亀の甲岩とクレヨン・ウォール
どちらも登られることが少ない忘れられた岩場のようです。
掃除用のブラシ、終了点用のスリング、草刈り鎌などがあると役に立つでしょう。
自分達だけでのんびりと1日遊ぶには良い所かもしれません。
終了点やボルトのチェックは怠りなく。
目次
ルートの紹介
以下は私が登ったルートの印象です。
グレードは『岩と雪 No.150』のものを採用しています。
星印は私の独断と偏見です。
亀の甲岩
小さな岩にたくさんボルトが打ってあります。
本峰のルート以外は短いものが多く、自然に帰っているルートも見られます。
日当たりはまあまあ良く、風の影響も受けにくいので冬でも暖かいことが多いです。
古い自作ボルトとハンガーが使われているルートが多いので、確認を怠らないようにしてください。
- ゾウムシのダンス 5.8 OS 11/2/5
- 少しかぶったガバ連続のライン。短すぎてすぐに終わってしまう。
- ブラック・マーケット 11c/d ★ RP 11/2/5
- 『ソウムシのダンス』右のややかぶったライン。
右のカンテを限定し、フェイスのみで登るラインなのだろうか?
2本目のボルトにクリップして、やや左から上に抜けた。
ひも付きボルダーという雰囲気でした。
- ワン・ナイト・ジゴロ 10a FL
- かぶっているけれど短い。私だと5手くらいで終わってしまう。
- おばきゅう 5.9 FL 01/1/5
- 下部は階段状で、二本目のボルトにクリップしてから乗り越すまで傾斜がきつい。
- ホワイト・ハンチング 10c ★ FL
- ゴツイ変なハンガーのルート。基本的にガバだけど、甘いホールドが出てきてパンプする。
- むかでの時めき 12b ★★★ RP 01/1/13
- 出だしから六本目のボルトにクリップするまで難しいムーブがずっと続く。
傾斜は垂直以下なので足にうまく立って手の負担を減らすのがポイントでしょう。
これを登るならチンケなこの岩場にくる価値もある?
- 忘れ路のレイドバック 11a ★
- ルート・ファインディングと思いきりが鍵か? 下からは見えないところにホールドが。
- テイク・ア・ビッグ・チャンス 10c FL 11/1/10
- ちょっといやな汚いフェイスを登り、ハングを左から越え、最後はフェイスに出た。
- ワン・ポイント・レッスン 10b RP 11/1/10
- 最初がよくわからない。なにかよいムーブがあるのだろうか? 上部はやさしい。
ハンガーがひん曲がっていたので交換しておいた。
- ミスティ・レイン 5.9 FL
- ガバばかりの短いルート。私は 5.8 程度に感じた。
- タックス・フューラー 11b ★★ OSm 10/12/23
- 出だしがポイント。短いけれど、ボルダーみたいで面白い。
- ミュータント・タートル 10a OS 01/1/7
- 一本目のボルトにクリップしてから二本目のボルトまでのトラバースが核心か?
- ストップ・ザ・フィンガー 10c OS 01/1/7
- 二本目のボルトにクリップしてからボルトの左側を登ればそんなに難しくない気がするけど...。
- ザ・サイド 10c/d RP 11/1/29
- 難しいのは最初だけ。中間部のテラスに立ったあとは簡単な所を登ればいいのだと思う。
- プラクティス 10a ★ FL
- 解説には最後が核心と書いてあるけれど、下部の方が核心の気がする。
上部はルート・ファインディング良く登れば難しくないと思う。
- カマドウマの溜め息 10a ★ FL
- ルート・ファインディング良く登りましょう。核心付近が面白いです。
- ソリッド・スライダー 11b/c ★
- ちょっと変わった感じのルートで面白い。
上部で右に行くと限定気味なのが玉にキズだけど、核心部分は面白い。
核心のホールドは遠くて甘い。
- マイマイカブリのほっかぶり 5.9+ FL 01/1/13
- 左右のルートにくらべればマシだけど、苔できたないルート。指先がかかるホールドが多い。
- Yours Morning 5.9 FL 01/1/13
- 最初が被っている。二本目のボルトのあたりが核心でしょう。
でだしのガバは少しカタカタ音がするので注意。
- ブラック・カーペット 10a OS 01/1/5
- 登るラインが分かればやさしい、ホールドの大きいルート。
- コケるな三輪車 5.3 OS
- 階段状でやさしい。私にもフリー・ソロで登り降りできた。
- とばせ原付き自転車 5.9+ FL
- 出だしが核心だけど、リーチがないと下からは一本目のボルトにクリップできない。上部はやさしい。
- 青い影 10d ★ FL
- 限定があるのかもしれませんが、私は簡単な所を選んで登りました。いずれにしろ出だしが核心でしょう。
- be はもういない 10b OS
- 「カメリアの咲く頃」の中間部を少し難しくした感じのルート。
- カメリアの咲く頃 10a OS
- 深いポケットのある傾斜の緩いフェースのルート。もう少しポケットがあるフェースの部分が長ければ面白いんだけど。
- カメリアの木の下に 5.8 OS
- 亀の甲岩の中では傾斜の寝たルート。登られていないようで、中間部に少し苔が生えていた。
クレヨン・ウォール
柱状節理の岩場です。亀の甲に比べれば壁は大きいけれど、ルートの数は10本ほどしかありません。
大きな岩が動いていたり、かなり自然に返っているルートも多いので、登る人は気をつけてください。
特に壁に向かって右端の方はもろそうなので、下にいない方がいいと思います。
雨後の乾きは悪いです。向かって右側半分くらいは午前中は日があたるけれど、左半分は冬は一日中日陰です。
風の影響はほどんど受けません。
- オレンジ・ガール 11c FLm 11/3/5
- 傾斜のゆるい汚いコーナーからハングを越えてカンテを登る。
ガバが多くて登りやすく、レストポイントもあるので、せいぜい11a程度にしか感じられなかった。
一部、動いているホールドもあるので気をつけて。
- ホワイト・ファング 12a ★ RP 11/3/5
- 牙(ファング)状の岩を使ってのハングの乗り越しがパワフルでボルダーっぽい。
上部も見た目以上に難しく、気が抜けない。
トポではボルト5本になっているけれど4本でした。
- パープル・アクセル 11d ★ RP 03/04/06
- ダイナミックなワン・ムーブがポイント。
ハングを越せばノーハンド・レストが待っているので、分かってしまえば登りやすいかもしれない。
- ライト・イズ・グリーン 11b RP 10/12/18
- ライン取りとホールド・ファインディングが鍵。
下部のワン・ムーブに11bがついている感じなので、分かってしまえばやさしく感じるかも?
- アメリカン・ブルー 12a ★★ RP 10/12/25
- ルーフのようなハングを越えると、フットホールドのとぼしい垂壁がまっている。
下部の左側の壁はもろい部分もあるので気をつけて。
- ブラック・アウト 12c RP 13/2/10
- ハングを二つ越えていくパワフルなルート。全体的にホールドが遠く、リーチがあるほど有利。
最初のハングの付け根付近はもろく、動いている岩もあるので気をつけて。
- チャーリー・ブラウン 12a ★ RP 11/1/10
- 遠いポケット→遠いポケット→あまいカンテ→カチ→ガバ、といった感じ。
リーチがない人には難しいルートかもしれない?
- イエロー・ポケット 12a ★★★ RP 11/1/3
- ハングをパワフルに左上し、少し甘いカチでコーナーに這い上がる。上部も気が抜けない。
- 桃色吐息 12b ★ RP 11/2/13
- ハングを越えていくルートに見えるけれど、内容はカチの垂壁クライミングに近い。
ステミングできるところが多く、レストポイントの連続なので、ムーブが分かってからはとてもやさしく感じた。
核心付近は右壁なしとかいう限定があったりするのかもしれない???
- ゴールド・フィンガー 11d RPm 10/12/25
- 最後のボルト下の大きな岩が動いていて怖い。これを落とすとビレイヤーも危ない。
普通に登れば10d程度だと思うけれど、登らないほうがいいかも。
役立ち情報
温泉
- 伊豆長岡温泉
- 帰りは、車で15分ほどの伊豆長岡温泉で温泉につかることが多い。
共同浴場の「あやめ湯」は300円。
はす向かいの「あづまや旅館」のお風呂も500円で入れる。
食事
- 珈琲屋 ボア
- 三島にある昔ながらの喫茶店のようなお店。
食事のメニューはあまり多くないけれど、サイフォンでいれたと思われるコーヒーが懐かしい味がする。
Copyright 1997-2013 Hirosawa Makoto