前田の算数

前 田 の 算 数  実 践 事 例
2年生 「はこの形」 ステキたからばこを つくろう!

第5時:まとめ・発展 面、辺、頂点の数を調べる 【45分】


だったら、五角柱では… 


これまでばらばらに学習してきた面、辺、頂点の数。
それらを整理してまとめてみると、面白いことに気付く。
面は4+2枚、辺は4×3本、頂点は4×2個。
全部「4」と関係があるのである。
子どもたちは
「四角形だから4と関係があるのかな?だったら、5角形なら…」
と考えを発展させていった。


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 違った式でも表せるよ!
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「箱の形」の学習のまとめとして、これまでの学習を振り返りながら、面、辺、頂点の数を確かめた。

面の数は6枚。
これは、4+2の式で表すことができる。
辺の数は12本。
これは、4×3の式で表すことができる。
頂点の数は8個。
これは、4×2の式で表すことができる。

辺の数については、第3時で学習した
「同じ長さの辺が4本ずつ3種類あるから4×3」という考えの他にも、いろいろな考えが出てきた。
例えば、同じ4×3の式でも「上の面に4本、横に4本、下の面に4本あるから4×3」という考え。
また、例えば「1つの面に4本ずつ辺がある。面は6枚あるから、4×6で24本。だけど、組み立てた時に、2つの辺が合わさって1つの辺になるから、24の半分で12本」という考え。

辺の数が12本である理由を説明する中で、多様な図形の見方が生まれてきた。





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 それじゃあ、箱にならないよ
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 面 6=4+2 

 辺 12=4×3

 頂点 8=4×2


 これらの式を並べて板書すると、子どもたちの中から
「4に関係あるね」
「四角形だから、4なんじゃないかな」
「ただの偶然かもしれないよ」
というつぶやきが聞こえてきた。

そこで、三角柱、五角柱、六角柱などの模型を提示し、確かめる場を与えた。
多角形は2年生の学習内容ではないが、きまりを見つけようとする子どもの思いを大切にしたいと考え、発展的に紹介することにしたのである。

確かめてみると、他の形もやっぱり、

 面 □+2 

 辺 □×3

 頂点 □×2


となっていることが分かった。




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