(3) 8月18日 立地条件による比較
植生土のう工の施工箇所その後はどのような状況となっているだろうか。 今月は、雨も少なく連日猛暑続きの日々でしたが、中旬盆を過ぎると山 は、秋色の気配が濃厚となってくるときでもある。施工箇所は、事業地の 北側斜面と南側の斜面を比較してみると、立地により大きな差が見られ らた。北側斜面は、山腹の中腹よりやや下部寄り、斜度35度前後、標高 420m付近、南側斜面は、これまで見てきた箇所で、傾斜は30度前後、 標高530メートル付近である。 |
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北側斜面では、4月上旬には施工していたが、8月上旬の現在、土のうは発芽した植生で覆われている。発芽した植物は、当初から組み込まれているもの以外のものが何種類か認められる。 | ヨモギ20〜30cm、ハギ40cm、イノコヅチ30〜40cm、マツヨイグサ50cm、トールフェスク50〜60cm、タケニグサ、ヨウシュヤマゴボウなどが目立つが、草丈は周辺を上回っているところが見える。 | |
周辺植生の疎らな部分では、施工箇所の植生が筋状に延びてよく目立つ。南側斜面より此方の方が土壌条件は良いようだ。 | 一方南側斜面では、6月上旬の施工後 2ヵ月半を経過しているのに土のうの表 情に変化はない。上下斜面の植生も猛 暑の炎天下でしおれた表情。 |
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土のうから早い時期に芽を出したトップランナー、ヨウシュヤマゴボウは、日照り続きの炎天下枯れてしまった。台風の情報はあるが此処には雨の恵みは届かない。 | 隣接斜面のヤマヨモギやアカザも水不足のため萎れかけている。降雨の日数は、7月は8日、8月は4日(18日までに)しかも雨量が少ない植物にとって酷な環境であった。 |
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