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甲斐駒・仙丈
山にのぼるぞ
WakuWaku Garden
甲斐駒・仙丈
1999年8月24日(火)最終更新

山にのぼるぞ 7/25
 昨年から登山を再開した。子ども達が大きくなり,自分の健康も自信がついてきたので,家族の反対を押し切って山に登ったのだ。

 昨年登った山は,北アルプスの立山。初心者パーティの第1回目の計画なので,雑誌を読んで,一番簡単そうなのに決めたのだ。大学時代,山岳系の「キャラバン会」というサークルに入っていた僕にとっては,むちゃくちゃ楽な山行(やまに登ることをこういうのだ。)だった。 

 まず,信濃大町から扇沢まで来るまで入り,あの黒部ダムを作ったトンネルの中をトロリーバスという電気バスで通って,ロープウェイに乗り換え,最後はケーブルカーに乗り継いで,室堂というところに着く。そこには,みくりが池という,きれいな池があって,今から登るぞ!!という僕たち登山者をしりめに,修学旅行できた高校生やら,カップルやら,ハイヒールを履いたおねえさんやらがやたらたくさんうろうろしている,「えっここが山のなかかよ!!」といった,まさに銀座のようなところである。「えーっ,こんなとこまでこれちゃうの!!。もう感動ものだよ。楽勝だよ。」なのである。

 そこから,見えるのが雄山,大汝山,真砂岳,別山といった立山の山達。立山という名の山は存在しないのだ。そこを僕たち,初心者ばっかりの中年パーティーは,ぼちぼちとのぼり,高山病だぁと気持ち悪くなり,朝日に輝く山にかんどうし,今どきの山小屋の食事のおいしさにびっくりし,向かいに見える剣岳を見ていつかは登ってみたいなあと話し合い,よっこらよっこら越えてきたのだった。

 途中,雷鳥にあった。あこがれの高山植物「トウヤクリンドウ」にも出会った。でも,昨年の山は,気象がへんで,ほとんどの高山植物は終わった後だった。ただそれだけが残念だった。

 大学時代キャラバン会に入っていたのも,実は山の花が目当てだった。キャラバン会は,いろんな考えがある者が参加していいという会だったので,僕は,山の花を見るために,山に登ったのだった。

 で,今年。またもや,家族の反対を押し切って,山に登る。今度は,甲斐駒・仙丈。甲斐駒ヶ岳と仙丈岳である。家族の心配をさけるため,近い山を選んだ。ふもとの山小屋をベースキャンプにすれば,2つの山に登れるのでこれに決めた。僕の大好きな,(山を愛するイラストレーター)平野恵理子の甲斐駒に登ったという記事がヤマケイJOYにも載っていたし,これに決めた。なのだ。 8/17〜8/19 2泊3日の山行に決定。メンバーは昨年の失敗を繰り返すことにないように,男だけでしぼり,Kさん,Hさん,Fさんとぼくの4人に決まった。

 昨日,静岡県の山伏という山のそば,安倍川の上流に登っていて遭難した3にんの中年パーティが,ようやく発見された。滝壺に転落していていたのだった。(ご冥福を祈る。)やはり,家族は心配のし通しだ。

 今回の山行の甲斐駒は,もっとメジャーだが,安全に安全を期して登らねばなるまい。
 山行のようすは,また,今度。
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