5時半朝食。6時にトレイルの途中にある観察塔を目指して出発。途中は脇目もふれずに歩き続けて、20分で地上50メーターのキャノピー(樹冠部)観察塔に着く。木製の塔を予想していたが、送電線のような鉄塔だった。地上35m位のところに広めの観察スペースがあり、眼下にアマゾンの熱帯雨林が遠くまで見渡せる。ブラウリオのプロミナを使えば、200m以上離れた大木のキャノピーにいる鳥もよく見える。各地のキャノピー観察施設に登ったが、ここが最も揺れが少なく、床は鉄板になっていて、かつある程度の広さがあるので、スコープでの観察やスチールカメラでの撮影等、三脚の使用には好都合なのがありがたい。150m位離れた樹の上にSpix's
Guanがいた、距離はあるが巨大な鳥なので、双眼鏡でも見える。高さが50m近くある枯れた大木の最上部にLong-tailed
Tyrantの巣穴があった。枝の上に留まってくれると、魅力的な長い尾が際立つ。距離があり、小さい鳥なのでテレコンを2つ繋いで何とか証拠写真を撮る。靄ってなければもう少し鮮明な写真が撮れたのに。その他に、遠くにチュウハシ類やRed-stained
Woodpcker, Yellow-tufted Woodpecker等を見ながら、近くの樹に鳥が来るのを待つ。そのうち、Short-crested
Flycatcher,
White-fronted Nunbird,
Gray Elaenia等が近くに来てくれる。Gould's
Toucanetも近くの樹に来るがよく見えないので、さらに数メーター登った階段上に三脚をすえて撮影。その後、Black-necked
Aracari,
Red-necked Aracariも来る。Black-necked
AracariはCristalino Reserve初記録だそうだ。Black-eared Fairly,
Reddish Hermit, Fork-tailed Woodnymphのハチドリ3種を見る。他にPurple-throated
Euphoniaのペア、White-shouldered
Tanager,
Ruddy Pigeon, Ruddy-Quil-Dove等がやって来た後、White-bellied Parrot,
Painted Parakeetも来てくれた。Red-fan
Parrotも遠くに見えた。この鳥はHarpy Eagleと並んで頭の扇を開いた瞬間をぜひ見たいと思っていたのだが、そう何もかも思い通りには行かなかった。鉄塔を降りた後、トレイルでSquirrel
Cuckoo,
White-shouldered Antshrikeなどを見る。お腹の赤いRose-breasted
Chatのお腹だけとお腹の黄色いWhite-tailed
Trogonの背中だけを見る。ちょっと残念。ツリーハウス(樹上につくった観察小屋)のある広場に出る。地面の半乾きの泥んこに蝶がいっぱい集まっていた。ミネラルを吸っているのだろう。メタリックブルーの鮮やかなモルフォ蝶も盛んに翔んでいるが、こちらは止まってくれず写真が撮れない。雨が降るとここに水が溜まり、水を飲みに来る動物や鳥をツリーハウスから観察できるそうである。
午後は少し離れたところにあるトレイルにボートで向かう。出発してすぐにGreat Black
Hawkが川岸で黄色いヘビを捕まえるのを目撃する。ヘビを押さえ込んでいるところを二三枚撮ったところでフィルムが終了。交換中に文字通りの”鷲掴み”にして飛び去る。決定的シャッターチャンスを逃してしまうが、50m位離れた樹の上で食事を始めた。その後、船上からRufous-tailed
Jacamar,
Amazon, Green, & Green-and-Rufous Kingfisher等を観察しながら、トレイルに着く。ジャングルの中では暗い上に濃い枝葉が邪魔して撮影は難しく、双眼での観察に専念しようと理性では割切るが、執着が残りストレスがたまる。一番の収穫はブラジルいちの美声を聴けたこと。美声の主の名は"Musician"
Wrenだそうだが、姿を見ることはできなかった。ボートに戻った頃には日が暮れ始めていた。帰路はフクロウとの出会いに期待したが、Tawny-bellied
Screech-Owl, Black-banded Owlは声のみで姿は拝めなかった。かわりにCommmon Potooを真近でじっくり観察できた。Schneider's
Dwarf-Caymanなど
4種類のワニを見て、ロッジのすぐ近くまで戻ってきたところで、Capped Heron,
Boat-billed Heron等を見てこの日の探鳥を終える。
他のグループの人達がフィールドスコープで月を見ていたので、のぞかせてもらう。感動ものだった。
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