ケニア編−第3話 疾走230km! アンボセリ国立公園を目指して
3月19日(月)

  今日は、いよいよサファリを体験する日だ。
  ロビーでの集合時間が7時半なので、6時に起きて出発の準備をし、食事も済ませる。ロビーへ
 行くと、今日からビクトリアフォールズまで一緒となる、Kさん、Tさんが既に待っていた。会計窓口
 が混んでおり、チェックアウトが済んだときは7時35分を過ぎていたが、幸か不幸かサファリカーの
 迎えがまだ来ておらず、迷惑をかけることなしに済んだ。
  このKさん、Tさん、フリーウェイツーリストの担当者Mさんから聞いた話では姉妹だと言うこと
 だったのだが、実は高校以来の友達だそうだ。Mさん、結構とぼけた人だとは思っていたが、
 どうやら想像以上らしい。

  さて、これから5日間ぼく達を案内してくれるサファリカーであるが、そのドライバーはチェゲさんと
 いう、とても素敵な人だ(下の写真)。いつも明るくにこやかで気分を楽しくさせてくれるし、ガイドと
 しても優秀。今回の旅は、彼抜きでは語れないものであった。詳細は、追々書いていこうと思う。

サファリガイド、チェゲさん


  結局、そのチェゲが来たのは45分頃でだった。彼曰く、渋滞が原因と言う。最初は、ケニアにも
 渋滞なんてあるの?と疑問に思ったが、確かに、ホテルを出発すると、いきなりの大渋滞である。
 ちょうどナイロビの中心部へ向かって進む方向なので、通勤ラッシュと重なったのであろうか。

ナイロビ駅付近


  昨日も通ったナイロビ駅を過ぎてしばらく行くと、ようやく道が空いてきて、車は快調にとばす。
  チェゲはサファリカーのドライバーであると共に、ガイドでもある。片言ではあるが、日本語も
 話せる。英語混じりに説明してくれたところによると、これから行くアンボセリ国立公園までは、
 約230km。4〜5時間かかるらしい。途中、タンザニアとの国境の町、ナマンガまでは舗装道路
 だが、そこから先の約80kmは未舗装らしい。これは、カンボジア以来のハードドライブになり
 そうだ。
  昨日、空港から来た道を逆に進み、南を目指す。最初は3車線あった道も、次第に細くなり、
 空港を過ぎたあたりでついに片側1車線の道になる。それでも、舗装状態は良いため、快適な
 ドライブだ。
  ケニア第2の都市モンバサへの分岐点を過ぎ、しばらく走ると、最初のマサイ族の村を通る。
 次第に道行く人の衣装が、テレビで見た赤い布を巻きつけたような民族衣装に変わりはじめ、
 やがて、耳飾りなどの装飾まで本格的に施した人々ばかりになってきた。まさに、ケニアに来て
 いるんだと実感する。
  動物の方はと言うと、さすがにこの辺りには野生の動物はいないのか、マサイの家畜の牛や
 ヤギばかりだ。

 車は、ひたすら草原地帯を走り続ける。
周囲に見えるのは、右の写真のような
大きな蟻塚くらい(こんなに大きな巣を
作る蟻って、どんな蟻なんだろう?)で、
家なんかはまったく見えないのに、
なぜか自転車に乗ってたり歩いてる人を
時々見かける。
 この人達は、いったい、どこから来て
どこへ行くのだろう。不思議である。
巨大な蟻塚

  車は、ひたすら草原地帯を走り続ける。周囲にあるのは大きな蟻塚くらい(こんなに大きな巣を
 作る蟻って、どんな蟻なんだろう?)で、まったく家など見えないのに、なぜか自転車に乗ってたり
 歩いている人を多く見かける。この人達は、いったい、どこから来てどこへ行くのだろう。不思議で
 ある。

お土産屋で休憩(左端の車)

 10時20分、ナマンガの近くのお土産屋さんで
休憩する。トイレも使えるのだが、これが意外に
きれい。かえって、店の中の方が薄暗くて汚い
かもしれない。
 店には、動物の木彫りや装飾品がところ狭しと
並べられている。これらのお土産は、この先、
最終目的地のケープタウンまで同じような物を
見ることになるのだが、店の外に置いてあった
ある物だけは、他ではあまり見かけなかった。
それは、廃タイヤを利用して作ったサンダルだ。
チェゲは、これをマサイ族の靴だと言っていたが、
さわってみると結構硬い。こんなのを履いたら、
ぼく達だったら、すぐに皮がめくれてしまい痛くて
歩けなくなるだろう。大地を裸足で歩いて、鍛え
られた(?)足を持つマサイならではのものだ。

マサイの靴



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