垣間見た中国の林業ー雲南省の農村風景U
11月8日
省都昆明、古い都大理、世界文化遺産の麗江と駈け足旅行の合間バスの窓より見られた光景や関心
を持った光景にカメラを向けた。畑作物の収穫作業、或いは野菜など農作物を市場に運ぶ農民や道路
を行き来するロバが引く荷車のタイヤに踏ませて脱穀しているゆったりとしたとした農民の姿、そこ此処
にかつてわが国の農村に見られたと同じような光景が繰り広げられていた。

大理は13世紀まで大理王国の首都であった、今に残る大理古城内の街路を天秤棒を肩に葉物野菜を市場に運ぶ人。 此方はニワトリ、リヤカーに載せた狭い金網かごの中にはすし詰めにニワトリが入れられていた。運搬用具としてのリヤカーは大きな働きを果たしている。
昆明郊外に広がる耕地、ニンニクはこの地の特産品の一つ、日本へも輸出されているという。4月中旬の今が収穫期          → 集まっての収穫作業は家族単位のグループかお互いの助け合いグループか処々で作業が行われているが、地域揃っての団地的経営ではないようだ。
大理から北へ約20km喜洲地区
道路一面にばら撒かれた藁くずか、ゴミに見える物はソラマメの茎である。これをロバの引く荷車に踏ませて脱穀する。
何度か荷車が通過するうちにソラマメは殻から離れる。これを集めて袋に取り入れる農民。日本では長い棒で叩いていた。喜洲は少数民族の白(ペー)族が多くを占める村だという。
大理から麗江は約200km、3時間半の行程、突然止まったバスの前方を牛の群れが横切っていく、沿線には水田が広がる。

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