◆親子で通うワークショップ―乳児お遊びグループ
◆概要 |
親子の遊びを通して、子どもとの関わり方、しつけ、心身の成長について学びます。毎回、講師からの話、歌、遊びが用意されています。遊びはこどもの身体、言葉、社会性、感情の発達を考慮したものが用意されています。ニーズとリクエストをバランスよくとりいれている。 |
◆目的 |
保護者がこどもの心身の成長についてより理解をすること。 |
◆対象 |
乳児とその保護者。毎回15組ほどの参加。大半が母親で、父親、祖父母は少数の参加。 |
◆背景 |
インガム学校地区、保険課、キャピタルエリア公共サービスが中心となり、調査をした結果0-5歳児の子をもつ親へのプログラムが少ないことが判明し始まった。 |
今まで、子どもに教える職についていた私は、このクラスは「毎回が保護者面談、参観の日」のようだと思いました。子どもたちに用意する遊びのプログラムに参加でき、また保護者の方々にも子どもの心身の成長について説明できるので、とてもいいと思いました。考慮することは、子どもだけでなく、保護者の方々にも、個々に応じた学び方を行うことです。
◆家庭訪問講座:元気な家族をつくろう
◆概要 |
0-3歳児の子がいる家庭を個別訪問し、子どもの成長、遊びから学ぶことなど、よりよい生活の方法を紹介します。リサーチとパイロットプログラムでニーズの確認。 |
◆目的 |
保護者に子育てに必要な知識とスキルを提供する。 |
◆対象 |
大半が低所得者層の家族や妊婦のいる家庭。時として裁判所からの命令で行われる。一週間に一度の訪問が1年間続けられる。ミシガンイートン郡では 99家族が対象になっている。 |
◆背景 |
ミシガン州省の調査で親の教育プログラムがないと判明し、ミシガン州立大学のエクステンション(公共向けサービスを展開する機関)が提供している。 |
これは外出のできない人、家にこもりがちな人にいいサービスだと思いました。
面談がスムーズに行かない場合もあるようですが、根気よくいく誠意と、内容の充実を理解してもらえ、喜ばれているそうです。教材は紙芝居形式になったようなものもあり、楽しくお話が聞けそうでした。
◆親のため講座
◆概要 |
テーマはいろいろと用意されています。「子どもが自尊心をもつことの大切さ」では、自尊心を持つことが子どもにとってどのように大切なのか、また自尊心を持つ子どもの行動、性格などを紹介する。定期的に国、州の情報を確認し、書籍リサーチも行い、講座テーマを決めています。 |
◆目的 |
保護者がよりよい親になるためにサポートをする。 |
◆対象 |
すべての親対象。 一クラス8人参加から行われ18人までとする。大半はシングルペアレントか両親だが、時として裁判所からの命令で参加する。 |
◆背景 |
親のニーズとリクエストからはじまった。 |
講座に裁判所の命令で行く人たちがいると聞いてびっくりしましたが、参加をすることで、今まで考える余裕のなかったこどものケア、そして、自分自身へのケアができていくのです。これもひとつの予防なのかもしれません。
とても素晴らしいと思ったことは、どのプログラムも目的が明確でニーズ調査、市民からのリクエスト、質向上に講師のトレーニング、定期的な研修を行っていることです。また、開催後の評価査定(参加者のスキルアップなど)を行うことです。
これらが可能になるためには、関わる人たちが子どもの心身の成長、家族関係、ペアレンテイングなどの専門性をもち、知識、経験を形にできることです。日本でも多様なプログラムが開催されていますが、地域でのニーズ調査、プログラム作り、評価方法を今まで以上に充実させたら、より一層地域の人々に喜ばれるサービスができていくと思います。今後が楽しみです。 |
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