スペイン旅行記 1991年

スペイン地図


1991年8月13日(火)

 いきなり、参ってしまった。朝の3時過ぎには、もうコーランのような音が聞こえてきて、起きてしまった。どうやら、ホテルの近くのスピーカーから、流れてくるようで、 窓にはガラスもない状態のため、もろに音が進入してくる。宿を選ぶ時は、スピーカーの場所も考慮しないといけないのか。さすがに、イスラムの国である。  祈りに行く訳がないので、我慢して、また眠る努力をする。

 7時過ぎに出発の準備をして、チェックアウトする。荷物はホテルに預けて、カスバの方向に歩く。ぶらぶら歩きながら、カスバを含めて見て回ったが、さすがに朝が早い ので、そんなに多くの人を見ることはなかった。昨日の夕方の混雑は大変で、まるで、別の街の様である。海岸線の見える場所に出たが、ここで、一人の少女と逢い、 写真を撮らせてもらう。断られなかったので、ラッキーであった。イスラムの女性のイメージからすると、断られそうであった。
 昨日来た映画館のある広場に出てしまった。ここで、またミントティーを飲む。これが、モロッコ最後のミントティーになる。

 アルヘシラス行のフェリーチケットを買いに行くが、196DHでお土産を買うだけのお金が残らなかった。ちょっと残念。フェリー乗り場で出国カードを捜したが見つからず、 出国カードを持っていたのは、チップを要求する男だった。カフェのボーイさんにある場所を教わり、ボーディングパスと出国カードをもらった。
 出国手続きを終え、フェリーに乗り込み、セルベッサとサラミサンドを食べるが、冷えたセルベッサが美味しく、幸せである。フェリーでは、船内にいて、少し眠ったり、 本を読んで過ごした。椎名誠「イスタンブールでなまず釣り」がとても面白く、快適な時間を送った。
 船内で、モロッコのゲームカードを購入する(375pts)。絵柄に特徴があって、欲しいと思っていたのである。

 アルヘシラスに着いて、グラナダ行のバスについて訊いたがよくわからず、結局20:30発のバスチケットを買う(1870pts)。レストランで食事。アルヘシラスで観て回る所は なさそうなので、港の待合室で時間をつぶすことにする。「イスタンブールでなまず釣り」の続きを読むが、声を出して一人で笑いながら読みきってしまった。
 バスがなかなか来ないので心配したが、どうにかアルヘシラスを出発することが出来た。

 途中、ビーチのある観光地だと思われる街を通過したが、ものすごい人とネオンと設備でびっくりしてしまった。バスは物凄いスピードで走っているので、大変怖く なってしまった。トルコのバスも結構怖かったけど、このバスもかなりのモノだと思う。夜になり、バスの窓から天の川が見えている。止まって観れば、素晴らしい夜空 だと思うが、致し方ない。

 1時半過ぎにグラナダに到着。とりあえず、アルハンブラ宮殿の方に歩いて行ったが、人通りのないさみしい所もあったので、どうしようか不安になった。 しかし、突然、にぎやかな場所に出てしまった。ホテルを捜すが、適当なホテルもなく更に歩くと、ようやく良いホテルを見つけた。
 1700ptsと少々高いと思ったが、シャワーも付いているし、部屋もきれいなので、安心した。シャワーを浴びて、とにかく眠る。

モロッコの少女
モロッコの少女。
早朝の海岸が見える場所で。
声をかけて、良かった。



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