城ヶ崎

 海を眺めながらのクライミングが楽しめる。日のあたる岩場は冬でも暖かい。

スプラッシュ 13c

目次

ルートの紹介

 以下は私が登ったルートの印象です。 ルートのグレードは『日本100岩場 B伊豆・甲信』のものを採用しています。 星印は私の独断と偏見です。

アストロ・ドーム

 圧倒的なアーチのある磯。雨後は天井から雨漏りしているような状態になる。 初めてだとアプローチが分かりにくい。

カッパラダイス 11a ★ 09/1/7 RP
 全体的に遠いバガを登る。染み出しの影響を受けやすい。
ジーマ 12a ★★ 08/12/20 RP
 短いけれど、ムーブもあり、少しパワフルで面白い。 雨後の乾きはよいけれど、最も海側にあるルートなので波の影響を受けやすい。
ジーマ 12a

シーサイド・ロック

 懸垂下降しないとたどり着けないクライマーだけが知っている秘密の岩場です。 日が当たるととても暖かで、真冬でも上半身はだかで登っている人もいます。 海を見ながらの楽しいクライミングが楽しめます。
 ホールドは城ヶ崎に特有の「まるっこい」ガバとカチです。 人によっては慣れるまでに時間がかかるかもしれません。 人気ルートのホールドにはチョークがベタベタに付いているのでホールドの位置は一目瞭然です。 ヒール・フックを使ったり、ガバで豪快に登ったりと「三次元の登り」が楽しめます。 ひょっとすると人工壁に最も近い自然の岩場かもしれません。

サン・ライズ

 「サン・セット」ほどは被っておらず、すいていることが多い。 すぐに日陰になってしまい寒い。

美しき日本 10b 05/3/14 OSm NEW 11a
 海沿いのカンテを登るライン。海の上を登っているような感じになり楽しい。 しかしホールドにはもれなく塩がついてくる。
 真下から登ると濡れてしまいそうだったので、私は右のテラスから左にトラバースして一本目のボルトにクリップしてから登りました。
もうすぐ崩壊 10a
 出っ張ったカンテを登る城ヶ崎の入門ルートといった感じ。潮が満ちてくるとビレイヤは濡れてしまうので気をつけて。
スカッド 11a ★★ 01/3/8 RP
 出だしはパワーと足技、上部はカチカチ、変化に富んだ面白いルートです。 一本目の上と四本目にクリップしてからが核心です。
腰痛 12b ★ 15/2/7 RP
 中間部までは10a/b程度。右にでると十分に休める。 ここからのボルト二本分に難しさが凝縮されている。 縦ホールドとアンダーを駆使するルートなので、人によってムーブはさまざまでしょう。
 私はランジでテラスをとらえ、右のカンテを使ってテラスに這い上がりました。 最後のボルトにクリップした後は、左のフェイスに出てクラックを登りました。
NEW 11a ★ 01/3/8 RP
 下部はガバガバ、上部はバランス、ルート・ファインディングに気をつけて。
 『関東周辺の岩場』によれば、「ボルトに忠実に登ると 11a。左に出れば 10c」ということです。 でも左から登るのが素直な登り方なのでは?
砂漠の嵐 12b ★ 15/1/11 RP
 下部と上部に核心を持ち、中間部はテラスで休めるルート。 下部のムーブは人それぞれらしい。 上部はやさしく見えたカンテの右からカンテに出てくるラインで登りました。 本来はカンテの左を登るという説もあるみたいです?
大磯ロック・エリア

 やさしめのルートがある小さなエリア。

ハジノライン 10a
 上部でホールドが小さくなる所が核心でしょう。下がガバガバだけに少しいやらしく感じてしまう。
名探偵登場 5.8 05/3/14 FL
 ルート・ファインディングを間違えると少し難しくなる。
サン・セット

 圧倒的なハングを持つシーサイドの看板ルートがひしめいています。冬の休日は、人気ルートは順番待ちです。

カルボナーラ 11b ★ 09/2/24 RP 風に吹かれて 11a
 「ティンカーベル」と同じスタートからハングを直接越えていく。リーチがあるほど有利。
ティンカーベル 10b 01/3/8 OS
 ノッペリした壁での一手が遠い。ボルトが遠い部分が二箇所あるので慎重に登りましょう。 要所要所で長めのヌンチャクを使わないと上部でロープの流れが悪くなる。要50mロープ。
ピーターパン 10b ★ 01/2/9 RP
 下部は「タイト・ボーイ」と同じ。 中間部でホールドが遠く、最後はホールドが少しあまい。要50mロープ。
タイト・ボーイ 10d ★
 短いけれど前傾したカンテを登る。足をうまく使って少し遠いホールドを取りましょう。 一本目のハンガーが緩みやすいので注意してください。
ルーズ・ガール 10d ★
 ヒール・フックの連続と丸っこいガバでルーフを越える。 下部のクラックはやさしい(5.7程度)けれど、キャメロットなどでプロテクションをとれば安心。
ペパーミント・キャンディ 10c ★
 やさしいクラックから右にトラバースし、垂直のフェイスを登る。 フェイスの部分はボルトが打ってあるけれど、最初のボルトまでとても遠いので、下部のクラックにカムなどでプロテクションを取って登った方が安全です。
風に吹かれて 11a ★★★
 ボルト二本目と三本目の間が核心で、「ムーブ」があります。 後は全部ガバなのでガンガン行くのみ。ハングを越えてからはやさしい(5.8程度)。 一本目のボルトが遠いと感じたらフレンズの1.5番あたりをきめましょう。
海賊フック 10b ブレイク・ポイント 11d
 かぶった出だし、思い切りが必要なノッペリとしたスラブ、カチのフェイスとバラエティにとんだルート。
トム・ボーイ 10c
 上部フェイスの外傾ホールドの処理がポイントでしょう。最後でテラスにはいあがるのが恐いかも?  ボルト一本目の上でフレンズの2.5番あたりを使うとランナウトしない。
 1987年に行われたシーサイド・カップの女子ルート。
ピスタチオ 12a ★★ 08/1/26 RP
 正対カチ引き付けルート。核心付近をやりすぎると指を痛めそう。 特に寒い時には注意したほうがよい。J.B.トリブでさえ指を痛めたそうだ。
ホワイト・シャーク 11c ★★ 01/3/8 RP
 一本目まで遠くて恐い。小さいカチ・ホールドでの引き付けがポイントでしょう。
チリコンカーン 12b ★★ 09/2/17 RP
 「シンデレラ・ボーイ」と合流する部分のムーブがすべて。パワーあるのみ。ごまかしはきかない。
チェシャネコ 10d 05/3/5 FL
 カチ気味のフェースからガバのトラバースをへて、最後にルーフを越える。 右のクラックより右のフェースは使わないという限定があるようです。 (最後の核心の手前で右に出て休んではいけないという話です。)
パンピングアイアンI 12a ★★ 14/1/28 RP
 最初のルーフ下をトラバースし、かぶったカチ・フェイスをこなし、ルーフを豪快に越えてフェイスに這い上がり、ガバのフェイスを登る。 要所要所で十分に休めるけれど、精神力が要求される部分も多く、最後まで気が抜けない。
ブレイクポイント 11d ★★ 08/2/23 RP
 「パンピングアイアンI」から右に別れ、「エアダンス」の終了点付近で休んでからルーフを越えていく。 ルーフをぬける部分のホールドが遠く、次のボルトまでも遠くて緊張する。
エアダンス 12a ★★ 05/2/26 RP エアー・ダンス 12a
 フィンガーパワー全開のハングから、ガバ連続のルーフを登り、マントルして終了。一本目はプリクリップ。 左から回り込んで最初のフィンガー・ムーブをパスするのはなしです。
パンピングアイアンII 12b ★★★ 08/1/22 RP
 城ヶ崎特有のまるっこいお皿のようなホールドを使ってどっかぶりのハングを越える。 上部は水平カチホールドが続く。最後は終了点にマントルして終了です。
 最後のマントルをかえしてからクリップするというのがローカル・ルールという話も聞きますが、自分で判断すればよいと思います。
アイロンヘッド 12a ★★★ 06/1/28 RP
 下部はどっかぶりのガバ、レスト・ポイントから上はそれほど傾斜はないが最後の最後までつらい。 持久力とレストがポイントの長いルート。
 二本目のボルトにクリップしたら、一本目ははずした方が良いです。 3本目から6本目の間はヌンチャクを長くしないとロープがこすれてしまうので注意してください。
ピエロ 12a ★★ 12/2/5 RP
 ボルダー・ムーブで始まり、垂壁をトラバースし、ルーフをマントルで這い上がる。 テラス上のスラブの出だしも難しい。変化に富んだ内容のルート。
海賊フック 10b
パンピングアイアンI 12a
パンピング・アイアンII 12b
アイロン・ヘッド 12a
タイト・ボーイ 10d
ティンカーベル 10b
チリコンカーン 12b

食事と温泉

伊東温泉七福神の湯
「毘沙門天芝の湯」と「和田寿老人の湯」はどちらも300円で駐車場もあってなかなか良い。 「毘沙門天芝の湯」は火曜、「和田寿老人の湯」は水曜が定休日。
大田水産 大田水産
海の幸が楽しめる。干物なども販売している。 川奈の定置網で獲れたサンマを丸干しにしたものが安くておいしい。
伊豆スカイライン
 海岸沿いの国道が渋滞している場合は次の経路がいいかもしれません。
県道111→県道112→冷川IC→伊豆スカイライン(760円)→箱根新道

 熱海付近が渋滞している時は、網代から山伏峠へ登り、伊豆スカイラインを走るという道もあります。
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