ケニア編−第1話 長い長い空の旅の始まり | |
3月17日(土) 関西空港での集合時間が17時10分なので、それに間に合うように、ヤサカタクシーの関空 シャトル便で出発する。関空シャトル便とは、京都市内の自宅から関西空港まで、1人3500円で 送迎してくれるというサービスだ。もちろん、京都駅などから出ている空港バスよりは1000円 以上高いけど、特急はるかの3490円と比べれば、京都駅までの交通費を考えると安い。なにより 家の前まで迎えに来てくれるというのがありがたい。それに、きっとバスよりは速いだろう。帰りの 時間が21時着と遅いこともあり、往復で予約しておいた。 シャトル便は、軽快に飛ばし、りんくうタウンまでやって来た。すると、霧がひどくて、連絡橋の 先にある空港がほとんど見えない。フライトは大丈夫だろうか? そんな心配が頭をよぎる中、 16時20分、関西空港の出発ロビーへ到着した。 今回、持参するお金なのだが、今まで訪れていた東南アジア系と違い日本円はメジャーじゃない ため、米ドルを持参する方が良いとの情報を聞いていた。しかし、HPで情報や旅行記を調べると、 日本円からの両替も空港などでは問題なく出来るようだ。迷った結果、米ドルと円を半々くらいで 持って行くことにする。 関空の国際線出発ロビーには両替所が4つあるのだが、今までは、どこも同じレートだと思って いた。しかし、住友銀行の円→米ドル現金のレートは、1ドル=124円95銭と他の銀行に比べて 30銭お得であることがわかった。(T/Cは同じだった) 海外の空港でも、空港内の両替所の 多くは同レートでやっていると思うのだが、日本で違うところがあるとは驚きである。 搭乗時間が来たので、飛行機に乗り込む。まず最初は、香港行きのCX507便だ。キャセイパシ フィックは2人とも初めての経験。驚いたのは、エコノミーにも全座席に液晶ディスプレイがついて いて、数種類の映画から好きなのを選択して見れたり、ゲームが出来るのだ。これはすごい。 ただ、残念なのは、映画の音声が中国語のみで、字幕も英語しかないことだ。これで、日本語 字幕版もあれば最高なのだが・・・(この時は全チャンネルを確認してもやってなかったのだが、 帰国便では日本語の映画もあった) CX507便は、19時22分、関西空港を離陸した。気流が悪いのか、結構揺れる。最初の揺れは 10分ほどでおさまったが、この後も何回も揺れたフライトであった。 食事は、シーフードパスタとビーフライスからの選択。ぼくはシーフードを、みいはビーフを選ぶ。 シーフードパスタは、味はいまいち。ビーフライスはすき焼きのような感じのものがご飯にかかって いるというもので、みいの話ではまあまあとのこと。他に、ごぼうのサラダと茶そばがついていた。 デザートがなくてがっかりと思っていたら、後でハーゲンダッツのカップアイスが配られた。種類が 色々あって、自分で選べるのが嬉しい。 22時02分、香港到着。初めての香港で、出来ることなら観光したいところだが、乗り継ぎ便は 1時間ちょっとなので、そんな余裕はない。まずは、乗り継ぎカウンターへ行く。実は、次に乗る SA287便(ヨハネスブルグ行き)の搭乗券は関空で受け取っているのだが、航空券も一緒に 渡されており、香港で南アフリカ航空の係員に渡すように言われていた。ただ、どこで渡すのか 聞いていなかったので、とりあえず乗り継ぎカウンターへ行ってみることにした。事情を説明して 航空券と搭乗券を係員に渡すと、キャセイ発行の搭乗券が南アフリカ航空のものに変わって返って きた。どうやら、理解してもらえたようだ。ただ、後でわかったことだが、搭乗時にそのまま両方 渡せば良かったらしい。どうやら、南アフリカ航空では、航空券は搭乗時に回収するようにして いるようだ。 搭乗開始まで30分以上あるので、のども乾いたことだしカフェテリアで水を買う。米ドルでも 払えると言うことなので、20ドル札で払ってみた。水は18HKドル。2本買ったので36HKドル。 おつりが113HKドルで、レシートを見ると1ドル=7.5HKドルのレートらしい。つまり、1HKドル =16.7円になるので、水1本306円となる。500mlの水が306円とは、驚くほどの高さだ。 確かに、空港内は高いことが多いけれど、これはあまりにもひどい。帰りにも香港を通るけれど、 今度は気をつけよう。 搭乗開始の時間が来たので、さっそくヨハネスブルグ行きSA287便に乗り込む。座席はトイレの 横の2人掛け。これはラッキーと思ったら、ぼくの方の席は、背もたれに体重をかけると自然に リクライニングしてしまう。どうやら、ロック機構が壊れているようだ。みいが代わりに座ってみると、 体重の差でなんとか大丈夫らしい。スチュワーデスに状態を話してみようかと思ったが、満席の ようなので、どうしようもないだろう。大丈夫と言うので、そのまま、みいが座ることになった。 南アフリカ航空と言えば、イギリスの雑誌でベストエアラインに4年連続で選ばれた実績がある らしい。確かに、各座席においてあるアメニティキットは、なかなか良いものだ。靴下、歯ブラシ、 ハミガキ粉、くし、アイマスク。これらが、ビニール製のキンチャク袋に入っている。これは、絶対 持って帰らなければ! さて、そんな良い面を持っている南アフリカ航空だが、定刻の23時50分を過ぎても動く気配が ない。0時25分くらいになって、ようやく搭乗口から離れたが、そこで停まったままになってしまい、 結局、離陸したのは1時間遅れの0時50分だった。 [準備編−第2話へ戻る] [目次へ戻る] [ケニア編−第2話へ進む] |