13 鏡筒バンドの製作
鏡筒バンドをどうするかは結構悩みました。
バイクのチェーンとスポロケットのようにすれば良いだろうと思いつき、調べるとステンレスローラーチェーンの
リンク内幅4.78mmと言うのがありました。4mm厚のリングには良さそうだと思ったのですが、高価なため
アルミ平棒で作ることにしました。赤道儀取り付け台は6mm厚のアルミ板をオークションで落札し、その大きさから作れるように図面にしました。
鏡筒バンド完成予想図
13−1 赤道儀取り付け板
けがきと下穴をあけた後、ジグソーでカットします(1面のみ)。
左の板を案内に右側をカットしています
13−2 鏡筒リング受け板
これも同じサイズの6mm板よりカットします。
四隅の三角に残る部分は、赤道儀取り付け板への補強に使います。
けがきが終わったところ
ジグソーでカットしています
下穴をあけています
2枚重ねで仕上げています
13−3 前後リング押さえ板
鏡筒リングがリング受けから脱落しないように押さえます。3mm厚のアルミ板よりカットします。
けがいた後にカットしました
13−4 バンドの製作
@ 6mmの板から鏡筒リングを締め付ける部分を作ります。
赤道儀取り付け板の残材を使っています。
下穴(R加工の軸にも使う)をあけています
回転ヤスリでR加工
A 3mmX20mmの平棒から@を繋ぐ部品を作ります。
R加工
B 3mmX20mmの平棒から@を繋ぐ部品
仕上がったところ
C 連結ピンの製作
パンドを連結するピンを作ります。
これは5mmの真鍮丸棒で作りました。加工が容易なのと、後でかしめるからです。バイスのドリルにNG品の穴あき真鍮棒を通して、穴深さを制限しています。
チャックにくわえた真鍮棒に穴をあけます
D 樹脂スペーサーの製作
パンド連結部の磨耗・かじり防止、厚み調整の為に0.5mm硬質塩ビでスペーサーを作ります。
44枚必要の為、ハサミで切るのも面倒なので工具を作ってくり抜きました。
自作工具で一瞬に切れます
13−5 赤道儀取り付け台の組み立て
赤道儀取り付け板に鏡筒リング受け板を固定します。
13−6 鏡筒バンドの仮組み
鏡筒バンドを仮組み(連結ピンはかしめてない)して、バンドの全長を調整します。
セル加工中のボトムリングでバンドを仮組み中
バンド締め付けネジ部の長さ確認中
13−7 鏡筒バンドの組み立て
バンドは今後分解する必要の無い部分は、連結ピンをかしめますが、取り外しのある箇所はM3ビスで取り付けます。
バンド部品
自作のかしめ具でピンをかしめています
鏡筒バンドを組み上げたところ
何とか完成?
2008年の石川町SLFに参加するため、なんとか組み上げました。
2008年10月12日 石川町スターライトフェスティバル会場にて