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いってきました |
岐阜・電車だらけの巻 2003年11月25〜27日 決行
11月26日 寒いぞ 岐阜 快晴。9時に宿を出発。宿の女将さんに、玄関脇の池をバックに記念撮影をしてもらいました。実はこの宿に決めたのは、ホームページ上の「みやの屋」の写真に写っていた「水を吹くスワン」が気になったからでした。チーフと「合成じゃないの?」などと疑っていたので、実際本当にこんな像があるのかを確かめるべく、泊まってみたのでした。実際、本当に水を吹きだしていました。しかももう一羽のスワンも。さらには鯉までも。車がすれ違うのもやっとの狭い道に面しているのに、小さくても立派な池がある宿でした。 明るい日差しのもと、下呂の温泉街を散策。足湯に入ってみました。なんと、チーフのせいで、くまちゃんは足湯で全身浴をしてしまったのでした。どうしてくれる!! また来てみたいと思いながら、下呂を後にしたスタジオうつほメンバーは、国道257号線を通って峠を二つ越えて、付知(つけち)町というところへ向かいました。実は今回の旅の大きな目的の一つは、この町出身の画家・熊谷守一の記念美術館を見に行くことだったのです。 国内外の評価も非常に高いのに文化勲章の受章を断り、「画壇の仙人」といわれた熊谷守一。晩年の極端に単純化された線と面からなる油絵がよく知られていますが、当スタジオではたまたま本屋で見つけた画集のパンフレットで、その魅力にはまってしまったのでした。実はマイナーな岐阜行きを思い立ったのも、全国に3カ所ある熊谷守一のコレクション館のうち、一番行きづらいと思われるところだったからです。 記念館は町の文化センターと併設された建物でした。作品の数はあまり多くはありませんでしたが、あの独特の線をじっくりと楽しみました。それにおもしろかったのは、晩年の守一の姿を捉えた写真。奥さんとの石を置きまくる碁の対決の写真などは、思わず笑ってしまいました。 意外なことには、こないだ道立近美でやっていた安田侃の作品が2点もあったこと。広い河原の前に、白い大理石が光っていました。 それにしても、付知町は思っていたよりも拓けた所でした。林業が盛んなようで、歩いていても木の匂いがします。街道筋には古い商家や旅館が並んでいます。 この街での大発見は、おやつに買った「栗きんとん」。後からホテルで食べましたが、でんぷんの混ざっていない、本当に栗だけでできた栗きんとんでした。そのおいしいこと。これまで食べてた栗きんとんはいったい何だったんだと思うほど。付知町の小さな菓子屋「伊那屋」さんです。ほかにも何軒かお菓子屋さんがあったようです。これはうまい。 予想以上によかった付知に満足して、レンタカーを時間内に返すべく、岐阜市に向かうことに。ところでこのあたりは「裏木曽」っていうんですね。 この後は、中津川市から恵那市を通って…、と考えていましたが、岐阜県の名所とされる恵那峡などは、正直言って大して魅力的な所ではありませんでした。なので中央高速に乗って多治見に出て、途中渋滞に巻き込まれながら、予定より30分遅れてレンタカー屋へ。遅刻分は大目に見てもらい、ラッキー。また路面電車で岐阜市街に戻りました。 この日の泊まりは岐阜駅前のホテル。さて、事前にもさんざん調べましたが、岐阜の名物料理がさっぱり見あたりません。ないのでしょうか。なのでちょっと若向けの焼鳥屋で夕食。屋台っぽいホルモン屋にすればよかった、とちょっと後悔しました。 その後は、チーフをだまして別の路面電車に乗車。貴重な経験でした。 3日目は岐阜とお別れです。JRの岐阜駅から快速で17分でもう名古屋。名古屋駅はタワーが二つもある、お世辞にも…な駅でした。 さて、スタジオうつほメンバーの名古屋での目的は、名古屋市立美術館。地下鉄で一駅。今ここの常設展示で、今年生誕100年を迎える、滝口修造の展覧会が開かれているというので、それを楽しみにやってきたのです。一昨年に行って来た、富山に続く冒険です。 小さな部屋での展示でしたが、充実していましたよ。 名古屋駅に戻り、味噌カツの味にちょっと参りながら名古屋を後に。中央本線の勝川駅まで行きバスに乗って空港へ。やはり狭い。それでも岐阜の魅力をちょっとでもわかっていい旅でした。電車にも乗ったし。チーフよ、今度は列車で再訪するぞ。(おわり) |