野生図鑑 鳥を訪ねて南へ北へ
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BRAZIL 旅行記


 
PANTANAL(DAY02)
 

夜明け前から水鳥の ギャアギャア啼く声で目が覚める。明るくなり始めた5時半に外に出る。目の前の大木の枯れ枝にToco Toucanが5羽位止まっている。一目でWoodcreeperとわかる長い嘴の鳥が飛んできて庭の木にとまる。近付いて確かめるとNarrow-billed Woodcreeperだ。川の方に行ってみると、Amazon Kingfisher1羽とRufescent Tiger-Heronの幼鳥2羽が柵の上にとまっていた。

6時に朝食。モチモチ食感の小さなボール状のドーナツがおいしかった。この辺の郷土料理らしい。6時半に午前の探鳥に出発。広大な敷地内にある林の中を探鳥するとのことだ。私のお目当ては舞妓鳥の仲間のHelmeted Manakin。先ず川沿いに300m歩いて林を目指す。出発後0分から、お馴染みの鳥達がいっぱいでなかなか進まない。Sveral kinds of Herons, Jabiru, Wood Stork, Amazon & Ringed Kingfisher, many S. Caymans etc. 100mほど歩いて川が90度曲がっているところまで行くと、ホテルの前にいたのとは別のRinged Kingfisherの家族(?)が賑やかに3羽で飛び回っていた。川岸を移動中の 20匹ぐらいのカピバラの群れに遭遇。カピバラは数匹の家族単位で生活するものと思い込んでいた(昨日とこの後見たカピバラはすべて小家族だった)ので、驚く。猛禽類もいろいろ飛ぶ。Yellow-headed & Black Vultures, Mississipi & Snail Kites, Yellow-headed & S. Crested Cara-cara, Laughing Falcon, Black-collared & Savanna Hawks, Great Black Hawk(immature)の10種が見られた。White Woodpeckerが牧草地を飛んでゆく。近くの樹に止まってくれと念じるが、祈りもむなしくそのまま飛んでいってしまう。葉っぱのいっぱい生い茂った樹で何かが鳴いている。ブラウリオはFerruginous Pygmy-Owlがなかで動き回っている、待っていれば表にでてくるよ、と言う。Pygmy-Owl類もManakinやMacawと並んで見たかった鳥の代表格なので、息を飲んで登場を待つ。5分程して、表に出てきてくれた。

他にVermillion Flycatcher等を見て林の中へ入る。

林のなかでは、当然のことながら声はすれども姿は簡単には見られず、ブラウリオのMDに誘われて、表の方に出てくるのをひたすら待つことが多くなる。その上、暗くて写真を撮るにはきつい。それでも、Golden-collared Macaw, Antshrike3種、Antbird2種、Cuvier's Toucan, Hummingbird4種、Rufous-tailed Jacamar, Spinetail 3種, Black-fronted Nunbird, Woodpecker 3種, Flycatcher 17種などをみる。

中南米を代表する蝶である全面メタリックブルーのモルフォ蝶は止まってくれず写真がとれなかったが、青い筋が入ったモルフォ蝶を撮影。

この旅最初の猿、Bare-eared Marmosetも見る。

お腹が空いたころ、お目当てのHelmeted Manakinが登場。暗くてブレブレの証拠写真しか撮れなかったが、双眼鏡でその美しさを堪能する。11時に戻る予定が、ずれ込み1時にようやくホテルにたどり着く。

 食後、庭でGilded Sapphire, Safrron Finch等昨日と同じ鳥達をみる。

川の方へ廻ると、お馴染みのAmazon & Ringed Kingfisherが柵に止まっていた。

今日は川沿いに上流の方へ少し歩いてみることにする。小道の上は動物の糞でいっぱいだ。おそらく今朝見たカピバラの群れの置き土産なのだろう。200メール程先に、ここの農場で働いている人たちの住まいとおもわれる家が見えるので、そこを目指す。水際にはサギ類の他に、Wattled Jacana, Y.B. Cardinal, Great & Lesser Kiskadeeなどがいた。

川に面した木々の枝にはRinged Kingfisherが点々と止まっている。今朝の下流側での観察も合わせて考えると、ホテルを中心とした500mの間に少なくとも10個体以上がいることになる。向こう岸の木にBlack-collared Hawkが休息していた。

目標の人家の辺りには雛を連れたニワトリ、ホロホロ鳥、七面鳥などの沢山の家禽が放し飼いにされていた。番外ではあるが、楽しませてもらう。来たのと同じ道を今度は牧草地の方を眺めながら引き返す。小さなぬかるみにWattled Jacanaの成鳥2・幼鳥1が いた。

牧草地の方へ行ってみると、Guira Cuckoo, Monk & Golden-chevroned Parakeet, Cara-cara, Vultureなどがいた。ずっと遠くにシラサギが何十羽も集まっているのがみえる。近付いて確認しなかったが、アマサギのようだ。子牛達がカーボーイと何処からか帰ってきた。乾季の前半までは池であったと思われるくぼ地に行くと、Wattled Jacana, Whistaling Heron, Plumbeous & Buff-necked Ibisが泥の中から餌をとっていた。部屋の前まで戻ると、他の4人は部屋の前の安楽イスやハンモックで昼寝をしたり図鑑をみたりしている。ブタ君もハンモックの下で昼寝をしている。

C.C.さんにHiro, 日焼け止めをちゃんと塗りなさい、 顔が赤いよと指摘され、ランチのビールが散歩でまわってきているのに気づく。自分もほろ酔い状態でハンモックの上に横になる。涼風がそよぎ、心地よい。ビールをのみ、昼寝をしながら、Toco Toucan, Y.B. Cardinal, Safrron Finch, Hummingbirds等の庭の鳥達をみる。実に贅沢な時を過ごす。シエスタ万歳。

 この日も、4時からボートクルーズに出る。昨日とは逆に上流へ向かう。ボートが岸から離れ川の中央に出たところで、Cocoi Heron, Striated Heron など今まで対岸から見ていた水鳥たちを半分の距離から撮影する。

クルーズ中、昨日と同様の鳥の他に、新たにGray-necked Wood-Rail, Sungrebe (Finfoot), Boat-billed Heron (1 Adult, 4 imm.) 等を見るが、暗くて証拠写真程度に留まる。川幅が広がり流れがあまりなく、水面を水草が覆っている所まで来て、その場に30分以上留まって船上から探鳥する。コスタリカで見たことのあるコシアカフウキンチョウの黄色版, Yellow- rumped Caciqueが鮮やかな黄色の背部を見せながら両岸を飛び交っているが、飛翔姿はなかなか撮れない。Capped Heron, Black-crowned Night-Heronなども活動を開始。ボートのすぐ横の水面から突き出ている枯れ木にはRinged Kingfisherがとまっている。半径10mの範囲に他に4羽、肉眼で確認できる範囲にもう2羽、それにAmazon Kingfisherも2羽止まっている。さらに、Green Kingfisherと American Pygmy Kingfisherが飛んでいくのを何度か目にする。ここまでのクルーズでも沢山のKingfisherを見たが、流れが穏やかで池のようになったここは、彼らのパラダイスのなかのパラダイスとなっているのだ。暗くなり、ねぐらへ帰るGolden-collared Macaw, Golden-chevroned Parakeet, Turquoise-fronted Amazonなどのインコ、オオム類をみるが、明るさを第一に選んだ私の双眼鏡でもつらい。帰路、昨日と同じNighthwak2種をみる。他に、コウモリが魚を捕るのをみる。コウモリには、虫を食べるのとフルーツをたべるのしかおらず、吸血コウモリは例外中の例外と思っていたので、びっくりする。昨日よりもかなり早めの6時半にホテルに戻る。

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