20cmF5 トラス鏡筒製作(3)

 


13 鏡筒バンドの製作

鏡筒バンドをどうするかは結構悩みました。
バイクのチェーンとスポロケットのようにすれば良いだろうと思いつき、調べるとステンレスローラーチェーンの
リンク内幅4.78mmと言うのがありました。4mm厚のリングには良さそうだと思ったのですが、高価なため
アルミ平棒で作ることにしました。

赤道儀取り付け台は6mm厚のアルミ板をオークションで落札し、その大きさから作れるように図面にしました。

鏡筒バンド完成予想図

 

13−1 赤道儀取り付け板

けがきと下穴をあけた後、ジグソーでカットします(1面のみ)。

左の板を案内に右側をカットしています

 

13−2 鏡筒リング受け板

これも同じサイズの6mm板よりカットします。
四隅の三角に残る部分は、赤道儀取り付け板への補強に使います。

けがきが終わったところ

ジグソーでカットしています

 

下穴をあけています

2枚重ねで仕上げています

 

13−3 前後リング押さえ板

鏡筒リングがリング受けから脱落しないように押さえます。3mm厚のアルミ板よりカットします。

けがいた後にカットしました

 

13−4 バンドの製作

@ 6mmの板から鏡筒リングを締め付ける部分を作ります。
  赤道儀取り付け板の残材を使っています。

下穴(R加工の軸にも使う)をあけています

回転ヤスリでR加工

 

A 3mmX20mmの平棒から@を繋ぐ部品を作ります。
  

R加工

 

B  3mmX20mmの平棒から@を繋ぐ部品

仕上がったところ

 

C 連結ピンの製作

パンドを連結するピンを作ります。
これは5mmの真鍮丸棒で作りました。加工が容易なのと、後でかしめるからです。

バイスのドリルにNG品の穴あき真鍮棒を通して、穴深さを制限しています。

チャックにくわえた真鍮棒に穴をあけます

 

D 樹脂スペーサーの製作

パンド連結部の磨耗・かじり防止、厚み調整の為に0.5mm硬質塩ビでスペーサーを作ります。
44枚必要の為、ハサミで切るのも面倒なので工具を作ってくり抜きました。

自作工具で一瞬に切れます

 

13−5 赤道儀取り付け台の組み立て

赤道儀取り付け板に鏡筒リング受け板を固定します。

 

 

13−6 鏡筒バンドの仮組み

鏡筒バンドを仮組み(連結ピンはかしめてない)して、バンドの全長を調整します。

セル加工中のボトムリングでバンドを仮組み中

バンド締め付けネジ部の長さ確認中

 

13−7 鏡筒バンドの組み立て

バンドは今後分解する必要の無い部分は、連結ピンをかしめますが、取り外しのある箇所はM3ビスで取り付けます。

バンド部品

自作のかしめ具でピンをかしめています

 

鏡筒バンドを組み上げたところ

 

何とか完成?

2008年の石川町SLFに参加するため、なんとか組み上げました。

2008年10月12日 石川町スターライトフェスティバル会場にて

 

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