太平洋の嵐5
- 発売元:システムソフト・アルファー
- 発売日:2007年3月9日
- 希望小売価格:?円
- 動作環境
- OS:WindowsVista/XP/Me/2000Pro/98
- CPU:Pentium3 1GHz以上(2GHz以上推奨)
- Memory:128MB以上(512MB推奨)
- GraphicBord:DirextX9.0以上対応品 ビデオメモリ64MB以上(256MB以上推奨)
- CD-ROM:必要
2008年1月22日最終更新
ソフト概要
太平洋戦争をテーマにした戦略シミュレーションゲームシリーズの5作目です。
基本は3と変わっていませんので、まず初めに太平洋の嵐3のページを見てください。4は購入していないので分かりません。3と比べてルールが更にややこしくなっていることで難易度が上がっている・・と書きたいところですが、はっきり書くとゲームバランスが悪くなっています。
ゲーム進行はターン制です。
海戦から敵国の重要根拠地を全て占領するか、自軍が降伏するか、あるいは特定の日時まで戦争が続くかするまで戦うキャンペーンと、いくつかのショートシナリオがあります。キャンペーンは歴史上の対戦をシミュレートしたキャンペーンの他に、いくつかの仮想シナリオもあります。
購入したいと思った人へ(重要)
このゲーム、バランスが悪すぎてはっきり言ってゲームになっていません。いわゆるクソゲーといっても良いでしょう。興味がある方は太平洋の嵐3を買いましょう。(4は持っていないので分かりません)絶対にその方が幸せになれます。
それでもなお5を購入したいと思うなら、必ず体験版をプレイしましょう。製品版はアップデートパッチを入れることで体験版よりは少しバランスが改善されますが、パッチに期待してはいけません。
クソゲー認定により、レビューも書かないことにしていたのですが、懲りずに少しづつ進めた結果、ある程度こつが分かってきたのでここに書いておくことにします。
感想
発売元のサイトに体験版があったので、まず体験版をプレイしてみました。その感想は、これは駄目だ・・ゲームになってない・・でした。ゲームバランスが悪すぎてどう考えてもキャンペーンの完遂など出来そうにありません。
体験版で真珠湾攻撃を試せますが、航空機の損害が大きすぎます。海戦初日から貴重な練度4の航空機搭乗員がほぼ壊滅状態になってしまいました。これでは空母が無傷でも戦争継続不可能。何度やってみてもやはり駄目で、損害判定ロジックに問題があると言わざるを得ないと思いました。
普通の人ならこれで購入を諦めるでしょうが、私はアップデートパッチで改善されることを信じて購入してしまいました。(バカですね・・)
製品版のパッケージを開封して、まずマニュアルを読もうかと思ったのですが、マニュアルの薄さにビックリ。3では分厚いマニュアルがついていたのにとんでもなく薄くなっています。当然内容も薄くなっていて、これではゲームルールがさっぱり分かりません。私は3をプレイしたことがあるのでまだ分かりますが、このシリーズを最初に購入した人はこれではルールが理解不能です。
操作性は前作よりは改善されているのかな?でもまだまだ他のゲームに比べると操作性は悪いです。
3の解説で以下のように書きましたが、
また、常に全ての状況をユーザーが把握していることが前提のようです。航空機で爆撃しようと思って、進路を設定して出撃させたのはよいが、「悪天候で墜落しました!」だとさ。そう言うことは出撃前に言え!必ず墜落すると分かっているのに出撃できてしまうのは問題だと思うのだが。
この状況は全く変わっていません。グラフィックの強化など飛ばしてしまう部分なので全く意味なし、もっと基本的なことを改善しろと言いたい。相変わらずオンラインヘルプなどといった気の利いたものはありません。
重要なルール
まず、公式サイトにあるゲーム解説を読みましょう。ふざけた解説文が載っていますが、重要なことが書いてあります。
特に重要と思われることを抜き出します。
- 艦隊編成
- 戦隊は、種類ごとに攻撃力、防御力の補正が入る
- 戦隊は、1つの隊に多くの艦をまとめる方が攻撃、防御とも有利になる
- 航空戦
- 航空機には、攻撃できる方向がある
- 敵との距離によって戦闘結果が変わる
戦隊ごとの攻撃・防御補正
戦隊・・・・・ |
攻撃:x2 防御:x0.5 |
支援隊・・・・ |
攻撃:x1 防御:x1.2 |
航空戦隊・・・ |
攻撃:x1 防御:x1.5 |
補給隊・・・・ |
攻撃:x0.5 防御:x1 |
輸送隊・・・・ |
攻撃:x0.5 防御:x1 |
プレイしていて感じたこと
- 輸送船の単独航海は非常に危険、すぐに敵潜水艦に見つかってしまう。
- 前作以上に敵潜水艦の通称破壊作戦が活発になっている。
- 対潜護衛にはある程度まとまった数の駆逐艦を付ける必要がある。1、2隻の駆逐艦を付けても返り討ちに遭う。
- というか潜水艦の攻撃力強すぎ。大型艦でもあっさり沈む。
- 隊の艦船数が少ないと被害が大きくなる。
- 空母を守るためには航空部隊に駆逐艦を入れて数を稼ぎ、敵の攻撃を分散させる必要がある。輸送船もしかり。
- 駆逐艦はより重要な艦船の盾になるための囮みたいな使い方になる。よってまとまった数が必要だし消耗が激しい。
- 海戦は細かく指示を与えればある程度損害をコントロールできる(被害を受ける隊を選べるというのが正解か・・)。
- 地上部隊がある程度まとまると対空能力が高くなりすぎる。航空機の消耗が激しすぎる。
- 戦闘機の防御力弱すぎ。すぐに全滅する。生産力に劣る日本軍に圧倒的不利。
- 対地攻撃力は無いはずの戦闘機が対地攻撃に勝手に参加して地上部隊の対空射撃で全滅とか止めて欲しい。
- セーブデータを書き換えて最低でも搭乗員数だけは増やさないと勝利など不可能では?
- 艦隊の対空攻撃力は弱い。戦艦2隻を含む艦隊に数機の爆撃機で突撃しても無傷で戻ってきた。
- でも数機の航空機では敵艦隊にも全く打撃を与えられない。
- 上記は当然立場が逆転しても言える。輸送船団が軽空母1隻を含む艦隊に見つかったが無傷で逃げ切れた。
- 大戦初期なので艦隊の対空攻撃が弱いのは本来の姿。艦隊と航空機の戦闘に限ってはバランスが良い。
2008-7-19追加
- 味方は敵潜水艦の通商破壊で大打撃を受けているのに同じことを敵にやってやろうとしても全く輸送船団を補足できない。そもそも敵は輸送船団など使わないで物資を運んでいるらしい。(運ばなくても自動で物資が増えている様子)
- そんなわけで地上部隊が大量に増えてしまったポートモレスビーの攻略に兵糧攻め作戦(周囲を潜水艦で囲んで補給を断つ)を使ってみたが、食糧が尽きるどころか部隊がどんどん増えていく。ルールが不公平だ。
- 通商破壊が使えないなら潜水艦はいらないかというとそういうわけではなく、敵基地の偵察に便利に使える。(航空機が届かない敵基地や、継続して偵察を続けたい基地など。)
- さらに、潜水艦を敵が攻めてきそうな所にまとまった数配備しておけば迎撃に重宝する。生産コストが安いのですぐに補充できるし、航続距離が長いものが多いので遊弋させっぱなしに出来るのが便利。
- 搭乗員を不正増殖させ、航空機も大量生産体制を整えたが、今度はガソリンがきつい。短距離飛ばすだけでも航続距離限界飛んだだけの燃料がいることもあり、大型機をまとめて飛ばすと一気に燃料切れになってしまう。東京とパレンバンはフル稼働体制だが追いつかない。
- ターンが進んで技術力が上がってくると潜水艦の驚異度が更に上がったように思う。10隻程度の駆逐艦では護衛にならない。
- 輸送船団に空母を入れてみたが果たして効果はあるのだろうか?索敵させても潜水艦を事前に見つけてくれる可能性は低いし、(太平洋の嵐3にはあった)空母を含むことによる対潜攻撃力補正もないみたい。
- やっぱり航空機が落ちすぎる。墜落か攻撃成功の2つしかないシステムが問題なのかも。損害を受けて攻撃しないで帰投したり、敵の迎撃を受けると命中率が下がるなどのルールを追加すればもっとバランスが取れそうに思う。
開始時の難易度設定について
- 搭乗員排出数はもっとも多くしても全く足りない。搭乗員ルールなしでプレイしたほうが良い。
- 輸送船がすぐに敵潜水艦に見つかって沈んでしまうので、資源ルールあり、かつ索敵ルールありのプレイは覚悟が必要。
- でも索敵はこのゲームの大きな醍醐味なので個人的には索敵ありでプレイして欲しい。
- 相当甘い難易度設定にしないとバランスが取れないと思う。
その他情報
2ちゃんねるのログを残しておきます。2ちゃんねるのスレッドもこの1スレッドで終了してしまい、次のスレッドが立てられることはありませんでした。本来ならキャンペーン完了までかなりの時間が掛かるゲームですが、果たして最後までプレイした人はいるのでしょうか?
太平洋の嵐5〜超弩級戦艦大和、暁に出撃す!〜