前田の算数
小学校外国語活動 | |||
英語ノートに ちょっと味付け! | |||
伝え合う切実感を高める! | |||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1、大切なのは、伝え合う切実感! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外国語活動で1番大切なこと。 それは、「伝えたい」「聞きたい」という切実感だと、私は考える。 では、切実感を高めるにはどうすればよいのだろうか。 |
|||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2、ポイントはインフォメーションギャップ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (Information Gap) コミュニケーションに欠かせないものとして、インフォメーションギャップが挙げられる。 インフォメーションギャップとは、話し手と聞き手の間に情報の差があることである。 この差を埋めるために、情報交換が行われ、コミュニケーションが成立する。 例えば、スプーンを提示し、What is this?と聞いて、It is a spoon.と答えされる活動。 それは、あくまでもスキルの習得に過ぎない。 しかし、スプーンを見せずに叩いた音だけを聞かせながら、What is this?と尋ねると、What is this?という言葉が意味を持つ。 インフォメーションギャップが生じ、「知りたい」「伝えたい」という思いが生まれてこそ、コミュニケーションが成立するのである。 |
|||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3、英語ノートにちょっと味付けを! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 英語ノートに、優れた教材である。 しかし、児童の実態に合わせて、ちょっと味付けをすることで、より切実感ある授業に出来るのではないだろうか。 例えば、5年生レッスン1では、お互いの名前を言い合い、握手をする活動がある。 しかし、私の学校の場合、学年2クラスしかなく、全員がお互いの名前を知っている状態であった。 それでは、インフォメーションギャップが生まれず、「相手の名前を知りたい!」「自分の名前を伝えたい!」という切実感が生まれない。 そこで、次のようなルールを付け足して、ゲーム化してみた。 ジャンケンする度に、名前が変わっていくゲームである。
ゲーム化することで、相手の名前が分からなくなり、インフォメーションギャップが生まれた。 相手に名前をはっきりと伝えたり、相手の名前をしっかりと聞かなくてはゲームが成り立たないので、「聞きたい」「伝えたい」という切実感が生まれた。 児童の実態に合わせて、ちょっと味付けをすることで、伝え合う切実感が生まれたのである。 また、各クラスによって、授業や生活の中で夢中に取り組んでいることがある。 そんなことを教材に取り入れることでも、伝え合う切実感はうんと高まるだろう。 |
|||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4、まずは、ちょっとから! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 教材研究というと、何だか大変な印象を受けがちである。 しかし、肩肘を張らずに、まずは、英語ノートにちょっと味付けをしてみる程度でもいいのではないかと思う。 児童の実態に合わせて、ひと工夫加えるだけでも、伝え合う切実感は高まるのである。 味付けのポイントは、インフォメーションギャップ。 伝え合う切実感が生まれる授業を目指したい。 |
|||
次のページ | |||