ジンバブエ編−第4話 青空マーケットでお買い物
  3月25日(日)

  今日からは、ナイロビ到着以来、久々の2人旅だ。いつも1人旅をしていても、なんて
 ことはないのだが、さすがにずっとKさん、Tさんと一緒だっただけに、な〜んとなく淋しい
 感じがする。

  レストランで朝食を食べ、部屋へ戻ろうとバーの横を通り抜けようとすると、カウンターの
 上になにか動くものがいる。なんだろうと見てみると、なんとサルが食べ物を漁っていた。
 そう言えば、庭にもサルがうろうろしていて、ウェイターが追い払っているのを見たが、
 バーで堂々と食事なんて、大胆な奴らである。

サル2匹

  今日は、最後の目的地、ケープタウンへ移動する。(変更後の)スケジュールでは、
 10時15分に空港へ向けてホテルを出発する予定だったが、昨日『タウン』へ買い物に
 行けなかったので、8時に出発するホテルの無料送迎バスに乗り、青空マーケットへ
 向かう。帰りの時間も自分達で指定出来たので、とりあえず1時間あればいいかと、
 9時に同じマーケットまで迎えに来てもらうことになった。

青空マーケット

 マーケットには、石を削って作ったものや木彫りの
動物や人形が、大量に並べられている。等身大の
怪しい人形まであり、見ているだけでも楽しいが、
せっかくだからおみやげに買おうと思う。とは言え、
大きな物を買うと置き場所に困るのは目に見えて
いるので、石で作った小さなカバを一つだけ買って
みた。
カバ

気球も飛んでいる 怪しい人形
 マーケットの後方には、気球が浮かんで
いるのが見える。あれに乗って、空から滝を
見ようというものらしい。そう言えば、Kさん、
Tさんは、ヘリコプターに乗って、滝観光を
するとか言っていた。ぼく達も乗ってみたい
ところだが、残念ながら時間がない。

  ところで、昨日、ロッジの売店での買い物や昼食の支払いでわかったことだが、米ドルで
 支払うと、ジンバブエドルへの換算レートがいい加減なのだ。ロッジにある両替所では、
 1ドル=約60Zドルなのに、1ドル=50Zドルで計算したり、ひどい時には、30Zドルの
 ものを1ドルと言って売ろうとする。これでは適わないので、買い物の前にジンバブエドル
 に両替をする。しかし、ドルの現金はあまりないので、T/Cを使いたいところだが、近くに
 あるレートの良い店は、T/Cは取り扱っていないらしい。そこで、計算してみると円からの
 トータルレートがほぼ同じになるようなので、南アフリカのランドから両替することにした。
 円→ドル→ランド→ジンバブエドルと3回も両替した結果と、2回だけのドルからがほぼ
 同じレートとは、おもしろいものだ。

  買い物を済ませ、先ほど降りた場所でバスを待つがなかなか来ない。だんだんと心配に
 なってきた頃、ようやく迎えに来てくれた。再びバスに乗ってロッジへ戻る。約束の時間に
 なって、旅行社のマイクロバスで空港へ向かう。途中、日本へ絵はがきを送りたいので、
 切手を買える店によってもらう。と言うのも、昨日、今日は土日なので、郵便局が閉まって
 いるのだ。おみやげ屋らしきところによって運転手が聞きに行ってくれるのだが、無いとの
 返事。3軒目にして、THE VICTORIA FALLS HOTEL という入るのすら気がひけるような
 超豪華なホテルの売店に行ってようやく買うことが出来た。ガイドさん、ありがとう。
  しかし、3軒もまわっていたおかげで、フライトの1時間10分前になってしまった。いくら
 小さな空港とは言え、国際線の搭乗手続きがそんなぎりぎりでよいのだろうか。結局、
 空港に着いたときは55分前。幸い、チェックインそのものは特に問題もなく、スムーズに
 行く。ただ、預ける荷物の行き先について、旅行社からもらったしおりにはケープタウン
 までとするよう書いてあるのだが、出来ないと言われる。ガイドさんを通しても、同じだ。
 なんで? 仕方がないので、ヨハネスブルグまでとする。
  別のカウンターで、出国税1人当たり20ドルを払う。ビザ代はそうでもないのに、やたら
 高い出国税。しかも、米ドルでしか払えないなんて、ちょっとおかしいぞ。

搭乗券 出国税チケット

  出国審査を通る人がごったがえし、長蛇の列が出来ているので、みやげ物屋を見て
 時間をつぶす。15分ほどして行ってみると、列が数人になっていたので、その後ろに
 並ぶ。結局、出国したのは定刻の11時45分の30分前。それでも、まだ搭乗は始まって
 いない。結局、搭乗を開始したのは11時30分頃。ガイドさんがあんな時間になっても
 慌てなかったのは、こういうことだからなのだろう。
  それでも、飛行機はほぼ定刻には離陸した。なかなか、すごいことだ。

ヨハネスブルグ行き SA41便

  ビクトリアフォールズ〜ヨハネスブルグ間は来た時もそうだったが、とにかくよく揺れた。
 特に、ヨハネスブルグ周辺は毎回のように激しく揺れる。そんな中でも、この便はひどく、
 今回の旅で、初めて怖いと思ったほど大きな揺れがあった。それでも、機内ではシート
 ベルト着用のサインは出るものの、客室乗務員はサービスを続けていると言う、不思議な
 光景が見られた。



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