野生図鑑 鳥を訪ねて南へ北へ
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BRAZIL 旅行記


 
PANTANAL(DAY01-)
 

クイアバを出て1時間半、最初の探鳥地に到着。ハイウエイ脇の樹の花にハチドリがくるということだ。第一号はLittle Woodpecker。逆光で輪郭のみを撮影。双眼鏡では辛うじて緑色の身体と頭の赤がわかる。Fork-tailed Woodnymph, White-tailed Goldenthroat, Glittering-throated Emerald, Blue-tufted Starthroat、ハチドリ4種が現れ、歓声が上がるが、動きが速く、1人だけ高倍率のレンズで追っている私だけが付いてゆけずストレスがたまる。交通量は少ないが時折背後を高速で自家用車やトラックが走ってゆくので落ち着かない。上空を、Southern Crested Cara-cara, Black Vulture, Savanna Hawkの猛禽類とToco Toucan(オニオオハシ)が飛び、証拠写真を撮る。道の反対側の樹にGolden-chevroned Parakeetが止まる。今度は順光なのでまともな写真をゲットしてここでの探鳥を終了。

その後、20分くらい走って、ハイウエイをおりパンタナールの入り口の小さな町に入る。Mさんが帽子を忘れてきたので買いたいと言うので小さなお土産物屋に入る。店内には大小のバードカービングが所狭しと並んでいる。約半数はJabiruのカービングだ。この鳥がパンタナールのシンボル的鳥なのがわかる。残りのほとんどはMacaw(コンゴウインコ類)とParakeet。気温が上がってきたので、みんなあいすくりーむやコーラを買っている。私はダイエットコークを買う。日本円で30円くらいの値段だった。町を出て赤土の道に入ってすぐに、ブラウリオがChestnut-eared Aracariを発見。この鳥はコスタリカで何度も見たが、逆光であったり、枝がかかったりとまともな写真が撮れていない。今度は間に枝・葉等の障害物が何もないで俄然やる気が出てくる。
次にRed-legged Seriemaが道路脇の草むらに逃げ込む。自分の持っていた図鑑の裏表紙に描かれている鳥だ。体調1メートル近くある鳥だが、車から降りてカメラを構えた時には頭しか見えなかった。しばらく走って、その2倍の大きさのGreater Rheaを発見。

距離は100メートル近くあるが、なにしろでかいのでよく観察できる。さらにしばらくする走ると、別のレアの番いが道路上を歩いていた。車を全く気にするそぶりを示さなかったが、10メーターぐらいの距離まで近付いたとき、急にあわてて逃げ出す。テレビで見たダチョウの疾走姿とそっくりである。走り方は滑稽だが、相当の俊足だ。彼らの頭には道路の両側に広がる広大な草地に逃げ込むという選択肢は全く思いつかないようだ。何処までも一直線に車の前を駆けてゆく。先に行かせようと車がスピードを緩めると、それに合わせて彼らも速度を落とし、停車すると走るの止めてしまった。仕方がないので、もう一度スピードを上げ、ハンドルをきって脇をすり抜けようとするとようやく道路横の草地に逃げ込んでくれた。

 トランス・パンタナール・ロードの料金ゲートを通過してすぐに、Green Kingfisher がいるというので停車。降りたときにはもう飛び去った後だったが、Choi Blackbirdがいた。さらに、Donacobiusが二羽でさえずっていた。なんとも上品な黄色の腹側と濃い焦げ茶色の背面、それに白と黒の尾羽が魅力的で、すぐに彼らの虜となり、他の4人の興味が他の鳥に移った後も自分だけは彼等の写真を撮り続ける。

Rufescent Tiger-heron, Black & Lesser Yellow-headed Vulture, White-winged Swallow等が見られ、そのうちGreen Kfが戻ってきた。

その後、別のレアを見ていると、Burrowing Owl(アナホリフクロウ)が現れ、距離はあるが、感激する。一瞬目を離したすきに二羽に増えていた。

その後、水鳥がいっぱい集まっている水辺に着く。車に驚いてAmerican Wood Storkの群れが飛び立つがすぐに旋回してもとの場所に戻ってくる。

乾季で水がほとんど干上がったわずかな水辺に追い込まれた魚を求めてJabiru, Great Egret, American Wood Stork等の水鳥と凄い数のSpectacled Cayman が集結している。上空にはLarge-billed Ternが群れ飛んでいる。1羽だけであるがRoseat Spoonbillが翔んで行く。道路脇の柵に止まっていたAmazon Kingfisherにカメラを向けると20メートル程背後に飛ぶ。それを見ていたブラウリオが今日の午後行く所にはKingfisherがいっぱいいるからと慰められる。

その後、Plumbeous IbisとSouthern Lapwingのいた水辺等に停車する。日本のケリとそっくりの声で鳴いていた。

車窓からBrazilian Duck, Amazon Kf, Marsh Deer等とお馴染みの水鳥達を眺めながら1時45分ごろ今日宿泊する農場ホテルに到着。ここまでは電気が引かれていて天井には扇風機が付いているし、熱いシャワーもある。予想していたよりずっと快適そうだ。水もアルマーニオが各自に5リットルのペットボトルを配ってくれたので高いミネラルWで歯磨きしなくてもすむ。ランチに行こうと部屋を出ると、他の四人が集まって壁の影から何かをのぞき込んでいる。Kさんが”Hiro、カメラをもっておいで”と言うので慌ててカメラを取りに戻り駆けつけると、Toco Toucanが客室の前に置かれたゆりイスの上にのって遊んでいた。

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