ヴェンダーのエッセンシャルオイルは大変便利なオイルのひとつです。
私は キッチンに一本、バッグの中の化粧ポーチにも一本 入れてあります。
キッチンでは 焼けどした時に 患部に塗ると ひりひりした痛みをすぐに取り去り
皮膚の修復を助けてくれます。。
また 外出先での頭痛や肩こりには 首筋やこめかみに塗る事によって楽になります。
夏でしたら 虫除けにもなりますし、さされてしまった時にはかゆみ止めにもなります。

入院中もこのオイルを持っていたので 夜はよく眠れました。
寝る前に 首筋に塗る事によって 緊張もほぐれますし、ラヴェンダーの鎮静作用によって
気持ちのよい眠りに誘われます。


また ラヴェンダーは免疫力を上げるオイルのひとつでもあります。

    

ティートリーは オーストラリア原産のフトモモ科の植物です。
オーストラリアの先住民であるアボリジニの人々がこの木の葉を
お茶にして飲んでいたことからTea treeと名づけられたようです。
このエッセンシャルオイルも 免疫賦活作用があり また並外れた消毒作用があります。
しかしながら 皮膚につけたときの刺激は少ないという優れたオイルです。
このティートリーとラヴェンダーを使って 軟膏を作っておくと 
様々な場面で役に立ちます。

軟膏の作り方は
ビーカーなどに 蜜蝋10gとホホバオイル40〜50ccを入れ 鍋で弱火で湯煎します。
蜜蝋が溶けたら 容器に半分注ぎ 少し冷めたところに ラヴェンダー6滴、ティートリー4滴を
入れ 竹串でよくかき混ぜます。残りの蜜蝋を 注ぎ、再び竹串で上下にかき混ぜ、
完全にさまして出来上がりです。

蜜蝋はみつばちの巣からとれる天然のワックスで 
血行促進、緩和作用(保湿)、殺菌作用があります。
この軟膏は擦り傷、切り傷、乾燥による皮膚のかゆみ等 
日常的にとても便利に使用できます。

術後 ベタベタ貼られたバンソウコウによるかぶれの際、この軟膏が重宝しました。
また 寝返りができず あお向けのままで寝ていると 
尾てい骨のあたりが痛くなりましたがこの軟膏を塗って 楽になりました。






フローラルウォーターとは 水蒸気蒸留法でエッセンシャルオイルを作る際にとれる
水溶性の成分や微量なエッセンシャルオイルが溶け込んだ芳香蒸留水のことです。
ラヴェンダーウォーター、ネロリウォーター、ローズウォーター、カモミールウォーター
ローズマリーウォーターなどが市販されていますが エッセンシャルオイルを使って
同じようなものを作ることができます。

フローラルウォーターの作り方
無水エタノール10ccにエッセンシャルオイルを1滴入れ 90ccのミネラルウォーターまたは
精製水を入れます。

入院の際、私はネロリ(オレンジの花)のエッセンシャルオイルで作った
フローラルウォーターをスプレー容器に入れて持って行きました。
ネロリは皮膚細胞の更新を助け 肌の弾力性を改善させます。
化粧水として 洗顔後の顔にスプレーすると 香りもよくて爽やかな気分になれます。
ネロリは 交感神経系を鎮静させる作用があるので 不安を鎮めたり
いらいらとか涙もろいう状態を好転させてもくれます。
病室にスプレーすると ルームコロンの変わりにもなってほのかな香りに
ほっと できました。


X線照射治療を受ける時に このエッセンシャルオイルを皮膚につけておくと
一定の保護力を示すとも言われています。


      

エッセンシャルオイルを使って 自分だけのオリジナルの香水を作ることができます。
しかも 本物の植物のエキスだけで作るので 合成の香料とは違い治癒的な効果が
期待できます。
香りは その揮発速度によって トップノート、ミドルノート、ベースノートと分けられます。
トップノートは 香水をかぐとき始めに感じられるフレッシュで軽い香りです。
柑橘系やミントがこれにあたります。
ミドルノートは つけた後2〜3時間後に香るもので ラヴェンダー、ゼラニウム、ネロリ、
ローズ、イランイラン、ジャスミンなどのフローラル系の香りです。
ベースノートは 重く温かみのある香りで サンダルウッド(白檀) パチュリ、、ミルラなど
樹木や樹皮スパイス、などの香りです。
この3つのノートからそれぞれ 何種類かの香りを選んでブレンドしていく作業は
創造的で楽しいものです。
私は 乳香、ナツメッグ、クローブ、エレミ、ジャスミン、イランイラン、マンダリン、ベルガモット、
ローズ、ゼラニウム、メイチャン、ハニーサックル、レモングラスをブレンドした
オリジナルの香水を 病院に持っていきました。
お友達に頂いた 小さなかわいい香水瓶に入れて 枕もとに置いておき
時々 香りを楽しむと 気分が華やぎますし 元気にもなりました。

病室という限られた空間の中で 少しでも気持ちよく 自分らしく
過ごすために いかに香りが役立つかということがよくわかった2週間でした。