>> 真・女神転生プレイ日記 : その4〜サイコダイバーチキン伝


真・女神転生プレイ日誌・その4

 さて、アクマの力を手に入れた自称カオスヒーロー。

 他称踏まれプレイさん。

 彼の力で無事オザワも倒し、新宿に再び自由という名の平和が戻りました。

 

 しかし、主人公のやり方に反発したカオスヒーローさんがパーティから脱退。

 パーティは、主人公と踏まれプレイの二人になってしまいます……。

 

 なまじ耽美な相手と一緒なので、主人公も身の危険を感じます。

ネビラッ、チェーン!(※深い意味はありません。)

 

 このままでは、主人公が慢性切れ痔になるのも時間の問題。

 自分は、背後を取られるのも嫌ですし痛い思いをしてまで相手を喜ばせたくなんてありません。

 なんとしても新しい仲間が欲しい所……。

 

 等と思っていると、シブヤでメシア様が病気だとか、性病だとかいう噂を聞きます。

 他に行く宛もありませんし、次はシブヤでしょう!

 と、いう事でメシア教徒が多いらしいシブヤへと足を運びます。

 

 「教徒」と名の付く敵キャラは、通常の悪魔よりも遙かにマッカ(金)を持っているので、

 今から行くのが楽しみです!

 

 嬉々としてシブヤに向かうと、案の定そこはメシア教徒の巣窟……。

 

 一気にマッカがたまるぜ!

 ウハハハハハハハ……!

 

 そんな強盗まがいの事(いや、強盗殺人そのもの)もすっかり板に付いた主人公さん。

 シブヤの最上階に行くと、彼らの言うメシア様が幽閉されているじゃないですか!

 しかもです、鎖!

 マニアックの極みですヨォォォォ!

 

 ハァハァ。

 何故か取り乱してしまいましたので、話を戻しましょう。

 

 聞くところによると、メシア様には悪魔が取り憑き、こうしてないと暴れるらしく、一人のメシア教徒に。

 

 「誰かメシア様をお救い下さい……」

 

 と、言われてしまいます。

 

 さっきからメシア教徒を片っ端から銃殺してるような奴に、何を頼んでいるのでしょうか?




 まさに、溺れるモノは久しからずです。(間違い)

 しかし、このメシア様。ちょっと年増っぽいですがムッチムチのおね〜ちゃんです。

 助けて損は無いでしょう!

 

 詳しく聞くと、メシア様は悪魔に精神を乗っ取られているらしいという事。

 新宿に居る「人の精神に入り込める超能力者」……サイコダイバーの力を借りれば助けられるかもしれないという事が分かります。

 早速新宿に戻りサイコダイバーを捜すと、サイコダイバーはオザワに監禁されておりました。

 

 ちなみにサイコダイバーさん。

 ドット絵だけで見ると、酒好きで気さくそうな小柄なお兄さん。

 ようするに、ショタキャラでした。

 

 オザワめ……やはり……うらやましくけしからんやつ!

 もとい、許せぬ悪党め……。

 

 ともあれ、サイコダイバーと交渉をすると彼は助けたお礼にと快くメシア様救出大作戦に乗ってきてくれます。

 

 「先にシブヤに行ってるぜぃ!」

 

 大張り切りでシブヤに向かうサイコダイバーさん。

 やはり今まで野郎の精神にばかり入っていたから、久々の女性に興奮しているんでしょう。(勝手な妄想)

 彼を追ってシブヤに向かうと、サイコダイバーさんはむちむち美女の前で待ちかまえていました。

 

サイコダイバー:「オンナの精神なんて久々さぁ、さ、早く行こうぜ!」(脚色)

主人公:「いよいよ乙女の秘境が花開く時がぁっ!」(GS美神:横島的脚色)

 

 意気揚々と乗り込む主人公パーティとサイコダイバー。

 しかし、彼女の精神は既に悪の巣窟に……。

 

サイコダイバー:「うわ、こりゃヤバイ!俺はここで待ってるから、とっとと先に進むがいいにゃ!」

 

 サイコダイバーさん、はやくもチキンハート。

 

 まぁ、女性<自分の命なのは仕方ないです。

 かくいう理由で主人公&縛りプレイといういつものメンバーで彼女の精神世界へ。

 すると、早速敵が!

 敵が……。

 

>マンイーター(男喰い)が現れた!

 

>リリム(男喰い)が現れた!

 

>ラミア(子ども喰い)が現れた!

 

 ……。

 

 …………。

 

 こ、こんな事ばっかり考えているオンナなんて嫌だー!

 

 い、いやいや。これも悪魔のせいです。

 本当の彼女はもっと献身的なハズですとも!

 そんな妄想に期待しながら、さらなる奥地に進むと、

 「貴方はメシアなんだよ〜ん」と、洗脳するメシア教徒の姿に混じり、30年前に死んだはずのレジスタンスリーダーの記憶がちらちらと見え隠れします……。

 

 ま、まさかこの娘は……。

 等と思いつつ、ついに彼女の深層心理最深部へ。

 そこで待っていたのは、なんと……。

 なんと。

 

 お尻から糸を出す全裸の女でした。

 

 ……。

 

 …………ま、まさか。

 

 まさかコレが彼女の深層心理!?

 

 うわー、だったら嫌だぁ!

 深層心理下で、私お尻から糸を出したいの☆

 なんて女の子、絶対に嫌だぁー!!!

 

 動揺する主人公さん一同(正確には、プレイヤー)を前にその女……アルケニーは。

 

 「畜生!もう少しでこの女は私のモノだったのに!」

 

 と、いいながら襲いかかってきました!

 レズっ気多彩な悪魔さんです。 

 どうやらまだ、メシア様とやらは完全に意識を乗っ取られていない模様です。

 と、するとメシア様は。

 

 もし意識がオール乗っ取られた暁には、尻から糸を出すようになるのでしょうか?

 

 そ、それはそれで非常に興味があるんですが……。

 「ヒップバインド!」等と言いながら敵を縛る攻撃なんて、

 戦闘でも役に立ちそうですし、縛りプレイも喜びそう

 まさに一石二鳥な気がするんですが……。

 

 しかし、ここは闘って勝たないと話が進みません。

 お尻から糸を出すメシア様というのも楽しそうなんですが、泣く泣くアルケニーを退治!

 

 彼女の意識から外に出ると、彼女は戒めを解いて主人公を待っていました。

 そして実は自分が、30年前にわかれたレジスタンスのリーダーだという事を告げます。

 

主人公 : 「まさか、キミが!?」

メシア様 : 「えぇ。私は30年前貴方と別れた……レ
ジスタンスリーダーの生まれ変わりです。あの時の事は全て忘れたけど、貴方の事だけは忘れなかった……」

主人公:「そ、そんな。違う!前のレジスタンスリーダーは、もっと清楚な感じだったぞ!貴様のようにケバい女じゃなかったハズだ!俺の、俺のレジスタンスリーダーを返せ!」 

メシア様:「……ジオンガ!

主人公:「ごめんなさい。」

(※会話は相変わらず脚色、すなわちフィクションデス。)

 

 かくして30年の歳月を経て、運命的な出会いをした主人公とメシア様(ヒロイン)。

 彼女は主人公と運命を共有する事を約束し、主人公の仲間になります。

 なんだか、30年前同じように恋人と別れている縛りプレイ非常に後ろめたい気持ちで一杯になりながら外に出ると、あるメシア教徒が一言。

 

メシア教徒:「あぁ、メシア様が連れて行かれてしまう。私たちはこれからどうしたらいいんでしょう……」

 

 まぁ、出会うメシア教徒を片っ端からくびり殺すような奴に期待した時点で間違いだったんでしょうね。

 

 諦めてくださいとしかいいようがありませんです。ハイ。


 ともあれ、メシア様を助けた主人公さんは次なる目的地を「六本木」に決め歩き始めます。

 ちなみに何故六本木に行くかというと、えーっと……えーっと。

 

 何でだろう?

 

 よくよく考えてみればこの主人公さん。

 取り分けて大目標もなくただ街をふらふらしているだけの放浪者でした。

 何処かへ行く事に対して理由なんてありません。

 カッコイイ言い方をすればバガボンドです。宮本武蔵です。

 ドリフターズとも言うやもしれませんが、それはコントっぽいので駄目です。

 だみだこりゃ! つーぎ行ってみよう!

 

 さて、これから行く「六本木」という場所は新宿の人間が言う事には、

 六本木を支配しているのは「赤伯爵」と「黒男爵」という二人の英国紳士(仮)で、普段は悪魔が入れないよう結界がはってあるそうです。

 中に暮らす人間は悪魔に襲われることもなく平和に過ごしているという事……。

 つまり、そこでは闘わなくてもいいらしいです。

 

 そいつは楽そうだと思い六本木に行ってみると、確かに敵は出てきません。

 ただ、普通の通路にポイズントラップがあったりするのは何故でしょう?

反町!?ねぇ、反町!?

 

 疑問に思いつつふらふら歩いていると、何故かディスコがありました。

 メガテンでは情報を集めるならディスコという法則があるので、早速ディスコにて、サタデーなナイトフィーバーしに行きましょう。(色々な部分が死語)

 すると、奥に何故か牢屋が。

 その牢屋には見覚えある少女が監禁されております……。

 

縛り:「あ、あれはボクの彼女!」

 

 誰かと思えばなんと、主人公の近所に住んでいたヒロインと同じ名前の少女じゃないですか!

 自分の幼馴染みでありながら主人公のモノにならなかったあの女です!

 ムキィ、思い出したら腹立ってきた!

 

 激昂する自分をなだめつつ話を聞くと、

 彼女の口から「この六本木で暮らす人間は皆魂を抜かれゾンビになって生きながらえている」という事。

 「自分もゾンビにされてしまった」という事。

 「このまま飼い殺しにされるんなら、いっそ反魂香の力を使い成仏したい」という事を主人公に告げます。

 

 彼女を楽にするため、反魂香を捜す事にします。

 えーと、一応ラグの店(宝石とアイテム/精霊を交換してくれる店)に行けばダイアモンドと交換してくれるのですが。

 ダイアモンド交換だなんて勿体ない事簡単には出来ません。

 ひょっとしたらこの六本木に反魂香が落ちてるのではと淡い期待を抱いて街を歩いていると……。

 

アリス:「私アリス。ねぇねぇ、お兄ちゃん達何処から来たの?」

 

 と、不意に誰かが話しかけてきます。

 具体的に誰かと言うと。

 

 金色でややウェーブがかかった髪を持つ、エプロンドレスの美少女です。

 

 うわ。

 

 激萌え!

 

 

アリス:「そうだ、お兄ちゃん達赤おじちゃんに会ってよぉ!」

 

 アリスという名の金髪の美少女(重要ポイント)は、主人公の事をお兄ちゃん」と呼ぶと(最重要ポイント)、一端その場から消えます。

 

 お兄ちゃん頑張んないと!

 

 こちとら激萌えでアリスに言われるがまま、「赤おじちゃん」なる人物を求めて彷徨う主人公。

 

 「会ってよ」といいつつ居場所を教えてくれないのが困りものですが、

 金髪の少女がする事なので許してあげましょう。

 

 取り合えず地下をふらふらしていると、「脇見の壺」なる壺を発見。

 赤伯爵は発見に居たらず。

 次、2階。居ない。3階……3階にてようやく「赤伯爵」発見。

 やはり煙と馬鹿は高いところが…いやいや、何でも無いス。

 

 主人公に「赤伯爵」を紹介したアリスは、唐突に。

 

アリス:「ねー、ヒランヤ頂戴。ヒランヤー」

 

 と。普通だったら先ず買わない中途半端な回復アイテムヒランヤを強請ってきます。

 

 出会い頭にヒランヤを貢げ!

 

 という事です。

 普通だったらブチ切れて顔の形が変わるくらいまでぶん殴っている所ですが、金髪の少女(しかもお兄ちゃん呼びをしてくれる)がする事です。

 

 許してあげましょう。

 

 早速ヒランヤを手渡すと、アリスが喜んでくれています!

 金髪の少女が喜んでくれています!

 恋愛ゲームなら好意が上がっているのでしょう!ハッピーエンディングももうすぐです!

 等と思っていると……。

 

アリス:「ありがとーお兄ちゃん。じゃぁね〜、死んでくれる?」

 

 は!?

 

 そ、そんな、いきなり死ねだなんて!

 金髪少女とのトゥルーエンドを目指していた僕に、唐突に非道い宣告です。

 何ですか、アリスさん!?いいや、アトラス様。

 金髪美少女に萌えるような男は、死ねと!?生きる資格なんか無いと!?

 それはあんまりですよぅ!

 

 全力で死を拒む主人公。するとアリスは泣き出してしまいます。

 その泣き声を聞きつけた赤伯爵は優しくアリスにこう告げます。

 

赤伯爵:「そうか、お兄ちゃん死んでくれないのか。だったらアリスの願いこのオジサンが叶えてあげよう」

 

 そしてその本当の姿を主人公ご一行の前に現すのです。

 本当の姿、そう。

 魔王「ベリアル」の姿を!

 

 魔王、ベリアル。

 元々は力天使(ヴァーチャーズ)の地位にありながら神に反逆し堕天した存在。

 古の時代、魔王(サタン)として恐怖の対象にあった存在。

 端正な顔立ちの話術の天才。

 

 人々を守護する力天使でありながら彼が堕天した理由は定かでは無いが、

 普段神をも冒涜し己を過信して罪を犯し、

 自らに追いつめられた時だけ神に泣きつく人間と、

 それを天使らよりも上位の存在として扱う神に嫌気がさしたからではないかと言われている。

 

 その名の意味は、無価値な。邪悪。無益。

 

 ……いやぁ、好きなんですよ。ベリアル様。

 ある意味ルシフェルやベルゼブブより好きな悪魔(堕天使)だったりします。

 

 それがロリコン扱いですか、アトラス様!?

 

 ある意味、「ロリコンは死ね!」と露骨に訴えているアリスの存在より骨身にしみますよぉッ!

 しかし、戦わないといけないでしょう。

 仕方なく戦おうとすると、突然脇見の壺が反応します。

 

ベリアル:「な、その壺は!ぎやぁぁぁぁぁ!」

>ベリアルは脇見の壺に封じ込められた。

 

 ???

 ……え、えーっと???

 ベリアル様は封じられたらしいです??

 

 うーん。

 どうやら本来なら。

 

アリスを泣かす

ベリアルと戦闘

ベリアルには攻撃がきかない!?

伯爵は壺を恐れているという情報をヒントに壺を捜す

脇見の壺を持ってベリアルと再戦

勝利!

 

 という手順を踏まなければいけないところ、脇見の壺を持っていた為一気に話が進んでしまったらしいです。

 いやはや……。

 

 自由度が高いってのも、どうよ?

 

 微妙に困りつつ壺を持ってその場を立ち去ろうとすると、見知った顔が……。

 

ゆりこ:「壺をよこしなさい!」

 

 ゆりこ。あの禊ぎ娘です。

 なんというか…………30年前と同じ容姿なんですけど??

 つーか、この壺は俺のベリアル様です。簡単には渡せません。とか思っていると。

 

ゆりこ:「だったら力尽くよ!」

 

 と言われて無理矢理縛られて、持って行かれてしまいました。(縛りプレイにとっては嬉しい展開に!?)

 仕方なく、部屋から出ようとすると今度は「黒男爵」がお出ましです。

 

黒男爵:「まさかベリアル様が! だったら貴様らもただではかえさん!」

縛りプレイ:「危ない!!!」

 

 唐突に現れた黒伯爵の魔の手から主人公をかばう縛りプレイ。

 黒男爵はその縛りプレイから魂を抜き取ると。

 

黒男爵:「一つしか魂が手に入らなかったか。まぁいい」

 

 とか宣い、さっさと消えてしまいます。

 どうやら六本木をゾンビの街にしていたのはこの黒伯爵だったよう……。

 

 というか、唐突に縛りプレイが仲間から抜けたんですけど?

 

 まぁ、殺されてしまったんだから仕方ないです。

 弔い合戦と行きましょう!

 早速地下にもぐり、黒男爵の部屋までひた走ります!

 

黒伯爵:「まさか回収しそこねた魂が自分からやってくるとは!今度こそ確実に倒しますよ!」

 

 黒伯爵は「堕天使:ネビロス」という。

 ベリアル様とは比べモノにならないくらいマイナーな悪魔に変身すると主人公に戦いを挑みます。

 しかし、流石はマニアックな悪魔。

 容易く主人公一向に粉砕されました。

 死に際、彼は寂しげにこう呟きました。

 

ネビロス:「私はただ、アリスの。あの娘の願いを全て叶えたかっただけなのに……。平穏を願うのは罪だというのか……?」

 

 あぁ、ロリコンは犯罪だね。

 

 かくして主人公のおかげで、縛りプレイの魂は解放されました。

 

縛りプレイ:「ありがとう、おかげで僕も天国に行けます」

主人公:「そうか、よかったな。変質者でも天国に行けて」

縛りプレイ:「はい、でも、ただ一つ気がかりな事が?」

主人公:「気がかり、何かあったっけ?」

縛りプレイ:「はい。僕の彼女(=主人公の幼馴染み)を解放出来なかった……」

 

 あ!?

 すっかり忘れていた!!!

 

 ごめんよ幼馴染み。

 ごめんよ縛りプレイ。

 ごめんよ俺の金髪美少女……。

 

 傷心になりつつ、次の場所へと赴く主人公さんなのでした。




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