垣間見た中国の林業 ー 雲南省の農村風景
10月15日
雲南省は、中国の西南地方に位置して、標高は2千m前後に及ぶ高原地形である。北緯25 度の線がほぼ中央を走る南国であるにもかかわらず気候は温和で、省都の昆明は「春城」 と呼ばれることは前回にも紹介したが、生活には住みやすい地域であるといわれる。 今回は、大理石の産地として有名な大理市から日本映画「単騎千里を走る」の舞台となった 麗江市を結ぶ180Km の高級道路(日本の一級国道に相当か?)の沿線に見られる風景に 目を向ける。かなりのスピードで走る車窓には水田、畑(にんにく、ソラマメ、麦などの作物)、 棚田や山林のマツの造林地が流れていく。 耕地に出会って農作業をする人々の姿は、今はあまり目にしなくなったかっての日本の農村 風景を彷彿させるものがあった。 |
麗江市への道、山間部の 道路は緩やかな稜線の下 を走り霧が峰山麓のビー ナスラインを思わせる。交 通量も多くバス、トラックな ど大小多様な車が行交う 幹線道路で重要なライフ ラインだ。 |
沿線に広がるマツの造林 地、枝先の表情はアカマ ツに似ている。15年生前 後だろうか、雲南省はマツ タケの産地であると聞いた。 また他にもユーカリの造林 地が沿道に見られた。 |
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森林の復旧への取り組 み、森林保護の啓発の ためかここにも「封山育 林 利国利民」の立て看 板が立てられていた。 |
今は、麦作やがて収穫 されて後水田に変わっ ていく二毛作地帯、周 囲の森林に水源を得て 拓かれた水田、こんな風 景は日本各地に見られ る里山風景だと身近な 親しみを感じられた。 |
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山懐に抱かれて広がる村、 白い建物が目に付く。衣服 も建物の色も民族カラーの 白色でいろどる白族の住い か。隣接して広がる農耕地 は農家を豊かにしているだ ろうか。 |
山間部には棚田が処々に 散見される。雲南省の風 景では、写真や絵画に棚 田がよく画材として登場する。 これも日本国内でよく見ら れる風景だ。 |