前田の算数

算 数 以 外 の  実 践 事 例
2年 キラキラキリエ
カッターがなくてもできる、ステンドグラス

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 1、は じ め に
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 カラーセロファンを使った、ステンドグラス風の工作。
 とっても綺麗なのだが、低学年の子どもたちには、
 まだちょっとカッターは危ないかな、と思う。

 そこで、ちょっとひと工夫。
 切り絵を使ったステンドグラスである。
 紙を、折って、はさみで切って、
 開いて、できた穴にセロファンをはる。
 カッターを使わなくても、手軽にできる。



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 2、 準 備 物
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 <教師>
  ・正方形に切った紙
  ・正方形に切った黒色画用紙
  ・カラーセロファン
  ・セロハンテープ(班に1つ)

 <児童>
  はさみ

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 3、 手 順
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第1時

@ 普通の紙で、お試しの切り絵をつくる

正方形に切った紙を配る。
まずは、普通の紙で、切り絵を楽しんだ。
半分に折って三角にする。また折って、また折る。
3回折ったところで、はさみを入れる。
開いてみると、素敵な形の出来上がり!
子どもたちは、開いた形の面白さに、
夢中になって、取り組んでいた。

何度か試したところで、ポイントを説明。
“周りの形を作る辺”と、“穴をつくる辺”があることを、確認し、
実際につくりながら、ポイントを説明した。











3回折る


切って開く


“周りの形を作る辺”を切る際のイント

    

・スタートとゴールは、中心から遠いところにする。
 (スタートやゴールが中心に近過ぎると、小さい作品になってしまう)

    

・スタートからゴールまでは、ジグザグやくねくねに切る。
 (直線だと、面白い形にならない)

・ジグザグやくねくねは、大胆かつシンプルにする。
 (細かいジグザグ・くねくねを沢山入れるよりも、
 大胆なジグザグ・くねくねを1〜2回入れる方が、面白い形になる)


  





“穴をつくる辺”を切る際のイント

・まるい穴やカクカクの穴、大きい穴や小さい穴など
 いろんな形を工夫する。


・1個穴をつくるごとに、開いて見てみる。
 “ちょうど、いいな”と思ったところで出来上がり。



ポイントを説明した後で、また、試してつくる時間を設けた・
さっきまでは、意外な形が出来上がる楽しさを味わう活動だったが、
ここからは、思い通りの形を作る楽しさを味わう活動になる。


A 黒色画用紙で、本番の切り絵をつくる

黒色画用紙で、いよいよ本番。
まずは、“周りの形をつくる辺”に、はさみを入れる。
次に、“穴をつくる辺”に、はさみを入れる。
何個か穴を開け、ちょうどいいなと思ったところで出来上がり。


B 光を透かして影遊びをする

出来上がった子から、外へ出て、影をうつして遊ぶ。
地面や校舎など、いろんな所に影を作って楽しんでいた。


第2時

C カラーセロファンを光に透かして遊ぶ

カラーセロファンを子どもたちに配る。
外に出て、カラーセロファンを光に透かして遊ぶ。
どの色とどの色を重ねると、どんな色になるかを試してみる。


D カラーセロファンを貼る

カラーセロファンを、切り絵の裏に貼る。
後からはがして何度のやり直せるように、
セロハンテープで貼り付ける。


E 光を透かして遊ぶ

出来上がった子から、外へ出て、影をうつして遊ぶ。
「きれいー!」という声が、あちこちからあがった。


第3時

F 改良を加える

出来上がった作品を紹介し合う場を設けた。
ずらして1部分だけ重ねた作品。
わざと、カラーセロファンを貼らない部分をつくった作品など…。
カラーセロファンの張り方について、
いろいろな工夫が紹介された。



少し重ねたよ!


わざと貼らない部分をつくったよ!


いろんな工夫を組合わせたよ!


紹介し合った後、友達のよさを生かしながら、
自分の作品を振り返り、改良を加える場を設けた。


G 好きな場所選んで撮影

改良が終わった子から、外へ出て、影をうつして遊んだ。
色とりどりの素敵な影ができ、子どもは楽しそうに活動していた・

いろんな場所で遊んだ後、
最後に、自分が1番素敵だと思う場所を選ぶ。
ベストポジションで、写真を撮って、完成である。



重ねて、光に透かす


セロファンを貼る


わあ、ステキ!


地面にうつす


池にうつす

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 4、 活 動 の ポ イ ン ト
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出来上がった作品そのものも大切であるが、
それ以上に、作品をつくる過程を大切にしたい。
光に透かし、影をつくって遊ぶ場を、多く設ける。
「素敵!」「綺麗!」と感じる心を育みたい。


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 5、子どもの作品
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作品を窓に掲示すると、教室に幻想的な光の世界が広がる。




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 6、 発 展
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“キラキラキリエ”を、少し発展させると、いろいろな楽しみ方がある。

アイディア@ つなげるバージョン

“四隅になるところを、切り取らない”ことを約束すると、
みんなの作品をつなげて飾るとが出来る。



アイディアA 立体バージョン

うまく折りたたむと、立体作品ができる。

8つに分かれた直角三角形のうち、2面にのりをつける。
貼り合わせると、四角錐のような形が出来上がる。

@ 2面にのりをつけ… A 貼り合わせる

アルミホイルを丸めて伸ばして、しわしわにし、
裏から貼り合わせても面白い。

光を透かすのとは別の、
カラーセロファンの美しさが味わえる。



アイディアB 魔法の鍵と宝箱

工作で、“魔法の鍵”と、それを入れる“宝箱”をつくった。

“魔法の鍵”は、アルミホイルでつくり、
持つ手の部分の飾りに、、“キラキラキリエ”(立体バージョン)を付けた。
“宝箱”は、工作用紙でつくり、
周りに切り絵の飾りを貼り付けた。

子どもたちは、キラキラ光る素材を楽しんでいた。

     


※ “ステキな宝箱については、算数の“はこの形”の学習と関連させて行った。
  詳細は、「ステキなたからばこをつくろう」のページ


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