー!


アマランタ : こっちのせかいにいらっしゃーい!


エルヴィン : ようこそ、吸血鬼(おとこ)の世界へ……。(CVやっぱり安元)


クラウディア : リンゴォさん。(笑)


リック
 : (CV安元) ← いらないです! 安元やめましょう!


ヴィクター : あwんwげwんw


アマランタ : さぁ、次は恒例の朝の光の洗礼ですね……。(先輩面しながら)


ヴィクター : つきささって、熱くて、痛いんだよ……。


リック : ヴィクターさんが言うだけで自動的に(意味深)つきます


ヴィクター : ナンデ!?


リック : びくぼぶびくだからとしか僕の口からは。


アマランタ : なんでだろう。汗とか収縮した腕の筋肉とか、そういうものが背景に見えてしまう。


エルヴィン : りっくんがおにーちゃんと同じ世界を見るようになっちゃったよえーーーーーーん。


リック : 運命だから仕方ありませんね!(爽)


アマランタ : 兄弟仲良くせよと運命が言っています。


クラウディア : 神はいっている……。


エルヴィン : えるシャダイ「そんな吸血鬼で大丈夫か?」


アマランタ : 「大丈夫だ、問題ない」(父を踏みながら)



ST : ……ふっと、あなたは目覚める。あたりはぼんやりと明るくなっており、カーテンの閉じられた窓の外からわずかに光が漏れています。


リック : 呆けた顔をしながらも、身体というのは習慣に忠実なもので。ベッドから起き上がり、いつものように眼鏡を探す。足をおろした先の床に転がるものに、ふと足が触れて、数秒の後に勢いよく立ち上がる。


ST : 床の上には、サイドテーブルの下にしまっていた銃が転がっていました。そして、そこから少し離れた位置に、薄い光るものが転がっている。


リック : 銃を拾い上げて定位置へ、薄く光るそれを拾い上げるとそのまま洗面台、鏡の元へ。


ST : 薄く光るものは、あなたの眼鏡でした。洗面台の鏡は、その静かな表面を薄暗がりの中に浮かび上がらせています。


リック : 眼鏡を手早くかけると、急いで首元を確認しましょう。


ST : あなたの首元には、小さく穿たれた二つの傷がありました。その傷は虫刺されのようにささやかなもので、見ている前で、すう……、と、何もなかったかのように消えていきます。


リック : 「あー……」

 傷が目の前で消えて行くのをぼんやりと眺めながら、昨晩それを受け入れた自分を嗤うように口角を吊り上げて。
 洗面台の前で済ませられる身支度を全て終えたあと、寝室に戻ってくると、おそるおそるといった具合にカーテンに手をかける。


ST : カーテンの向こうからは静かに光が漏れ出してゆき……その向こうは光に満たされていました。

 静かな朝の風景を塗りつぶす、夏の激しい陽光を思わせる強い光。
 その光は眼鏡越しに激痛を感じさせ、光を浴びる肌が焼けただれるような痛みを覚える。

 カーテンを閉じて今すぐ逃げ去りたい衝動が、あなたを襲うでしょう。


リック : 慌てて高価な遮光カーテンをきっちりと閉めると、そこから離れて。陽光に弱い。犠牲者を食らう。吸血でのみ繁殖を行う。雑学としてとらえていたそれらが脳裏を駆け巡って思考を乱して行く。

 「……吸血鬼って――」
 気付けば、昨日のヒースの台詞を復唱していた。



エリカ : 「──本当にいると思いますか?」



ST : 彼女の、なにげない、言葉。そのとき、あなたは、どう思っただろう。


リック : あの時なんと答えようとしていたのか―― “居ないと思いますよ”

 医者らしく、そして自分らしい答えだったと今でも思うし、その答えを変えたくはないのだけれど。
 ふと、自分の手首に視線を落として、唇を押し当てて、真似事のように強く噛み付いた。


ST : つぷり、と尖った歯が容易に自らの皮膚を噛み破りました。染み出してくる液体は芳しく……しかし、どこか夜の湿った香りがし、どこか物足りないようなあまやかな風味が、あなたの舌に触れる。


リック : 「……っふ」 名残惜しそうに、唇を離すと糸を引くのは赤い糸。

 「なるほど。どうやら、存在しちゃうみたいですね」
 独りそう呟くと、傷口をいたわるように、はたまたその芳しさ惜しさにか、手首に舌を這わせて。

 (彼は、彼は言っていた。自分を思い出せと)
 昨日の夕暮れ、出会った少年を思い浮かべながら。


ST : 車のミラーに映ったあなたの顔は、あの少年にどこか似ていた。


リック : にいさん、微かに呟いて、何事かに思いを馳せたのか。彼は笑った。


ST : ひそやかな笑みが、鏡に映った。……さて、他になければ以上にて。

 次回、エルヴィンくんのシーンは、時系列が後なのと、時間が時間なので次回に回させていただこうかと思います。



エルヴィン : (了解です)(あ、りっくんにメアド教えるの忘れてた顔)


リック : あの場面でメアド渡してたら 「あるぇ?」 な雰囲気でしたけどね!


エルヴィン : (でもメールは全部父さんがチェックして「出会い系だ」と思われると削除されるから、ダメだわやっぱ)


リック : 父さん厳しい!?


エルヴィン : ぼくが外食するのも気に入らないタイプの父に育てられましたが、外食にはこっそり出かけます……。


アマランタ : えるえるパパは血液パックをお弁当においていくクチなんだろうか?


リック : 輸血パック高いぞぉ……。


エルヴィン : おいておいてくれるけど、あれ美味しくないから……。(笑)


リック : 新鮮じゃないですもんねー。


エルヴィン : ペ・ヤングの味がする。


ヴィクター : いやだ……すごいジャンク感……。


アマランタ : ぺやんぐ。


ST : ぺやんぐ、あの四角い容器の焼きそばですね? 関東にはあれがあるのですか……。(そんな認識)


エルヴィン : 関東では「カップ焼きそばといえばペ・ヤング」ですよ。他のカップ焼きそばはほとんど存在しない!


ST : カップやきそばといえばUFOです。


アマランタ : 関西にはないのか……狭間の中部にいたころには見かけなかったけれど。


ヴィクター : 東京に来て初めて食べた。すごいジャンクだった。


ST : 東京いったとき食べとくべきやった。東京味どんべえのことは覚えてたのに、ウカツや。



リック : 変貌拒絶2名が女子、割と受け入れ態勢2名が男子かぁ。


ST : あー、確かに。<男性陣受け入れ


エルヴィン : すでに変身しちゃってる男子は……次回あたり、サイコロふってぶらっどぷーる決めないとダメですかねー。どうしよ、1出したら「とりあえず吸血」ですわ……。


ST : エルヴィンくんは次回の登場シーンで早速サイコロですねぇ。


アマランタ : アマランタは……。 父:顔だけ知ってる他支社の営業 だから、こう、シュールな現実と戦っているところです。(笑)


リック : あっ確かに現実味が一番あってシュール!!


エルヴィン : 電話したら呼び出せるレベルの距離感……か……。


アマランタ : 途中まで 絶対 こいつ……! ストーカー……! みたいな顔してたよあの子。


リック : おいちょっとテメー何してくれたんだよ家きて謝罪しろよ!


ヴィクター : 身近にいるのもすごいですよね……。


アマランタ : ジョバンニの会社コワイ。


ST : ジョヴァンニ氏族の会社って、半分以上血族社会みたいになってそうじゃないですか……。


リック : 4割吸血鬼4割グールの2割人間?


エルヴィン : 半分は夜勤スタッフの会社です! 初心者歓迎。場合によっては若いまま働けます。


アマランタ : 家族運営型。姿を見たことがない上役がたくさんいるんだ。


ヴィクター : 何それ怖い……。


ST : 一番下っ端には人間が結構いそうだけど、上のほうはほとんど血族みたいな、そんなイメージ。


アマランタ : 昇進に数百年まつ職場……。


ヴィクター : そしてボブ……すみませんでした……。


ST : 唐突なボブリフレイン。


リック : きっとボブは次回以降STが有効活用してくれます……。


ST : 唐突なボブ振りが来た。


リック : 食料にチョウドイイではありませんか。


ST : (なるほどって顔)(いやいや)


リック : 自分に好意を寄せてくれている職場の同僚、吸血衝動たえられるかな?


ST : ……ヴィクターさん、「餌」お持ちなんね。


リック : ほら、絶好のシチュエーション。


ST : ンアーッ。なんてこと。


リック : つじつまがあってしまうのですよ! とヴィクターさんを生贄にしたところで、今日は終わりにしますか。お疲れさまでした。






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