10月中旬。
まだ闇を知らない人々の影に、ひたひたとその影が迫ろうとしていた……。
ST : 皆様いらっしゃいませ、相変わらず準備でばたばたしていますが……。
エルヴィン : 今日からいよいよ本番ですわな……緊張しますわ。皆さんとどんな関係性なのかとか全然決まってないしー……どうしよう。ボク子供だしぃー。(棒)
リック : 設定を見てて地味~にもんやり妄想してたんですが、エルヴィン君と血縁関係あったらそれはそれで面白そうだなと。
エルヴィン : でもエルヴィン、これでもう30のオッサンですよ。血縁だと「○年前行方不明になっていた兄さんが、小さいままだ!」みたいになりそうな……。(笑)
リック : 都合のいいことにリックには記憶がないので。叔父さん……? にあたる人だとか。
エルヴィン : エルヴィンは母親が再婚で、養父に疎まれて育っていたから実の兄弟もいけるかもしれません、兄さんの方がちみっこいな!(笑)
リック : 実の兄弟おいしいです……! エルヴィン兄さーん! (ということはエルヴィン君のお母さんはイギリス籍だな)
エルヴィン : 小さい頃、義父が可愛がっていた弟がこんなに大きくなって……と思いつつ、それは黙っているそんな兄弟……りっくん大きくなって……!(笑)
リック : もしかすると、同じように疎まれていた……かも……?
記憶のどこかでひっかかる兄の影に首を傾げながら接するあれそれ。
でも実社会に出てた年数は弟のが長いので兄と弟逆転してる精神年齢。
それでもエルくんどこかお兄さんぶってたらかわいいなとか妄想ですアッハーイ。
エルヴィン : エルヴィンお兄さんぶるけど、基本的にまんがとアニメとゲームで育ってるから常識はなさそうだしそれはありそう……でも年上だからお兄さんぶるよ! おにいさんぶらして!(笑)
リック : 吸血鬼の先輩として見るのでお兄さん扱いしつつ子供っぽいところ見ると世話焼きますね!! うふふ。
エルヴィン : 「よし行くよー!(ずるべち) おこしてぇぇぇぇ!」 ってやってるから助けてくだされ。(笑)
リック : 無言でにこにこ抱き起こして汚れぱんぱん払ってあげるしか!(笑)
ST : 皆様お集まり頂いてますでしょうか? 準備は出来ておりますか?
クラウディア : (すみません食事ナウです)
ST : おっと、お食事中でまだ準備ができていないということでしたか、それは失礼しました
クラウディア : 大丈夫ですようー。
ヴィクター : ん? 繋がってる……のかな、これ? 僕の回線しんでる?
ST : 見えておりますよー。
リック : (おじさまとはどう接点を持とう……)
アマランタ : ヴィクターさんに対する接点のイメージでうっかり飲み友達が浮かぶんだけど 吸血鬼だからお酒が飲めぬ。
ヴィクター : ああ、よかった。見えた。
ST : 今はクラウディアさんが食事中なので待ちに入ってるところですね。
クラウディア : あっ待たせてすみません導入くらいなら進めてくれてよかったのに! 食事とりあえず終えましたおっけーですすみません!
ST : 了解致しました……それでは、本日のセッションに入らせて頂きます。
今回は、ひとりの人間であった皆様(一部例外がいらっしゃるようですが)が、底深き闇の世界へ誘われていく……その過程を描く史劇となります。
神秘は文明の光に吹き払われ、夜なお輝くネオンの明かりの下には、神秘ならぬありきたりの脅威だけが牙を剥いている。
そう思われていた夜の暗がりには、人に姿を見せることのない、深い深い闇が横たわっているのです……。
……というわけで、今回、序盤は皆様一人ひとりの姿を見せていただくため、いささか個別のシーン(一幕)が増えます。
他の皆様はお待たせしてしまいますが、どうかご容赦ください。
リック : 了承しました。
【日常/クラウディア・エッフェンベルガー】
アマランタ : お、クラウディアちゃんからか。(見守りムーブ)
クラウディア : アッハイ、だから私待ちだったのね。(笑)
ST : クラウディアさん。
クラウディア : はい。
ST : この物語は、あなたが人間であった頃から始まります……あなたはこの頃から妹に対して、禁忌の愛に身を焦がしていたのでしょうか?
クラウディア : はい 少なくとも15までには。
ST : では……誰だ、外で大音量で女々しくて流してるのは!
アマランタ : 吹いた、乙です……。
リック : つ~らいよぉお~ぅ。
ST : では改めて……。
あなたはふっと、悲しい夢から覚めます。
その夢にはまだ、血のかげりは見えないでしょう。
しかし、何かひどく寂しく悲しいような印象が、あなたの眼に涙を浮かばせていました。
ふと気づけば夜明けどき。
窓の向こうに、ささやかな陽光が射しています。
十月の、柔らかく、優しい陽の光……。
クラウディア : 「……」 涙を指で拭ってぼーっとしています。眼鏡ないからあんまりよく見えないね。
ST : さて、今は十月十二日の朝です。遠く、通りを過ぎていく車の音が聞こえるでしょう。身支度をされますか? それとも、二度寝でも決め込むのでしょうか?
クラウディア : 眼鏡をかけて起き上がります。隣にアガーテが……妹がいれば寝顔を覗き込むでしょうね。
ST : 妹はあなたの横で安らかに眠っています……何も知らない子供のような顔で。
クラウディア : そっとキスをして頭を撫でて身支度を始めましょうか。離れる体温がさみしいが仕方がない。
ST : 柔らかな体温は、ふわりとあなたの手を離れていく。
ブロロロロー……。
唐突に外から車の音。
窓の外を見ると、新聞配達のバイクです。
あなたの家はどのような家なのでしょうか。一軒家? アパートメント?
クラウディア : 一軒家ですね。
ST : では、あなたの家のドアへ、新聞配達はついばむように近づくと、郵便受けへ何かを投げ込んでいきました。
クラウディア : ちょうどいいところなので見ます。
ST : ビニール袋に包まれた一枚の紙……それは、小さな新聞社が発行した号外でした。
【ヴィクター さんが入室しました】
ST : あ、ヴィクターさんお帰りなさいませっ。
クラウディア : おかえりなさいー、大丈夫です?
ヴィクター : すみません、PCが落ちてしまって、今戻れました……話の腰を折ってしまって申し訳ない。(ぺこり)
リック : (ヴィクターさんが号外みたいだこれ)
クラウディア : 【号外】ヴィクターさん復帰 みたいな。
エルヴィン : 完全に馴染んでましたね、号外ヴィクターさん。(笑)
アマランタ : これは号外になる。(確信)(まて)
ヴィクター : PC内部がイカレちゃった用で……もしかしたらまた飛ぶかもしれません、すみません……。(汗)
ST : あらら、それは大変。
リック : 死亡号外が出ないことを祈ります。
ヴィクター : 次の給料でPC買い換えます……。
クラウディア : おちんぎんほしいのぉ!
ヴィクター : 一瞬下ネタかに空目した。(汗)
リック : (そう見えたら負け)
アマランタ : (ひらがなの魔力)
クラウディア : やだなー私がそんな下ネタいうわけないじゃないですか。
ヴィクター : ( 「おっちゃんのうまいのやるぜぇ」 とかうとうとしていたなど……など……)
リック : ヴィクラ……。
エルヴィン : ぼくこどもだからよくわかんなぁーい。(棒)
アマランタ : ほう……。(続けて? という顔)
クラウディア : 私……野蛮な方は嫌です……。
ヴィクター : 野蛮じゃなくてワイルド、な。それに嬢ちゃんが相手してくれんならやさし~くするぜ?
エルヴィン : !? (女の子が悪い男に唆されてる!→助けるのが正義のヒーロー!) 相手ならぼくがしてやるぞ! (そして誤解を生む展開に)
ヴィクター : ん~? なんだ、混ざりたいのか? いいぜぇ、キモチイイのは大好きだ! わっはっは! (誤解を真に受けた)
アマランタ : ギャンレル流の優しさ……。
リック : いやあ、浮いた話が(誤解でも)あると華やぎますねえ。
アマランタ : リックさんも混じってきていいのですよ?
リック : 迂闊に何かすると火傷しそうじゃありませんか?
アマランタ : 薔薇は若いころに摘むものでしてよ? (←野次馬顔)
リック : わあ、面白いなあ! 楽しいことは皆でするものですよねー? ねー? (死なばもろとも精神)
アマランタ : うっ、この子開き直りが強いタイプだわ!
エルヴィン : んにゃっ! じゃーりっくんも一緒にやろうよー!(ぐいぐい) 一緒だと楽しいってう゛ぃっくんいってた!
リック : アマランタさんもご一緒なら喜んで♥
ヴィクター : だな! キモチイイことはみんなでするもんだぜぇ!
アマランタ : これだからヴェントルーは嫌いよ……ッ。(ギリギリ) (これで蓋を開けると肩もみ大会だったりするオチと読んだ)
クラウディア : 耳掃除です?
アマランタ : SOREDA
リック : ツボマッサージでもなかなか渋くて。
ST : おっさん渋い。
ヴィクター : 外国では珍しいマッサージチェアーがある店とかいいですね。(笑)
エルヴィン : 温泉にあるようなチープなチェアーだとなおいいですね、牛乳もあるでよ。(笑)
リック : あ、僕フルーツ牛乳で。
ヴィクター : ストロベリーミルクが甘くて美味しいんだよな……。
エルヴィン : ヴィクターさんおっさんなのに趣味がかわいいなぁ。(笑)
ST : さて、ヴィクターさんも無事復帰されたようなので話の続きを……号外には以下のような文面が。
「連続殺人事件! 夜を舞う影」
爽やかな目覚めには相応しくない、おどろおどろしい書体の見出しが躍っています。
クラウディア : さらっと目を通します。犯人の特徴とか被害者の特徴とか。
ST : 被害者は十代後半から二十代前半までの女性。これまでの被害者は二名。
クラウディア : ふむ。赤毛だったりしますか。
ST : 一人目の被害者は二十代の、大学生ですね。長い黒髪が特徴的な、ぱっちりとした瞳の美しい人です。
もう一人はティーンエイジャー。
活発そうな半そで姿に、そばかす顔。やや赤みがかった茶色の髪ですが、赤毛というには遠いでしょう。
犯人の目星は全くついていないようです。
不思議なことに、二人目の犠牲者は男と連れ立って歩いていたにもかかわらず、男の目の前から忽然と消えてしまったのだとか。
新聞が大きく書きたてているポイントに、被害者の死体の異常性があります。
被害者は必ず、全身の血を失ってミイラのように干からびているのです。
にもかかわらず、頭だけは復元され、まるで生きているかのような死に化粧を施されていたといいます。
「夜を舞う吸血鬼」 ハロウィーンの時期に乗っかったつもりなのか、そんな見出しがついています。
クラウディア : 眉唾ね、と思いながら一応犯行現場と自分(と妹)の行動範囲にかぶっていたら行動範囲を変えようかなあ、なんて。
ST : 二件の現場は、今の時点ではあなた方の行動範囲とは被っていませんね。ただ、この街の中ではあります。
クラウディア : ちょっとだけ迷ってから、新聞を丸めてポイッ。妹には死体の異常性は伏せて事件のことだけ口頭で伝えるでしょう。
ST : 質の悪い紙の号外誌は、ぽいっとゴミ箱へ放り込まれました。新聞を放り込んでしまえば、少し外は騒がしい、でも室内は静かないつもの朝です……さて、クラウディアさん。
クラウディア : はい。
ST : あなたには、ある知り合いがいます。
英文科専攻の大学生で、この街に一人で留学してきている東洋人です。
長い黒髪とぱっちりとした眼の、清楚な印象を与える美しい少女で、年齢はまだ二十歳になったばかり。
あなたは、彼女とどんな知り合いなのでしょうか?
浮かばなければSTから作りましょう。
(……キャラメイクに気をとられてて事前に彼女のことを出すのを忘れていました)(ごめん)
クラウディア : さっそくSTはNGですね?
ST : さっそくNGですスンスン。
アマランタ : ほほー東洋人。
エルヴィン : 黒髪で……おそらく、クノイチか……ゲイシャ! (※まんがでしか東洋をしらない子はこれだから)
アマランタ : アイエエエ! ニジャナンデ!!!!???
エルヴィン : リュウガクセイ=サン。
リック : マイコさんがいいですねー。
エルヴィン : では仮名マイコ=サンで。(笑)
リック : あっ仮名になっちゃった。(笑)
アマランタ : 違和感のない仮名。(笑)
リック : 舞妓のつもりが麻衣子でも舞子でもいけちゃう違和感のなさ。
エルヴィン : モンゴル系統だったらマイコ=ハーンでお願いします!>仮名。
ST : 舞妓Haaaan?
アマランタ : ハーン。(笑)
クラウディア : そうですね……東洋人の留学生という事ですから、関係は妹の友人で顔見知りくらいじゃないでしょうか……家に来るくらいの関係でも、あるかもしれませんね。
ST : では……妹の友人である彼女から、電話がかかってきました。妹は電話を受けて、何か話しています。
クラウディア : ちょっと気になる。
ST : 短い会話とともに電話が切られ、妹はあなたの方をそっと振り返ると、清らかな笑顔で笑うでしょう。
クラウディア : 嫉妬も若干含んでいたので 「あなたの一日を明けるのは私でありたかったわ」 と妹を抱き寄せます。
ST : どうやらそれは、妹の知り合いである東洋人の少女からのお誘いの電話だったようです。
彼女は今日、大学が休みなのだとか。
予定がなければカフェで話でもしないか……との事でした。
そっと抱き寄せられ、妹は小さくあなたの耳元に、 「一緒に行かない?」 と囁くでしょう。
あなたはどう思うでしょうか。
一緒に行く? それとも、妹を一人で行かせる?
クラウディア : 「貴女がよければ一緒に」 と妹の巻き毛をもてあそびながら返します。
ST : 柔らかな巻き毛の感触。妹は小さく頷いて。 「嬉しい」 と笑って貴方と瞳を交わすでしょう……さて、他になければ、次の方にシーンを移りますが、どうなさいますか?
クラウディア : はい、特には。
ST : では次のシーンは、ヴィクターさ……。
アマランタ : ヴィクターさん、また落ちてしまってるようです。大丈夫じゃろか……。
リック : PC死んだァ……。
エルヴィン : ヴィクターさんのPC生きろ……!
ST : なんと! では、先にアマランタさんの日常シーンを始めましょう。アマランタさん、よろしくお願いします。
アマランタ : はい。
【日常/アマランタ・スキャパレリ】
ST : 世界中で活動する巨大な一族、ジョヴァンニ一族……。
商人の一族であるあなたがた一族は、遠く血が薄まってなお、家族としての意識を強く持っています。
あなたはその分家のひとつ、代々薬の調合と販売を行う一族に生を受けました。
一族が経営する医療系商社に勤めるあなたは、この朝、いつものように目覚めました。
アマランタ : (アマランタの体は、まだ人間のものですか? それともグール状態?) ※ジョヴァンニ一族は吸血鬼の血筋なので、人間→グール→吸血鬼、と段階を踏んで吸血鬼になる事が多いのです。
ST : あなたはまだ人間の身。血液パックのシェアが大きいことにも、そういう会社なのだという意識を抱くだけでしょう。
アマランタ : (ありがとうございます、了解しました!)
ST : ただ、少し不思議には思っているかもしれませんね。商社にもかかわらず、重役に夜勤者が多いことを。
アマランタ : 「……いい朝ね」 髪を払いつつ窓のカーテンを開けるなどして。今日は仕事のある日だったかな?
ST : カーテンを開けると、柔らかな陽光がいっぱいに入ってきます。十月十二日。なんでもないサタディ。今日は、仕事はお休みですよ。
アマランタ : 「昨日で顧客レポートも纏めて提出したし。心晴れやかに十月の陽気を楽しむには良い日だわ」
ST : 少し涼しくなってきた、過ごしやすい朝。
アマランタ : 金曜に頑張って仕事を終わらせた翌日なんでしょう。のんびりと休日を楽しむ方法でも考えながら穏やかな朝を過ごしています。
ST : 朝の食卓を包むのは薫り高いコーヒーの香り、それとも紅茶、あるいは一杯のミルクなのでしょうか。郵便受けをチェックすると、何か放り込まれているようですね。
アマランタ : マグに淹れたコーヒーで目を覚ましてから、デニッシュあっためる隙に郵便受け見に行こう。 「あら、これは」 なにかしら。
ST : それは、小さな新聞社が出した号外です。「連続殺人事件! 夜に舞う影」という見出しが躍っていますね。
アマランタ : 「あらあら物騒だこと」 ダイニングで朝食とりながら記事を読みましょう。これは、クラウディアちゃんの読んだものと同じ新聞記事ですよね。
ST : そうですね。クラウディアさんの導入で出たものと同じですので、詳細略。出ていないことで確認したいことがあれば出します。
アマランタ : 「気持ち悪い事件ねえ」 ふんふんと読んで。被害者の死体が発見されたエリアとか、姿が消えたエリア(繁華街とか?)を見ておきましょうか。
ST : 二人目は繁華街の中。
一人目はそこから少し入った、地元民しか知らないような路地ですが、場所が割と近いことも 「連続殺人?」 の根拠になっているようです。
死体が発見されたのは、ひとけのない廃倉庫の中でした。
アマランタ : 「……まぁ、このあたりなら仕事帰りに通ることもないわね」 今のところは他人事気分で。
ST : 廃倉庫や廃墟を見張る動きも出ているようですが、いかんせん数が多いので絞り込めていないようですね。
アマランタ : うーん、社の若い子に気を付けるように言っておこうかしら、とか考えつつ、自分には関係のないことだと思考を纏めて、その記事からは興味をなくします。
ST : さて、アマランタさん。
アマランタ : はい。
ST : そんなハロウィンじみた記事はさておき、あなたに電話がかかってきます。るるるるるるる。
アマランタ : 「はい、スキャパレリです」 通話受けますよ。
エリカ : 「おはようございます、アマランタさん」
アマランタ : あらこの子は。
ST : 電話口から聞こえる声は、あなたの知り合いである東洋人の少女、エリカです。
英文科専攻の大学生である彼女は、この街の大学に一人で留学してきています。
さて、どんな知り合いなのでしょうか?
アマランタ : ふーむ、どうしようかな? 図書館で出会って、たまたま英文学の趣味が一致して読書友達に、なんてどうですかね。
ST : では、あなたのプライベートの友人である彼女の穏やかな声が、電話口から聞こえてきました。
アマランタ : 「おはようエリカ。朝からどうしたのかしら?」 朝の早い子なのね。
ST : あ、彼女はヒースという通称でも呼ばれていますので、呼び方はどちらでもかまいませんよ。
アマランタ : お、誰か植物マニアが間近にいると見ました。これからはヒースって呼ぼう。
ST : 図書館で出会ったときに持っていた、同じ本。少し心細そうな表情だった彼女が、共通の趣味を持つ人に出会えて嬉しいと浮かべた笑みを思い出すことでしょう。
エリカ : 「少し早起きしたんです。宿題が終わったから、いい朝を過ごしたくて……それで、今日は大学が休みなんですけど、よかったらカフェかどこかで話しませんか? 昨日、いい店を見つけたんです」
アマランタ : 「あら、それはステキなお誘いね。私も外に出ようと思っていたところなの。この前に薦めてもらった本の感想も話したいし」 心なし声を明るくしてお誘いを受けましょう。
エリカ : 「ありがとうございます。楽しみにしていますね」 続いて、店の場所と時刻を告げて。昼どきですね。
アマランタ : ランチを一緒に、ということかしら、と解釈して。手近な紙にメモすれば、 「私もよ。それでは、また後で」 特にエリカに妙なそぶりがなければそんなところで通話を着るかな。
ST : 特に妙なそぶりは感じませんね。かちゃり、と受話器が置かれて……置かれて? 携帯電話ならスイッチをぽちっでしょうか。
アマランタ : 携帯もあるけど家に電話も引いてることにしましょう。美しいから。クラシック趣味の受話器を置いて、出かける支度でもしましょうかね。女子のお出かけには時間がかかるのです。
ST : お気に入りのコンパクトを手にとって……他になければ、以上でよろしいでしょうか。
アマランタ : こちらは特にありません。
ST : では次は……。
クラウディア : みんなまだ人間なんだね。誰から吸血鬼化するか楽しみだね!
リック : 誰からかなぁー! とりあえず兄さんが最初から吸血鬼なのは確定だけど。
【ヴィクター さんが入室しました】
ヴィクター : なんというか……たびたびすみません。(汗) どうもPCがだめみたいで……。(汗)(汗)
ST : OH、おかえりなさいませ。
ヴィクター : ネカフェいどうしてきましたので、もう大丈夫です。(笑)
リック : おかえりなさいませ!
ヴィクター : 話の腰をバキバキ折ってすみません。(汗) ただいまです。(泣)
クラウディア : 大丈夫だ、問題ない。
エルヴィン : おかえりなさいう゛ぃっくーーん!(むぎゅ)
ヴィクター : エルヴィーン。(むぎゅぎゅぎゅ……)
エルヴィン : びっくんいたいぃぃ~。(べきべきべきべき)
リック : 整体しちゃいましょうね~……。(ぐいぐい)
ヴィクター : ああーーー……キモチイイ……。
リック : 凝ってましたねーヴィクターさん~。
アマランタ : あ、ヴィクターさんお帰りなさい! ネカフェおつかれさまです
クラウディア : 快適なお絵かきライフのためにも新しいパソコンを……だね、ヴィクターさん。
ヴィクター : ええ、ええ、そうします……PC買います……じゃないとこの真っ白な原稿用紙が真っ白なまま……でも給料がでないと……うちボーナスないしな/現実。
クラウディア : おちんぎんry
ヴィクター : おっちゃんとキモチイイこと(ry
アマランタ : (以下無限ループ)
リック : 天丼ですね
ヴィクター : くそ、このネカフェのキーボード、左下のコントロール壊れてやがる……そうそれは押しても戻ってこないビーマニやポップンのボタンのように……。
ST : なん。店員さんを呼んだら代えてもらえるのでは
リック : ビーマニとポップンと聞いて。
ヴィクター : ビーマニやポップンのボタン、埋め込まれるとあれなんですよねー……。
リック : ッだぁんってやりたくなります。
ST : (ゲームばっかりやってるとシフトとコントロールが壊れるんですよね)
リック : (あるある)
ヴィクター : 俺には……俺には右下コントロールがまだある……!
ST : ではヴィクターさんも戻ってきた所で、改めて日常シーンを始めましょうか。
ヴィクター: はい。お願いいたします。
【日常/ヴィクター・ブラウン】
ST : この物語は、あなたが何も知らない一人の人間であった頃から始まります。
さて、昼を恐れることのなかったあなたですが、いつものように目覚めるのは朝、でしょうか?
それとも朝寝坊さんですか?
……すいません、なんかヴィクターさん、宵っ張りそうな気がして。(偏見)
ヴィクター : 朝は割と強い。朝日が昇るとともに目覚めるな。
エルヴィン : 思ったより健康優良児だったヴィクターさん。 朝いち目覚めて牛乳のんで、「よしジョギングすっかー」タイプかな?
ST : では、朝陽が昇るばかりの頃。窓の外を見れば、まだ人通りは少ないながらも、早くも道路は動き出している。窓を開けば涼やかな風。今日は十月、十二日。
ヴィクター : 「ふわ~今日も気持ちのいい朝だな」
ST : いつもどおりの土曜日の朝です……さて、ヴィクターさんは普段どんなお仕事をされているのでしょうか。
ヴィクター : ガテン系のお仕事……そうだな、土木業……かわいらしく大工さんでもいいぜ?
クラウディア : 今朝から号外運んでいる、あの新聞配達員かと思った。(笑) >ヴィクターさんの職業
アマランタ : 新聞配達員。(笑) 大工さんでござったか。
ヴィクター : それもよかったなー。>配達員
ST : では、あなたは大きな仕事を終えたばかりです。足場を外された新築のビルが、窓の向こうに見えるでしょう。少しだけ残る心地よい疲労感とともに、あなたは目覚めました。
ヴィクター : 「うん、仕事を終えた次の朝というものはいい。とてもきもちいい」
ST : そこで貴方はふと空腹を覚えます。どんな朝食にしましょうか。
ヴィクター : カリカリに焼いたベーコンに大雑把な味のスクランブルエッグ。そして少しこげたトーストだ。飲み物はミルクで。
クラウディア : 朝から肉です?
アマランタ : 健全な御飯だ。(お腹ならしながら)
クラウディア : メシテロ。(さっき食ったばっかりだけど)
ヴィクター : ベーコンは油を引かずに焼いて、その後残った油でスクランブルエッグを作る。ベーコンの味がほんのりしみて、実にうまいのだよ? おいしいよ?
クラウディア : わかる、それはよくやる。
アマランタ : わたしびくたーさんちのこになる。(お皿抱えて) ベーコンは分厚く切ってほしいです。
ヴィクター : 大胆にパンの上にスクランブルエッグ+ベーコンでな、がぶりといくと……こう、うまいのじゃよ?
エルヴィン : 料理の出来るオッサンとか無敵じゃないですかやだー!
ST : うまそうだな。(やってみようという顔)
クラウディア : STはメシの描写大好きだから気を付けないとメシテロくらうぞ。
アマランタ : せっかく人間なんだし、もう少しごはん描写盛ればよかったな……次のチャンスを狙おう。
クラウディア : なぜそんなにメシテロをしたがる。(笑)
ST : 人間としてご飯描写ができる最後のチャンスですからね。
アマランタ : 飯テロを受けた人間は、他の人間に飯テロを行うことにより報復とするという……。
ST : 黒いエッジのトーストからは、優しいバターの香り。かりっかりのベーコンの塩気を味わって。少し奮発して買ったミルクは新鮮で、一段階上のコクのある味わい。
ヴィクター : 「うん、うまい!!」
ST : いつもどおりの朝の香りに満足しながら、ふと郵便受けのことを思い出します。
エルヴィン : ヴィクターさん、何となくウィッシュルーム&ラストウィンドウのカイル・ハイドさんが住んでるみたいなアパートに住んでるイッメジがあるんだよねー。
ヴィクター : ありそう……家賃払えなくて必死にお金探すとかありそう……。
エルヴィン : 貯金箱に定規をさして一生懸命コインを抜き取るヴィクターさん……。(笑)
ST : あっありそう……。(笑)
クラウディア : ワイルドとは……。
アマランタ : はい! そういうおっちゃんこそ、シリアスシーンで化けると意見具申させて頂きます!
ST : アパートの面々にセールスですか。
リック : ここはワイルドに強盗くらいしましょう。
ヴィクター : 「それならこれだ……」 といって商品を進めるのか……。
クラウディア : 壺じゃないことを祈る。
ヴィクター : っと、それより郵便受けだ。 「そういえばなんか届いてたな……」 といいながらひょこひょこ確認しにいきます。
ST : けばけばしい色合いのチラシのほか、小さな新聞社が出した号外が入っています。
ヴィクター : 「ん……何々……」 と、めがねをかけなおしながら記事を目にします。
ST : 「日本ヴィクター・エンターテインメント社、本国に殴り込み! か?」 ……これはチラシのほうでした。ぽい。
アマランタ : ヴィクターレコード。(笑)
エルヴィン : キョトン顔で蓄音機を見ているわんこ!
ST : 【号外:ヴィクターさん復帰】 のあたりでやりたくなったんや。
アマランタ : 今は亡き……。(ほろり)
ST : もとい、 「連続殺人事件! 夜に舞う影」 という見出しが躍っています。
ヴィクター : 「オレにもこんな財力ありゃあなあ……っと、なんだぁ、殺人事件たあ物騒な事件だな……」 と、残りのミルクを飲みながらつぶやきました。
ST : 新聞の内容は、クラウディアさんの導入で出たものと同一ですね。気になることがあればどうぞ。
ヴィクター : まずは、自分の住んでいる場所から近いのか。次に、犠牲者と惨状が載っていないかを探します。
ST : 二件目の死体発見現場が、次の仕事先とやや近いのが気にかかりますね。犠牲者の名前と写真もあります。長い黒髪が印象的な女性、次いで茶色い髪の活発そうなティーンエイジャー。
ヴィクター : そして最後に、犠牲者の性別を確認します。
ST : どちらも女性、ですね。
見つかった死体はどちらも、血で……被害者のものである血で描かれた、蝶のような図形の上。
逆さ十字の形に磔にされていたというので、新聞はすっかり猟奇殺人として書き立てています。
アマランタ : おっふ、殺人事件めっちゃ猟奇だった。
リック : なかなか手口が込んでますねェ。
エルヴィン : なんで連続殺人なんだろーなー、場所近いだけ? と思ってたら共通の手口がひっでぇ!
アマランタ : これは吸血鬼の仕業ならカマリリャから刺客差し向けられるレベルでは……そもそも二人目は姿消されてたし……。
エルヴィン : これは吸血鬼の仕業なら一族正座説教か~ら~の拷問コースだよぉ。(汗)
リック : サバトの人たちかもしれま~せ~ん~よ~。
アマランタ : カマリリャの人たちは大変だなあ!(まだ人間だから気楽な顔で)
リック : 大変だなあ!(ひとごと)
エルヴィン : きっと血眼になって犯人探してるんだろうなーぼくは今、ジャパニーズ・アニメーションみるの忙しいから、誰かなんとかしてくれるんだろー。(ひとごと)
クラウディア : ……大変ね……。(他人事)
ST : 「ニンジャスレイヤー The Animation」 とか見るのに忙しいんですねエルヴィンくん。
エルヴィン : トノサマンとニンジャナンジャを交互にみておるます!
ヴィクター : 「可哀想になぁ……若い娘が殺されるのは、どうもいけすかねぇ……」 と、めがねを外し、新聞を伏せ、窓の先にある遠くの景色を見ます。
ST : 少しずつ動き出してくる街の景色は、そんな血の匂いをどこかに隠したまま、安らかで。さて……あなたには、ある東洋人の知り合いがいます。
リック : (あっやばいこの流れ全員エリカさんとつながりが必要なパターンだけど医者と女子大学生とかつながり思い浮かばない)
ST : 浮かばなければSTがぶん投……作りますよ。
エルヴィン : えんじょこうさい……? りっくんがそんな事してたなんてお兄ちゃん悲しいです!(もう兄気分)
ヴィクター : えんじょこうさい……?
アマランタ : えんじょこうさい……。
クラウディア : ほう……えんじょこうさい……。
リック : えんじょこうさいはまずい。(笑)
クラウディア : 鉢合わせフラグ?
アマランタ : これはお店で一同が会する流れかしら。
リック : そんな気がします。
ST : そんな流れの予定です。
クラウディア : だろうな!
エルヴィン : (ひがさじゅんび)(だめだこのひがさではとてももたない!) ←すでに吸血鬼
ST : エルヴィンくんには頑張って外出していただく。
エルヴィン : 宇宙服で出かけよう。(笑)
クラウディア : 不審者すぎる(笑)
ST : さて、東洋人の彼女は英文科専攻の大学生で、この街に一人で留学してきています。貴方とはいったい、どんな知り合いなのでしょうか。浮かばなければSTから作りますが、浮かぶのであればぜひどうぞ。
クラウディア : さて、ヴィクターさんと可憐な東洋人との接点とは。
エルヴィン : えんじょこうさ(その流れはもういい)
リック : ジョギングコースが一緒で仲良くなった?
アマランタ : チンピラに絡まれてた留学生を助けたり?
クラウディア : エリカさん設定盛られていくな。(笑)
エルヴィン : エリカさん多趣味な東洋人だ。これホント、忍者だ。(笑)
クラウディア : ニンジャ殺すべし?
ST : アバーッ!?
アマランタ : ハイクをヨメ!
ヴィクター : 東洋人との接点……仕事に行く途中、落し物を拾い渡してやった。それから何度かすれ違い挨拶するうちに、自然と仲良くなっていった……とかいかがでしょう。
アマランタ : さわやかな交友関係が広がってゆく。
クラウディア : 普通に考えたらロマンスものなのに。(笑)
エルヴィン : 今のところえりりんに盛られた設定は 「図書館で本を読み、落とし物をするうっかりやさんで、くーちゃんの妹と知り合いのため、姉に嫉妬されている子」 かな?
アマランタ : おっさん×女子大生でサスペンスありのロマンスものにいけそうですのに、残念ながらここはV:tMの世界だ。
リック : V:tMおそろしい。
クラウディア : すでに盛られすぎなのにさらに濃くなっていくのか……。
アマランタ : えりりんのキャラが立ってきましたね。
ヴィクター : 落ちてきた鉄鋼から間一髪助けた、でもよかったのですが格好よすぎだしね。ささやかなおっさんと女子大生の交流に……。
ST : では……一人目の犠牲者の、長く美しい黒髪。その髪に、ふっと仕事の途中で出会って仲良くなった女性のことを思い出しました。東洋人の彼女は、あなたから見ると随分と幼く見える。大学生だと聞いたとき、ローティーンじゃなかったのかと驚いた覚えがあります。
ヴィクター : 「(東洋人とは顔も体も神秘に満ちているというしな……うん、さぞ良いレディになるのだろう)」
ST : そんな回想に浸っていたとき、電話が鳴りますよ。みるるるるるる。
エルヴィン : ヴィクターさんの家のでんわ、なんか出てきそうな音がする。(笑)
アマランタ : 電話が鳴るとともに立てつけの悪いドアとか窓がぎしぎしゆったり?
ヴィクター : 「こんな朝っぱらから誰だあ?」 と、古い型の携帯電話の通話ボタンを押しました。
ST : ぽち、とちょっと外れかけたボタンを押すと、その向こうから柔らかな声が聞こえてきます……古い型ときいて勝手にガラケーにしちゃった。
ヴィクター : ああ、でもガラケーなのは間違いないです。ガラパゴスケータイでおねがいします。(笑)
リック : おっさんガラケー。
エルヴィン : しかもアンテナのびるやつに100ペリカ!
クラウディア : 古すぎ。(笑)
アマランタ : ものもちがいい。(笑)
エリカ : 「おはようございます。ブラウンさん」 電話口の向こうから聞こえてくる声は、先ほど思い浮かべていた彼女の声です。電話のアンテナは先日先端部が折れてしまい、少し声にはノイズが乗っています。
クラウディア : 本当にアンテナ携帯なのかよ。(笑)
アマランタ : おっちゃん……そろそろケータイ変えよ!
ST : ごめん。(笑) それらしいなってつい。(笑)
エルヴィン : 本当にアンテナのびるやつだった! でもインターネットできるぜ! って。
ヴィクター : そしてボロボロでなんかごつい……。
エルヴィン : バッテリーのうしろに、ガムテープとかで補強して使ってる的な……なるほどくんみたいだ。(笑)
クラウディア : 着メロトノサマンなんですか?(笑)
でも、実際土木系の人はスマホは困るんだそうで。
だいたい手袋して仕事してるのに手袋ごしじゃ操作できないから不便なんだって。
ST : あーあーでも実際、手探りで操作できないのは不便。(二台持ちマン)
ヴィクター : 着メロは 「若い連中が勝手にやった」 とかありそう……。
アマランタ : あーなるほど。 <手袋越しでは操作できない ボタン式の優位性だなあ。
クラウディア : 急に電話が来ても手袋とってる間に切れるとかあるあるらしい。
ST : もこもこ膨らんでボタンができるディスプレイ、研究中のやつ期待してるんですけどねえ、そういう意味では。
ヴィクター : 僕も二台持ちだけど、やはりボタンがあるのがいいですね……スマホだと「5」がわからないのでつらい。っと、それより電話ですね。
「ん? おお! その声はエリカか?! こんな朝っぱらからどうした? 何かあったか?」
と、エリカの声が聞こえた瞬間うれしそうにめがねをかけ直しながら答えます。
エリカ : 「ふふっ、お元気みたいでよかった。実は今日大学が休みで、知り合いの人達とカフェでお昼ご飯をと思ったんですが、一緒に来ませんか?」 彼女の声は心なしか解放感が滲んでいて、何か大きな仕事か宿題でも終えたという感じですね。
ヴィクター : 「やけに嬉しそうだな。エリカが嬉しそうだとオレも嬉しいよ」
エリカ : 「分かります? 実は、昨日で宿題のレポートが終わって……それで、一緒にランチでも、って……」
ヴィクター : 「そりゃあ、嬉しいオサソイだが……オレみたいなおっさんが参加してもいいのか?」 と若干不安げに答えます。
エリカ : 「大丈夫ですよ、ブラウンさんなら。それに、学生の集まりっていうわけでもないんです。……子供の集まりなんかいやだ、っていうんなら、仕方ないですけど……」 ちょっと何か気にしているような彼女の声。
アマランタ : エリカちゃんが泣き落としにかかったぞ。
クラウディア : 魔性の女や……。
エルヴィン : 知性ある女性には知性をみせ、オッサンには可愛さでおし、お姉さまは妹から落として釣る……孔明の罠だ……!
リック : 流石黒髪のレイディ。
ヴィクター : びじんおそろしや……。
リック : ショタには母性を見せるかんじ?
アマランタ : お医者さんには何をするの?(純真な目)
リック : 何をするの?(不可解)
エルヴィン : 「実験してもいいですよ!」 みたいに……? > お医者さんには。
クラウディア : 実験。(意味深)?
ヴィクター : 実験。(意味深……)
アマランタ : 実験。味わい深い言葉ですね。(紳士の顔で)
リック : ERの人だから実験は範疇外だよ!?
ヴィクター : そんな彼女の声を気にしたのか 「んなこたねぇよ、大歓迎だ。むしろ、こんなおっさんを誘ってくれて嬉しい。何時に、どこに行けばいいんだ?」 と、明るく返答します。
エリカ : 声が明るくなって、時間と場所を教えてくれますね。お昼時です。楽しみにしています、と笑顔を思わせる声で。
ヴィクター : 「じゃあな、オレも楽しみにしてる」 とウキウキとした声で答え、電話を切ります。
ST : ぽちっ。外を過ぎていく車の音。ヤンチャな連中が、朝っぱらから音楽など掛けながら走り去っていく……さて、他になければ次に移ります。
ヴィクター : はい、大丈夫です。ありがとうございます!
ST : さて、お待たせしました、リックさん。
リック : いえいえ オオトリとかに据えられなくてよかった。(震)
エルヴィン : おおとりぃ。(血反吐)
ST : では、次はリックさんの日常に参りたいと思います。
【日常/リック・J・レイン】
ST : 物語は、あなたが何も知らない人間であった頃から、始まります。
……朝。
柔らかな陽光が窓の外から室内に満ちる、十月の朝。
枕もとの時計は、十月十二日を示す。
豪華でいて趣味のよい寝室、眠るあなたの頬に光が射してきます。
ヴィクター : おいしゃしゃんのベッドふかふかして気持ちよさそう……。
エルヴィン : 知り合ったらまくらをもってみんなでお泊まりにいこう!
ヴィクター : そして夜は枕投げだ! もちろん全力だ! 寝る前には恋バナだ!
エルヴィン : う゛ぃっくん好きな人いるのー? おうえんする! って?
クラウディア : ……私とアガーテは別の部屋で……。
アマランタ : 恋バナ。(笑) クラウちゃんとアガーテちゃんの部屋に乱入するわけにはいかないので私は個室をもらいましょう。(微笑み)
ヴィクター : エルヴィンこそいるのかよー? ってウリウリするよ!
クラウディア : おっさんとショタが仲がいい光景。(笑)
リック : ヒント:実年齢が近い=おっさしょた。
エルヴィン : ぼ、ぼくはそんなのっ、まだはやいよぉぉ。(※中身はおっさんです)(※すでに遅いくらいです) って……。
アマランタ : 和む光景だなあ 肩車とかしちゃいそう。 <おっさんとショタ
クラウディア : そんな関係だったのね……?(笑)
アマランタ : "ぼくはそんなのまだ早いよぉ"(意味深)……。
エルヴィン : 確実にヴィクターさんに肩車されたら 「いけ! ヴィクタムはっしーーーん!」 ってやっちゃいそうで。中身オッサンのはずなのになぁ。
ヴィクター : 合体! って肩車すればいい?
エルヴィン : ぱいるだぁぁぁーおーーん! って。
ヴィクター : ガッタイロボはおっさんの憧れやで……。
リック : さて、起床ですが目覚ましが鳴る五分前に目が覚めますね。
きっと今日は休みなのでしょう。
でなければ今頃は自宅のこの柔らかなベッドでなく、勤め先の仮眠室の固いベッドで目覚めていただろうはずですから。
ST : ああ、安らかな朝の恋しさよ。電話を欠かさず傍に置きながらではありますが、休みが貰えた今日は素晴らしい朝です。しばらく使うことのなかったベッドは柔らかく、離れるのが少し名残惜しくなることでしょう。
リック : いつ崩されるとも知らぬ仕事ではありますがね。ひとまずはベッドからその身を引き剥がし、眠気を追い出すためにもカーテンを開け放って陽光をその身に浴びましょう。
ST : さあっ───。涼やかな陽光が、いっぱいにあなたの身体へと降り注ぐ。
リック : 陽光のおかげで幾らかは醒めたとはいえ、眠気が尾を引くまま目覚ましの機能を切って、顔を洗って、ああそうだ郵便受けのチェック。
それらを全て終えたなら、朝食を作って椅子に腰掛けて、ゆっくりと新聞をめくろうじゃあないか。
ST : きらきらと流れる水。冷たい感触が、眠気の残る頭をすっきりと冷やしてくれる。新聞受けをチェックすると、いつもの新聞のほかに一枚の号外が入っていますね。その号外は、地元の小さな新聞社が出したもののようです。
リック : ガタン、音を立てて新聞と号外を回収。ちらし類はざっと目を通しながら、スーパーの特売以外のものは紙ごみ入れに捨てましょう。
ST : リックさんスーパーの特売は読むんだ……資産4なのにスーパーの特売に行くんだ……。
アマランタ : リックさん生活態度が堅実だ……。
ヴィクター : りっくん特売いくのか……かわいいな……。
エルヴィン : スーパーの特売をちゃんとチェックするから、資産が4なんだよ。(笑)
ヴィクター : そうか……堅実さが資産を生むのか……。
リック : 一度新聞と号外をリビングテーブルの上に置いたあと、キッチンへ。
フードプロセッサに季節の野菜と氷を入れて作った冷製スープ、セロリと香辛料を後のせして彩りもばっちり。
トーストは両面が狐色になるくらいの按配で焼いて、こだわりのバターを塗りますよ。
ストレートのダージリンが今日もいい香りで、あとはこれを食しながら新聞を読むとしましょう。
おっと、眼鏡をかけないと細かい字は読むのが厳しいんだったっけな。
ST : リックさんがハイパーメシテロかましてきた。
クラウディア : ここはメシテロが盛んな卓ですね。
アマランタ : 資産4の飯テロを見た。
エルヴィン : 資産4の飯テロおそろしい……。
ヴィクター : 飯てろ……。
アマランタ : フードプロセッサを持っている独身男性ってなかなかすごいとおもう。
ヴィクター : フードプロセッサがあるということは……ヴィシソワーズスープが作れる!!
クラウディア : ヴィシソワーズと聞いて。(大好物)
アマランタ : 冷製ポタージュいいなあ。
エルヴィン : 今魚肉ソーセージをかじって満足していたぼくが可哀想なかんじになるから飯テロを控えるんだ!(泣)
ヴィクター : おいしいものをたべることは人間の三大欲求のひとつですし。(笑)
アマランタ : 今日はちょっと暑かったからそういう涼しいものにときめく。
クラウディア : みんなそんなにメシテロ競わなくていいんだよ!?
リック : 単に私が食べたかっただけなんです。
ST : 特売チラシを見ると、おや、にんにくがお安い。ハロウィン特売にんにくセールってなんなんでしょうね。スープの鮮やかな彩が眼に美しく、湯気が柔らかく立ち上る。眼鏡のレンズを軽く拭って掛けると、新聞の文字がクリアに眼へと入ってくるでしょう。
リック : 「ハロウィンに関係あるんでしょうかねえ、にんにくって」 一人ごちて紅茶をすすり。
経済欄の株式の値段にざあっと目を通し、よしよしどうやら今回も巧くいきそうだなと緩く口角を吊り上げて。
思い出したように、号外を手にとって広げましょう。
ST : その号外は、あなたが普段読んでいる新聞よりはだいぶん質の悪い紙で作られています。ざらりとした紙の手触り。
「連続殺人事件! 夜を舞う影」
キャッチーな見出しはおどろおどろしい書体で彩られ、少しばかり眼に痛い。
リック : ふうん、興味なさげに紅茶のカップを置きながら、被害者女性たちの奇異な様相に少々興味が引かれたのでしょう。個人的というよりは、何故頭部だけが干からびずに済んだのだろうか? という職業病に近い好奇心に過ぎませんが。
具体的に事件が起きた日付は?
また、被害者は2名という事ですが、犯行に間があるのならばその期間は載っていますか?
その他外傷があるか否かも書いてあるのならば知りたいですね。
ST : 日付はひどく近しいものでした。具体的に言うと、1件目は一昨日、2件目は昨日に過ぎないのです。夜の入りばなに彼女らは消え、朝には屍として見つかった。
リック : 我慢の効かない犯人のことだ、きっと明後日の今頃には逮捕されているか――模倣犯でも沸くのだろうかな。
ST : 外傷ですが、その号外はキャッチーなところしか書いてくれていません。
キャッチーなところとは? それは、特徴的なある傷の存在です。
……首筋にうがたれた、二つの小さな傷。
その傷は小さくありながらも深い傷で、吸血鬼の仕業だなどと新聞は囃し立てています。
アマランタ : そりゃ号外になるわ。(真顔)
エルヴィン : 思った以上に期間が短いしねー? ほんと、何の儀式?
リック : そんな小さな疵からじゃあ、ミイラのような死体は作れまい。質の悪い紙に刷られるには随分と相応しい事件じゃあないかね。
ST : そんな新聞を読み終えたところで、そうですね……英文科専攻の大学生で、この街に一人で留学してきている東洋人の彼女、エリカ。
彼女はあなたの知り合いでもあるのですが、どんな知り合いなのでしょうか?
関係が浮かばなければSTがぶんなげますが、浮かぶのであればぜひ。
リック : やあ物騒なことだ、と何処か他人事のように考えながら――尤も、被害者と性別も地区も被りはしないので他人事といえば他人事で――新聞を折りたたみ、後日まとめて捨てるためのホルダーにでも突っ込んでおきましょうかね。
ST : 質の悪い紙は折りたたまれ、ホルダーの中へ突っ込まれました。
リック : 東洋人留学生のエリカとは、そうだな。不規則とはいえ、スーパーの特売でよく出会うこともあり、なんとなしに振った自炊の話で盛り上がり、時折レシピを教えあう。そんなささやかな関係など如何でしょうか、ST?
ST : おや、特売仲間ですか。いいですねえ。
エルヴィン : スーパーの特売をチェックする女、えりりんという個性がついてしまったよ。
クラウディア : 特売仲間わろた。
ヴィクター : エリカさんすごい女やで……自炊もきっちり……節約もするとか……お嫁さんにほしいわ……。
アマランタ : 特売仲間……斬新だ。
エルヴィン : 特売をステイタスにしているように語る資産4のりっくんも大人物やでぇ……。
ST : 一人暮らしの留学生ともなれば、しんどいでしょうからね色々と。自炊のウデは不明ですが、節約は真っ先に覚えたんじゃないかと。
アマランタ : エリカちゃんは留学生だし、生活にあたってもいろいろ大変なのであろう。
エルヴィン : 留学生だから、こっちの味に馴染めなくて自炊はわりとすぐに覚えたかもですねぇ、えりりん。
ST : 最初はスシバーとかで食べてたんですが、「なんか違う」が積もって自炊に走ったのかも。<味
リック : スシバー高いですしね。
エルヴィン : こっちの青いケーキとかに耐えられなかったのか……。
リック : 挙句の果てにイチゴとコンデンスミルクのSUSHI出てくるからね。
ヴィクター : 外国のスシは……あれスシじゃないしなぁ……。(ものによるけど)
アマランタ : いちごとコンデンスミルクの鮨。(愕然)
ST : でも日本も日本でSUSHIにハンバーグとかイベリコ豚とかのせるしなあ……しかもそれがうまいしなあ。
アマランタ : あそこらへんは丼ものを最小化した料理なのだと解釈している。 <SHUSHIにハンバーグとか。
リック : そうでなければ認められない。
ST : そろそろデミカツとかが乗るんだろうか。 <どんぶりものを最小化
アマランタ : ジャンクなSUSHIを食べたいときと、新鮮な魚介の寿司が食べたい時、それぞれに合わせて食べられれば満足です……。(いまね、自分で寿司の話しておなか減らしてる)
クラウディア : ティラミス食べたい。(唐突な甘味)
リック : 柚子酒のみたい。(突然の酒)
ST : 近くの魚がうまい居酒屋で新鮮な魚介スシ食って最後に自家製プリンでしめたい。(全部総括した)
クラウディア : ティラミスは自分で作るのが至高。
ST : あれ自作できるものだったんだ。(OH)>てらみす
クラウディア : スーパーでスポンジケーキ売ってるからそれ買ってきて、3枚にスライスしてそれぞれに濃いコーヒーに砂糖をガンガン入れたシロップを塗って、生クリームとチーズクリームを混ぜたクリームを交互にはさめばおいしいティラミスの出来上がりですよ。コンビニスイーツのティラミスはチーズの味全然しなくて甘いだけだから自分で作るよ!
ST : ほほう、おいしそうだ!
リック : 自作ティラミスおいしそう。じゅるり。
ST : では、朝食を楽しみ終えたあなたのところに電話がかかってきます。
リック : 「はい、此方レイン」 画面をタップして、コールに出ましょう。
ヴィクター : りっくんスマホなのか……。
リック : スマホです。5s!
ヴィクター : ひぃ! しかも最新(?)おいしゃしゃんお金持ちぃ……。
エリカ : 「おはようございます、レインさん。トズミです」 聞こえてくる柔らかな声は、先日チキンカチャトーレの短時間でできる作り方を教えた彼女のものです。
アマランタ : チキンカチャトーレおいしそうだなあ……。(検索した)(ぐぅ)
リック : 「おや、おはようございますトズミさん」 腕時計をちらりと確認。早い時間だなあ。
エリカ : 「朝早くからすみません。なんだか、話がしたくなって」
リック : 「いえいえ、僕は休みを戴いてますから構いませんが、トズミさん、学校の方はお休みですか?」
エリカ : 「ええ、そうなんです。宿題のレポートもようやく終わって」 その声は晴れやかですね。
リック : 「それはよかった! 課題から解放された時の気持ちよさといったら……」
エリカ : 「提出が終わったのを確認して、ほっとするというかさっぱりとするというか……」
リック : 「いやはや、お疲れ様でした」
エリカ : 「ありがとうごさいます。あ、そうだ」
リック : 「うん? なんでしょう?」
エリカ : 「今日なんですけど、もしお暇でしたら……その、一緒にランチにでもしませんか? ……あっ、もちろん二人きりじゃなくて、知り合いの人達と一緒なんですけど、料理の美味しいカフェを見つけたんです」
リック : 「ちょっとドキッとしちゃいましたよ~」 冗談めかしてくすくすと笑ってみせて、眼鏡のつるを指で弄びながら。
「いいですね、丁度予定もありませんし。たまには外食も悪くありませんから」
エリカ : 「ふふっ、ありがとうございます」 笑って彼女は時間と場所を伝えます。
リック : ざかざかと万年筆で革表紙の手帳にメモをとると復唱確認、間違いがなければ。 「では、その時刻にその場所で」
ST : 復唱確認オッケー。短い挨拶を最後に電話が切れて、さて、他に何か無ければ次にまわします。
リック : あ、食器を洗ってベッドメイキングカンペキですとだけ最後に付け足して。
\ターンエンド/
ST : ぴしっ! きれいにベッドメイキングが施されて、今日もさわやかサタデー……。
アマランタ : エリカちゃんはどうしてこんなに人を集めたがるのだ……。(すでに不穏な想像で頭がいっぱい)
ST : さて、お待たせしました。次はエルヴィンくんになりますね。
エルヴィン : はい! 俺のターン!!!(びしっ)
【開幕/エルヴィン・エルウッド】
ST : どこか、深く、薄暗い場所。あなたのための、昼なお暗い籠の中。
陽が落ちてしばらくした頃、大きなベッドに埋もれたあなたはふうっと眼を開きます。
そう、あなたは人知られず街に横たわる闇の中で、そっと飼われている闇の生き物なのです。
エルヴィン : 今日も……また夜がきたの、かな? (むくり) とりあえず、おうちでかってる猫にごはんをあげます。にゃー、おいでにゃー。
ST : 「ミィ」 小さくかそけき猫の鳴き声。赤く光る眼の、あなたのために与えられた小さな猫。
アマランタ : 鳥籠だ—。
ヴィクター : えるくん……にゃんこ……。
リック : 唯一メシテロの封じられている導入。
エルヴィン : カリカリのご飯を美味しそうに貪るにゃーを見て…… 「おいしい? おいしい? いいなぁ……食べられるんだよねぇ、そういうの」 としみじみ。
ST : キャットフードをかりかりと食べる猫。その子があなたに、食事の美味しさを伝えてくれることはない。ずっと前に、あなたはそれを失ってしまったのです。
エルヴィン : あんなに好きだったチョコレート、きらきらする袋に入ってるから「父さん」に買って貰ったけど、何度口にいれてもあるのは激しい嘔吐感だけ……。
アマランタ : チョコレート……せつない。
リック : 糖尿病の人の血吸ったら多少甘いんでないかなとか思ってごめん。(せつなさブレイク)
ST : どうなんだろう、糖分の味を吸血鬼の舌が感じられるかどうか。
エルヴィン : でも、牛乳飲んだ人の血を飲めばおっきくなれるって信じてるからね! まだ成長すると思ってるから!
リック : どうなんでしょうねえ。
ヴィクター : 健康な人の血はおいしそうだよね……ドロドロ血液の人のは……こってりしてそうなイメージです。
ST : 少しあけすけな甘い味。
かつて愛していたそれは、もうあなたの上にはもたらされない。
M&M’sのチョコレートを貪っていたティーンエイジャーの血を啜っても、チョコレート工場から色とりどりの蜜を取ってきた蜜蜂を従僕にしても、それは同じ……。
エルヴィン : 血はそれは得も言えぬ甘美な味をぼくにもたらしてくれる……父さんはそれもじきに「慣れる」というけど……ぼくはまだ「慣れ」るのに時間がかかりそうだな……。(嘆息)
ST : 色とりどりの味は失われ、残るは血の赤い色だけ……あなたそのその空白を埋めるかのように、ゲームのソフトやアニメーションのBDが、ベッドの傍に散らばっている。
エルヴィン : ……またゲームでもしようかな? 新しいゲームも買って欲しいし……父さんにまた、おねだりしないと!
ST : さて。そんなあなたの所に、ひらり、と。外から届けられた郵便物に混じって、一枚の質の悪い紙が手渡されました。どうやら、新聞の号外のようですね。
エルヴィン : んー……何だろこれ? 父さんがおいていったのかな……それともベッケンバウアー(猫)が運んでくれたのかな? ざっと目を通します。
ST : エルヴィンくんと猫……猫……シュレーディンガーの猫?
エルヴィン : ごつい名前つけてごめん。(笑)
リック : ベッケンバウアー……ベッキー?
アマランタ : 皇帝の名を持つ猫か……。
リック : それを従える合法ショタ。
ヴィクター : 合法ショタ。(至高)
ST : その新聞には、「連続殺人事件! 夜を舞う影」というキャッチーな見出しが躍っています。
エルヴィン : (そもそも父さんはいつ新聞なんてとったんだろう……とちょっと気にしつつ……)
ST : 「吸血鬼の仕業か?」 というところが軽く眼にとまりますね。まあ、人間というものは、とかくこういうことをよく言い出すのですが。
エルヴィン : へー……内容はこれまでの新聞と同じですよね? ……ぼくとしては「吸血鬼」の部分で目をとめて、すこしぎょっとし慌てて記事を注視します……。
ST : そうですね、内容は皆さんの導入で出たものと同じです。
首筋にうがたれた二つの小さな傷。
エルヴィンくん、あなたが血を吸うときは、その傷跡を舐めてふさぐことを、真っ先に教えられたはずですが……それは、あなたの「父」が唯一、正しく教えてくれたこと。
アマランタ : ”お父さん”普段何を教えておられるんですかねえ。(震え)
エルヴィン : えるえるのお父さんは生粋のショタコンだからご想像にお任せします。(笑)
アマランタ : (想像をめぐらせた結果、笑顔で親指を立てて深淵に沈んでいきました……)
クラウディア : そのシーンは涙なしには見られませんでした。>親指を立てて
エルヴィン : 何処での事件だろう……餌場の傍なのかな……それにしても目立ちすぎるし……人間の仕業だといいんだけど……傷口を消してないなんてバカな奴だなぁ……あれこれ思考を巡らせてはいるものの、軽くパニックになります。
「えっ? 消さなくてもいい……訳じゃないよな? そんな事も知らない、捨てられた奴?」 と、おもわず声に出して。
ST : それ(傷跡を舐めてふさぐこと)を教えてくれたときの「父」は、何かを恐れているようでした。何を恐れていたのでしょうか? それはあなたには分かりませんでした。
アマランタ : えるえるくんもまだ吸血鬼社会の仕組みについてはきちんと習ってない感じなのかな。これは。
エルヴィン : ほとんど家から出た事ないからお外の事はしらないようふふー。
リック : あんまり詳しくはしらない? かんじのようなので皆で楽しく実習ですねーうふふー。わあ兄さんすっかり縮んで。
エルヴィン : ちゃんと日光あびないと兄さんみたいになっちゃうぞー。
ヴィクター : 日光浴びるとおっさんみたいに大きくなっちゃうぞー。(笑)
リック : 190cm越えェー! そういえば、アマランタさんは身長おいくつで?
アマランタ : アマランタいくつだろう。そうだなあ、165前後かなー。イタリア系女性としては平均身長より高め。
ヴィクター : アマ姉さんおっぱいは大きいでしたか?(セクハラ)
アマランタ : おっぱいはおおきいです。(正座) おおきいことは いいことです。
リック : 190↑(ヴィクター)、180↑(リック)、165±(アマランタ)、140→(クラウディア)、一番低い(エルヴィン)
ってなかんじなので170層がすっぽり抜けてる。
ST : うわぁほんとだすっぽりと。エリカは150台でしょうしねえ。170いない。
アマランタ : アマランタが5センチヒールを履けばいい?(閃き顔)
リック : 身長差非常に美味しいのでヒールでもぺたんこでもどちらでもげっほごっほ。
アマランタ : ヒールにしておこう。なんかこう、強い女性イメージをつけておきたいアマランタ。
リック : 野心家さんですもんね本性。
ヴィクター : おっぱいおおきい……そしてヒールはいてより格好いい……。
アマランタ : ですです。良心低めで冷笑家・野心家っていう要素で。(忘れそうになりつつ)
リック : いいですよね……そういう女性スッゲェ好きです……。
アマランタ : えへへ、いいですよね。好みを詰め込みました。
エルヴィン : ぼくは新聞を見てそわそわしてよう。うーん、でも父さんもなんで傷を消すのか詳しく教えてくれなかったし……? そうだ、父さんはこの記事見てるのかな? ……何処いったんだろ。
ST : 「父」は気まぐれにあなたのもとを訪れる。今は、「父」の訪れはないようです。
エルヴィン : またお父さんってば僕以外のショタに現を抜かして!
ST : 憤慨するあなたは、記事を読みふと、一人目の犠牲者の長い黒髪に、ある女性のことを思い出しました。
エルヴィン : 黒髪の女性か。そういえば確か彼女も黒髪の……。
ST : 英文科専攻の大学生。
東洋人の彼女の笑顔は柔らかく、ハイスクールのティーンエイジャーたちよりも幼く見えた。
さてエルヴィンくん、あなたは大学から帰ってスーパーに通う彼女と、どこかで知り合ったりしたことがあったのでしょうか?
それとも、窓の向こうから眺めていた? あるいは、獲物としたことがあったのでしょうか?
エルヴィン : ぼくが彼女と出会ったのは……そう、父に教わった場所で獲物を探していた時だったかな……?
「こんな所にいたら危ないよ」 って……。
獲物を物色するぼくの手を急に引っ張って、一緒に表通りまで逃げる事になったんだっけ……?
一番あぶない相手を手に握りしめてるんだよって、あの時はおかしくておかしくて、吹き出しそうになったんだ。
エリカ : 「こんな所にいたら危ないよ、このあたり、夜は結構物騒なんだから……」
ST : そうあのとき、彼女は真顔で言った。それから表通りまで着いて、じゃあね、と笑って。
エルヴィン : ……あれ以来会ってないはずだけど、どうして彼女の笑顔がこんなに鮮明に浮かぶんだろう? 悪い予兆じゃないといいんだけどなぁ……。
ST : 彼女の英語には、少しばかり異国の響きがありました。少しだけぎこちない、慣れない響き。
───そのとき。
ふっと、あなたの脳裏に映像が浮かびました。
音声のないその映像は、柔らかな光に満ちていました。
エルヴィン : !! ……この感覚。あ……見える。何か……どうしようもない、運命の糸……。
アマランタ : お、えるえるくんが受信している。
ST : 柔らかな、温かい、あなたが直に見ることはもう叶わないものだと、あなたは気づきます。
予兆越しであるからこそ、あなたはそれがあなたにもたらすものについて考えずにいられる。
予兆越しであるからこそ、あなたは本能の怯えを感じずにいられる。
それは、昼下がりのカフェ。
彼女は数人の相手と、楽しそうに談笑しています。
エルヴィン : 友達…………かな? (それにしても凄い個性的な友達だなぁと思いつつ)
リック : ……確かに友達ってひとくくりにするには灰汁が強すぎねーっすかね。
アマランタ : 双子姉妹に年長女性におっさんにお医者さん。えりりんの人脈よ。
クラウディア : 妹は明るくて社交的だからね。
ヴィクター : おっさんレディに弱いから……。
アマランタ : この時の私たちは、自分たちがこれから吸血鬼になるなんて全く予想もしていなかったわけで……。(北の国から 調に)
リック : 北の国からウケた。
エルヴィン : 予知を見ながら。そっか、あの子は友達に囲まれた……幸せな子だったんだねぇ……。なんだか僕も嬉しくなるなぁ……と、しみじみ。この感情も、仮初めのものなんだろうけど。
ST : 流れ落ちる、揃いの色の赤い髪。
背の高いジャケット姿。
綺麗に整えて撫でつけた金髪。
几帳面そうな紺色のスーツに、アップスタイルの黒髪。
てんでばらばらな見た目の後姿が、彼女の前にゆらりと見えます。そして。
不意に、全てが動きを止めた。
てんでばらばらな彼らの上に、赤く、黒く、重たい闇が、とろり、と。
……滴った。
最後に壁に掛けられた時計が見えて、予兆は過ぎ去りました。
エルヴィン : !? ……冗談だよね? どうして、これは……ぼくが、ぼくが「この世界」にくる前に見たのと……。
ST : 時計の針が示す時刻は、昼。針の下に囲われたデジタル表示には、明日の日付が示されていました。
エルヴィン : 昼!? ……そんな、明日の……昼だなんて……冗談だよねぇ?
あぁ、でもぼくの予知が外れた事なんて……。
苛立たしげに、落ち着きなく部屋の中を歩き回って、何が出来るか考えて……でもいい考えなんて浮かばない……どうしよう、どうしよう。
自分の無力さに歯がゆい思い……。
ST : そのとき、あなたの「父」が戻ってきました。
「どうしたんだい? 可愛い子……」
彼はあなたの頭を撫でて、心配しているというよりは面白そうな声音で、そう問います。
エルヴィン : 「あっ、お父さん! おかえり……あのね、予知が! みえたんだよ! いっぱいのひとが吸血鬼にされちゃうの! 昼下がりのオシャンティーなカフェで!」 予知をうまくつたえるのが苦手だった。
アマランタ : おしゃんてー。
エルヴィン : 交渉能力のないぼくがうまく説明なんかできないんだ。(笑)
ヴィクター :おしゃんてーなかふぇー。
クラウディア : おしゃんてー。(笑)
ヴィクター : かわいい。(笑)
リック : おしゃんてぃ。(笑)
ST : 「心配なのかい?」 一通り聞いたあと、そう。
エルヴィン : 「心配だよ……あのね、その中にいる黒髪の子。ぼく前にあった事あるんだ! ぼくの事助けてくれたんだよ!」
ST : 「ほう」 にんまり。そのとき彼が浮かべたのは、チェシャ猫のような笑みでした。
アマランタ : ああー年経たマルカヴィアンがアカン笑顔してる!!! おわりだ!!!
リック : 終わりだー!
ST : 「そんなに心配ならば、行ってくるかい?」
エルヴィン : うー、お父さんぼくが慌ててるの楽しんでるぅぅ……。
「えっ!? いいの!? ……でも昼下がりだよ。ぼく、お昼はねむねむの時間だよ……それにぼく、彼女が誰かも知らないんだもん……」
(ぷくーっと膨れながら)
クラウディア : ねむねむかわいい。
ヴィクター : パパンから外出許可が!
アマランタ : お昼はねむねむ。 吸血鬼的には夜間外出許可みたいな。
ST : 「ほんの少しだけだよ。ほんの少しだけ、我慢して起きていなさい」
エルヴィン : 「むー……お父さんがガマンしてていいっていうなら、ぼくガマンする! ……それで何がおこるか、ぼく確かめてくるよ。そうしないと……いけない気がするんだ」
ST : 「それから、陽光を見てはいけない。常に下を向いて、陽光を見ないようにしなさい。あれは恐ろしいものだからね。そうして、見届けたら、すぐに戻ってきなさい」
エルヴィン : 「はい! わかりましたっ……! ぼく、言いつけは守るね? ……無事に戻ったら、おひざに乗せてなでなでしてくれる?」
ST : 「ああ、いいだろう……くれぐれも、昼の光の中に長居してはいけないよ」
エルヴィン : 「はいっ……えへー、パパだいすきーー(むぎゅっ)……でも、今日も他のちびっこの所いってたでしょ? そういうパパはちょっとヤダ」(お洋服の匂いくんくんしながら)
アマランタ : えるえるくんの 「他所のちびっこの匂いがする……」顔 をいま幻視してる。
ヴィクター : えるくんかわいい……おっちゃんのおひざの上にも是非のってほしい……。
エルヴィン : (おひざにのせると髭をひっぱるショタ登場)
アマランタ : かわいいじゃないの……他人からメガネを<打消し>奪ってかけてみたりしよう。
エルヴィン : メガネかけかけ 「何も見えないよぉ~」 ってやるよ!
ST : メガネをかけかけして何も見えないのはいいことなんやで。
他人のメガネをかけてみて(奪ってないよ)面白がろうと思ったら、視界がすっごいクリアになっただけやったんやで。
あとこの卓めがねっこ多いなって思ったんやで。
ヴィクター : しょたっ子めがねなんです?
アマランタ : (満足げな顔で昇天)<ショタっ子メガネ
ST : 「ははは、可愛いものだ。心配するな、私は必ず戻る」 柔らかくあなたの頬を撫でて、彼はまたどこかへ去っていきました。
エルヴィン : 「いってらっしゃい、お父さん!」(手をいっしょうけんめいふる)
ST : 小さく振り返す彼の手が、次第に小さくなっていきました。
エルヴィン : それから、号外の記事を見て……偶然かな? これ吸血鬼の仕業かな?
……今回の「みんな吸血鬼になる」のと何か関係あるのかな。と……エルヴィンなりに考えますが。
「まぁいいや、お父さんが自分で見てこいっていったし!……ぼくも、楽しませてもらおっ」 と……いけない方向転換して明日に備えまする。
アマランタ : 明日の昼は何が起こるんや……。(ふるふる)
エルヴィン : 集団食中毒的な集団感染。
ヴィクター : おしゃんてーなかふぇーで……。
アマランタ : 食中毒。(笑)
ST : はい、そして、舞台は昼下がりへと移りゆくのでありました……。