前田の算数

前 田 の 算 数  実 践 事 例
九九を楽しく覚えるアイディア×5
 九九を覚えるための唯一の方法は、何度も繰り返し練習することである。
 せっかく練習するなら、単調に繰り返すだけではなく、楽しく練習できるように工夫をしたいものである。
 ちょっと目先を変えるだけで、楽しく活動できるアイディアを紹介したい。

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1、九九修行の旅
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やり方

 @ 自分の席で5回九九を唱えて、ドアの前に移動する。

 A ドアの前で5回九九を唱えて、廊下に移動する。

 B 廊下で5回九九を唱えて…というように、移動しながら九九を唱えていく。


お薦めポイント
 単に場所を移動しながら九九を唱えるだけなのだが、こんなちょっとした目先の変化が子供には嬉しいらしい。子供たちは夢中になって取り組む。旅の途中に“先生の前で唱えてチェックする関門”や“4×9→4×8→4×7…と下から唱える関門”を設けるなど、子供の実態に合わせていろいろな工夫ができる。


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2、九九相撲
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やり方

 @ 2人で向かい合う

 A 行司の子が問題を言う(教師が行司をしてもよい)

 B 2人が答える

 C 早く答えを言った方が勝ち。


お薦めポイント
 とにかく盛り上がる。授業参観では大人vs子供の対決をして、熱くなった。




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3、九九ビンゴ
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やり方

 @ 3×3マスのビンゴの枠をノートに書く。

 A その日に練習する段の答えを3×3マスのカードに記入する。

 B 教師がその段の式を読み上げる。

 C 子供が答えを言いながら、該当するマスに赤色で丸をつけていく

 D 縦・横・斜めのどれか一列がそろえばビンゴ!


お薦めポイント
 ビンゴを作る際には「4の段のビンゴを20秒で作りましょう」と、時間を制限するとよい。9マス埋まらないと損をするので、子供たちは素早く書こうと必死になる。授業の始めに、いきなりビンゴを行うと、ノートを用意していない子供たちは大慌てになる。次回の授業からは、ノートを開いて待つようになる。
 ビンゴをする際には、大きな声で答えを言いながら丸をつけさせる。そうすることで、九九を唱える練習になる。



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4、九九でパンパンパン
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やり方

 @ 教師が式を言う。

 A 子供が、答えの数だけ手を叩く。
   (十の位の数だけ拍手。一の位の数だけ机を叩く)
    例〉7×8なら、拍手を5回して机を6回叩く。

 B 叩き終わったら手をグーにする。

お薦めポイント
 クラス全員がぴったり揃うと気持ちいい。教室が何となくざわついた時には、“九九でパンパンパン”をやると、ぐっと集中力が高まる。

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5、九九しりとり
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やり方

 @ 2×6=12 → 2×8=16 → 6×8=48 → 8×5=40…のように、
   一の位の数字が次の式の初めになる

 A 一の位が0だったり、同じ式を言ってたりしたら、アウト。


お薦めポイント
 誰がアウトになるか勝負するのも面白いが、できるだけ長く続くように勝負しても面白い。「5の段の九九から始めると、すぐに終わってしまう」など、いろいろな気付きが生まれてくる。

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その他にも…
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 その他にも、ちょっとした変化で、楽しく練習できるアイディアはたくさんある。
 例えば、1人で黙々と唱えるのではなく、隣同士で交互に唱えたり、列対抗で九九のリレーをしたりと、みんなで練習するだけでも楽しくなる。
 また、九九の歌を歌ったり、フラッシュカードで提示したりと、唱え方に変化をつけるだけでも楽しくなる。
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