ジンバブエ編−第1話 ジンバブエは水煙に迎えられて
  3月24日(土)

  ゴージャスな部屋で目覚めると、外は雨模様で、ちょっと靄がかかっている。
  豪華なホテルはベッドも枕もふかふかで、ぼくには少し柔らかすぎ。頭も身体も沈んで
 しまって最初の内は寝づらかったが、長距離移動とこの日記を遅くまで書いていたことも
 あって疲れがたまっていたのか、ぐっすり眠れた。

窓から見た景色

  部屋の豪華さにふさわしい、きらびやかなレストランで朝食を食べる。とは言え、料理の
 内容自体は、昨日までのロッジと大差ない。若干、調理が良くなったかなと言う程度。
 目玉焼きを作ってもらうが、ナイフとフォークで食べるのは難しい。と言うか、これで黄味を
 つぶさずに食べるのは、無理な話だ。こればっかりは、箸の方がいい。

  一旦、部屋に戻り、荷物を持ってロビーへ降りる。チェックアウトのとき、部屋の飲み物を
 飲まなかったか聞かれたので、2本飲んだと言ったのだが、料金はいらないと言われた。
 2本だけだったから、サービスなのかな?
  既に、迎えの係員が来ていたので、車に乗って2人を待とうかと思ったら、ブルゾンを
 部屋に忘れたことに気づいた。すぐにフロントに言って、鍵を貸してもらうのだが、ここは
 カードキーになっており、先ほどまでぼく達が使っていたものは、すでに番号が消去された
 らしい。(部屋ごとに特定のカードがあるわけではなく、1回ごとに記憶させる) 慌てて、
 別のカードに部屋番号をセットして貸してくれた。おかげで、ぼくが一番最後になり、
 みんなを待たせてしまった。ごめ〜ん。
  なんとか、ブルゾンも取って来ることが出来、空港へ向けて出発。わずか14時間ほどの
 ヨハネスブルグ滞在であった。

  今度乗る飛行機は、ジンバブエのビクトリアフォールズ行きSA40便だ。チェックイン
 自体は、なぜか昨日、ナイロビから通しでしてくれたので、ここでは荷物を預けるだけ。
 職員が面倒くさかったのか、Kさん、Tさんの荷物と合わせて、4人分まとめての処理と
 なった。
  飛行機はB737で、乗る度に小さくなっていく。どうも、ヨハネスブルグ周辺は気流がよく
 ないらしく、毎回のように揺れる。それでも飛行機が大きいと大したことはないのだが、
 今回のように小さな飛行機は揺れが激しい。ヨハネスブルグでの離着陸は、この後、まだ
 4回も残っている。落ちなければいいのだが・・・
  機内では、1度目のヨハネスブルグからずっと同じ便(関空からかもしれないが・・・)に
 なっている、日本人のお年寄りツアーズと、また一緒になった。ちょうど席が隣になった
 ので話をしてみると、日興トラベルという旅行社のツアーで、16日間でケニア、ビクトリア
 フォールズ、ケープタウンをまわる、シニア向けのものらしい。行き先はぼくらと同じだが、
 彼らはビクトリアフォールズで2泊するらしいので、この飛行機でひとまずお別れだ。

  ビクトリアフォールズに近づき高度を下げると、右手に白煙が上がっているのが見えて
 きた。初めは火事の煙かと思ったが、あれこそがビクトリアフォールズだ。1分間に5億
 リットルもの水が流れ、150m以上の高さまで水しぶきを上げると言うだけあって、こんな
 上空からでもすごい迫力だ。思わず見とれてしまい、写真を撮らねば!と気づいたとき
 には左へと旋回を始め、見えなくなってしまった。残念!
  そうこうしているうちに飛行機は無事着陸し、これで10回のうち半分の5回のフライトが
 終わった。

空港にて

入国スタンプ  今回のフライトでは、入国カードが配られていない
ので、入国審査場の前で記入する。ジンバブエの
入国にはビザがいるので、入国審査と同時にビザの
申請も行う。ビザ代は1回限りのシングルで、1人
30ドル。写真などは必要ないので、簡単である。

空港にとまっていたジンバブエ航空の飛行機

  入庫審査を済ませ、現地ガイド(英語)の女性と合流する。Kさん、Tさんと一緒にマイ
 クロバスに乗り込むと、もう1組と一緒だから待ってくれと言われる。しばらくして、日本人
 女性2人組がやって来た。彼女達は別の会社のツアーで、ここが最初の入国だと言う。
  運転手、ガイドとぼく達6人を乗せたバスは、町の中心部「タウン」へ向かう。道すがら、
 ガイドさんから、今の時期は雨季で午前中は天気が悪いので、本来なら明朝の予定
 だったビクトリアフォールズ観光を、今日の午後に変更したいと申し入れがあった。もち
 ろん、誰も異存はなく、OKする。
  ビクトリアフォールズの町はとても小さく、車だとすぐに通り抜けてしまう。途中、青空
 マーケット(おみやげ屋の露店)などの案内を受けながら、まず今日合流した2人組の
 宿である、RAINBOW HOTEL へ。こちらは、タウンに近い場所にあり、買い物に行くには
 便利が良さそうだ。

A'ZAMBEZI RIVER LODGE(外側)

  続いて、ぼく達の泊まる A'ZAMBEZI RIVER LODGE へ。こちらは、ロッジという名が
 ぴったりの、コテージ風(?)なつくりだ。円弧状に建てられた建物の内側は庭園になって
 おり、プールがある。

A'ZAMBEZI RIVER LODGE(内側)

  また、ケニアのロッジとは違って、各部屋にはエアコンまで設置されている。部屋自体は
 あまり広くはないが、贅沢な宿であることは間違いない。病みつきになりそうだ。

夕暮れの庭園



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