スペイン旅行記 1991年

スペイン地図


1991年8月15日(木)

 まだ眠いが目覚ましに起こされ、出発の準備をするが、夜が寒かったのか、身体が寒く感じた。タクシーでバスターミナルへ行き、時刻表のようなものを見ると、 コルドバ行は13:30発だったので、少しがっかりした。もう少し、グラナダを見ていくかと思いながら窓口へ行くと、10:30にコルドバ行があるということだったので、 少し喜んでしまった。チケット購入(1370pts)。
 カフェに行って、朝食を食べようとしたが、ボーイの態度に腹がたってしまった。注文をなかなか取りに来ないし、無愛想だ。それでも、朝食を食べながらバスを待つ。  周りを見ていると、コルドバ行のバスに日本人女性3人が乗りそうであったが、彼女たちは、昨日グラナダで見かけた様な気がする。

 途中の休憩地点では、バスチケットに付いていた飲み物券でカフェオーレを飲んだ。そこで、先の日本人女性3人と話をする機会を得た。彼女たちは長い期間の予定 でゆったりと旅をしているらしかった。羨ましいと思った。その場で言われたのが、彼女たちも私をアルハンブラ宮殿で見かけたようで、凄い勢いで写真を撮っていた ことを覚えている様だった。彼女たちに言わせると、「ビデオを撮るように写真を撮る男」になるそうだ。ありがたい?ニックネームです。でも、実際を見ていない人にとって、 何のことか判らない。でも、本当に異様だったと思う。三脚を使って天井を撮るため、地面に寝てる様でもあったし、角度を変えて何枚も連続して撮ったりもした。

 ようやく、コルドバに到着。着いたバスターミナルからは、マドリード行のバスは無いとのことなので、駅を目指して歩く。駅でまた例の日本人女性の一人と会い、深夜の 列車でトレドの方へ行くとのこと。こちらは、明日のマドリード行き列車の時刻をメモし、駅を後にする。やっとタクシーをつかまえて、マドリード行きのバスターミナルに行く。 バス会社の方に行ったが、夕方まで閉まっているので、マドリードには、列車で行くことにした。
 次にホテルを捜した。適当なホテルの前で、ひげを伸ばした日本人二人組に会ったので、安いか訊いてみた。シングルの値段が判らないので、とりあえず、 4F、5Fにあるホテルにいってみる。
 シングルはシャワーなし1300pts、シャワー付き1700ptsであったので、シャワー付きの部屋をとった。グラナダのホテルも同じ値段だったし、部屋もきれいだったので、 納得してしまった。

 荷物を置いて、早速メスキータ、アルカサルの方向へ歩いたが、道を間違えて遠回りをしてしまった。メスキータは、16時から開門ということで、コーラを飲んでいたら またまた例の日本人女性が登場して、また少し話しをした。観光客のほとんどが、メスキータ、アルカサルに来るので、こういうことになってしまう。
 16時を過ぎたので、メスキータ(400pts)へ入場し、三脚等の準備をしているとホテル前で会った日本人男性と会って、互いの旅行ルートについて話をした。 彼らは、モロッコを旅していて、物凄く暑かったこと、カメラを盗まれたことを話題にしていた。

 メスキータ内部は本当に凄い所で、赤と白の二段のアーチは一部だけだと勝手に思い込んでいたが、すべてにおいてあの紅白のアーチなのであった。とにかく、圧倒 されてしまったのだった。礼拝を行う場所も素晴らしく、またイスラム的な模様も印象的であり、三脚とレリーズを使用して、何枚も写真を撮った。
 中に入る時は雲が多かったのに、出る時は晴天であり、この時点でバテ気味だったが、何とかアルカサルまで行く。このアルカサル(200pts)も結構広い所で、 歩くのにめげてしまったが、池の噴水のアーチは凄いと思った。
 この後、ローマ橋を渡って、イスラムのかつての要塞ラ・カラオーラ(250pts)に行ったが、博物館を兼ねており、英語用のヘッドフォンをつけて、解説を聞きながら 館内を回った。少ししか内容が判らなかったが、このシステムは良いと思った。人物像はかなりリアルに出来ており、なかなかの物である。

 メスキータ周辺をぶらついて、セルフサービス形式でサラダ、パエリア、骨付きステーキ、ミネラルウォーターを食べる。(1200pts) 例の日本人女性らと、時間があったら食事をしようということになっていたが、あちこち回りすぎて、結局一人の食事になってしまった。 女性からのお誘いを無駄にするなんて、なんて奴だ。 ここから、メスキータの塔がよく見えるのだが、あいにく修理の工事らしく、まわりを囲まれているので、塔そのものは見えない。残念である。

 今夜も暑苦しく、床に寝てみたり、水シャワーを浴びたりしたが、気温が下がって寝やすくなるまで、待った。連日のことで、いやになってしまった。 それでも、冷房つきのホテルに泊まろうとは、考えていなかった。

メスキータのドーム
メスキータ内のドーム。
ロマネスク様式らしい。
何故か、ドームには惹かれる。


メスキータのアーチ1
メスキータ内の有名な赤と白のアーチ。
2段式のアーチという珍しい構造。
ずっと奥までこのアーチが続く。

メスキータのアーチ2
奥のアーチ。
照明が幻想的だ。


メスキータのアーチ3
このように、奥まで続く。
大理石の柱は、コリント様式、コンポジット様式等が混じっている。
高さ9.3Mの天井を支えている。

礼拝堂
ビシャビシオ礼拝堂。
天井ドームとパイプオルガン。


アルカサルノ庭
アルカサルの庭園。
池の前の彫像を広角で撮ってみました。
とても美しい庭園でした。



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