前田の算数

小学校外国語活動
英語が苦手でも出来る、クラスルームイングリッシュ!
ポイントは3つ!
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英語がしゃべれなくても、何とかなる!
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実は、私は学生時代から英語が大の苦手である。
外国語活動が始まった当初、
「自分なんかが英語で指示を出せるの?」
と心配であった。

しかし、やってみると、案外、何とかなるものである。
外国語活動の時間は、一切日本語は使わず全て英語で行っている。



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2、ポイントは3つ!「ジェスチャー」「シンプル」「デモンストレーション」
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 ピーター先生による クラスルームイングリッシュの講習でのことである。

 ピーター先生から与えられた最初の課題は、
「子供たちにカルタゲームをする時に、どんな指示をすればいいか」
というものであった。
 英語が大の苦手の私は、大慌てになった。
 まずはルールの説明をして…、カルタを机の上に並べて…、それは英語で何て言えばいいのかな…、それから次はこうして…と悩んでいた。
 そんな私に、ピーター先生が教えてくれた答えは、
「レッツ プレイ カルタ」
の一言だった。

 言われてみれば、目から鱗である。
 カルタなんて子どもにとって周知のゲームである。
 いちいち細かいことを説明しなくても、その一言で子供たちには伝わるのである。

 次に与えられた課題は、
「カルタのゲーム中、待っている時に、手を頭の上に置かせたい時は、どんな指示をすればいいか」
というものだった。
 私は「今度は一言で言うぞ」と思い、「Put your hands on the head」と考えていた。
 しかし、ピーター先生が教えてくれた答えは、もっと短い一言だった。
 手を頭の上に乗せて見せ、
 「Do This」。
 たった、それだけである。

 講習の中で、ピーター先生は、クラスルームイングリッシュで子供たちに上手く伝えるポイントとして、次の3つを挙げられた。


<クラスルームイングリッシュ、3つのポイント!>


@ ジェスチャー
 (身振り手振りを付ける)

A シンプル
 (余分な言葉は使わない)

B デモンストレーション
 (手本をやってみせる)


これには「なるほど!」と思い、今も心がけている。



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3、1年生を動かせる先生は、クラスルームイングリッシュも上手い!
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 「ジェスチャー」「シンプル」「デモンストレーション」の3つのポイント。

 これには、「なるほど」と感じると共に、「なーんだ」とも感じた。
 我々がいつも教室でやっていることではないかと思ったのである。

 例えば、1年生の子に何かを説明するとき、ぺらぺらと長い言葉で、身振りも使わずに説明する教師がいるだろうか。
 大抵は、短い言葉で、身振り手振りを使いながら説明したり、一緒にやりながら説明したりする。
 我々教師が普段当たり前にやっていることを、英語活動の時間にやればいいのである。
 英語だからといって、何も特別なことはない。恐るることなかれだなと感じた。

 きっと、1年生をうまく動かせる先生は、英語活動でも子どもをうまく動かせるはずである。
 日本語の分からない1年生を動かすのも、英語の分からない高学年を動かすのも、原理は同じだと思う。


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4、うまく伝わらないからこそ、いい!
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 もちろん、ぎこちない英語では、うまく伝わらない時もある。
 しかし、だからこそいいのだと、私は考える。
 うまく伝わらない時に、何とかして伝えようとする。
 そんな担任の姿こそ、子どもに示すべきだと思うのである。
 担任は、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿のモデルになるべきである。

 うまく伝わらない時に、何とかして伝える方法には、例えば次のようなものがある。

・繰り返して言う
・ゆっくり大きく言う
・ジェスチャーを使って伝える
・感情を表情で伝える
・絵をかいて説明する
・擬音を使って説明する
・意味の近い他の知っている言葉を使う

このような何とかして伝え合う方法を、教師が使っていくことが大切だと思う。


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5、発音は心配要らない!
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 英語が苦手な先生方からは、発音を気にされる声を聞くことがある。
「自分の下手な発音が、子どもにうつってしまわないかな」
と心配されるのである。
 しかし、私は、全く気にしなくてもいいと思っている。

 発音や文法のモデルは、ALTやCDである。
 高学年の子どもたちなら、そのくらいは分かっている。
 ALTの発音と担任の発音が違っていれば、ALTの発音の方を真似する。
 子どもだって、そのくらいの知恵はもっているものである。

 もちろん、発音はいいに越したことはないし、
 発音がよくなるための自己研修は積むべきである。
 しかし、私が言いたいのは、発音を気にして消極的になる必要はないということである。
 教師は積極的にコミュニケーションを図るモデルであることを忘れてはならない。

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