９時起床、１１時天神へ。昨日もあまりの暑さに、夜遅く汗だくになり目を覚ます。窓を開けても一向に涼しくならず、クーラーを入れてやっと快適に寝る。西山は「福島は寒いからイヤ」というけど、僕からしたら「福岡は暑くて寝れないからイヤ」。快適に寝れないのは一番イヤだ。（福岡一日目の日記に「福島ほどの暑さは感じない」と書いたけど、大きな間違いであることに気づいた。こっちも暑い）
　前回もランチを食べたパスタ屋「PORCINO」で食事。パスタはもちろん美味しいのだけど、何よりデザートで出てくるパンナコッタが美味しい。僕にパンナコッタの美味しさを教えてくれたお店なのだ。パスタランチ（サラダ、パン、スパゲッティ、デザート、コーヒー）を二つたのむ。僕はイタリアンハムのトマトソース、西山はツナと野菜の冷製パスタ。そして僕はビール（エビスでした）も。昼間からビールを飲めるのはやはり嬉しい。車で出歩いてるとなかなかこうはいかないものね。パスタはどちらも美味しく、デザートはパンナコッタのフランボワソースかけ。甘くてとろけそうな美味しさ・・・。西山は「これを食べに来たんでしょ？」と1/3ぐらい分けてくれる。嬉しく美味しく食べる。

−こちらのセミ事情について−
　西山のアパートは、博多駅からＪＲで一駅の場所にある。駅の正面には県庁や県警などがある。もちろん国道がはしっていて車の交通量もすこぶる多い。要するに都会だ。田舎じゃない。田舎じゃないのだよ。「やっぱりちょっとは緑が無くちゃねぇ・・・」と申し訳程度に緑があるだけである。環境としては福島の駅周辺とそれほど変わらない。しかし、だけど、にもかかわらず、「うるせぇぇぇぇぇい！！！」というほどセミがうるさい。朝は６時から夕方までひたすら鳴き狂っている。アパートが駅の裏側にあり、近くに公園（草は伸びほうだい、いるのはホームレス。西山曰く「うらぶれた公園」）があるからかと思ったのだけど、そこに木がある限りセミは至る所にいる。公園の木を見てみたら、一本の枝（木じゃなくて枝）に４匹ぐらい留まっていた。一本の木に軽く１０匹は留まっている。ひどすぎる。窓を閉めているからまだ良いようなものの、外で一日この声を聞いていたら、きっと気が狂ってしまうに違いないと思うほど。朝からホントにむかつきます。
（ちなみにこっちのセミで一番多いのはクマゼミか？　とにかくアブラゼミではない。“ギョイギョイギョイギョイ”と鳴いている。ひたすら。）

　食事を終えて隣の雑貨屋さんで買い物をする。ここもおしゃれで良い。僕はバック、西山はゴザを買う。その後、アジア美術館へ。今回の企画展は「全国高校生写真展」（・・・・・・・・・・。）なんでアジア美術館でそんなものをやっているのだろう？　僕にはまったく理解できない。こういう美術館ははっきり言って嫌いだ。アジ美は、「リバレイン」というデパート内にあり、新しくてキレイで、居心地はスゴク良い。しかし、そのデパート自体が財政的な問題を抱えているらしいのだ。そんなことも関係があるのだろうか？
　「何でアジ美で高校生の写真を観にゃならんのだ！」と憤慨しつつ、そこは悲しい写真好きのサガ、結局観てしまうのであった・・・。作品はさすがに全国から集められただけあり、中には「うむむ・・・」と思わせる写真があったり若さはじける写真もあったりで、結局はなかなか楽しめた。だがしかし、釈然としない思いは残った、やはり。
　常設展はけっこう展示換えがあったようでなかなか楽しめた。やはり写真を撮れるのは良い。写真を撮ることに注意がいって、じっくりと心で味わうことができなかったような気もするが・・・。そこはまぁ、この日記を読んでくれる人へのサービスと思って割り切るしかない。サービスサービス。

アジ美を見た後、歩いて２０分ぐらいの所にある「キャナルシティ」なる総合アミューズメントショップへ向かう。ようはいくつもの店が入っている大きなデパートシティだ。途中ぜんざい屋さんで氷金時を食べる（このお店は吹き抜けになっていて、どぶ川から臭い風が吹いてくる・・・）。日本の夏という感じだ。山笠（こっちのとても大きなお祭りらしい）の山車が置いてあるのを横目にシャリシャリと食べる。小豆が甘すぎて食えず、西山にあげたら「美味しい」とペロリと食べていた。あんなに甘いものをよく食べれるものだ・・・。
　キャナルシティに行くには大きなアーケード街（ぜんざい屋もこの通りにある）を通っていくのだけど、妙に仏壇屋が多かったりして線香臭い。「ボヘミアン」とか一昔前の音楽が流れていたりする。何ともいかしたアーケード街である。その後、キャナルシティ内にあるＨＭＶを見て、本屋さんで「村上レシピ」を買って帰る。

　帰る途中に「かつ＆かつ」なる、思わずネーミングセンスを疑うファミレス系トンカツ屋で夕食。ここでも生ビールを飲む。むはぁ！

（上の写真の補足：僕は油が多いので、脂とり紙を使うのが楽しい。いつも一枚では足りずに２枚使う。上がおでこをふいた紙、中が鼻の脂をとった紙。これだけとれるとやっぱり楽しい。ちなみに下のが西山の。いかに僕が脂ぎってるかがよく分かる。）