冬眠の支度をさぼって昼寝をしていたら球根のフリックにおこられた。 今年の冬は寒くなるのが早かった。でフリックが球根になるのも早かった。 何度か一緒に冬眠したが、やっぱりちょっと心配だ。起きたらこいついなくなってないかな、とか。 頼むから留守番しててくれ、というとさすがにおとなしく頷いた。足手まといになる、と思ったのだろう。残念そうにしている。・・・そういうのもかわいいけどな。 大事なのは俺の寝床との距離らしい。 確かに離れてるのもやだけどあんまり近寄りすぎても寝返りとかうったら危ないしな。・・・・・・とりあえずフリックはなるべく俺のそばで冬眠に入ろうと画策してるわけだな。 ・・・・・・・・・寝てる間に逃げられる心配はなさそうだ。 フリックがこちらに気づいた。あわてて鉢を巣穴の隅までひきずっていく。 寝床から離れすぎだ。捕ってきた魚をそのへんに放り出した。 「違うだろ」 お前はここ、と寝床の頭あたりに鉢ごとフリックを抱えてくる。 頭のとこなら危なくないだろう。 フリックは赤い顔をして危なくないかぐるぐる見て回っていたが、こちらを向いて満足そうに、にこー、と笑ってみせた。 やっぱり冬眠は一緒じゃないとな。 「しっかり支度して早く冬眠しような」 眠いしぼんやりするけどもうひとがんばりだ。 フリックがこくこく頷く。 今年の冬も暖かく過ごせそうだ。 それで春になったらまた一緒に昼寝をしよう。 春だって眠いからな。 |
樹林様へ。冬眠絵の御礼・・・だす(ややためらい)。
・・・どうなんでしょうね。どうなんだろう。でも御礼のつもりです。
ありがとうございました!
(030402)
樹林コメント いやいやもーこちらこそありがとうございますー! 勝手に描いた落書きに可愛いお話付けて下さいまして。でへ。 いやー癒されますな。ほんとに。 鉢を持ってうろうろするぴくみん…微笑ましいですわー |
海保さんのサイト |
・ |
CLOSE |