前田の算数
前 田 の 算 数 実 践 事 例 | |||
ケアレスミスをなくす 3つのアイディア | |||
「しっかり見直そう」では、もミスはなくならない! | |||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ケアレスミスをなくす3つのアイディア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ テストでのうっかりミス。 せっかく分かっているのに間違うのは、もったいない。 「ここは間違えやすいから気を付けてね!」 「早く終わった人は、たしかめ算をしましょう!」 「問題をしっかり読もうね!」 「見直しをしっかりしようね!」 などと、子どもたちに呼びかけてはみるものの、なかなかミスはなくならない。 そもそも、うっかりミスをする子に限って、 先生の忠告も、うっかり聞き逃しているのである。 ここでは、ケアレスミスをなくすための、3つのアイディアを紹介したい。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ @ 間違いを予言する! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1つ目のアイディアは、間違いを予言することである。 「こんな間違いをする人が、必ず3人います!」 などと予言しておくのである。 子どもたちは間違う何人かの中に入りたくないから、 間違えないように必死になるのである。 例えば授業の中でテストで間違えそうな内容が出てきた時、 「長方形を直方形って書く人が必ずいるんです。 きっと、今度のテストでも直方形と書く人が2人いますよ」 などと予言しておく。 例えばテストをする直前に 「最近テストが続いて疲れてきましたね。 今日は、きっと単位を書き忘れる人が2人いますよ」 などと予言しておく。 さらに 「きっと先生の予言は当たりますよ。当たるかどうか勝負しましょう」 と付け加えれば、楽しく盛り上がる。 子どもたちは間違う何人かの中に入らないように必死になる。 予言が外れても構わない。 「先生の予言が外れました。賢いクラスです」 と褒めてやればいいのである。 |
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詳しくは、こちらのページ | |||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ A たしかめ算の指導をテスト直前に! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2つ目のアイディアは、たしかめ算の学習をテストの直前にすることである。 「今から、明日のテストで絶対に満点をとれる方法を教えます」 そう言って、たしかめ算の学習を行う。 すると子どもたちは切実感をもって授業に臨む。 たしかめ算は、計算ミスがなくなる魔法の計算である。 例えうっかり4+2=7と計算してしまっても、 たしかめ算をすれば7−2=5となって間違いに気付く。 ポイントは、子どもたちがたしかめ算をするかどうかである。 たしかめ算を「面倒だな」ではなく、「便利だな」と思わせるようにしたい。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ B 「しっかり」の中身を示す! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3つ目のアイディアは「しっかり」という言葉の中身を伝えることである。 我々教師は「しっかり」という言葉をよく使う。 例えば 「しっかりと問題を読みなさい」 「しっかりと見直しなさい」 といった言葉である。 しかし、「しっかり」と言われても子どもはどうしていいか分からない。 「しっかり読むとはどのように読むことなのか」 「しっかり見直すとは、何をどのように見直すことなのか」 それを明確に子どもに示すことが大切だと思う。 例えば、 「しっかり読むとは、大切なところに線をひきながら読むことですよ。 分かっていることと尋ねていることに線を引くんですよ。」 「しっかり読むとは、1文節ずつ区切って読むことですよ。 1文節ずつイメージしながら読み進めるんですよ」 と教えておく。 また、 「しっかり見直すとは、次のことを見直すことです」
こうした見直しの観点は、「テスト見直し5箇条」などとして、 模造紙に書いておくと便利である。 1度作ってしまえば、テストの度に使うことができる。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ たかがミス。されどミス。 目くじらを立てて指導する必要はないが、 楽しく、しかし確実に、指導していきたい。 |
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