晩秋から初冬へ 12月22日

    

 前回11月6日の更新から一ヵ月半が過ぎた。その間も季節は留まることなく進んでいく。
今年は紅葉狩りの適期10月中下旬には出られず11月に入ってから、鬼無里品沢高原、
戸隠鏡池方面
の紅葉の名所を訪れてみた。例年より遅れていると聞いた紅葉も標高の
高い高原では盛りを過ぎて鮮やかな色合いは失せていた。
11月12日初雪があり長野市内から眺める飯縄山は初冠雪となった。また平地の公園に
はおおかたの樹種が葉を落とした中でイロハモミジが存在を主張していたが、色は例年の
鮮やかさは見られなかった。
11月下旬には恒例のえびす講花火大会、100余年の歴史があり、全国的にも最も遅い
花火として名を知られ、信濃路ではこれが終わると冬支度の本番を迎える季節の区切り
の行事でもあった。

11月2日長野市鬼無里品沢高原、イヌシデなどシデ類多く黄色の彩り。 11月13日姿を見せた飯縄山、12日降った初雪が映える。 公園で他の樹種に遅れて紅葉となるイロハモミジ。鮮やかさに欠ける。 11月23日長野市えびす講花火大会、5000発の花火と32万人の人出
         手術後の大ケヤキ

      
姫塚のケヤキも師走に入り静かに眠りについていいる。昨年は冬に入っても落
        葉せずに年を越したが、今年は木枯らしで一掃されて休眠期の姿に一変した。
        この老木にとって、今年は災難の年であった
6月の梅雨時、雨水を枝葉に受
        けて重量に耐えられなくなって弱っていた枝が折れて落とされたのを機に、樹の
        バランス上から整枝、剪定されて今の姿になったものだが、寄る年波で満身創
        痍の姿は痛ましい。
        長年地域の歴史を見守り、人々の心の拠り所ともなったであろう歴史的な巨木
        は生立環境の悪化にともない年々衰弱していくものが多くあると見られる。
        樹木医による健康診断やその処方に基づいて延命策や保護策を施す支援
        制度の必要性を思うのである。



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