朝5時半、夜の明けきらないうちに探鳥に出発。ホテルの庭に大きなネズミ Azara's
Agoutiがいた。カピバラよりはるかに小さいが、ウサギや猫よりはずっとおおきい。ホテルの敷地を出て坂道を10分程下ったところに池や湿地、立ち枯れの木がいっぱい立っている草原などがあった。枯木はオオム、コンゴウインコ類や小鳥達の恰好の住み家になっているようだった。コンゴウインコ3種(Red-bellied
Macaw)、インコ3種(White-eyed
Parakeet)、オオム3種がみられた。真っ赤なScarlet Macawは番で100メール程離れた樹にとまっていてスコープでじっくり観察できたが、写真には遠すぎた。北米のエボシクマゲラにそっくりのLineated
Woodpeckerも複数湿地の向こうの丘の斜面で餌を捕っているのが観察されたが、これも撮影可能な距離までは来てくれなかった。池のほとりの木の枝にRinged
Kingfisherがとまっており、湿地の杭にはAmazon Kingfisherがとまり、こちらは時折近くの杭まできてくれた。湿地にはカピバラの家族もやって来た。他には、Dusky-billed
Woodcreeper、Black-tailed
Tityra、Magpie Tanager 、 Great Egret、Wattled Jacana、Plumbeous
Kite等、計31種の鳥を見てホテルへ引き返す。ホテルの大木の梢に赤、青、黄色など10種以上のTanager類の混群がとまっていた。テラスで朝食中に、何度か撮り損っている黄色いキヌバネドリWitte-tailed
Trogonが目の前を飛んでゆくのを見て打ち止め、最後のBird Listのチェックを行う。この13日間に見た鳥は他の2人が420台、私は20数種見損なっているので、400の大台までわずかに届かず。プロのバードガイド、ブラウリオに無理やり見せられた感もあり、数日後には記憶から完全に消えてしまった種も多数あるが、今でも脳裏に200種程の生き生きとした姿が鮮やかによみがえる。クロハサミアジサシ、オオアリクイなど期待してきてハズしたものの数も少なく、大満足の旅であった。
荷物を詰め出発の準備をしていると、ブラウリオから電話がきて、ナマケモノがいるからカメラを持ってすぐ来いとのこと。玄関横の駐車場脇の木の前に7,8人の人が集まりBT
Tree-toed Slothを見ていた。最後の最後で大物がとりを飾ってくれた。
クイアバ空港で、ガイドのブラウリオとサンパウロ、マイアミ、シカゴ経由でミネアポリスへ戻るMさん、Kさんと別れ、単独リオデジャネイロへ向かう。リオの空港では、預け入れのリュックが破損して出てきた。さらに悪いことにいくら待っても三脚が出てこない。ポルトガル語会話の該当ページを開いてカウンターに近付くと、こちらがまだ何も言わない内に向こうにいる男性の方を指さしたので、そちらに行くとさらに別の人の所へ回され、そこで、”手慣れたベテランの女性職員がいて彼女ならうまく処理してくれるよ”と、そちらに回される。たらい回しされるごとに不安が増したが、幸いフランソワーズ・モレシャンさん(?)似の”彼女”は英語も堪能で、おまけに英語力が不足している私にとっては、一緒に旅した4人の米国人の英語よりはるかに聞き取りやすかった。三脚も見つかり、深夜便でリオに着き、明朝彼女が出勤前にホテルに寄ってフロントに預けてくれるということになり問題解決、ホテルへ向かう。
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