大ケヤキの大手術(其のT)(6月19日)

梅雨入りの宣言が聞かれた6月9日姫塚の大ケヤキの一番太い枝が突然折れて落下するハプニングが起
こった。朝から降っていた雨を大きく広げた枝に受けてその重量に耐えられなくなって折れてしまったようで
ある。
このケヤキは源氏の武将熊谷次郎直実と娘玉鶴姫の伝説の舞台でもあり長野市の保存樹にも指定され
ているが、樹齢数百年の老体は、枝の付け根にも腐朽が進み空洞化して脆くなっていたため耐えられな
かったのだろう。
鎮守の森をはじめ史跡などに多く見られる老大木は、郷土史の証言者でもある。生育環境が年々悪化す
るなかで更なる延命の為の積極的な保護策が必要ではないかと思う。
突然の折損落下した枝
は下の墓地に覆い被さ
り墓石の転倒や被害を
与えたが突発的な事故
をどのように処理していく
のだろうかと、これから
始まる作業に興味を
持った。
折損落下した枝,
直径1mにもなる
重量物、関係者は
直ちに職人や機械
を動員し枝払い、
玉切り作業で搬出
の準備にかかって
いた。
枝の付け根部分、外見
では一寸見には判らな
いが内部は腐朽がすす
み大変も脆くなっていた
のだろう。
ここでの樹上作業
や搬出には大型
のクレーンが活躍
した。
玉切りの2番玉、
長さ4〜5m、重量
は3t以上あったと
いう。
折損枝の一番玉、根元
部分は、腐朽と空洞化
でダメージが大きく痛々しい。2番玉で年輪を数えると120年位まで数えられたが後は空洞、この枝は、200年以上は経っているのではなかろうか。
片枝を欠く前は、大きく伸ばした枝が樹形をバランスよく保ち、鳥類のねぐらとして格好の存在であったが、何とも不安定な樹形になってしまった。
引き続いて整形、整枝の作業が行われたが
、その職人技については別項で紹介したい。
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