丸太の木口を見ると、年輪の中心部分の濃い色の部分と、それを取り巻く樹皮に近い側の淡い色の部分がありそれぞれ「赤身(心材)」、「白太(辺材)」といいます。赤身は白太に比べて腐りにくく、虫害も少ない上、硬く強度も大きいので用材としてはあらゆる部分で望ましい様です。
板目の材で樹心側を「木裏」、樹皮側を「木表」といいます。一般に木表の方が節の出も少なく木目もよいとされています。木表よりも木裏の方が硬質で収縮も少ないため、乾燥する事により木表側に反る性質を持っています。
内法材の敷居、鴨居などでは建具の建付けに影響が出にくい様、木表側に反ることを考慮して内法側を木表に用いています。
一般にむくりのある部材の凸側を「背」、その逆の凹側を「腹」といいます。斜面地に生える立ち木の場合、谷側は木目が硬く背側となり、山側に反り気味に育って腹側となります。
丸太から梁を取るには、その背、腹を成(高さ)として製材します。
背側に反り気味に育つという樹木の性質を利用して、上部の荷重を受ける梁や胴差などの横架材の場合は背側を上向きに、大引や軒のでの深い垂木や出し梁の場合は、床束を持ち上げたり、軒先が垂れ下がらない様に背側を下向きにして用いています。
立木の場合、その根元側を「元」、反対側を「末」といい、その切口をそれぞれ「元口」、「末口」といいます。元口は、末口に比べ赤身が多いうえい年輪の数も多く、強度的に優れています。
継手部分で竿などがつくり出された側を「男木(おぎ)」、それを受け止める側を「女木(めぎ)」といいますが、通常横架材を継ぐ場合は、男木を末口、女木を元口とする「送り継ぎ」と呼ばれる継ぎ方が良しとされている様です。また、柱を建てる場合は、立木の状態と同様に元口を下にする事が常識の様です。
木造の事、もっと書こうと思いましたが、知識が本当になく今回はここまでで精一杯になってしまいました。
このレポートを(その1)としたのは、もっと調べてみようという気があるからです。これ以外にもこんな事もあるというご意見聞ければ幸いかと思います。