>> 草食系マフィアの争乱





 ローズ様が仲間になってから数日後。

 いつものマフィア活動中。



ローズ : 「おじさま、いらして? 遊びに来てさしあげましてよ?」


アニキ : 「あぁ、ローズ?」


ローズ : 「……何してらっしゃいますの?」


アニキ : 「いや、大掃除しようと思ってさ……俺が故郷からもってきた荷物とか、ここ来てたまった荷物とか処分してたのさ」


ローズ : 「へぇ……」




舎弟 : 「あにき、これ捨てていいっすか?」


アニキ : 「あ、それ、ブルーアイズホワイトドラゴンだからだめ。海馬くんが人を死に追いやってまで愛着のあるカードだぉ」


舎弟 : 「アニキ、じゃ、これは?」


アニキ : 「それも駄目。ミュウの入ってるポケモン(ブルー)だから」




ローズ : 「全然片づかないじゃないですの、おじさま」


アニキ : 「む……」


舎弟 : 「アニキ、捨てられない性分なんすね」


アニキ : 「むむ……確かに昔から大掃除の最中出てきたうしとら読みふけって、時間潰してたな……」


ローズ : 「全く、仕方ないですわね……あら?」



 ぐぁ > (゚*)



ローズ : 「あひるちゃん……」


アニキ : 「あ、お風呂のあひる」


ローズ : 「お風呂のあひるちゃん、ですの?」


アニキ : 「あぁ、お風呂で浮かべて遊ぶあひるの玩具な……何処いってたと思ったら、こんなトコにあったのか」


舎弟 : 「アニキの私物ッスか?」


アニキ : 「そ、故郷からもってきたの」


舎弟 : 「何のためにこんなモノ?」



アニキ : 「そんなもん、お風呂に浮かべて遊ぶ為に決まってるだろーがぁー!」



舎弟 : 「アニキ年甲斐もなく風呂にオモチャ浮かべて遊ばないでください!」


ローズ : 「全くですわ……」



 (*゚゚) <ぐぁ。



ローズ : 「……でも」



 ぐぁ、ぐぁ> (゚゚*)



ローズ : 「あら、やだ……押すと鳴くんですわね。トンマな表情ですわ……」



 (*゚゚) <ぐぁ、ぐぁ、ぐぁ。



ローズ : 「やだ、なにこれ、たのし……」


アニキ : 「あれ、ローズ?」



ローズ : 「!! べ、べ、べ、別に楽しんでなどいませんわ! お、押すとぐぁ。と言うから、つい……」


アニキ : 「それ、気に入ったならあげるよ?」




ローズ : 「えっ、本当ですの? やったぁ!」




舎弟 : 「…………」


アニキ : 「…………」




ローズ : 「あ!!」




舎弟 : 「……」



ローズ : 「し、し、仕方ないですわね! 市民のオモチャなど下らない子供の遊びですが……引き取ってさし上げても、よろしくてよ!」



舎弟 : 「はいはい、仕方ないな、ローズ」


アニキ : 「引き取ってくださいよ、お姫様」



 ※ローズさんはみんなのお姫様。だから多少の事は大目に見てあげてください。




> ローズ様とあひる編



 前回までのあらすじ:ローズ様あひるを手に入れたですわ。



 ぐぁ、ぐぁ、ぐぁ> (゚゚*)



ローズ : (かわいい……)


 (*゚゚) <ぐぁ、ぐぁ、ぐぁ


ローズ : (お風呂に浮かべて遊びたいですわ……でも、遊び方知りませんの……そうですわ!)




アニキ : 「あらかた片づいたな」


舎弟 : 「そうっすね……まぁ、殆ど置き場所変えただけっすけど……」



 だだだだだだ……。

 ばたん!





ローズ : 「おじさま!」




アニキ : 「ん、どーしたぁ、ローズ?」




ローズ : 「いっしょに、お風呂入ってくださいませんの?」




アニキ&舎弟 : 「えぇえぇぇええぇええー」





ローズ : 「いっしょに、お風呂入ってくださらないかしら。ワタクシ、オジサマのお背中をお流ししますわ。だから、このオモチャの使い方を……」



アニキ : 「い、い、いやいやローズ、そ、それだけは駄目! それだけは駄目だ!」


ローズ : 「? 何でですの?」


舎弟 : 「あぁ、色々厳しい時代だからね……」



 ※ローズ様はマフィア生活が長く、女の子より兵器の扱いが多かったので、自分が女の子である、という事に案外無頓着。




ローズ : 「えー、おじさま、駄目ですの?」(しょんぼり)


アニキ : 「いや、俺的には全然オッケーというかむしろアリなんだが、世間的には駄目というか、オフレコで言えばアリというかむしろ入りたい……




舎弟 : 「駄目に決まってるだろ、ローズ!」




ローズ : 「ど、どうしてですの、アクセル?」




舎弟 : 「アニキと風呂は、俺だってまだ入ってないんだからな!」




アニキ : 「え、説得の理由それッ!?」


ローズ : 「……そうですの? だったら、仕方ないですわね」


アニキ : 「しかもそれで諦めちゃうんだ!」



 ※アニキ株を一番多く所有しているのは舎弟であるアクセル。なので、アクセルが駄目っていう事は、基本的に駄目。





> ローズさんとアヒル乱舞編



 その日の夜。

 アニキの隠れ家(アジト)にて。



アニキ : 「はぁ……一日の疲れを癒すには、やっぱり風呂に限るよな。こうして湯船につかってると他マフィアさんにボコられている事も忘れるぜ……」


 かぽーん。

 かぽーん。




アニキ : 「無理して故郷の湯船を取り寄せた甲斐もあったよ。洋風の風呂とか、シャワーだけってのはどうしてもなじめないからな……ん?」



 とたとたとたとたとた。

 ばたん!




アニキ : 「ん、誰か入ってき……」



ローズ : 「おじさまー、ローズが一緒にお風呂に入ってさし上げますわー!」




アニキ : 「えぇぇええぇえええぇえ!」




ローズ : 「おじさまからもらったアヒルさんももって来ましたのよ。さぁ、一緒にお風呂入ってくださいまし」


アニキ : 「いやそれマズイ何か、アグ○スとかに知られたら俺翌日友愛される! 友愛されるから! マフィアって基本的に怖いモノないように見えるけど、そういう団体はやっぱり怖いから、ちょ、かんべ……」


ローズ : 「拒否権は御座いません事よ。それじゃ、おじさま。お風呂ご一緒させて頂きますわー」


アニキ : 「駄目だー! 俺的には全然オッケーなんだけど、倫理的かつアグ○ス的には駄目だー! ……って、あれ?」


ローズ : 「えへへ……水着、新丁しましたの! 似合いまして?」


アニキ : 「あ、何だ、水着か……そ、そうだよな! 良かった! これなら倫理的にも大丈夫だ! あはははは! あははははは!」


ローズ : 「おじさま?」




アニキ : 「何だろう、安心で大丈夫でめでたしめでたし、のはずなのに、目から汗が出てるのはなんでだろう……」




ローズ : 「おじさま、色々と複雑な性を抱えてらっしゃるのね……」




アニキ : 「とはいえ、水着か」


ローズ : 「び、ビキニは初めて挑戦しますわ……どうかしら? おじさま。わたくし、魅力ありまして?」


アニキ : 「……ローズ、いま幾つだったっけ?」


ローズ : 「13才になりましたわ!」




アニキ : 「……コッチの国って、13才といえばもう大人だと思ってたんだけど、勘違いだったみてぇだな! あはは!」




ローズ : ビキ!



アニキ : 「あ!」


ローズ : 「……何か今日は湯船に一撃で穴を開ける事が出来そうですわよ、おじさま?」


アニキ : 「ご、ごめんなさい」




ローズ : 「……頑張ってビキニに挑戦してみましたのに、やっぱりローズには魅力がないんですわ」 (しょぼん)


アニキ : (しまった、意外と傷つけてしまった)


ローズ : 「確かにわたくし、同じ年頃の女の子と比べてもスタイルはよくありませんわ……顔はともかくとして、ぺんぎんみたいな身体をしてますの。でも、おじさままでそう言うなんて……」


アニキ : (何か励まさないと、何か……)


ローズ : 「魅力ないのはわかってましたわ……でも、面と向かって言われると、いささか傷つきますわ……」


アニキ : 「だ、大丈夫だローズ!」


ローズ : 「おじさま?」




アニキ : 「そういう体型は、マニアがよろこぶぞ!」




ローズ : 「……ひどいですわ! おじさま、非道いですわー!」




アニキ : 「しまった、かえって傷つけてしまったっ!」



ローズ : 「ひどいですわ、アヒル様。おじさま、ローズがマニアの所にしかお嫁にいけないとか言いますわ」


アニキ : (とうとう俺を無視してアヒルと会話するようになったぞ)



ローズ : 「くすん、くすん」


アニキ : 「ったく、そんな腹ぁたてるなよ、ローズ」


ローズ : 「……おじさま?」



アニキ : 「ローズが年頃になってもお嫁に行けないよーなら、俺がもらってやるからさ!」



ローズ : 「!!」



アニキ : 「だからまぁ、つるぺたなんて気にするな! 俺はむしろそれでいいくら……」


ローズ : 「おじさまっ!」 ぎゅむ。


アニキ : 「うぉっ!」


ローズ : 「おじさま、ローズの事お嫁さんにしてくださいますのね!」


アニキ : 「え、あ。まぁ、その。うん……」



ローズ : 「嬉しいですわ! おじさま……大好きですわ……」



アニキ : 「……………」 (ブクブクブク)


ローズ : 「? おじさま?」



アニキ: 「……ぜ、全力で抱きつくな。締め付けるな、ローズ……お前の怪力……まるで機械に挟まっているかのような気持ちに、な、る……げふっ」




ローズ : 「きゃぁ! おじさまが血の泡をはいてらしてよ! おじさま、おじさまー!」




舎弟 : 「で、病院送り?」


ローズ : 「面目ないですわ……」



 ※ともあれ。ローズさんはそれなりにおじさまの事が大好きですよって話です。はい。



負のオマケ>


 かぽーん。

 かぽーん。




アニキ : 「はぁ、ローズに締め付けられた時にはどうなるかと思ったが、何とか生き延びたぞ。俺って結構タフだよな。って、ん?」


 ぱたぱたぱた。

 ばたん!



ローズ : 「おじさま、お背中流しにきましたわ!」



アニキ : 「!! ローズ!」


ローズ : 「はい、おじさま」


アニキ : 「そ、その格好は……?」



ローズ : 「すくーるみずぎ ですわ! おじさまの国で、学生さんが着る水着だそうですわね、これ」



アニキ : 「あ、あぁ……」


ローズ : 「わたくし、身体が発展途上ですから、ビキニは無理だってわかりましたの。で、おじさまの国の文化を勉強して、私の年齢にあった水着をチョイスしてきましたのよ?」


アニキ : (ローズのスク水……)


ローズ : 「どうかしら、似合いまして?」


アニキ : (NOT メリハリ。 ナッシング凹凸ボディ……だが……何だろう、心が綺麗になっていく……)


ローズ : 「……それじゃ、前のお詫びにお背中流しますわよ。おじさま」


アニキ : 「あ!」


ローズ : 「おじさま? どうしまして? 立ってお風呂から出て頂かないと。私、お背中流せませんわ……」




アニキ : 「じ、じ、事情があって立てません! ローズさん、撤収! 今日は撤収してください!」




ローズ : 「えー、何でですのー?」




アニキ : 「男には自分の世界があるんだ。自分の世界があるんだよ!」




 ※とどのつまり。アニキも大概、マニアな方のようです。





>モブストライク日記出張版〜 舎弟乱戦編



 かぽーん。

 かぽーん。




アニキ : 「ニューヨークで入浴。なんてな……はぁ、いいお湯だ」



 ※バラクーダ東吾のアニキはまだ若いつもりですが、思いついた駄洒落をガマン出来る程は若くないです。



アニキ : 「いや、本当こうしてると、日々抗争で受けた銃弾の傷も癒えてくるよ。前はローズが入ってきてくれたおかげで骨折が増えたけど……」


舎弟 : 「アニキ」




アニキ : 「って、うぁあああ! び、び、ビックリした! い、い、居たの舎弟!」




舎弟 : 「あ、はい」


アニキ : 「て、いつの間に……? 全然とかしなかったんだけど……」



舎弟 : 「暗にはなれておりますので」



アニキ : 「サラリと怖い事いった! サラリと怖い事いったよこの子! ってか、何しにきたんすかー! 暗殺ですかッ! 暗殺! ギャァ! 殺さないでくださーい! 人なんてほっといても死ぬから殺すの駄目ネー!」


舎弟 : 「め、命令もないのにアニキを殺したりなんかしませんよ! それにっ……暗殺者が、で風呂に来る訳、無いじゃないですか……」


アニキ : 「あ! そ、そうだよな……って、何しに来た訳ですか舎弟さん? 俺、理解不能な状態なんだけ、ど?」


舎弟 : 「あ。あの……ローズが、アニキと一緒にお風呂入ったって話、聞いて、その。俺も……」


アニキ : 「……入りに来た的な?」


舎弟 : 「あ、はい。あ、あの。迷惑だったらすぐっ、出ていきますけど!」


アニキ : 「……唐突で驚いてはいる。が、服まで脱いでる奴を追い返す訳ねぇだろ……入れよ。その為に広く作ってあるしな、この風呂」


舎弟 : 「はい、ありがとうございます!」



アニキ : 「…………」


舎弟 : 「…………」



アニキ : (とはいえ、結構気恥ずかしいな……舎弟とは一番付き合いは長いし、普段からよく話すが、こういうシチュエーションは初めてだしな……)


舎弟 : 「あ、そうだ! アニキ、良かったら背中流しましょうか?


アニキ : 「ん。背中?」


舎弟 : 「うす、背中ッス。俺、この日の為に背中流す練習してきたんで!」


アニキ : 「あ、あぁ。じゃ、頼もうか」


舎弟 : 「まかせておいて下さい! それじゃ、今準備してきますんで」


アニキ : 「ん……準……備?


舎弟 : 「ちょっと待ってて下さい!」


 ざばっ。

 ばたん。



アニキ : 「舎弟! あ、いつ。何しに行ったんだ……って」




舎弟 : 「よいしょ、よいしょ……アニキ、お待たせしました! マットもってきましたよッ!



アニキ : 「あぁ、マットもってきてくれたのね。感心感心……ってアクセルそれ駄目ッ! 何というか……それホントもう、色々駄目ッ!」


舎弟 : 「あれ、アニキの故郷ではこうするんだ、って聞いたんですけど?」


アニキ : 「そんな大人の言う事ばかり信じちゃいけませんっ!」


 ※アニキは変態だけど、倫理のある変態なので、健全なサイトでは危険な事はしません。

 (このサイトはよいこの見れる紳士のサイトです)






> それからのアニキ 〜 リワードポイントたまったよ、編



 リワードポイント。

 それがたまると、ゴッドファーザーから仲間を得る事が出来るという……。



アニキ : 「という訳で、リワードポイントがたまったぞ!」


舎弟 : 「お、おめでとうございます、アニキ! これでまた、新しい仲間が増やせますね」


アニキ : 「あぁ! 早速、ゴッドファーザーに新しい部下が欲しいという陳情書を書くぞ!」


舎弟 : 「はい!」



アニキ : ガリガリガリガリガリガリ……。 



舎弟 : (アニキ、何時になく真面目にかいてるな……いや、新しい部下を頼むんだから、真面目にはなるだろうけど……一体、どんな事書いてるんだろ……)



アニキ : ガリガリガリガリ……。



舎弟 : (チラ)



アニキ : 「拝啓、ゴッドファーザー様へ。


 リワードポイントがたまったので、新しい部下として、2000年の間封印されていた龍の姫(一人称は妾)という設定おにゃのこか。


 あるいは異世界の扉が開かれて、偶然人間の世界に着たねこみみでメイド服のおにゃのこか。

 あるいは褐色黒髪自分の事をボクとかいうボーイッシュな女の子か。

 あるいは俺の事を無条件でお兄ちゃんと呼んでくれるショートカットの女の子の部下、いずれかを預けて頂きたいのですがいかがでしょうか?


 勿論、全部でも問題ありませんのでご一考下さい。


 バラクーダ東吾より」



舎弟 : (ぱしっ!)


アニキ : 「あ! 何するんだ舎弟! 俺の渾身の思いを込めた手紙を!」



舎弟 : ビリビリビリビリビリ



アニキ : 「あ、あ、あー!」


舎弟 : 「……アニキ、真面目にやらないと次は本気で殴りますよ?」


アニキ : 「!! あー……す、す、すいません」


 ・

 ・

 ・

舎弟 : 「という訳で陳情書を書き直させているけど、どうだろ。アニキ、真面目に書いてるかな……」



アニキ : ガリガリガリガリガリ。



舎弟 : 「おお、真面目に書いてる! さぁ、今度はどんな内容だ……?」 (チラ)



アニキ : 「拝啓、ゴッドファーザー様。


 もう、新しい部下が欲しいなんて欲はいいません。

 ただ、うちの舎弟をもう少し健康的な肌に……。


 具体的に言うと、褐色の少年にする事は出来ないでしょうか?


 幼少期、ナディアを見たボクとしては、褐色であるか否かというのは実に重要なファクターであり、今後マフィアとして頑張る事が出来るか否かに関わっていますので、なにとぞご一考下さい。

 バラクーダ東吾より」



舎弟 : (ぱしっ)



アニキ : 「あ!」


舎弟 : ビリビリビリビリ



アニキ : 「あぁあぁぁああぁ! 俺の、俺の褐色が! 俺の褐色美少年がぁ!」


舎弟 : 「……いい加減、真面目にやってください、アニキ?」 (※鬼の形相)


アニキ : 「……はい」



 という訳で。

 リワードポイントが溜まったので、新しく部下が4人追加されるはずなのですが、アニキの場合は誰も追加されませんでしたよって話しです。




蛇足 >



舎弟 : 「……」


ヒデヨシ : 「アクセルー?」


舎弟 : 「うぁ! な、何だ、ヒデヨシか……どうしたんだよ?」


ヒデヨシ : 「いや、どうしたんスか? 何か、身体が全体真っ赤になってるっすよ……日焼けッスか?」


舎弟 : 「べ、べ、別に、何でもない!」


ヒデヨシ : 「だったらいいッスけど……アクセルは肌が弱いんだから、日焼けは大敵ッスよ。気をつけた方がいいっすよ?」


舎弟 : 「あ、あぁ……」 (言えない……褐色少年なら頑張れるってアニキが言ってたから、日焼けしにいったら全身赤くなったなんて、絶対に言えない……)



 ヒデヨシは、どうやらアクセルとは友達になったようです。





> ヒデヨシさんとローズ様にフラグがたったようです 〜 ローズ様、めてのお使い編




 うららかな日差しも眩しい、ある休日。



ローズ : 「この位の段差なら落ちても大丈夫ですわね……あ!」



 ちゃんらちゃんらちゃんらちゃんら ちゃんちゃん♪



ローズ : 「死にましたわ! たった数ドットの滑落で死にましたわ! 何て虚弱な探検家ですの!」


舎弟 : 「おーい、ローズ?」


ローズ : 「? あら、何かしらアクセル? 私はご覧の通り、忙しくてよ?」


舎弟 : 「アニキが大掃除で見つけたファミコンのゲームか?」


ローズ : 「おじさま、四角ボタンのファミコンもってましてよ! レアですわ、とってもレアですわね!」


舎弟 : 「確かにレアだが……そんな事をするヒマがあったら、アニキのファミリーに挨拶でもしてこないか?」


ローズ : 「挨拶、ですの?」


舎弟 : 「あぁ。 お前、アニキの仲間たちにちゃんと挨拶してないだろ?」



ローズ : 「当然ですわ! 皆、私に頭を下げるのが当然。私に会いに来るのが当然ですもの!」



舎弟 : 「女王様発言キタ━━━━━━!!!」



ローズ : 「何で私がわざわざ、おじさまのお友達のむっさい男連中に会いに行かなきゃいけませんの?」


舎弟 : 「仲間だからに決まってるだろっ! それにむさいとか、憶測でいうなよ!」


ローズ : 「とにかく、めんどくさいからイヤですわ。他のむさい連中が、私の家に挨拶に来るのが当然じゃないですの? それより、私スペランカー先生と洞窟探索に忙しいですの。またにして下さらない、アクセル?」


舎弟 : 「……そんな事を言って、ローズ。 実は人見知り なんじゃないのか?」


ローズ : ギク。


舎弟 : 「そういえば、ローズ、アニキと外に出る時もいつもアニキの後ろに隠れてついてくるもんな……家だと女王様に振る舞ってるけど、研究室(ラボ)育ちで案外世間知らずなのか? 人見知り激しいのかもな……」


ローズ : ギク、ギク。


舎弟 : 「……案外、こういう挨拶回りとか。おつかいとか、行った事ないとか?」



ローズ : 「あ、あ、ありますわ! 貴方こそ、憶測で私を辱めないでくださいませ!」



舎弟 : 「ホントか?」


ローズ : 「本当ですわ! 本当ですわ、その証拠に……挨拶回りくらい、すぐ済ませてきますわ!」


舎弟 : 「よし。それじゃ、行ってこい! ガイさんの家はここ……風火さんの経営しているお店はここ。ヒデヨシはいつも、ここに居ると思うから……」


ローズ : 「わ、わかりましたわ! いって挨拶してきますわ!」



 トコトコトコ……。


 ……トコトコトコ。





ローズ : 「くまさん……」 (ぎゅむ)


舎弟 : 「ローズ、くまさんもってくのか? どうするのさ、それ」


ローズ : 「べ、べ、別に一人だと怖いからもって行く訳じゃありませんわ! ギュっとすると落ち着くからじゃありませんわよ! これは、その、あれですわ! ローズの影武者ですわ!」


舎弟 : 「はいはい、影武者影武者……いってこい、ローズ」


ローズ : 「い、いってきますわよ!」



ローズ : 「という訳でお出かけですわ……大丈夫ですわ。おじさまのプレゼントしてくれた、うめきちも居ますもの……怖くないですわ」



 ※うめきち → 本名:ジョセフィーヌ・梅吉。 アニキがローズ用に買ってきたアンティークテディ。命名はローズ。




ローズ : 「でも、ガイお兄さまのお家は少々遠いですわね……タクシーを呼びますわ! タクシー、タクシー!」




 ブロォオオォー。(素通り)




ローズ : 「止まりませんわ。強盗だと思っているのかしら……タクシー!」




 ブロォオオォー。(素通り)




ローズ : 「おかしいですわ、とまってくれませんわ……こうなったら力尽くで止めてみせますわ! タクシー! タクシー!」



 ドゴォオォーン



ローズ : 「あら、壊れてしまいましたわ。軟弱なタクシーですわね」



舎弟 : 「いやいやいや! タクシーが軟弱なんじゃない、キミが怪力なんだローズッ!」 (←大きな音がしたので見にきた)



ローズ : 「あ、うめきちが汚れてしまいましたわ……しょんぼりですわ」


舎弟 : 「いやいやいや! UMEKICHIの心配じゃなくてタクシーの運転手の心配しろー! 運転手さーん、大丈夫ですかー!」


ローズ : 「まぁ、細かい事はキニシナイですわ! 歩いていきますわよ!」


舎弟 : 「だめだ、ローズ! 俺が悪かったからこれ以上一人で行動するなっ、ニューヨークが火の海になるっ! おいこら、まてー!」


ローズ : (無視) 「がんばりますのですわー」


 ・

 ・

 ・


 ともあれおさんぽに出たローズさんはカラミティ・ガイさんのお宅に向かったようです。


 ・

 ・

 ・




カラミティ・ガイ (以下便宜上、ガイちん) : 「ふぁ……いかんな、昨日の牛丼がまだ残ってる……」


ローズ : 「失礼致しますわ、ガイお兄さま?」


ガイちん : 「? お、ローズか……どうした、一人か?」


ローズ : 「そうですわ! 一人で来れましたわ、流石私……ですわ!


ガイちん : (自分で自分を誉めてる?) 「……何の用事だ、お嬢ちゃんがゴンちゃんと一緒じゃないのは珍しいな?」


ローズ : 「わたくし、まだおじさまのファミリーの皆さんに挨拶をしてなかったので、挨拶に来ましたの。よろしくて?」


ガイちん : 「なるほどな……とはいえ、俺の事は知ってるよなお嬢ちゃん。以前、ゴンちゃんに連れられて挨拶に来た訳だし」


ローズ : 「……」


ガイちん : 「お嬢ちゃん?」


ローズ : 「べ、べ、別に一度も会った事のないファミリーの皆様と会うのが怖かったから、見知ったガイお兄さまの所から来た訳ではありません事よ!」



ガイちん : (怖いのか!?)


ローズ : 「こ、怖い訳じゃないですわ。ただ、少々緊張しているだけですわ……」 (ブルブル)


ガイちん : 「そうか……ま、面倒な言葉なんざ俺は必要とはしない」


ローズ : 「そうですの?」


ガイちん : 「……男には闘争を。女性には愛を挨拶に、が俺の流儀だが」


ローズ : 「?」


ガイちん : 「……ま、あと10年って所かな、キミの場合」


ローズ : 「何の事だかわかりませんわ……?」


 ・

 ・

 ・



ローズ : 「あ! ガイお兄さまのお部屋には、ピアノがありますのね」


ガイちん : 「ん、あぁ……俺はヴァイオリン奏者だが、音楽をやるとどうしてもピアノの存在は欠かせないからな」



 ※カラミティ・ガイさん豆知識:両親は音楽家で自身もコンクールに入賞する天才ヴァイオリニストが職業選択の自由で殺し屋に転職しました。



ローズ : 「ピアノ、弾いてもよろしいですか? 私、ピアノに憧れてましたの!


ガイちん : 「構わんよ……」


ローズ : 「わーい!」 (とととととと……)


ガイちん : (研究室生まれの怪力娘とはいえ、ピアノに憧れる、というあたりは女の子だよねぇ……ん? 怪力……。怪力……?) 「い、かん! ちょっと待てお嬢ちゃん! ピアノは、そっと……」



 ボロロン!



ローズ : 「……壊れましたわ? どうしてですの?」


ガイちん : 「お、遅かったか……ベヒシュタインのグランドピアノが……」 (ガク)


 ※ガイちん宅、ベヒシュタインのグランドピアノは日本円にして700万円。




ローズ : 「ご、ごめんあそばせ! 小指でちょん、と触れたらボボン! ってなりましたの……」


ガイちん : 「まぁいい……修理代はあとでゴンちゃんの所に請求するからな」


ローズ : 「失礼いたしましたわ……あら、ヴァイオリンもありますのね」



ガイちん : 「あぁ……っと、それは流石に壊さないでくれよ! ストラドのヴァイオリンはこの年代なら家一件じゃ済まないからな!」



 ※ガイちん宅、ストラドのヴァイオリンは時価2億は下らないのである。



ローズ : 「ストラドのヴァイオリン……そういえば、ガイお兄さまは昔、ヴァイオリニストだったんですわね?」


ガイちん : 「……知らないな。そんな名前の男も居たかもしれんが、別人だろう?」


ローズ : 「そうですの? ……私、ガイお兄さまのヴァイオリンが聞きたいですわ」


ガイちん : 「……だから、知らないといっただろう? コンクールで脚光を浴びたヴァイオリニストは死んだ……今ここに居るのは、ただの血に飢えた殺し屋だ……」


ローズ : 「ですから……私は、ガイお兄さまのヴァイオリンが聞きたくてよ。 かつてコンクールで喝采を浴びたヴァイオリニストではなく、カラミティ・ガイ様の……お兄さまのヴァイオリンが、聞きたくてよ?」


ガイちん : 「俺の……演奏が、か」


ローズ : 「よろしくて?」


ガイちん : 「……あぁ、わかった。そういう事なら……弾いてやろう」


 ・

 ・

 ・


ガイちん : 「……終わったぞ?」


ローズ : (ぱちぱちぱちぱち) 「素晴らしい演奏でしてよ、ガイお兄さま」


ガイちん : 「…………ウマくはなかっただろう? 大分、触れてなかったからな」


ローズ : 「そんな事なくってよ? 私は……以前、脚光をあびていた若きヴァイオリニストの演奏より、ガイお兄さまの演奏の方が好きでしてよ?」


ガイちん : 「……そう、か」


ローズ : 「それでは、他のファミリーの方にも挨拶に行かなければいけませんから、失礼致しますわ。ガイお兄さま!」


ガイちん : 「あぁ……」


ローズ : 「ありがとうございました。また、弾いてくださいましね? それでは……ごめんあそばせ」



 ばたん!

 とたとたとた……。




ガイちん : 「また、弾いてくださいまし。か……そろそろ手放そうと思っていたヴァイオリンだが……仕方ないな。あの子の為に、もう少しだけ……手元に、置いておくとするか……」



 ・

 ・

 ・


 そんなやりとりがあってから数時間後。

 チャイナ・タウンにほど近い風火のアジトにて……。



 がらり。

 ばたん。




風火 : 「ん……誰か来た……? 客、か?」



 バキッ!


 ガランガラン、ばきっ、どかーん、ベコ、ベコッ!



風火 : 「!! いや、敵襲か! この私の店に踏み込んでくるなんて、度胸があるじゃないか……いいだろう、応戦しよう! ……ん?」



ローズ : 「あ、あ、こ、壊れてしまいましたわ! う、うっかりギュっと握ってしまいましたから、壊れてしまいましたわ! ど、どうしましょう! どうしましょう……」 (オロオロオロオロ)




風火 : 「敵襲か、と思ったら……女の子、一人だけ……だと? いや、見覚えのある子だな……キミは確か……」


ローズ : 「あ……風火様でらっしゃいますわね? わ、ワタクシ、ローズ。ローズ=トレイシーともうしますの。あの、おじさまの……バラクーダ東吾の……」


風火 : 「バラクーダ……あぁ、あの男の配下であるローズ嬢とは、キミの事か?」


ローズ : 「はい! ワタクシの事ですわ!」


風火 : 「という事は、このドアやテーブルや椅子の修理代は、バラクーダ東吾に請求すればいい、という事でよろしいか?」


ローズ : 「そ、そうして頂けると有り難いですわ……」



 ※本人の与り知らぬ場所で、順調にお金が搾取されているバラクーダ東吾のアニキである。



風火 : 「それで、バラクーダ東吾の娘が私に何の用だ?」


ローズ : 「む、娘じゃないですわ!」


風火 : 「そうか? ……てっきり、バラクーダ東吾の養女か何かと思っていたのだが?」


ローズ : 「わ、ワタクシはおじさまの部下で……えっと、えっと……」 (相棒、というモノよりもっと強い意味合いの言葉は、何かしら。えーと……?)


風火 : 「……部下で、何だ?」



ローズ : 「そうですわ! ワタクシはオジサマの部下で、右腕で……人生の伴侶、そう、伴侶ですわ!」



風火 : 「……なん、だ、と!?」



ローズ : (伴侶、って意味はよくわかりませんが、きっと女性の相棒、という意味ですわよね……)



 ※ローズさんは大人ぶりたくて難しい言葉をつかうので、たまに意味を間違って捉えてます。



風火 : 「そうか……バラクーダ東吾、そういう……趣味だったの、か」



 ※そして風火さんは正しい意味を知っているので、誤解してしまったようです。



ローズ : 「ワタクシとおじさまの関係、ご理解頂けまして?」


風火 : 「……理解はした。だが、些か信じられんな……まさか、あいつ……ロリ趣味だったとは……いや、変態よりだとは思っていたが……」


ローズ : (あら、よく考えたら、 アクセルもおじさまの相棒 だから、私はおじさまの 二番目の相棒 なのかしら?)


風火 : 「……まぁ、人の趣味はそれぞれだから別にいいがな。うむ……伴侶か……」



ローズ : 「でも、おじさまはアクセルも、伴侶として迎えておりますの!」




風火 : 「な、ん、だ、と!?」



ローズ : 「だからワタクシは、二号さんですわー!」



風火 : 「に、に、二号さんっ! その若さでっ……そうなると、キミはバラクーダ東吾の、愛人なのか!?」



ローズ : 「あ、あ、愛人だなんて! そ、そんな、そんな事言わないでくださいまし! 恥ずかしいですわ……」


風火 : 「あ、あぁ、すまない……だが、見損なったぞ、バラクーダ東吾。よもや、このような可憐な少女を……」


ローズ :(愛人、って何の事だかわかりませんけれども、きっと恋人の上級職か何かの事ですわね? 恋は下心、愛は真心ですから!)



 ギィイィ……ばたん!



アニキ : 「うぁ、何かドアが曲がってる……立て付け悪いなぁ、これ」



風火 : 「!! バラクーダ東吾!」



ローズ : 「おじさま!」


アニキ : 「よォっ、風火久しぶり! いや、ローズが仲間たちに挨拶回りにいった、って聞いて……ほら、この街、女の子の一人歩きは危ないだろ。だから、迎えに来たんだ」


ローズ : 「もう、おじさま心配性ですわ。ローズは大丈夫ですのに……」


アニキ : 「いや、ついでに風火の店の、飯を食いにいこうと思ってな! 久しぶりに本格的な中華料理を堪能したいと思って……美味いんだぞ、風火の店の料理は。な、風火?」



風火 : (ぷるぷるぷるぷる)



アニキ : 「ん、どうした風火?」



風火 :「み、見損なったぞバラクーダ東吾! 貴様、こんな可憐な少女に手を出して、しかも、男であるアクセルを手込めにする……とは! ゆるせん! その性根、叩き直してやるっ!」



アニキ : 「え、な。何言っちゃってんだ、風火! 俺、何の事だかさっぱり……」



風火 : 「問答無用! 我が鉄槌をその身に受けるがいい!」




アニキ : 「ほんぎゃぁああぁああぁ!」



 ※結局、誤解を解くのにボコられた後、1時間ほど必要だったようです。



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 それはそれとして、ローズさんはヒデヨシさんの所にも挨拶に行くようです。

 そんな訳で、市内某所。



ヒデヨシ : 「はぁ……知らない間に敵マフィアの領域に入ってしまうなんて、我ながら油断してたッスよ……ふぅ」


 ※ビルの壁にもたれかかりながら。


ヒデヨシ : 「携帯電話があれば、アクセルかアニキに連絡つけて助っ人を呼べるのに、今日にかぎってPSPしかもってこなかったッス、失敗だったッス……」



敵マフィアご一行様 : 「いたぞ、みつけた、そこだ!」



ヒデヨシ : 「ちっ! 久しぶりに、腹ぁ括んねぇと……いい度胸じゃねぇかっ! ジャパニーズ・ヤクザのクソ度胸、てめぇらの目によっく刻みやがれ! でりゃぁァっ!」



敵マフィア : 「!!」



ヒデヨシ : (よし、ひるんでる……この合間をぬって何とかこの場は撤退した方が懸命ッスね……ん?)



敵マフィア : 「そこに居たか、囲め!」



ヒデヨシ : 「うぁ、マズったッスねこれっ、後ろに……増援!?」



敵マフィア : わらわら。

敵マフィア : わらわら。




ヒデヨシ : 「無双ゲーみたいにワラワラとっ……こりゃ、本気で腹ぁ括んねぇとマズイッスかね……何にせよ、戦わず逃げるのは俺の性分じゃないッスから。せめて抵抗させてもらうっすよ……」



ローズ : 「……いい目をしておりますわね。気に入りましてよ?」



ヒデヨシ : 「そりゃ、どうも……って、あれ。キミは?」


ローズ : 「名乗っているヒマは御座いません事よ、今は現状を打開する方が先ではなくって?」


ヒデヨシ : 「そ、そりゃそうッスけど……」


ローズ : 「貴方の味方でしてよ、今はそれだけで充分じゃありません事?」


ヒデヨシ : 「そうっすね……わかった、後ろは任せたッスよ!」


ローズ : 「貴方こそ、私より先に倒れるなんて無様なマネはしない事ね?」




ヒデヨシ : 「ふぅ……何とか撃退できたみたいっスね」


ローズ : 「ふん。退屈であくびが出そうでしたわ」


ヒデヨシ : 「何にせよ、助かったッス。えっと……キミは、誰ッスか。多分、俺、はじめましてッスよね?」


ローズ : 「はい。ワタクシ、ローズ=トレイシーともうしますの。バラクーダ東吾おじさまの、部下ですわ」


ヒデヨシ : 「アニキの?」


ローズ : 「はい。今日はおじさまの仲間である皆さんに、挨拶に行こうと思って街に出たのですが……その最中、ヒデヨシ様が敵襲に追われている所が見えまして、微力ながら助太刀させて頂きましたわ」


ヒデヨシ : 「そうなんすか! いや、助かったッスよ。正直、一人だったらヤバかったッスからね!」


ローズ : 「当然ですわ……あ!」


ヒデヨシ : 「どうしたッス、ローズちゃん?」



ローズ : (そういえば、おじさまは以前、日本人は謙虚な事を美徳にするともうしておりましたわ)


ヒデヨシ : 「もしもーし、ローズさーん?」


ローズ : (ヒデヨシ様も日本人ですから、少し謙虚に……御礼を素直に受けるのはかえって美徳ではないかもしれませんわね、恩着せがましいのもよろしくないと、聞いておりますし……)


ヒデヨシ : 「……どうしたッスか、ローズさん?」


ローズ : 「別に……」


ヒデヨシ : 「?」



ローズ : 「べ、べ……別に、貴方の為に助けた訳じゃありませんことよ!」



ヒデヨシ : 「!!」


ローズ : (うん、これなら恩着せがましくないですわね。日本人らしい御礼への返礼として、きっと正しいですわ)


ヒデヨシ : 「ろ、ローズ……ちゃ……」

ローズ : 「それでは、ごきげんよう。ごめんあそばせ」 (ペコリ)

ヒデヨシ : 「あ、あぁ……」


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舎弟(アクセル) : 「どうしたんだよ、ヒデヨシ。急に悩みがあるなんて電話で呼び出して……」


ヒデヨシ : 「アクセル……」


舎弟 : 「何だよ?」



ヒデヨシ : 「……人を好きになるって、いい事ッスね」



舎弟 : 「えっ?」



ヒデヨシ : 「俺、このろくでもないマフィアの世界でも、何か強く生きられそうッスよ……」


舎弟 : 「……ど、どうしたんだよヒデヨシ! な、何かヘンなモノ喰った!? 故郷の味が恋しくなったなら、おれ、何時でもジャパニーズフード作るよ!?」


ヒデヨシ : 「はぁ……」

舎弟 : 「アニキー! 大変だ、ヒデヨシがヘンだ、病院つれてってよアニキー!」


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 以上、お使いローズさんが知らない間にフラグをたてていたハナシでした。





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