制作/著作:株式会社音楽館
販売元:株式会社ポニーキャニオン
このゲームは、列車を自分で運転できるシュミレーションゲームです。実際の列車から撮影した実写映像を使っているため、臨場感は抜群で、ゲームというよりはシュミレーターです。
アーケードゲームで「電車でGO!」というのがはやっていますが、これと違うところは、映像が実写である、電車でGOは駅と駅の間でかなり省略してある部分があるがこちらは省略なしといったところです。
この東海道本線211系は、発売が古い(96年5月)こともあってシュミレーションがいい加減なところも多いのですが、その分初心者には簡単かもしれません。電車の運転に自信がある人は、下記のJR四国のほうが新しいのでそちらのほうがおすすめです。
この東海道本線は、最初は1駅間しか走行できませんが、試験を受けてそれをパスすることによって運転できる区間が長くなっていきます。最終的には、鴨宮駅〜戸塚駅までが運転できるようになります。鉄道に関するカルトクイズ、各駅のホームに関する情報が収録されています。
TrainSimulator初期の頃の作品なので、信号が全て青だったり、速度制限が全くなかったりといった問題がありますが、運転士さんの信号確認等の音声はリアリティーがあります。ちなみに映像は308x
154、24 ビット 15.000 フレーム/秒で、低速走行時はスロー再生されます。
97年9月発売のTrainSimulatorです。瀬戸大橋線が収録されています。ただし瀬戸大橋線は高松〜琴平の普通の運転に合格しなければ走行することができません。JR四国の車両図鑑が収録されています。
こちらは、前記の東海道本線より大分進化していて、標識による速度制限、カーブによる速度制限があるほか、特定の駅進入時には青以外の信号が出ます。ATSもしっかり作動します。勾配による走行抵抗もしっかりシュミレートされていて、登り勾配では急速に速度が落ちるし、下りでは何もしなくても加速します。運転できる車両は121系普通列車(高松〜琴平)と、213系快速マリンライナー(高松〜児島)です。121系普通電車は最初から全区間の運転ができます。映像は308
x 154、24 ビット、22.000 フレーム/秒で、同じく低速走行時にはスロー再生されます。
98年4月発売。中部地方初のTrainSimulatorで中部に住んでいる僕にとってうれしい限りです。7000形「パノラマカー」の犬山線普通、急行、特急及び3400形通称「いもむし」の広見線普通が運転できます。また、おまけでHSST実験線も運転できます。
速度制限区間がたくさんあり、時間的に厳しい特急を運転するにはこれらを完全に把握する必要があります。しかしもっとも厳しいのはブレーキのコメ直し。コメ直しとはブレーキをかけてから一度ブレーキを緩め、さらにブレーキをかけることで、これをやると1回につき5点の厳しい減点をされます。僕は今までの作品でも出来るだけコメ直しをやらないように練習してきたのですが、全くコメ直しをしないで止めるのは非常に難しいと思います。実際に犬山線の急行に乗ってみましたが、実際の運転手でもコメ直しをしないで停止した駅はほとんどありませんでした。(ダイヤが乱れていたこともありますが)
攻略法としては、だんだんブレーキを強くしていくようにし、最大近くのブレーキで止めるようにする方法がやりやすいと思います。この方法なら、手前に止まりそうになったらブレーキを緩めていけばよいので割と楽です。しかし、低速域で強いブレーキをかけるのは乗り心地を悪くするので出来れば避けるべきで、ベストなブレーキングとしては、最初速度が速いうちは強めのブレーキをかけ、速度が落ちてくるにつれてブレーキを緩めていく方法です。しかしこの方法は、やってみると分かりますが非常に難しいです。それでも僕はこの方法で止めるよう心がけています。(やはり少しでも現実に即したプレイをすべきだと思います)
98年7月17日発売の最新作です。普通から直通特急まで6種類の列車が運転できます。普通は5500系「ジェットカー」、そのほかの種別は9000系を使用します。阪神ならではの各種制限が至るところにあり、非常に難易度が高くなっています。最高速に近い速度を出していると、制限速度が表示されてから減速を始めたのではとても間に合わず、速度制限のかかる位置を覚えておかないといけないと思います。しかしその制限がかなり多く全て覚えられるか不安です(メモを取っておけばよいのですが)。なお、名鉄にあったコメ直し減点のルールはなくなっています。また、全く制限を受けないフリー走行や残り距離を非表示にしたり、運転士の歓呼を消したりすることが出来るようになりました。
98年9月発売の作品です。普通の余市〜札幌、快速の小樽〜札幌が運転できます。普通は、小樽まではキハ201系、小樽からはキハ201系と731系の協調運転です。快速は731系です。番線確認、通停確認などもしなければならなくなり、よりリアルになっています。ダイヤ的にはそれほど厳しくないので阪神電気鉄道や名古屋鉄道をプレイしたことのある方にとってはわりと簡単かも。
98年12月発売。山手線1週を運転することが出来ます。運転時間は約1時間。ATCによる自動速度制御があり、自動的に制限速度まで減速させられるので、速度オーバーで運転中止になることはほとんどありません。(一部区間ではATCが働かないためそのまま行くと速度オーバーで運転中止になる部分があります)そのため、全区間走破するのはかなり楽な方ではないかと思います。又、駅での停車位置は±2メートルまで合格なのでその点でも楽です。但し、名鉄版であった「制動操作の繰り返しによる減点」がある上、運転時間はかなりぎりぎりで、しかも駅が勾配のある位置にあったりしてなかなか大変です。このゲームをやってみて山手線はものすごく勾配が多いことが分かりました。線名の由来が分かったような気がします。
現在はDVD-ROM版も出ています。こちらは走行映像が大きくなっている上、運転できるダイヤも増えているので今から買うならこちらがおすすめです。但し、マシンスペックを必要としますが・・
99年9月発売です。試験は得点加算式で、合計得点が基準点になると合格です。
1回の乗務はかなり長く感じます。しかも速度制限の連続で気が抜けません。信号機の手前50mほどの位置で速度制限がかかる上、駅に停車するときも段階的に速度制限がかかるため、おくれているからぎりぎりのブレーキングで行こうと思ったりすると速度制限に引っかかって運転中止になってしまいます。吉野線は特にカーブや勾配がきつく、しかも運転時間には余裕がないために非常に大変です。途中駅での比較的長時間の停車も時にいらいらさせられます。しかも特急の試験に進むには準急と急行の試験を各3回も合格しなければなりません。これは何とかして欲しいです。僕は未だに特急の試験を受けられる状況にありません。今までの中で一番レベルが高いのではないかと思われます。しかも1回の運転時間が長すぎていらいらします。途中で分割して欲しかったです。
2000年発売です。シリーズの初めの頃に発売された中央線を改良したものです。PLUSになって変わったことは走行映像のサイズが拡大されたことと、信号機の表示が走行映像内に表示されるようになり、信号機までの距離に応じて表示サイズなどが変わるようになったことなどです。ダイヤの見直しなども行われてよりリアルになっているようです。
CD-ROM版は2枚組です。高尾でディスクを交換しなければならず面倒です。DVD-ROMでの発売の噂があったはずなのですが2001年6月現在まだ発売されていないようです。
試験は得点加算式ですが、減点される場合もあります。繰り返し制動の判定があるので駅停車時のブレーキ操作は結構大変です。速度制限については、ATS-Pによってパターン接近警告が出るので完全に忘れていて油断していない限りは制限に引っかかることはないと思います。速度制限のある場所も限られているので記憶するのも楽です。試験はどのダイヤからでも受けられます。試験に合格しないと運転できないダイヤなどもありません。
5種類のダイヤが選べます。使用車両は201系のみですが、WEB上で115系の運転データがダウンロードできるようになりました。
高尾から先の区間はダイヤは1通りのみです。カーブとトンネル、急勾配の連続する線形を高速で突っ走らなければならず大変ですが、かなり面白い区間だと思います。