ケニア編−第7話 輝ける山キリマンジャロ | |||||||
色んな鳥が姿を現してくれるのはいいが、動物と違って身体が小さいため、なかなか見え にくい。たまに道のそばにいても、車が進んで行くと距離を保つように離れて行ってしまう。 やはり、鳥は警戒心が強いのだろう。
この広大なサバンナで目を惹かれるのは、野生動物や鳥達だけではない。木々にもまた、 特徴のあるものが見られ、アカシアやバオバブの木が大きく枝を広げている。その光景は、 まさに写真やテレビで見ていたアフリカのイメージぴったりだ。 遠くには、雪を被ったキリマンジャロが見える。アフリカで最高峰のこの山は、タンザニアに 位置し、高さは5895m。スワヒリ語で「輝ける山」という意味らしい。かつて、世界に名を馳せた 冒険家、植村直己氏も登頂したことがあるそうだ。 大草原の果てにそびえ立つその雄大な姿を眺めていると、まるで神様が宿っているかの ように心が奪われていく。昔から、山は聖地として信仰の対象とされてきたが、そう感じた 人々の気持ちがわかるような気がした。 [ケニア編−第6話へ戻る] [目次へ戻る] [ケニア編−第8話へ進む] |