B級グルメ番外編
札幌スピカカレー地獄
札幌メディアパークスピカ。以前アマゾン冒険博にて我々に
自然のグロさ驚異を見せてくれた思い出の地。
あるCMに引かれて、若、G、管理人の我々3人は再びその地を訪れる事となった。
「スピカカレー博2003」
万国の珍しいカレーが一堂に会するというこの企画。
ヴォイジュ事件の払拭という意味も含め、札幌雪祭り会場からスピカへと移動した。
そこで我々が目にしたものは長蛇の列。
そんなにカレーが好きか貴様ら。
入場規制までかかってる始末。
これは断念か?とも思われたがメンバーのマンドクセ症候群のため2度と来る機会はないと思われたので、
結局は30分ほど並んで入場。
入場したら席はかなり余裕で空いてる。どういう事だSTV。
購入した食券を握り締め、まずは第一陣。
1皿目
100%フルーツカレー
1皿目からフルーツ。カレーなのにフルーツ。早くもゲテの予感たっぷり。
B級グルメの幕開けには最高だ。
見た目はかなり普通だが、どうにも漂う南国の香り。
まずは購入してきた若が一口。
「え゙ぁ~~~~」
若、声にならない悲鳴。
このカレー、甘い。甘いくせに果物の青臭さが引き立っている。
カレーにフルーツ。それはまだいい。バーモントカレーという物もある。
だけどカレーの味しないってのはダメだと思う。
1皿目、100%フルーツカレー。
ゲテ度 ★★★☆☆
コイツで3である。後にはもっと壮絶なオチが控えていた。
2皿目
キノコin北海道
ネーミングセンスをいじりたいところだが、そこは我慢。
今日はあくまでカレーとして評価させていただこう。
1皿目に比べれば遥かにカレーらしい香りがする。なんだか山臭いけど。
色も実に旨そうだ。早速食べ始める。
・・・
ん~・・・
ハッシュドビーフ?
カレーじゃない・・・これは絶対カレーじゃない。
なんていうか山臭いハヤシライスです。
でも食えてしまう不思議。ハヤシライス好きだしなぁ。
2皿目、キノコin北海道。
ハヤシライス度 ★★★★★
3皿目
16スパイスカレー
さて、第1陣の最後の一皿。16スパイスカレー。
なんでもどっかのホテルの料理人が以前作った「幻のカレー」とか何とからしい。
辛さランクは今回最高の5である。期待が持てそうだ。
スパイスの臭いが気になるがまずは一口。
うん、辛くねぇ。
ウソ、大げさ、紛らわしい。カモーンJARO。
わかってはいたんだ、圏外より辛いはずはないって。でもこれは辛くなさすぎる。
しかも幻の味とか言うくせにスパイスの苦味ばっかりでカレーの旨みがちっともねぇ。
こんなものが幻云々とは・・・カレーマニアは理解しがたい。
3皿目、16スパイスカレー。
期待はずれ度 ★★★★☆
4皿目
YOYO’Sファームカレー
やってまいりました。今回のカレー博覧会の目玉ともいえるカレー。
我々の敬愛する大泉 洋がSTVのアナウンサー木村洋二とコンビを組む
「1×8いこうよ!」という北海道ローカル番組で企画、製作したカレー。
大泉の思い出の「旭川のばあちゃんの信じられないほど黄色いカレー」をイメージして作られたとか。
もっとも誰も番組見てなかったんだけどさ。
色、香り、具のどれをとっても今回のカレー博では一番の良識派か。
ゲテの香りは全くしない。ここに来てようやっと普通のカレーが食えるらしい。長かったなぁ。
早速スプーンを口に運ぶ。
・・・うまくねぇ。
なんかもうそれ以外に言葉がない。
カレーの味。今日の中ではもっとも普通のカレーの味だったんだがうまくない。
ホントになんかもう美味しくない。
後から知った事だったんだがベル食品のつゆをかけると結構いけるらしい。
カキ氷シロップをかけ損なったのが唯一の後悔だった。
4皿目、YOYO’Sファームカレー。
うまくない度 ★★★☆☆
5皿目
増毛タコカレー
タコ好きにはたまらない5皿目、増毛タコカレー。
だが、何故。焼いたところで油も出ないような
タコという食材。それに香り高いものとして名を馳せるカレー。
その両者の折衷が何故ここまで生臭いのか。
一口運んで納得。
カレーの香りさえ消し去る程のタコの臭い。よく言えば潮の香り、悪く言えば生臭さ。
それでいて未だに生臭さを強烈に残すタコ。
本日2度目のカレーの味がしないカレー。
増毛漁協、恐るべし。
5皿目、増毛タコカレー。
生臭度 ★★★★★
6皿目
いまどきの学校給食カレー
いまどきの子供はこんなモン食ってるのか。
本当に今の小学生が可哀想になってしまった。
俺たちの大空時代の給食だってカレーといえばご馳走だった。
最近の子供は好きなものはと聞いても「カレー!」なんて言わない子がほとんどらしい。
それもそうだろう。こんなモン食わされてるんじゃ。
6皿目、いまどきの学校給食カレー
うちの子供はこんな学校には預けられませんわ度 ★★★★★
7皿目
ラムレーズンドライカレー
いよいよ第3陣、この企画も佳境に突入してきた。
ここで真打登場とばかりに姿を現した(性格には怖くて取りに行かなかった)その名もラムレーズンドライカレー。
ドライカレーにラムとレーズン。色彩的にいいのかそれは。
そしてやっぱりマズい。なんかもう今回のカレー博の絶対条件となってるような気がする。「マズい」って。
そして何よりこのカレーのマズさを引き立てる要素は
「甘酸っぱいレーズンとカレーの不協和音」(G談)
7皿目、ラムレーズンドライカレー。
なんだか方向性間違った健康食品みたいだね度 ★★★★☆
8皿目
函館五島軒特製カレー
ラス前、ここに来てようやっと期待できる逸品の登場である。
噂に聞く五島軒。レトルトも販売されているがいかんせん本物の味には及ぶまい。
香り、色、共に文句なしだ。
間違って紙に「五島軸」と書いたのも許そうと思うではないか。
そしてスプーンを口に運ぶ。
「「「ウマー!」」」
これはいい。スパイスとカレー粉の香りが渾然一体となって生み出す味は正に至高。
ここしばらくこんなうまいカレーは食っていなかったような気がする。やたら辛かったり白かったりで・・・。
だが、今思えばこの五島軒も壮絶なオチへの落差だったのかもしれない・・・。
8皿目、函館五島軒特製カレー。
(゚д゚)ウマー度 ★★★★★
最終、9皿目
横浜カレーミュージアム 「エチオピア」 特製カレー
ついに最後の皿。カレーミュージアムとか言う訳のワカラン場所から来ただけあって既に売り切れ。
再開は2時とあったので管理人、15分立ちっぱなし。その間Gと若頭はマターリ。いつかぎゃふんと。
そしてゲットしたエチオピアカレー。最後は(゚д゚)ウマーで締めたいものであるが。
期待に胸を膨らませ、一口すくって口に運ぶ。
「・・・・・・・・・・・・・うっ」
違う。違う。チガウ。何もかもがチガウ!
カレーじゃない。これをカレーと呼ぶのは絶対に違う。
なんていうか苦いし。普通にマズいし。
思い描いていたカレーとは一線を画す味だ。
こんな店がカレーミュージアムにいていいのか横浜市。
極限まで引き出されたスパイスの苦味。殺しつくされたカレーの旨味。
ここにカレー博は「(゚д゚)マズー」をもって幕を閉じた。
最終皿、エチオピア特製カレー。
苦味 ★★★★★
旨味 ☆☆☆☆☆
若とGに鶏肉取られた(つД`) ★★★★★★★★(以下略)
スピカカレー博2003、終了。
待ってろよ、2004年。